前回、イエスの『危機(Close to the Edge)』(1972年)に引き続いて、今回はイエスの名作として同じく名高い『こわれもの』(1971年)を紹介したい。先に、『危機』を紹介する際の形容として、"緊張感溢れる完成された音"といったような表現をした。『危機』が、一瞬たりとも気を抜けない緊張感を聴き手に強いるのに対して、本作『こわれもの』は、もう少し肩の力を抜いて聴ける部分がある。その意味では、『危機』よりも『こわれもの』の方が、イエスを初めて聴く人には向いているかもしれない。
1. Roundabout 2. Cans and Brahms (Extracts from Brahms' 4th Symphony in E minor, Third Movement) 3. We have heaven 4. Soueh side of the sky 5. Five per cent for nothing 6. Long distance runaround 7. the fish (Schindleria Praematurus) 8. Mood for a Day 9. Heart of the sunrise
~以下、2003年リマスター時のボーナス・トラック~ 10. America 11. Roundabout [early rough mix]