ＢＬＵＥ　ＯＤＹＳＳＥＹ

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Freepage List

更新状況

(45)

< 新しい記事

新着記事一覧(全5352件)

過去の記事 >

2014.07.28

【南極ストーリー】　vol.３４９　南極の足　コタツ　第１話

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10110)

カテゴリ：南極ストーリー

そしてみんなはコタツに付いているシートに座ります。コタツには４方向にシートが付いているのです。リチャードとローラ、そして運転席には内藤さんが座ります。シートは全身を包み込むようなホールドシートになっています。そしてそこには４点式になったシートベルトが付いています。
そして内藤さんがコントローラーを持ちます。そのコントローラーはテーブル面にちょこんと乗っていました。ハンドル型です。

内藤「では、まずはヒーターを入れます」

するとコタツに電気が入ります。コタツぶとんの中が温められます。

リチャード「おっ、温かくなって来ましたね！」

ローラ「あったかいよ！」

内藤「すばやく３秒で温かくなります。
そして今はエンジンはかかっていません。バッテリーに蓄電された電力を使用しています。
今日は晴れですので、すでにソーラーシステムが動いている状態です」

リチャード「とても静かですねえ。」

内藤「はい。ハイブリッドコタツはとても静かなのです。
モーターの力だけで走行が可能です。音はあまりしません。それが特徴です。
ではこれから走行に入ります。ゴーグルの着用を願いします。」

内藤さんはリチャードとローラにゴーグルを渡しました。２人（匹）はそれを着けました。
そして音も無くハイブリッドコタツは動き始めました。

リチャード「うわあ！スムーズですね！」

ローラ「それにすごい温風だよ！」

内藤「バッテリーの蓄電とソーラーシステムだけでこのような十分な発熱と送風を送る事ができます」

ローラ「へー！」

ハイブリッドコタツは浮上走行を始めました。コタツの周りはコタツの下からの送風のため白い湯気が立ち上りました。
そしてハイブリッドコタツは斜面になった雪の部分を疾走して行きます。そしてだんだんと速度が上がり始めました。
やがて速度はものすごく早くなり、コタツは雪原を滑り降りて行きます。
内藤さんのたくみな操縦によって。コタツはまるでスキーのように右へ左へと向きを変えながら滑っていきます。

リチャード「ヒャッホーーーーー！！」

ローラ「最高だね！」

リチャード「いかがでしたか、みなさん？
南極もみなさんの世界とまったく変わりないということがわかっていただけたでしょうか？

え？なに？

違う？

そっ、そんなはずは…？

え？コタツは乗り物じゃない？

コホン！
では…、第２目の放送で、不思議の世界の南極をもっと詳しくご紹介しましょう。
ではひとまず、さよなら！」

南極の足　コタツ　第１話

ＴＨＥ　ＥＮＤ

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう