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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


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ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.12.12
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 約束の時間まで後30分。

トントントン……。

タッキーは気ばかりあせっていました。知らず知らずの内に、指先でテーブルをトントンとたたいていました。緊張が走ります。手の平に汗をかいています。

タッキー 「(最初に何の話をすればいいのだろう……?
どんな会話がいいのかな?メールの事に付いて、もう一度喋るのは良くないだろう……。同じ会話の繰り返しになる。ここは違う話題を提供すべきだ。でも、どんな話題がいいんだろう?)」

タッキーは悩みました。あせっているので良い話題が浮かびません。
落ち着いて考えると、いくらでも話題がありそうなものですが……。

タッキー 「(そうだ!やはりメールで交わした内容について、もう一度自然に喋ればいいんだ。それが今の唯一の”共通の話題”の筈だ。
何もあせる必要は無い。ゆっくり落ち着いて話せばいいんだ。あせる必要はない……)」





 約束の時間まで後10分。店の入り口付近から1人の女性がこちらにやって来る気配が感じられました。タッキーは、ゆっくりと顔を上げてそちらの方を見ました。

深く被った帽子のせいで顔は分かりませんが……、そのシルエットは間違いなく人間の女性です。清楚な洋服を着ていました。わりとスリムな女性のようです。
タッキーはハッとして、帽子を深く被り直しました。

タッキー 「(落ち着け、落ち着くんだ。僕は”メル友とお会いする為にここに来ているんだ。そうだ”メル友”と……)」

しかし、この世界に人間の女性はあまりいないのです。
「(これは人間の女性とお友達になるメッタにないチャンスかも知れない!)」
タッキーは自然と胸が高鳴っていきました。段々自制が効かなくなるような、そんな気がして来ました。

女性はタッキーの向かいの席に立ちました。

女性「失礼ですが……、”おさびし山の絵描き”さんでしょうか?」

それを聞いてタッキーは勢いよく立ち上がりました。

タッキー「はっ、はい。私が”おさびし山の絵描き”です。
そちらは”ミルククラウン”さんでしょうか?」

ミルククラウン「はい」

タッキー  「お待ちしておりました!さあどうぞ。おかけください!」





 ミルククラウンさんはスッと滑り込むように席に座りました。
彼女は風邪の時に着けるマスクをしていました。そのため、目だけしか見えませんが、それは少し疲れたような目でした。しかし確かに人間の女性の目です。でも、疲れた印象はかなり強いです……。


こうしてミルククラウンさんとのお話が始まりました。声は大変低い方で、男のような感じの声でした。しかし、話される内容はメールの時と同じくやさしい感じの内容でした。話し方も落ち着いていて、慌てるようなところは少しもありません。
タッキーが心配していた会話はごく自然に流れて行きました。ミルククラウンさんからもいろいろな事を話してもらいましたから。
それで約束の30分を過ぎて、1時間ほどゆっくりと話をしました。

その後ミルククラウンさんは「お見せしたいものがあるから、”森”に行きませんか?」と言いました。

タッキー 「”森”?森に行って何を見せていただけると言うのでしょうか?」

ミルククラウン「もしも、これからもこうして2人で会えるなら……、ぜひ見ておいて欲しい物があるんです……」

彼女は真剣に言いました。それでタッキーは

「分かりました。森に行きましょう」と返答しました。




小説目次 

→第1話~第14話
→第15話・第16話
→第17話~





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Last updated  2007.07.09 04:48:32
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