反安倍・反小池デモに参加する人々(C)日刊ゲンダイ
所属議員を徹底監視 小池氏が隠し持つ“女ヒトラー”の素顔
日刊ゲンダイDIGITAL2017年10月4日
“女ヒトラー”の正体が見えてきた——。希望の党の規約で設置されることになったガバナンス長。「代表を補佐して党内調整や法令順守を担う」とされているが、さしずめ、党内の特高警察あるいはゲシュタポ(ナチス秘密警察)と言っていい。
「ガバナンス長は、幹事長に次ぐ権限を持ち、国会議員以外も対象。小池代表が指名し、党に所属する議員や候補者らのメディア対応や、ツイッターなどSNSでの発信まで管理するという。すでに、都民ファーストの会は、都議への取材制限や、飲み会禁止などが報道されていますが、所属議員の全行動が小池代表の目に届くよう、徹底したいのでしょう」(政界関係者)
いやはや、有権者の負託を受けた国会議員が、ファミリー企業の社員と同じ扱いである。これでは自由な議論はおぼつかない。小池代表に異論を唱える“危険分子”をあらかじめ封じ込めようとする魂胆がミエミエだ。
あらためて小池代表の思想、信条を振り返ると、それも当然なのかもしれない。月刊誌「KOKKO」編集者、井上伸氏がまとめた過去の「小池語録」を読むとよく分かる。
<祝日が多すぎるというなら、借り物の憲法記念日5月3日を祝日から外しましょう>
<喫緊の課題は「社会保障」もさることながら、国家の「安全保障」>
<集団的自衛権の行使や国防軍創設にはもちろん賛成です>
<オスプレー配備に反対する沖縄は何をどこから守ろうとしているのか(略)座り込みの1列目は沖縄のおじい、おばあの皆さんだが、2列目からは「県外」からの活動家がずらり>
ネトウヨのようなタカ派の思想むき出しだ。希望参加の候補者は、こういうリーダーに“従軍”するのを分かっているのか。
■ヒトラーが行った「禁煙キャンペーン」
都議選で都民ファが公約し、今の都議会で可決を目指す受動喫煙防止条例も、ナチスの禁煙キャンペーンに通じる。たばこ嫌いのヒトラーは、健康を旗印に公共交通機関やレストランなどでの喫煙を規制。たばこ広告も取り締まった。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「禁煙は独裁と無関係に見えますが、政府が公共の場所を管理し、表現の自由を制約することで、国民に“禁じられること”を慣れさせる効果があります。また、希望が掲げる一院制というのも危険です。今回の騒動を見ても分かる通り、選挙目前の候補者は、理念も何もすっ飛ばして、頭の中はパニック状態になる。こうして“言いなり議員”が多数を占めると独裁になる。二院制であれば、暴走を抑えられるが、一院制では歯止めが利きません」
笑顔の下に潜む「本性」を有権者はよくよく考えた方がいい。
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