今回は、ラインハルト・ヴァン・アストレアについて考察してみたいと思います。ネタバレ要素も含みますので、まだ読んでいない方はリンクからどうぞ。
ラインハルトについて
ラインハルトは、アストレア家の家系の歴代でも最強とうたわれる剣聖です。その強さは作者も認めるほど。なにせ、嫉妬の魔女や初代アストレアよりも強い設定ですからね(笑)
そんなラインハルトですが、どうして最強なのか。
それは、加護が多すぎることですね。神に愛されてるのか?っていうくらいいろんな加護を授かりまくっています。剣聖の加護だけでもすごいのに、伝心の加護やら不死鳥の加護やらほんとにチートですよね(笑)
でも、どうしてそんなにいろんな加護を授かることができるのでしょうか?
私が思うに、ラインハルトには「加護を奪う加護」みたいなものを授かって生まれてきたのではないかな?と考えています。加護を奪う、あるいは借りるようなことができる加護であれば、必要なときに願えば必要な加護を授かることができる。
ラインハルトの祖母テレシアが白鯨戦の際に加護から見放されたことがありました。ヴィルヘルムさんからすると「私がテレシアから剣を奪った」「だから加護が妻を見放した」という話ですが、実際のところ剣をやめさせただけでそんな最悪のタイミングに加護が見放すものなのでしょうか?
そもそも、テレシアが剣聖の加護を授かったときも「虫を○すことすらできない優しい子」であったテレシアになぜか加護が授かったわけですよね。その頃テレシアは剣を振るうことを嫌っていました。それは死神の加護の存在を知っていたから。剣をふってしまえば相手を確実に○すことができてしまう。だからこそ剣を振るうことを嫌っていたはずなのに、剣聖の加護は彼女を選びました。
すなわち、剣を振るかどうかは関係なく、彼女の運命として授かっていたわけです。だからこそ、白鯨戦で見放されたというのはおかしいはず。
そんなときに、アストレア家にはラインハルトがいた。好きな時に好きな加護を授かることができるほど神に愛された子が。それって偶然なんてことじゃないと思うんです。「加護を奪う(借りる)加護」を持っていたとすれば、そのときラインハルトが剣聖の加護を必要だと思えば、テレシアからラインハルトに剣聖の加護は奪うことができたのではないかな?と思います。
これはあくまで私がそう感じただけですので、実際そうである確証もなにもありません。そういう考えがあるんだなぁってくらいに捉えてもらえると有難いです。
「英雄にしかなれない男」。自分の力を疑うことを知らないからこそ、そう呼ばれているのかもしれませんね。
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