島原は古くから「水の都」といわれており、中でも新町一帯は特に湧き水が豊富で、地面を50センチメートルも掘ると湧き水が出てくるそうです。
地域の町内会が中心となって、町内の清流に紅白、三色、黄金等の錦鯉が放流され、地域住民の方々によって美しくたもたれています。
鯉の泳ぐまちには、豊かな湧水を利用して造られた独特の景観の近代の住宅庭園があります。
庭内には、沸々と湧き出る大小の池が3つあります。
この建物は、四方の眺望に優れることから、四明荘と呼ばれ、水屋敷として市民に親しまれてきた庭園の一つです。
主屋は明治後期に建築され、庭園は禅僧を招いて作庭したものだそうです。
屋敷は、正面と左側面の二方に池に張り出す形で縁を廻しており、一段高い座敷から庭園を見下ろすような形は、座敷と庭園が一体となった景観を形成しています。
また、居室棟裏手に位置する四角形の池には、四つの中島があり、表の池水庭園とは趣が異なります。
池底はいずれも砂敷き、水は透明で護岸はごく低い石積で造られ、池の中には、沢飛石が配置されています。
大変暑い日でしたが、冷たいお茶をサービスしていただき、縁から足をたらして錦鯉を眺めていると、暑さも忘れ動きたくなくなってしまいました。
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