日経平均をドル建てで見るというのはどういうこと?
5月以降、日経平均は上昇基調でした。
日本経済の見通しに対して強気の人たちは、日経平均が上昇しているのは、日本経済が順調に回復している証拠であるとみているからですよね。
しかし、ドル建てで見ている人たちは、日経平均はむしろ下落しており・・・・・・。
と言っていますが、まずここで???
頭の回転の悪い私にはすぐ理解できません。
ドル建ての日経平均株価とはどういうことか考えて見ましょう。
「日経平均の価格にドル円の為替レートを適用し、ドル・ベースでの価格に修正してみると、ドル円相場は7月以降、急激に円安ドル高が進んでいるので、このためドルから見た日経平均は、仮に株価が変わらなかったとしても下落していることになります。」
確かにそうですね。
実際、日経平均をドル建てで見てみると、5月から7月までは順調に上昇していますが、その後ダラダラと値を下げています。
円建ての日経平均は円安の進展にペースを合わせる形で上昇が続いていましたが、ドル建ての日経平均を見てみると、円安による上昇分がすべてなくなっていますので、すでに下落に転じていたと解釈することができるということです。
日経平均を円建てとドル建てで比較するという考え方は、かなり以前から存在していたそうで、市場関係者や経験ある個人投資家の中ではごく当たり前のものだそうです。
私はまったく知りませんでした。
ドル建ての日経平均といった、実は、古典的な話題と言われていますが、私には新鮮に聞こえます。
また、日本の株式市場は、ニューヨークやロンドンと並ぶ世界的な市場だと思っていましたが、今や、日本の国力低下に伴い、現在では世界における主要市場とは見なされていないとのことです。
日本人で株取引をする人も少なくなっており、日本の株式市場での売買の7割が、短期的な利益を狙う外国人投資家で占められているのが現状だそうです。
したがって、米国株式市場の動きを軸に相場を分析した方が、より正確に状況を把握できるとの考え方のようですね。
株式投資で勝てる個人投資家は非常に少なく、1年から2年でかなりの数の投資家が入れ替わるといわれています。
現在、世界経済全体は減速傾向にあり、欧州、日本、中国の減速が特に著しいというのが世界的に共通した見方ですね。
日本の製造業は基本的に米国市場に依存していますし、円安による輸入物価の上昇で個人消費も冷え込んでいます。
グローバルな視点で考えるのであれば、日経平均だけが継続して上昇するような環境にはないと考えるのが自然のようです。
もっと広い視野で投資を考える時代になったということで、安易に飛び込んではいけない世界になったのかもしれませんね。
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