期間が短めの米国債の利回りは3月以来の高水準に近い。オーストラリアでは利回りが10年余りで最高に達した。カナダ中銀がオーストラリア準備銀行に続いて追加利上げで市場を驚かせたことで、国債売りが再燃した。
豪中銀が「エコノミスト予想を覆して今週追加利上げを決めたことは欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度、日本銀行、イングランド銀行への圧力を高めるかもしれない。
7日の米市場では米金融政策が7月末までに0.25ポイント引き締められる確率が一時、再び完全に織り込まれた。トレーダーはなお年内の利下げを見込んではいるものの、複数回の利下げはもはや想定されていない。
7日の金利スワップ市場では、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合とリンクしたレートが5.33%に上昇。現在の実効フェデラルファンド(FF)金利5.08%を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る。今月13−14日のFOMCを控えて、6月のスワップ金利は約7bpの引き締めを示唆。FOMCはこれまで連続で実施してきた利上げをいったん停止するとの見方に、トレーダーらが傾いていることがうかがわれる。
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