遊心六中記

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2018.12.17
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カテゴリ: 探訪
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御内庭 (ごないてい)へ の門を通り抜けると、池には反り橋が見えます。

反橋の西詰北側に 「御内庭」 と表示された駒札が立っています。
案内図を良く見ると、 御内庭と御池庭は繋がっている ことがわかります。
南北方向に広がる地泉回遊式の池を観賞しつつ、池の西辺沿いに所定順路を北方向に進みます。



景色を一部重ねながらパノラマ合成してみました。所々に紅葉が見られます。

              振り返り眺めると、こんな景色です。


池の西辺沿いに、白い砂利の小径が清涼所の東側を北にのびています。立入禁止のロープが張られた手前から撮った景色です。

                           池の北東方向の対岸に建物が見えます。

池から西に目を転じると、 「御涼所」 に向かう飛石の小径とその先に門があります。
この立ち位置あたりが、御内庭拝見の北限です。

こちらが案内図に 「迎春」と記されるあたりの建物 です。
南側に位置する「御常御殿」と繋がっています。

板戸で閉じられていますが、右下部分におもしろい建具が外側に取り付けてあることに気づきました。欄干風の手摺でしょうか。部屋から庭を眺めると、ちょっとしたアクセントになりそうです。


「御常御殿」の東面 を南東側から撮ってみました。

中央に見える板戸に描かれた図がこれです。 曲水の宴の風景 のようです。

御常御殿の母屋の周囲には、 幅広の畳敷きの空間 (廂 ひさし 、庇とも)が設けられています。板戸で仕切らた 細長い部屋 になっています。儀式などにおいて補助的で実用的な部屋としても使われる空間なのでしょう。
上掲の板戸の北面になりますが、 蹴鞠をする場面 が描かれています。

こちらは 東側から眺めた、母屋の北側の廂 です。右がズームアップして撮った正面に見える板戸。
生い茂る樹木の枝葉を描いているようです。
 戸の開口部から、迎春の建物側を眺めた景色



「御車寄」の唐破風の装飾金具の意匠のバリエーションという風な意匠の装飾金具です。
既にご紹介している写真と対比してみてください。

御常御殿の南面の庭を通り抜けて西に進みます。


御池庭とを仕切る塀の傍に、井戸があります。この辺りの紅葉がきれいでした。



                               御常御殿の南面


西側に独立したように建てられているこの 「御三間」 とも繋がっています。

「御常御殿」は天皇の住まいであるとともに、南面には上・中・下段を備えて、儀式や対面の間としても使われたそうです。15室あり、すべて畳の間だとか。


「御三間」の板戸にも絵が描かれていて、こんなの部分図を拝見できます。


庭をはさみ、南側には 御学問所の北面 が見えます。

御三間から西側は、北と西を塀で仕切った広々とした空間です。塀沿いと建物の周辺は作庭されていますが空間の中央部は砂利敷きの広場になっています。


この広場から眺めた御学問所とそれに連なる建屋の北・西面の景色です。


こちらは樹木主体の庭の背後に屋根が見える御三間・御常御殿エリアの全景です。

                              南を遠望した景色


樹木の紅葉と薄がコントラストを見せてくれます。


北東方向に、 「参内殿」 の屋根が少し見え、遙か先には比叡山の山頂を望むことができます。

ズームアップしますと、かすかに山頂の建造物が見えます。


西の塀際にも井戸が設けられています。北側の作庭部にもたしか井戸が見受けられたと記憶します。以前にご紹介しています。

広場の西端寄りから東を眺めた景色 です。

西側の塀に設けられた門から退出です。



この後、清所門に近いところの建物に設けられている休憩所を訪れてみました。
そこで想定外の説明パネルなどを見ることができました。うれしい副産物です。

つづく

参照資料
「京都御所」案内リーフレット 宮内庁京都事務所

補遺
京都御所 ​ :「宮内庁」  
 ​ 施設の概要図 ​ 
 ​ 京都御所の拝観について ​   公開日のカレンダーが掲載されています。
寝殿造から書院造へ ​ 文化史 :「京都市」
目でみる私たちの住まいと暮らし ​ 中根芳一 編著  
寝殿造 貴族の住空間 ​  :「風俗博物館」
寝殿造 ​ :ウィキペディア
寝殿造 ​ :「コトバンク」
書院造 ​ :ウィキペディア
日本史 [書院造] ​ :「Interior Zukan」
書院造 ​ :「コトバンク」

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探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -1 宜秋門・御車寄・諸大夫の間・新御車寄 へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -2   建礼門・建春門・紫宸殿・清涼殿ほか へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -3 御池庭・小御所・蹴鞠の庭・御学問所ほか へ
探訪 京都御所を11月久しぶりに訪れて -5 休憩所での副産物・宜秋門(外側)ほか へ

こちらもご覧いただけるとうれしいです。
探訪 京都御所細見 -1 宜秋門・御車寄・諸大夫の間
  2016年の春の一般公開での探訪を8回シリーズでご紹介しました。
 この年の7月から通年公開に公開方針が変更されたことになります。
     (報道を見聞していなかったのでしょう。2年余も知らずにきました。)
 対比的にご覧いただけると、おもしろいかもしれません。


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Last updated  2018.12.18 17:30:34
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