トッド・ラングレン(Todd Rundgren)がマルチレコーディングをこなす“マニア”であることは、以前の記事(『ミンク・ホロウの世捨て人』を参照)にも書いた通りである。その『ミンク・ホロウ~』(1978年)や、2枚組の『サムシング/エニシング?(ハロー・イッツ・ミー)』(1972年)といった作品が、“綜合的アーティスト”トッド・ラングレンの代表作であるとするならば、本盤『“ラント” ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン("Runt” The Ballad of Todd Rundgren)』の方は、一人の歌手として、およびソングライターとして、彼の魅力が存分に発揮された1枚であると言えるだろう。
1. Long Flowing Robe 2. The Ballad 3. Bleeding 4. Wailing Wall 5. The Range War 6. Chain Letter 7. A Long Time, A Long Way to Go 8. Boat on the Charles 9. Be Nice to Me 10. Hope I'm Around 11. Parole 12. Remember Me