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posted by fanblog
2024年02月28日
マフィアの告白「バラキ」チャールズブロンソン
新品価格 |
70年代、マーロンブランド主演のマフィア映画「ゴッドファーザー」の世界的大ヒットで、
映画業界は新たな鉱脈を掘り当てて、多くのマフィア映画を量産した。中には箸にも棒にも掛からぬ
駄作もあったが、チャールズブロンソン主演の「バラキ」はそれらに凡百の映画とは一味も二味も
違う作品である。
「バラキ」の原作はピーターマースの「バラキペーパーズ」で、マフィアの構成員だったジョセフ
バラキが、上層部の勘違いで組織を裏切ったと思われて、命を狙われたことから、FBIの保護を受けて
公聴会で証言した記録が元になっている。」
映画の冒頭では、刑務所に収監されていたジョセフバラキ(チャールズブロンソン)が、シャワーを
浴びていたら他のマフィアのメンバーから、刃物で襲われるが、間一髪相手を取り押さえる。
バラキは自分がマフィアを裏切ったと、幹部たちに誤解されているので大幹部のピート
ジェノベーゼ(リノバンチュラ)に会わせてもらいたいと組織に伝える。
バラキはなんとかジェノベーゼに会うことができ、弁明するがジェノベーゼは、バラキに
死の接吻をするのであった。
マフィアの掟では、裏切り者は死あるのみである。バラキはここに至ってどんな言い訳も
通用しないことを知り、FBIの依頼を承諾し、組織の実態を公聴会で証言することに
なった。
バラキは貧しい家に生まれ、若い時から生きるために犯罪に手を染めることになるが、刑務所
でマフィアの構成員と知り合い、マフィアに入ることになった。
ただしマフィアとは、外部のものが呼んでいる俗称で、組織はコーサノストラと呼ばれて
いた。
バラキは最初は運転手から始めたが、その度胸の良さや機転が利くことから、そのうち
賭博などの闇のビジネスを任せてもらうようになり、出世していき、中堅幹部の娘とも結婚し
どんどんと組織の中枢へと食い込んでいった。
さらに組織の敵を相棒と一緒に殺害するなど、殺しにも手を染めてゆく。だが好事魔多し、
バラキの庇護者であった女房の父が、組織の内紛で殺されてから風向きが変わっていき、
やがてバラキも命を狙われるようぬなるのだ。
この映画ではブロンソンのトレードマークである髭はないが、犯罪組織の中間管理職とも
いうべき役をうまく演じていて悲哀さえ感じさせる。
「バラキ」はセミドキュメンタリー映画であり、ほんとうのマフィアの実態を知ることが
できるので貴重な作品といえる。
製作はイタリア映画の大プロデューサーのディノデラウレンティス、監督は007シリーズ
で知られるイギリスのテレンスヤング。音楽は「世界残酷物語」のリスオルトラーニ。
血なまぐさい映像とは対照的な美しいメロディーが印象的である。
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2024年02月20日
最高のクーデター映画「パワープレイ」ピーター・オトゥール
1978年に製作されたイギリスカナダ合作映画「パワープレイ」は珍しく軍隊のクーデターをテーマに
した作品である。
ストーリーは、欧州の架空の国でテロの嵐が吹き荒れ、政府はそれに対して徹底した弾圧で報復
するという対策を行っていた。
そもそもテロリストが暗躍するのは、政府が腐敗しているからであり政治を正常化すればテロを
暴力で抑えこもうとするからその反動は大きくなるのである。
そのころ退役直前のナウマン大佐(デビットヘミングス)は、退役したらのんびり釣りでも楽しもう
と思っていたのに、逮捕されたテロリストのひとりに友人の若い娘が含まれており、問答無用で
処刑されたことから、同志の大学教授のルーソー(バリーモース)の誘いにのり、政府を倒す
クーデターに参加することを決意する。
そして戦車隊の隊長を仲間に引き入れようとするが、密告されそうになる。それを知った同志の
カサイ大佐は、戦車で隊長をひき殺してしまいもはや後戻りはできなくなった。
そこで代わりの戦車隊長としてゼラー大佐(ピーターオトール)を引き入れるが、この男が
実はとんでもない野望の持ち主だったのである。
この映画の見所は、何と言っても本物の軍隊を動員して迫力ある戦闘シーンを演出している
ことだ。最初から機関銃を乱射して警官をも皆殺しにするわ、戦車で人間を踏みつぶしたり、
バズーカで飛行機を爆破するはこれでもかとばかりリアルなシーンが出てくることだ。
またクーデター計画も国際政治学者のエドワードルトワックの著書である「クーデター入門」
を参考にしており、本格的なものだ。
仲間を集め駆け引きがあり最後はどんでん返しありで、最後まで手に汗握る展開で楽しめる
こと請け合いである。
クーデターや軍隊に興味のある人には、ぜひおすすめしたい映画である。
した作品である。
ストーリーは、欧州の架空の国でテロの嵐が吹き荒れ、政府はそれに対して徹底した弾圧で報復
するという対策を行っていた。
そもそもテロリストが暗躍するのは、政府が腐敗しているからであり政治を正常化すればテロを
暴力で抑えこもうとするからその反動は大きくなるのである。
そのころ退役直前のナウマン大佐(デビットヘミングス)は、退役したらのんびり釣りでも楽しもう
と思っていたのに、逮捕されたテロリストのひとりに友人の若い娘が含まれており、問答無用で
処刑されたことから、同志の大学教授のルーソー(バリーモース)の誘いにのり、政府を倒す
クーデターに参加することを決意する。
そして戦車隊の隊長を仲間に引き入れようとするが、密告されそうになる。それを知った同志の
カサイ大佐は、戦車で隊長をひき殺してしまいもはや後戻りはできなくなった。
そこで代わりの戦車隊長としてゼラー大佐(ピーターオトール)を引き入れるが、この男が
実はとんでもない野望の持ち主だったのである。
この映画の見所は、何と言っても本物の軍隊を動員して迫力ある戦闘シーンを演出している
ことだ。最初から機関銃を乱射して警官をも皆殺しにするわ、戦車で人間を踏みつぶしたり、
バズーカで飛行機を爆破するはこれでもかとばかりリアルなシーンが出てくることだ。
またクーデター計画も国際政治学者のエドワードルトワックの著書である「クーデター入門」
を参考にしており、本格的なものだ。
仲間を集め駆け引きがあり最後はどんでん返しありで、最後まで手に汗握る展開で楽しめる
こと請け合いである。
クーデターや軍隊に興味のある人には、ぜひおすすめしたい映画である。
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2024年02月19日
「バラバ」大悪党の殉教
久しぶりの更新である。まったく更新しなくても訪問してくれた方には感謝しか
ない。
古代ローマやユダヤなどの時代を背景にした歴史劇が好きでよくみているが、
やっとアンソニークイン主演の「バラバ」を視聴することができた。
この映画は1961年製作の米伊合作映画で、キリスト教をテーマにしているが
スペクタル巨編で非常に迫力のある作品である。
主人公のバラバ(アンソニークイン)は、聖書に出てくる強盗殺人鬼の大悪党
で、キリストを処刑する身代わりに恩赦を受けて娑婆に出てくる。
しかしキリストの死を見てどうも良心が痛み、殺人や強盗など悪事を再開してもどうも
気が晴れない日が続く。
娑婆に出て愛人のラケルと再会したバラバだったが、ラケルはキリスト教の信仰をえて
別人のようになっていた。
やがてラケルはキリスト教の信仰をつらぬいたため、石打の刑で殺されてしまう。
バラバがそんなラケルの姿に衝撃を受けるが、これまでの悪事がばれて再び投獄される。
バラバは地下で過酷な重労働をさせられるが、落盤事故で作業所は閉鎖され、助かった
バラバがローマへつれていかれ剣闘士としての訓練を受けることになる。
ローマ帝国の建造物の巨大なセットや何万という大群衆など、CGの安っぽい映像では
見られない迫力はすさまじく、それだけでも一見の価値がある。
私はクリスチャンではないので、殉教という概念はピンとこないが、バラバのような大悪人
でも更生させるのだから、キリストの影響というのはすごいのだろう。
そういう宗教色を抜いても十分楽しめる映画である。
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