ジョージ・ウォーリントン(George Wallington)は、ビ・バップのムーヴメントに加わった数少ない白人。ちなみに、彼はイタリアのシチリア生まれで、出生名はジョージ・ウォーリントンはではなく、ジアチント・フィリアという。1940年代から演奏を始め、やがて50年代にはハード・バップに鞍替えし、東海岸の気鋭の若手たちを集めて演奏をする。ウォーリントン以外は全員黒人というグループが、この五重奏団である。それゆえ、本作『ライヴ・アット・カフェ・ボヘミア(George Wallington Quintet at the Cafe Bohemia)』若きJ・マクリーン、D・バードらを擁したハード・バップ創成期の貴重なドキュメントという言い方もされ、有名な"カフェ・ボヘミア"でのライブ録音盤である。