レノボ・ショッピングにて、4K2K対応の28インチモニター ThinkVision P27 (60E3GAR1JP) が税込・送料無料の65,610円で販売されています。先日紹介した iiyama ProLite XB2783HSU や BenQ SW2700PT の27インチモニターとの違いは、UHD(3840×2160ピクセル)を表示できる画面の解像度です。ノートPCやスマホも最近は解像度が上昇して、一昔前とはまるで違うクッキリ感なのですが、本製品も例に漏れず詳細な表示能力は生唾ものです。ノートPCで高解像度してくれるのもありがたいのですが、それと引き換えに画面の文字が細かくなりがちで、デスクトップ型の大型モニターは文字が小さすぎるというところまでは行かないので、使い勝手がいいです。本製品の位置づけは、プロフェッショナル向けということで、画面表示の均一性や鮮やかな色再現などを重視したとなっていますが、普通のユーザーで高解像度を求める人用という意味でしかないと思います。応答速度が 6ms(おそらく、GtoG)で、先日紹介した iiyama より遅いが BenQ より速いといった感じで、普通に動画鑑賞できるレベルは十分あります。視野角は水平、垂直ともに 178°ですので、さすが IPS パネルといったところです。インターフェースはDisplayPortと HDMI、 USB3.0 がダウンストリーム4ポート、アップが1ポートですので、カードリーダーのみならずUSB3.0対応のHDD等もパフォーマンスを殺さずに、大変便利に使えます。1本3ワットのステレオスピーカー内蔵しているので、このモニタだけでもPodcastやビデオ鑑賞程度は普通に楽して、音質は普通のレベル以上で低価格帯モニターに搭載されているものより高出力な分、迫力が出ていす。BenQ SW2700PT と同様、表示色もフルカラー約10億7000万色ですが、本モニタは色の再現性にチェックが行われたものではなく、理論値ですので(それでも、フルカラー表示の実力はおそらくあると思います)、正確なカラーマネジメントを求める方は BenQ SW2700PT の方がオススメです。一方で、高解像度を求める方は、本モニターの 3840×2160ピクセルは捨てがたいと思います。本モニターの画素ピッチは0.155mm(BenQ SW2700PTは0.2331mm)ですので、目を近づけるとその差は無視できないレベルです。写真の細かいレタッチをする際は、やはりカラーマネジメント重視(しかも最大輝度が350cd、ThinkVision P27は300cd)で BenQ SW2700PT の方がいいと思いますが、流行りのコミックやデジ絵を描いたり、自分で描画するのがメインという場合は、本モニターの高解像度は捨てがたいです。特に最近の高性能タブレットを使用する場合は、本モニターの解像度があると、拡大縮小せずともペン先の繊細な表現が確認できますので、ストレスにならないように思います。個人的には、目の疲れが比較的緩い、いまだに捨てられずにいる EIZO FlexScan S2411W の解像度が 1920×1200 で、この可解像度以下のモニターは実質上の表示面積が小さすぎると感じているので、本モニターのUHDは大変魅力的なのですが、同価格帯でカラーマネジメントがしっかり出来るモニターなら2560×1440(WQHD)でもいいかなと思っています。モニターの解像度は、細かいものになればなるほど価格は上がりますが、使いやすいかどうかは個人の視力など他の要素も関係しますので、慎重に見定めた方がいいと思います。たいていは、どのモニターを選んでもすぐに慣れることが多いのですが、視力が弱めの人に高解像度を奨めると、肩こりなど余計ないらぬ影響が出たりすることもあります。(フォローするわけではありませんが、iiyama ProLite XB2783HSU は解像度が FHD 1920x1080 であるとはいえ、省電力性能やコストパフォーマンスでは圧倒しているので、目的に合えばベストな選択だと思います。)
特に欠点らしいものもなく、(個人の主観ですが)デザイン的にも優れていて、デイトレなどでは二台用意すれば十分と思える高解像度で、それらを活かして作業効率をアップが期待できる方にはオススメですよ。
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