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ベネッセホールディングスの決算書流し読み


投稿者 株式トレーダーM

先日木曜日スィングトレードとデイトレ目的で購入した ベネッセホールディングス

休日なので少し決算書を見てみました。

ベネッセホールディングスといえば、進研ゼミという言葉が最初に浮かんできます。

さて決算内容はどうなのでしょう?

24年3月期の営業利益率→7.97%
25年3月期の営業利益率→8.47%と0.5%改善しています。

26年3月期の予想営業利益率は→7.65%の会社予想です。

私の長期投資基準の営業利益率10%には達しませんが、決算説明資料に目を

通してみると、国内教育事業は約2540億円の売上で営業利益は約363億円と

営業利益率14.2%と健闘しています。

それ以外の海外教育事業(13.6億円の赤字)シニア・介護事業(49億円の黒字)

など国内教育事業以外の事業で苦戦しています。

国内教育事業以外の事業の売上高は1962億円 営業利益18.59億円で営業

利益率はわずか0.94%と冴えないです。

まとめてみると国内事業の営業利益(進研ゼミ・こどもちゃれんじなどで)

362億円(営業利益率14.2%)が稼ぎ頭でその他事業が18.59億

円(営業利益率0.94%)となります。


主力事業の進研ゼミ・こどもちゃれんじの会員数はほぼ頭打ちで、その危機感から

その他事業に力をいれているようですが、あまりその他事業はうまくいっているとは

いえないようです。

さて決算書に戻ります。 平成25年3月期のベネッセHDの

営業キャッシュフローは約337億円、投資キャッシュフローは約230億円でフリーキャッシュ

フローは約107億円です。


このフリーキャッシュフローから約92億円の配当金を株主に払っています。

ほぼフリーキャッシュフローの86%が配当金ですね。

去年の営業キャッシュフローは406億円ですからベネッセコーポレーションは本業で69億円

去年より現金を稼ぐ力が減ったことになります。

原因を探るため、営業キャッシュフロー計算書に目を通してみます。

営業キャッシュフロー計算書を見ると営業キャッシュフロー低下の一番の原因は棚卸資産

の増加約40億円です。

売上債権の増加19.9億円も営業キャッシュフロー低下要因ですね。

在庫・売掛金増加などによる、営業キャッシュフローの低下はあまり感心しないですね。

減価償却費増加(営業キャッシュフロー増加要因)が27.56億円あるのにその他で

現金を稼ぐ力を失っているのは気がかりではあります。

進研ゼミ・こどもちゃれんじ(営業利益率14.2%)というドル箱を持っていなが

ら、新しい事業拡大をめざして、もがいているというのが私のベネッセホール

ディングスの決算書流し読みの印象です。


ベネッセが長期投資適格になるためには、海外事業が成功するかあるいは国内事業のみに

経営資源を集中させるかにかかっているというのが私の意見です

前にも話しましたが、デイトレ・スイングトレードに企業業績は関係ないので、長くても1週間

くらいでこの銘柄のポジションは決済したいと思います。


参考資料
ベネッセホールディングス2013年3月期決算短信(2013年5月1日発表)
ベネッセホールディングス2013年3月期決算説明会資料(2013年5月1日発表)







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