8人制にしても、11人制にしても、局面を切り取れば全て 1対1 だと言っても差し支えないのかも知れませんよね。
だから、どんなチームでも1対1の練習って繰り返し行っている訳なんですね。
こと、1対1の守備に関しては何度も何度も練習している筈なのに、中々上手くならないと感じることも多いんじゃないのでしょうか?
今回は、1対1での守備に関してです。
姿勢に関しては、今では 腰を落とし過ぎない と言うポイントが大分普及して来ています。
これは、 重心 を落とし過ぎてしまうと、次の動作に入る為の時間とパワーのロスが大きいからなんです。
守備側は多くの場合、相手の動きについて行く事が求められる訳ですから、直ぐに動き出せる姿勢を確保しておく必要がある訳なんです。
2人1組で、ただ相手の動きに着いて行くと言うトレーニングなんかを重ねると、そのまま応用できるんじゃないのでしょうか。
ボールに集中し過ぎてしまうと、 頭が下がり 身体にも 余分な力 が入ってしまうものです。
この無駄な筋肉の 緊張 が次の動作の妨げとなる事もあるんですよね。
程よく力を抜いて リラックス した状態を保つ事も相手の動きに着いて行くには必要な事なのです。
頭を下げ過ぎてしまうと、姿勢も必然的に 前がかり になり悪くなってしまいますから顔はなるべく上げる様にした方が良さそうです。
「ボールをしっかり見て」なんて指導が入る事もありますが・・・ボールをしっかり見ようとボールに集中し過ぎてしまうと・・・先程述べた様に相手の動作には先ず着いて行けません。
ボールが動く頃には、相手の身体はもう 重心移動 が始まっている事が多いからです。
ちょうど、この記事のアイキャッチ画像が正にそのシーン!(笑)
ボールタッチに攻撃側が失敗でもしない限りは、抜かれてしまいそうですね〜。(^^;
じゃ〜何処を見るか・・・ボールも視野に入れながら、攻撃側の身体も見られる様に視線を調節する必要があります。
ボールが動くのは一番最後なのですからね。
それ以前に何処が動くのか・・・考えると分かるかと思います。
ボールを含めた全体をボ〜っと見ると言うと感じでしょうか・・・。
古武術(剣術)でも 『遠山の目付け』 と呼ばれる考え方があります。
これは、1ヶ所だけを集中して見ないで、遠くの山を見るように 相手全体 を見る事なんだそうです。
八方目 とか 周辺視 なんて言われる事もあります。
ここから得られる情報を元に次の行動を察知する訳なんですね。
より実践的な解釈としては、相手の肩の動きに 注意を払う 事を指しているなんて言われる事もあります。
剣を振るためには何処を最初に動かすのか・・・その時何処に変化が表れるのか・・・そう言う事を、日々の修練で感覚として見に付けていたと言う事なんですね。
サッカーでも同じです。
相手の剣(ボール)だけ見ていたら、出遅れて斬られて(抜かれて)しまうと言うのが理屈なんですね。
そこで重要になって来るのが、 相手との距離 です。
相手の全身とまでは言いませんけど・・・肩くらいまでは、せめて視野に入れたい所でしょうか。
本当は相手の 目線 をも盗みたい所なんですけどね〜。(^^;
そうなって来ると、必然的に距離も決まって来る筈なんですね。
自分に合った姿勢と 距離感 を1対1の練習を繰り返し行う事で身に付けられる様にしたいものです。
よく「 半身 で!」とか「 べた足 になるな!」とか、そう言う指導は耳にしますが、それ以外のポイントとなると余り耳にする事ってありません。
教え難いと言う事でもある訳で、子供達がやりながら感覚として掴んで行くしかない部分でもあります。
ただ、考え方の1つとして・・・こう言った事も少し意識しながら出来ると良いのかなとは思います。
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