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どうも、梅ゆかり母さんです。
感想 「捜し物屋まやま」木原音瀬著
一冊でつながっているとはいえ、一話完結であるので、読みやすかったです。
同郷なので、ちょっとひいきえに買ってみました。
読んでて、「ん?」と思った箇所がいくつかあって、
兄妹なんだけど、血がつながっていないまやま姉弟
子犬のような和樹に引き寄せられる人々はいいとして、その視覚感覚がなんか、むずかゆい
登場人物が、仲のいい男ばかり
という点で何だろう、なんかしっくりこないところがあったりしたけれど、
作者を調べると、BL作家さんのようで。
なるほど。と合点がいき、スムーズに読めた。
ちょっとBLぽいな。と思ったのは間違いじゃなかった
とはいえ、どノーマルな話で、
ごく普通の怪しい力を持っているけど、普通の人よ。という話。
物凄い霊能力を使ってどうのこうのするわけじゃなく、
それは、アイテムの一つであって、さして重要なものでは無かったりする
どちらかと言えば、そのアイテムがあるので、人は集まるが、
基本は、集まった人がそれぞれいろんなドラマを持っている。という話。
一冊の中ではやはり、最初の話しが濃厚で、面白い。
話しを進めていくうえで、和樹の話しは割と不要だった気がする。
どちらかと言えば、白雄(しお)の話しも
この兄弟はなんだか謎で、知らなくていい話。と割り切ってほしかった気がする。
そしてシリーズが進み、どうしても話さなきゃいけないような話が出てくる、
ラスト付近で観たかった。
三井にしろ、徳広にしろ、この兄弟の側に居て、
不思議な力に触れているけれど、その種明かしまでは望まない
そんな信頼関係者と、怪し依頼主。という構図の話しを、
あと、数本読んでみたかった。
そう。仲良くなった相手の過去や、バックベースが知りたいと思うけれど、
そんなこと知らなくてもよくないか? そこがそれほど重要なのか?
と思うことがつい最近もあった。
ユーチューブを見ていた時、旦那がしきりに、
「この人はゲイなのか? 女装家なのか? そういうコンセプトの人なのか?」
としきりに気にしていた。私としては、その人個人が好きなので、全く興味なかった話だが、
確か以前の動画で、ゲイだと言っていたのは覚えている。
それを伝えると、「ふーむ」と微妙な反応をするから、
多分、私のノリが悪かったのだと思う。
旦那が望む反応とすれば、「ゲイなんだってぇ—」ぐらいのものだったのだろうが、
「さぁ、ゲイとか言っていたけれど、それがそれほど重要だと思わないから気にしてないけど」
というのは望んでいなかったようだ。
そう、まさにこういう状態の本。
知らなくていいのだよ。能力があって、それをひけらかさない。
商売の時は、ショー的に見せているんですよ。なんて冗談めいて、
その上で、物事を解決する。
一体どうやっているんだろう? 何があるんだろう?
と思うが、頭でっかちの現代なら、
「依頼者をファイリングでもしておおよその場所を探し当てているんだろう」
なぁんて勝手に解釈させる。そのくらいであってもいいと思った。
文面や文の運びはなめらかで、最近の読み物よろしく非常に読みやすかった。
情景説明もうるさくなかったし
ただ……焼きナスアイスって、全国的にあるもんなん?
あれって、高知の名物アイスてやつじゃなかった?
公文さんてのも、高知に多いの苗字じゃなかったっけ?
山のシーンが出てくるけれど、どうも、高知の山をほうふつとさせる。
なぁんてことを思いながら、かなり親近感
作品の中でおすすめは、やはり、三井の、最初の話しですね。
犯人が解っていくくだりは、犯人の目星はかなり前からついていたとはいえ、
なるほど、そういうふうに追い詰めるのね。と。
さして難しいトリックも要素もないけれど、追い詰め方が独特で面白いと感じた。
最近の文庫としては少し厚めなのかな?
とはいえ、二日もあれば(一日、二、三時間)読めるものだと思うので。
ちなみに、私はかなり遅読です。それでも、二日で読めたので、
ちょっと時間が空きそうな週末に読めるのではないでしょうか?
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