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ベジママキッチン
「ベジママキッチン」は北海道野菜を全国へ流通させるために、全道各地の協力農家さんと産地直送に精通している提携企業応援のもと、独自の野菜セットをご用意し、全国の皆様のもとへお野菜を届けるお店です。 個人の利用者様もお店の方もお気軽にお問い合わせください!
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posted by fanblog

2022年08月03日

農業の高齢化問題に迫る

こんにちは、ベジママキッチン です!

今日は農家さんから頂いたメッセージを元に「農業の高齢化問題」について書いていきます


農業の高齢化問題と聞いてピンとくる方って意外と少ないんじゃないでしょうか?

農業から離れている立場であればあるほど、自分にはそこまで関係ない問題と思う方もいるかもしれません。

ただ、これは私たちの生活に直接関わってくる大問題で、早ければ5年以内には影響が出てくる可能性があると言われています。


まずは農業の高齢化問題とはどういったことなのか、説明します。


現在の日本の農業就業人口はおおよそ140万人ほど。
2000年には389万人ほどだった農業者は2017年には180万人ほどになり、現在はさらに減って140万人ほどとなっています。

数字だけを見れば、この20年間で農業者は半分以下になったということが容易に分かります。


農業者は半分に減ったのに、農産物の生産量が大幅に減らなかったのは残り続けた生産者さんが、想像を絶する苦労をしてたくさんの農産物を作り流通を守ったということも分かります。

現在いる農業者も140万人ほどと聞いてもピンとこないですよね。

この農業者数は、日本人口のわずか1%です。

100人に一人しかいないんです。

逆に一人で100人分の食べ物を作ってると表現すれば、一次産業である農家さんがどれだけ凄いことをしてくれているか分かると思います。


この限りある人数の農業者さんですが、実はその6割強が65歳〜93歳くらいの高齢者なのが日本の現状です。

普段インターネットやSNSで情報をとっている私たちは、情報発信してる農家さんを見ることもあるのでそこまで高齢化問題は身近ではないイメージですが、若い世代が情報発信してるだけであって日本の農産物の多くは65歳以上の高齢農家さんが生産しています。


後継者不足が発端となり、世代交代できないまま定年後も農業に従事するのが当たり前になっています。

そして体が動く限り、重労働である農業を続けている結果、高齢農家さんの仕事中の死亡事故(農機具や熱中症、北国ではハウスの雪下ろしなど)が年々増えていっています。


そして、一人で100人分の食糧を生産してる6割強の高齢農家さんが、この状況であと何年農産物を作ってくれるでしょうか。

5年?10年?
農業を辞めた人の分だけ、新規就農者がいないともう国内自給率は守れないところまで来ています。


その時代が来てしまった時には、生産量が確保できないので国産農産物の価値が上がり、今よりも2倍も3倍もする価格で販売されることになるでしょう。
お店の中を探しても輸入品ばかりで国産のものを探すのが難しくなるでしょう。
輸入に大きく頼るしかなくなった場合も、食の安全よりも国内食料率を守ために今ある規約が緩和されて、相応しくない商品もたくさん入ってくるでしょう。
国産米を食べらるのは富裕層だけになるでしょう。
お米やパンがないから、じゃがいもを主食にしましょう。
・・・こんな時代がきます。


今、令和ですよ?先進国で食が豊かなのに、こんなことになったら怖くないですか?
大人だったら我慢できるかもしれないけど、私は子供にこんな生活を強いるのは嫌です。
でも実際に農水省が行った日本がこのまま食糧危機に陥った場合のシュミレーション結果がこれです。


国土の狭い日本は国内生産できる規模も量も限られており、どんなに農家さんが頑張っても輸入に頼るしかないわけです。
割合として食糧自給率は現在37%、63%を輸入に頼っている状況です。

これがどういったことを意味するかと言うと、これ以上食べ物をつくる人が減ってしまったらさっき記載した食糧危機に陥る可能性が出てくるよ、と言うことです。


あまり関係なさそうな農家さんの高齢化問題は、実はすごく身近な部分に関係していて、消費者である私たち、国民一人一人が正しい知識を身につけて、国産の食べ物を守っていかないといけない状況になっています。

具体的に私たちにできることは国産の食べ物を買うこと、それと同時に農業に就農する割合を増やすこと。
こういったことが必要になってきます。


実際のところ、やる気や知識のある新規就農者さんも多いです。
ただ、やってみないとわからないのが農業。
10人始めても5年後は3人しか残ってない、これが今の現状です。


価値観や志しは人それぞれなので、どういったスタイルで農業に従事するかは自由ですが、やはり若い世代の多くが有機栽培や特別栽培に挑戦し、農業をスタートするので栽培技術も難しく、収量も取れないため収入が安定せず続けていくことができないと言う状況もあります。
(以前も話してますが、一般農業でない場合はコストやエネルギー消費が大きく、有機野菜や無農薬野菜をたくさん買って応援しても生産者さんは増えないし、栽培作物の単価も下がらない、単純な構造でないことを消費者である私たちも理解しないといけません)


このブログを読んでくださってる方は、私がいつも栽培法はどれが優れていると言うことじゃなく、どれも必要でそれぞれの目的に向かっていってるんだよと言う話をよくしてることをご存知だと思いますが、こういった考えがあるのは、本当の意味で日本の農業を守りたいということがベースにあるので、買う側である消費者さんにも正しい情報を知ってもらいたいという気持ちがあります。


高齢化問題を理解していただけたなら、明日からも国産野菜、国産フルーツ、国産米を買うことで応援してほしいなと思います。
もっと言えば、加工品なども裏面を見て「国内製造」ではなく、「国産○○使用」を選んでくれたら嬉しいです。
そうすることで、生産者さんも収入になり、離農率にも良い影響が出てくると思います。
こうして私たち自身が、国産食物を選び続けることによって、巡り巡って食の安全に繋がっていきます。


農業と離れた場所にいると、スーパーで当たり前に売ってる野菜が5年後10年後に2倍3倍の価格になるなんて想像もしないですよね。それが普通です。


ただ、高齢化問題に潜む食料自給率問題、この部分を私たちが理解し行動することで、結果的に日本の食糧を守ことに繋がります。


今日も読んでいただきありがとうございました




_________________
北海道野菜Vegemama Kitchen

オンラインショップ
https://vegemamakitchen.stores.jp

つくる人とたべる人を繋ぐ。
大切な伝統を守りつつ
新しいことへもチャレンジする。
ベジママキッチンは挑戦し続けます。

_______________



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