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2005年02月25日
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カテゴリ: 詩・歌
過去よ
ながいながい孤独の影よ
その影を岩にひきずる
冬の日の薄暗い浜辺に立って
意味の深い人生を見る。
       眺望する(萩原朔太郎)

詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである。
詩を思うとき私は人情のいじらしさに自然と涙ぐむ。
過去は私にとって苦しい思い出である。
月に吠える犬は自分の影に怪しみ恐れて吠えるのだ。
月は青白い幽霊のような不吉の謎である。
私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘付けにしてしまいたい。
影が永久に私のあとを追って来ないように。
       月に吠える序文から(萩原朔太郎)

朔太郎の過去の深い悔恨と、それを詩にぶっけている影が
彼の詩のなかに籠っています。
朔太郎の詩には、心の奥深いところで
ことばでうまく表現できないですが、おなじ波動を感じます。






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Last updated  2005年02月25日 19時30分00秒
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