音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2019年07月16日
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テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: 動画紹介
ジョアン・ジルベルト追悼


 もう1週間以上前(2019年7月6日)のことですが、ジョアン・ジルベルト(João Gilberto)が亡くなりました。享年88歳で、何年か前から体調を崩していて自宅で亡くなったとのことです。ミト(神話、伝説を意味するポルトガル語)と呼ばれ、アントニオ・カルロス・ジョビン(1994年に67歳で逝去)と並んでボサノバ(ボッサ・ノヴァ)のパイオニアとして知られた人物です。

 1950年代後半からボサノバは人気が高まっていきましたが、1960年代に入ってジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツのコラボ作 『ゲッツ/ジルベルト』 が吹き込まれ、米国や世界でヒットします。これと前後して特にジャズ界ではボサノバが大きなブームを引き起こしました。本ブログでは、この盤を過去に取り上げているということもあり、以下、ジョアン・ジルベルト追悼ということで、同盤から3曲ばかりピックアップします。

 まずは大ヒット曲となった「イパネマの娘(The Girl from Ipanema)」です。女性ヴォーカルは当時、彼の妻(後に離婚)だったアストラッド・ジルベルト。決して歌がうまいタイプではないかもしれませんが(とはいえこれが初レコーディングだったとか)、心に染み入る歌声です。





 ちなみにこの曲は有名でも、イパネマがいったい何なのだかはあまり知られていないような気がします。イパネマというのは地名なのですが、リオデジャネイロ南部のビーチで、ついでながら、コパカバーナ(こちらは有名なビーチですね)との境辺りは地元では“コパネマ”と呼ばれたりもするのだそう。

 さて、次の曲は「デサフィナード(Desafinado)」です。アフィナード(afinado)が“調律された”という意味ですので、その反対を指すデサフィナードというのは、“音程の外れた”という意味だったりします。こちらも有名な曲(本録音の前にスタン・ゲッツはチャーリー・バードと共にこの曲を取り上げています)ですが、単にヒット曲とか有名曲というのではなく、ジャズのスタンダード・ナンバーとして親しまれることになりました。





 最後は、『ゲッツ/ジルベルト』の中で密かな一押しと思っている曲です。アルバム最後に収められた「ヴィヴォ・ソニャンド」です。同盤の中では、ゲッツとジルベルトがもっとも美しく融合している演奏と歌ではないかという気がしていたりします。





 ボサノバのレジェンド、ジョアン・ジルベルトのご冥福をお祈りします。



[収録アルバム]

Stan Getz and João Gilberto (featuring Antônio Carlos Jobim) / Getz/Gilberto (1963年録音)




↓『ゲッツ/ジルベルト』です。↓
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ゲッツ/ジルベルト/スタン・ゲッツ[SHM-CD]【返品種別A】

↓こちらは続編となるライヴ盤。↓
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ゲッツ/ジルベルト#2 +5 [ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト ]




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Last updated  2019年07月16日 06時23分52秒
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