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Aug 22, 2005

さて「ハーバード大学に合格したウェイトレス」という
ウェブ記事についての雑感の続きを書いてみよう。

「この話、本当？」と思わされた記事中のキーワードは
「米国のコミュニティーカレッジ（公立の短大）に数年
通っている」というくだりだ。

ここから「合法滞在のための最低履修単位数」「ハーバード
（もしくはその他の上位校）の転入出願条件」といった
あたりをちょっと突き合わせてみれば、おのずと答えは
見えてくるような気がする。念のため保険をかけさせて
もらえば、自分が大学間の転学をした年と転入出願条件が
変わっていなければという前提でだけどね。

「合法滞在のための最低履修単位数」のあたりは、自分の
頃と違って、政府機関への各学生の履修歴の提出が義務づけ
られたから、むしろ厳しくなっていると思う。

もちろんアメリカは例外アリアリの国だから、もしかしたら
彼女のケースは「例外中の例外」なのかもしれないけど。

それよりもこの話で思い出されたのは、留学初期の経験だ。

留学初期にまわりの日本人留学生を見ていて気付いたのは
「日本でなんらかの理由でつまづいて」留学してきた人が
多いということ。受験に失敗、就職に失敗、会社での
人間関係がうまくいかなかった、などなど。

女性の場合は独身のまま歳を重ねてしまって、まわりの
目が辛くなった、などという理由もあったような気がする。

つまり日本にいれば、周りから有言無言のプレッシャーを
受けそうな自分の経歴に「リセットボタン」を押しに
アメリカまで来たというわけだ。

お互いのそんな立場を知ってか知らずか、会話の際に
「お互いの痛い過去」にふれないよう、つまり「過去の
経歴は不問」的な会話に終始していた。

当時、まるで傭兵のようだな、と思った記憶がある。

（明日に続く）

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