寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

2020.11.29
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カテゴリ: 時事&立腹
論理的でない受け答え「首相の器ではない」 上西充子法政大教授
毎日新聞 2020年11月29日05時00分



論理的な受け答えになっていない
 ――菅首相は11月、就任後初めて衆参予算委員会での一問一答形式の質疑に臨みました。どんな印象を受けましたか。

 ◆「菅さんって、論理的なやり取りができるんだろうか?」。これが率直な感想です。

 特に印象的だったのが、11月6日の参院予算委であった共産党の小池晃さんとのやり取りです。その前日に自民党議員との質疑応答の中で、菅さんは「以前は(学術会議側との間で)一定の調整があったが、今回は推薦前の調整が働かず、任命に至らない者が生じた」と述べています。これを踏まえて小池さんは「一定の調整というのは、学術会議が提出した名簿を変更することではないのか」と迫ったのですが、これに対して菅さんは「今回は(調整を)やっていません」と答えた。

 調整の「中身」について聞かれているのに、調整の「有無」を答えているわけです。論理的に全然かみ合っていない。

 あと、すごく戸惑いが見えます。ぼそぼそとしゃべって、語尾がはっきりしないこともある。質疑応答に自信がないまま国会に臨んでいる気がします。

 ――加藤勝信官房長官や秘書官が助け舟を出す場面も目立ちました。

 ◆小池さんとのやり取りの中でも、加藤さんが代わりに答える場面がありました。これに小池さんが納得せず首相の答弁を求めるわけですが、直後に菅さんから出てきた言葉が「官房長官が答えたことと一緒」でした。当然、小池さんは「総理の言葉で答えてほしい」と反発するのですが、審議がしばらく中断します。この間に秘書官が答弁を書いているんですね。

 それで、ようやく菅さんが答弁するのですが、内容は加藤さんと同じなんです。「一緒」だというのなら、その内容を自分の言葉で繰り返せばいいのに、それすらできなかった。これを見たとき、私は「首相の器ではない」と思いました。

明らかになった力不足
 ――官房長官時代の記者会見では、「その指摘は当たらない」などと一方的に述べることが多かったと思います。その姿勢がネット上では「鉄壁のガースー」などと評されていましたが……。

 ◆官房長官の時は、記者会見の場を仕切る権限を実質的に握っていたからだと思います。だから会見で伝えたいことだけを一方的に伝え、追加質問を限定的にし、政権への追及を防ぐこともできた。

 でも、首相の立場で臨む国会は違います。徹底的に質問され、しっかりと答えていないと答弁能力の乏しさが露呈する。国を背負っているというリーダーとしての器や、見識の高さも求められる。明らかに官房長官とは違う力量が求められるわけです。

 菅さんはこれまで裏で隠然たる影響力を発揮してきたのかもしれません。しかし、首相は国会にしても外交にしても表に出ないといけない。そこで求められる力が非常に不足していると、私は見ています。

 ――予算委では日本学術会議の任命拒否問題を巡り、「人事のことは差し控える」などと同じフレーズを連発しました。

 ◆人事について答えられなかったら、この問題については全て答弁拒否しているのと同じです。そしてそれを認めたら、それこそ恣意的な人事が全てにおいてできてしまう。例えば、(省庁幹部の人事を一元管理する)内閣人事局が官僚の幹部に、明らかに能力のない人を任用するとします。「おかしいだろ」と周りから声が上がっても、「人事のことは言えない」という説明がまかり通ってしまう。それは独裁国家と同じです。(以下略)

【毎日新聞;元記事は こちら




 質問もよく聞かずに(質問を理解しようとしないで)しかも自分の言葉で答えない(自分で考えないで他人任せ)。これが一国のリーダーの姿か。操り人形レベルじゃないか。こんなの誰だってできるぞ。こういう姿を「おかしい」と感じない己を首相の器じゃなかったと恥じるべきだ。せめて過ちを過ちと認めて改めたらどうか。





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最終更新日  2020.11.29 23:07:07
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