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2022年11月14日
宝塚大橋
宝塚大橋
兵庫県宝塚市の顔でもある「宝塚大橋」について、耐震整備を進めている兵庫県は、2023年度の完成を目指して最終的なデザイン案を明らかにした。歩道に植栽帯を整備し、ブロンズ彫刻と同市ゆかりの漫画家手塚治虫さんの作品パネルを復元。ベンチを置き、市民らが景観を楽しみながら憩えるようにする。
宝塚大橋は県が1979年に設置し、全長159メートル、幅20メートル。歩道にはブロンズ彫刻や花壇、噴水のほか、手塚漫画の陶板が設置され、ガーデンブリッジとして市民に親しまれていた。
ところが、県は老朽化による補修、耐震整備(2018〜22年度予定)を進めるため、昨年の春から夏にかけて彫刻などを一時撤去。市民らは「元の場所に戻し、デザイン性のある橋にしてほしい」と県、市に要望していた。
県は21年9月から市の審議会などで学識者らと検討を重ねており、最終案は歩道に植栽帯を整備し、以前のような緑豊かな景観を演出することにした。もともと飾っていた彫刻2点とともに、歩道の一部路面にあった「火の鳥」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」などの陶板5枚も復元する。
県は「『景観を楽しみ、使い育てる橋』をコンセプトにした。最終案の細かい部分を調整し、年度内にもデザインを正式に決めたい」とする。