音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年12月10日
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 ヒューイ・ルイス(Huey Lewis)は、1950年生まれの米国のロック・ミュージシャン。長い下積みを経て、1980年代にカラっとした明るいアメリカン・ロック・サウンドで一世を風靡した。1982年のセカンド・アルバム(『ベイエリアの風』)収録曲から人気に火がつき始め、翌83年にはサード・アルバム(『SPORTS』)が全米1位を獲得。1985年には、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の曲を手掛け(映画にも脇役で出演)、シングル曲「パワー・オブ・ラヴ」が大ヒットし、さらには豪華アーティストの共演となった“ウィ―・アー・ザ・ワールド”にも参加してブリッジ部分のヴォーカルを担当した。

 そんな人気絶頂の中、1986年発表の第4作がこの『FORE!』であった。全11曲(日本盤、欧州盤)が収録されているが、米国でのリリースでは10曲で、日欧では8曲目に前年に全米1位となった大ヒット曲「パワー・オブ・ラヴ」が追加されている。残る10曲のうち、シングル・カットは6曲なされ、この当時多かったシングル連発の典型的なアルバムなわけだ。ともあれ、うち2曲(2.「スタック・ウィズ・ユー」と1.「ジェイコブズ・ラダー」)がビルボードで全米No.1、これらを含めて計5曲の全米トップ10ヒット曲を出した(残る3曲は、5.「ヒップ・トゥ・ビー・スクエア」、6.「アイ・ノウ・ホワット・アイ・ライク」、4.「すべてを君に」)。

 全体的に、そしてシングル曲は概ね典型的に、明るいノリのアメリカン・ロックを聴かせてくれる。全体の演奏能力の高さもさることながら、本人が茶目っ気たっぷりに語るように、最後に聴き手に訴えかけるのはやはりヒューイのハスキーがかったヴォーカルである。80年代アメリカの浮かれ具合―よく言えばそれは“活気があった”ということになる―がよく反映されたヒット・アルバムで、アルバム自体も全米(ビルボード)のみならず、カナダとニュージランドで1位を獲得した。

 リアルタイムのヒット時の記憶が強いので、シングル曲としてのイメージが強い曲も多いのだけれど、個人的にベストは2.「スタック・ウィズ・ユー」。ついでオープニング曲の1.「ジェイコブズ・ラダー」、5.「ヒップ・トゥ・ビー・スクエアー」あたりが個人的好みか。日本盤の収録で言えば、米盤にはない8.「パワー・オブ・ラヴ」も捨てがたい(米盤では9.以降が1曲繰り上がって全10曲の収録)。アメリカ社会も暗くなってしまったが、よくも悪くも明るく前を向いていた頃の雰囲気が(おそらく曲や演奏だけでなく、その時代の雰囲気に影響されているのかもしれないけれど)残る好盤。でもいま聴いたらやや能天気に聴こえすぎるのかな。いやはや、音楽だけでも明るくあってもいいと思うのだけれど。


[収録曲]

1. Jacob's Ladder
2. Stuck With You
3. Whole Lotta Lovin
4. Doin' It All For My Baby
5. Hip To Be Square
6. I Know What I Like
7. I Never Walk Alone
8. The Power Of Love
9. Forest For The Trees
10. Naturally
11. Simple As That

1986年リリース。





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