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2008年01月24日
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カテゴリ: 詩・歌
今日は雪と強い風で大荒れです。交通機関も乱れています。

木村蕪城先生は中学校のときの私の担任の先生です。
美術の黒田良夫先生に手紙を出したところ、丁寧な返事と共に
同じ時期勤務した木村先生への追悼の言葉の新聞記事を送ってくれました。
深い理解のもとでの追慕の言葉には、愛情がこもっていました。
(私のように目立たない数10年前の生徒のことを良く憶えているものですね)

木村先生は鳥取県の出身で、虚子にも学んだホトトギス同人です。
療養のため長野県に入り山中生活のあと教職に就きました。
句誌「夏爐」発行。著書に、句集一位、寒泉など。
我が家の隣に下宿していたので、我が家にも時々来て俳句を作る母とも
話をしていました。(妹も最近、指導を受けたとのことです。)

2004年3月に亡くなった俳句誌「夏爐」の創刊者の木村先生を
偲ぶ「木村蕪城先生追悼 夏爐六百五十号記念大会」が同町で8月に
全国から会員が集まって行われたとのことです。

木村蕪城先生 の俳句です。


オルガンの鳴らぬ鍵ある夜学かな
夏桑に雨くる音の別れぎは 
寺の鶏鳴いて漁港の夏浅し
郭公の声のあけくれ吾子育つ
天龍のひびける闇の凍豆腐
母みとる未明の銀河かかるなり
せんぶりの花も紫高嶺晴 
村ぢゆうの障子が白し豚を飼ふ

叱るほか言葉を知らず蜜柑むく


 優しさを上手に表わせない人がいる。大切な人と一緒にいて、好きで
たまらなくても、言葉や態度に出せず、かえってぶっきらぼうに振る舞って
しまう。親が子供に、夫が妻に、恋人が恋人に。優しい言葉をかけたくても、
身近な存在すぎて照れ臭い。口調は叱っているようでも、心の中では
心配しているのだ。上手に表わせないもどかしさから、つい蜜柑をむきはじめて。
                     (評 藤島由希)





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Last updated  2008年01月26日 12時54分53秒
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