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2014年10月13日

諸見里しのぶ 棄権

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諸見里しのぶさんが、シード喪失の危機に立たされている? 



4年前、大塚家具レディースを見に行ったとき、ティーグランドに来る際、決勝ラウンドにも係わらず、ファンの間近まで来て、素敵な笑顔を見せてくれたのを良く覚えています。

その後、あまり見かけなくなったので心配していましたが、今季は開幕から28試合に出場し、予選通過は半分以下の12試合。そのうち、Tポイントレディスとヤマハレディースの17位タイが最高成績と振っていません。

10月11日現在の賞金ランクは、76位(獲得賞金688万6623円)。

ボーダーラインが年間獲得賞金1900万円前後と推定されているのでこのままだと賞金ランク50位以内の来季シード権獲得にはかなり厳しい状況になっています。

しのぶちゃんがもっとも輝いていたのは、2009年。

ワールドレディスチャンピオンシップ、日本女子プロ選手権のメジャー2大会を含めて、年間6勝を挙げたシーズンでした。

賞金女王の座こそ、横峯さくらさんに譲ったものの、日本女子ツアーを引っ張る中心選手として、常にスポットライトを浴びていました。

 しかし、その翌年から成績は徐々に下降線をたどっていて、2009年9月の日本女子プロ選手権を最後に優勝からも遠ざかり、昨季の賞金ランクはついにシード圏外の71位にまで落ち込んでしまっていました。

2009年の国内メジャー制覇で得た5年シードによって今季もツアー参戦を果たせていますが、その恩恵を受けられるのも今年が最後です。

まさにしのぶちゃんは”崖っぷち”の状況になってしまっています。

ところが、最近インタビューを見ると

「一番よかった2009年のときよりも、技術的にはよくなっているんですよ」

「年間6勝した2009年のときは、勢いや感覚だけでゴルフをやっていた部分がありました。今は、『こういう状況のときはこうして打開していこう』とか、いろいろなことが戦略的にできるようになってきたんです。」

とか、

「片山晋呉さんがサプライズのビデオレターをくださったんです。そのとき、『しのぶ、やっぱり勝つっていうのはすごくいいぞ! もう1回、ここ(頂点)に戻ってこい』と言ってくれて、胸が熱くなりました。涙をこらえるのに必死でした……。あの言葉は一生忘れません。そこからですね、迷いがなくなったのは。もう心配をかけてばっかりではダメだ、と思って、本格的に練習を始めました」


「試合がある限り、攻めの姿勢は崩したくありません。賞金シードを獲るために、1円でも(多く)稼ぎたいと思っています。でも、もしシードを失ったら、実際にどうするのか? 自分は、クォリファイングトーナメントでツアーの出場権を勝ち獲るつもりでいます」

まさかの転落人生を味わった。その苦悩は計り知れませんが、彼女は改めて“原点”に戻ろうとしている力強さを感じます。

それも、無理にではなく、あくまでも自然体で。

しのぶちゃんのこれからの挑戦を応援したいと思います。

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