【南極ストーリー】流しそうめん vol.２５０ | ＢＬＵＥＯＤＹＳＳＥＹ

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2013.04.25

女性にうながされ、リチャードは空いている端っこの席に座りました。そこしかもう空いていませんでした。後は中断の席になるようです。
上段の席としては一番最後尾のようです。

リチャード「はあ～～～～～～～～。」

やはりすでに情報をつかんでいた人は先回りしてみんな上段の席を陣取っていたようです。リチャードは実はかなり出遅れていたのでした。

さきほどの美しい女性はリチャードの隣に座っていました。そしていきなり箸を水の流れの中に突っ込みました。すると……、

女性「ひゃああああああ！！おそーめんが取れたああ！」

女性の箸には白くて長いそうめんが引っかかっていました。
それを汁の入ったコップに漬けて食べます。

女性「おいしーーーーーーーーーー！！！！」

女性は嬉しそうです。すごく大きな声を出していました。

他の女性たちを見ると、みんな「キャアキュア」言いながらそうめんを食べています。

リチャード「いやあ、女性ってすごいバイタリティーだな？！」

そう思ったリチャードでした。

リチャードも水の流れの中に箸を入れてみました。すると、水に入れるとすぐに箸が重くなりました。引き上げてみますと、すごい量のそうめんが引っかかっていました。

女性「やあ、すごい量が取れたね！」

リチャード「ははははは！」

思わぬ量が取れたことをほめられたみたいで、リチャードはちょっと照れくさそうでした。
リチャードも取れたそうめんを汁にくぐらせて食べて見ました。
冷たくて、非常に喉ごしの良い物でした。

リチャード「おいしーーーーー！！」

その後、リチャードもその場の雰囲気に慣れ、たっぷり流しそうめんを楽しみました。

女性「きゃああ～～～～！！」

そしてリチャードはその女性と仲良くなりました。

***************************************************************************

リチャード「いかがでしたかみなさん？
南極には”流しそうめん”と言う物があるんです。
知っていますか？
え？
知ってる？
あなたの国にもある？

そっ、そんな筈は……？
いや～～～～、ボクはてっきり南極にしかない物だと思っていました。」

ＴＨＥ　ＥＮＤ

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