2011年06月30日
ケンメリ
4代目C110型(1972年〜1977年)通称:ケンメリ、ヨンメリ(セダンモデルのみの愛称)
1972年9月C110型にモデルチェンジ。ボディバリエーションは4ドアセダン
2ドアハードトップ、およびワゴン/バンを有し、先代同様、セダン/ハードトップには
ホイールベースを延長し6気筒エンジンを搭載したGT系の設定がある。
プラットフォームは日産・ローレル(C130型)と基本的に共通
セダンとハードトップのホイールベースを同一化。
サーフィンラインのプレスラインは、ごく浅く、プレーンな面構成となった。
2ドアハードトップは太いCピラーを特徴とし、ワゴン/バンはクオーターウインドウを廃し
スポーティーさを演出した。プレスラインが見えにくい、白いボディカラーの2ドアハードトップにのみ
リアフェンダーにデカール式のピンストライプが設定されている。
搭載するエンジンはG15型をボアアップした直列4気筒OHC1600ccのG16型
タクシーや教習車用のG16LPG仕様(販売は1975年まで)、先代より継続されたOHC1800ccのG18型
およびL20型の4機種。足回りはフロントがマクファーソンストラット、リアは4気筒モデルがリーフリジッド
6気筒モデルがセミトレーリングアームとコイルスプリングの組合せである。
4ドアセダンのGT系、および2ドアハードトップの全グレードのテールランプが丸型4灯式となった
これは、以後スカイラインのアイデンティティの一つとして、10代目のR34まで受け継がれていくことになる。
この代から警察庁へパトロールカー(警らパトカー)として導入された。
当時の警察の規定により、エンジンは6気筒(L20S型)
内装は血液汚れなどの手入れの楽なビニールトリムとなった専用モデルとなっている
警らパトカー仕様はR32型まで設定されている。
C110型の輸出車名は「ダットサン・240K」その名の通りエンジンは2400ccに拡大されている
欧州等一部地域にはショートノーズ4気筒1800cc搭載車を「ダットサン・180K」として輸出された。
通称は、広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」から
これは、先代のC10型の時代に展開された「愛のスカイライン」キャンペーンを継承、発展させたもので
「愛のスカイライン」のキャッチコピーも引き続き使用された。
内容としては、若い男女のカップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅するというシリーズもののCMで
この二人の名がケンとメリーである。性能の高さや、レースでの栄光といった旧来のスカイラインの
硬派なイメージとは異なるソフトなイメージのCMシリーズであった。
4ドアセダンはヨンメリと呼ばれる事もあるが、これは、「4(ヨン)枚(ドア)のケンメリ」の略である
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