さらさらの部屋~避難所

さらさらの部屋~避難所

2020年03月30日
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カテゴリ: 日本
と言うわけで。
前回は安倍政権に対する批判みたいな話だったんですけど。
いやぁ~。出来る事なら、あんな話は書きたくなかったなぁ。
私は本当の本当にね。今の安倍政権。安倍総理に期待していたんです。うん^^;

きっと安倍総理なら何とかしてくれる。新しい令和の時代に導いてくれる。と、
そんな風に心の底から思っていたんです。
だからこそ、大抵の失敗は見逃すつもりでした。見て見ぬフリをするつもりでした。
政治は難しいですし、何より完璧な人間なんていませんからねぇ^^;


ただ・・・そうだとしても、です。
昨年の消費税増税だけは、あれだけは見逃すわけにはいかなかった。
あの消費税10%への引き上げは、あれは単なる失敗では終わらない。
あれは・・・あれ一つだけで日本どころか。世界が滅びるほどの大問題だからです。
さすがにね。いくら何でも擁護する事と言うのは、私には出来ませんでした。


でまあ、批判ばかりしていてもフェアじゃないのでね^^;
私の話を含めた消費税に関する話について。
それを本日の話題としたいと思います。それでは参りましょう^^

まず最初に確認です。
昨年に行われた消費税10%への引き上げについて考えるのならば。
そのキッカケ。原因となった先の民主党政権にまでさかのぼる事になります。

と言うのも、この民主党政権に行われた三党合意。
自民党。公明党。民主党の三党による合意の内容に消費税増税。
段階的な10%への引き上げが明記された事が発端となるわけです。


それで・・・これは怒られる事を覚悟の上で申し上げるんですが^^;
この時の三党合意に対して、当時の私は消極的ながらも賛成の立場だったんです。
なぜか?
三党合意を成立させて、政治が実行されている事を日本国民に示す事。
つまりは日本の政治が正常に機能している事を証明する必要があったから、です。

今の立憲民主党などを見て頂ければわかるかと思うのですが。
基本的に民主党の人間は政局しかやっていないと言うか。政局しか出来ません^^;
そして、政治と政局は違うんです。
政治とは決断する事であり、政局は政権を奪取するための単なる手段でしか無いんです。

だから、です。

だから、政局しかやってこなかった民主党は、政権与党になって政治が出来なかった。
誰かを批判する事しか出来ない。政治家として決断出来ない。
何をどうすれば良いかわからない。それゆえに・・・迷走状態に陥ったんです。
ええ。そうですとも。
今しがた話題にしている三党合意でも実に酷いものだったんです^^;
何しろ合意を提案した張本人である民主党が党内の意見をまとめられず。
提案された方の自民党と公明党が、民主党の決定を待っている状態だったんですから。

わかりますでしょうか?^^;
国会での議論がまとまらない。と言うのならば、いざ知らず。
政権与党内の意見がまとまらない。と言うのは・・・これは前代未聞です。
だって、自分達の身内の意見すらまとめられないって論外でしょう?^^;
もうそれくらいにはね。
いかに先の民主党政権が迷走を極めた最低最悪の政権だったのか。
これ一つだけを見ても一目瞭然である。と私は思います。

繰り返しますが、民主党は政局をしても政治をしてこなかった。
だから、党内の議論で批判する事は出来ても決断する事が出来なかったんです。
そんな無様な事を政権与党になってもやり続けたんです。
・・・そりゃあねぇ。果てしなく日本が混乱するのは当然で御座います。


しかしまあ、ギリギリで民主党は党内意見をまとめて。
何とか辛うじて三党合意は成立したわけです^^;
いやいや、本当にギリギリの土壇場で最悪の時代を乗り越えたと思いますねぇ。
うん。そうなんです。
この場合での三党合意は、合意の内容については大した問題じゃなかったんです。
ここで問題だったのは政治的な決断が実行されたか否か。
つまるところ。
政局よりも政治が実行されたか否か。と言う事だったんです。

いや、これはさ。
当時のドンパチに参加していた人間ならわかる事だと思うんですけどね^^;
このような民主党政権の醜態を極める光景を、それを日本国民が見ているわけです。
となれば、どうなってしまうのか?
日本の政治に対する信頼がドンドン容赦なく失墜していくのは当然です。
・・・もう本当にねぇ。今思い出してもねぇ。ため息しか出ませんもん^^;


その上で前回に書いた事を思い出して下さいませ。
2009年の政権交代が実現した理由は、民主党が支持されたわけじゃ無い。
自民党。自公政権に対する日本国民の非常に強い反発であり、
延々と蓄積されてきた政治不信が限界を突破した事。国民の怒りが爆発した事です。

そして、その問題は民主党政権になったからと言って解決したわけじゃ無い。
いや、それどころか逆に増加する雰囲気すらあったんです。
その原因は言わずもがな。
どこの誰が見ても民主党政権が戦後最悪のバカ政権だったからです^^;


まあ、ここで私が何を言いたいのか?と言えばね。
日本国民の政治不信が何一つとして解消されていない。と言う事であり。
むしろ自公政権を上回るほどに巨大なものになりつつあった。と言う事です。

・・・もし万が一にも。
再び日本国民の政治不信が限界を突破するような事があれば。
国民の怒りが爆発するような事になってしまえば・・・どうなってしまうのか。

前回の2009年では政権交代と言う手段があった。
政権交代による日本の政治を明確に否定する手段があったんです。
でも、今度はそうはいきません。
民主党政権を否定したとしても、再び自公政権に戻るかどうかわからない。
なぜならば。
前回の政権交代の時のように、政権与党への反対票が野党に流れるとは限らないから。
民主党が否定されても、自民党や公明党が肯定されるとは限らないから、です。


・・・もっとわかりやすく指摘しましょう。
与党がダメだったから野党にしよう。との発想は、まだ政治に期待しているんです。
まだ国民が政府を。政治家を見捨てていない。と言う事でもあるんです。

でも、もし仮に与党も野党も全部がダメだ。となってしまった場合。
その場合には国民は政府の全て。政治家の全てを見捨てる事になります。
そうなったらどうなるのか?

・・・まっ。あくまでも私個人の意見ですけれど。
その場合には明治維新。当時は平成維新により日本人同士が殺しあう事になる。と、
そんな最悪の未来を私は予想していたわけで御座います。


改めて申し上げます。
先の民主党政権を批判する事は然るべきである。と私も思いますが。
それと同時に、そんな民主党に自民党と公明党が敗北した事。
それほどまでに日本国民からの信頼を失っていた事もまた、忘れてはなりません。

そして、そんな状況において。
もしも政治よりも政局が優先されてしまったとしたら。
国民よりも政治家の都合が優先されている。と日本国民が判断してしまったら。
その時にはどうなってしまうのか。誰にもわからなかったんです。

・・・本当の本当に。日本国民の大多数が日本の政治を見捨ててしまう可能性があった。
それこそ暴力革命を前提とした武装蜂起が起こったとしても・・・。
そうなったとしても私は何一つ不思議には思いませんでした。

それゆえに、です。

私は三党合意に賛成したんです。
政治家として必要だと思うのならば、その決断を日本国民に示すべきだ。と、
経済が苦手な私なので、本来なら消費税増税には言及する資格は無いんですけど。
あの当時の私は三党合意を実行するべきだ。と主張しました。

・・・まあ、とは言え消費税増税の是非は本当にわからなかったので。
結果的には消極的な賛成と言う事になってしまったんですけどね^^;



とまあ、そんなこんなの事情があるわけなので。
必ずしも消費税増税の全てが悪かった。とは私も思ってはいないんです。
まあ、日本経済にとっては大打撃だったでしょうし。
高橋洋一さんや上念司さんなどはメチャメチャ大激怒していたわけなんですけど^^;
でも、政治的には・・・どうしても必要不可欠な事だったんです。

政局ではなく政治を優先する事。ちゃんと日本国民のための政治が行われている事。
それを示すためには・・・三党合意。消費税増税を決断する以外には無かったんです。


ついでに言えば、財務省を味方につける。と言う理由もあったりしました。
いやほら。民主党政権ですからね?^^;
そもそも政権与党を担うだけの実力が無いわけで、何にも出来ないわけです。
三党合意だって自民党と公明党がいればこそ。
おんぶに抱っこされて、それで何とか成立させた。と言う世にも情けない状態だったんです。
そんな足手まといのバカを背負いながら、なおかつ財務省と激突するような。
緊縮増税路線を大転換させるような大勝負は・・・さすがに無理ってもんです^^;

だから、ここは一つ発想を変えて。
敵対する事が出来ないのなら、いっそ味方として引き入れて。
財務省にも民主党政権の後始末をさせよう・・・と当時の私達は考えたわけです^^;
ええ。そうなんですよ?
そのような物凄い戦いが、当時の民主党政権では日常茶飯事で行われていたんです。

おかげで私も全てが終わった後。
自公政権に戻し、安倍政権が成立した後は魂が半分抜けだして。
ミイラみたいな無気力状態になっておりました。ナハハハ^^;


はぁ~。いやいや、改めて思い出しましてもね。よくぞ乗り越えたと思います^^;
本当に文字通り悪夢のような民主党政権を終わらせるために。
どれだけの日本人が奔走し、命がけで戦っていたのか。
うーん。あれから10年以上も経過したんですよねぇ。
何度思い出しても、本当に・・・まったくもって時間の流れは早いですねぇ。

とまあ、それはともかく^^;
これらの経緯で無事に三党合意は成立し、政局よりも政治が優先される事が証明されて。
日本国民の政治不信も解消され、2012年末の解散総選挙にて自公政権に戻した。
現在の安倍政権が樹立されるに至った・・・わけです^^;



さて。それで、です。
今まで述べた事を考えるのならば、必ずしも消費税増税が実行される必要はありません。
と言うのも、三党合意。消費税増税が決断された理由は、あくまでも政治的な理由。
再び日本国民の政治不信が限界を突破し、日本国内が大混乱する事を阻止するため。
国家存亡の危機を回避するための、緊急的な手段としての理由が第一だと言う事です。

よって必ずしも消費税増税が必要だったから。
緊縮増税路線が肯定されたから決断されたわけでは無い、と言う事であるわけです。


でも、そうだとすれば・・・おかしいんです。
安倍政権になった後に消費税は予定通りに引き上げられたんです。
5%から8%に引き上げられたわけですね。
となれば、皆々様の中にも疑問を感じる人は出てくるかと思います。

「いやいや、なんでそんな事をしたんだ。政治的な危機は無事に乗り切った。
日本国民の政治不信は解消されたじゃないか。
だったら、消費税を増税する理由など無いはずだ。
昨年の消費税増税。10%への引き上げを批判するのであれば。
8%の時にも同じように批判するべきじゃないか!」

・・・と、そのように思われた人も多いだろうと思います。
うん。これにも理由があるんです^^;
その理由とは安倍政権が樹立して、わずか数年の状態だったからです。


確かに安倍政権が樹立した。自公政権に戻した。悪夢のような民主党政権は終わった。

とは言え、です^^;

日本国民の政治不信が完全に払拭されたとは限りません。
未だ根深く政治に対する不信は残っていたはずです。
民主党政権はダメだった。でも、自公政権でもダメなんじゃないのか。
安倍政権になったからと言って、本当にマトモな政治が行われるのか。

そのように疑う日本国民の厳しい目は残っていたはずです。
それほどまでに日本国内はズタボロの状態になってしまったからです。
この状況を打開するための手段は一つしかありません。
それは安倍政権を長期安定政権とする事です。

消費税が8%に引き上げられた時期と言うのは政権が樹立して数年の段階・・・と言うか。
ようやく一年くらいでしたか?^^;
その段階で消費税増税を否定し、財務省と全面衝突するような事になってしまえば。
再び日本の政治は混乱してしまうかもしれない。
日本国民の政府不信は再び高まってしまうかもしれない。
また、何よりもね。
戦後最悪の民主党政権。また東日本大震災により荒廃した日本国内の復興。
それこそ優先しなければならなかったわけです。
あの時点で財務省と激突するわけにはいかなかったんです。


・・・仮にどれほど醜悪な。私利私欲に走る腐り肥えた豚どもであろうとも。
さすがに何十年間と理不尽極まる緊縮増税路線をゴリ押ししてきた連中です^^;
そんな連中と戦うとなれば、ちゃんとタイミングを見計らう必要がありますからね。

民主党政権の時との関係を継続させて、財務省を味方とする必要があった。
政局よりも政治を優先させる必要があった。
日本の混乱を収束させ安定を取り戻す必要があった。
失われた日本国民の支持。信頼を一刻も早く取り戻す必要があった。
安倍政権を長期安定政権にする必要があった。

だからこそ、消費税は増税されたんです。


んー。まあ、これにも一つ付け加えるのならばね^^;
当時はアベノミクスが実行され、日銀の量的緩和などもありまして。
日本経済それ自体が確実に上向きになる。との予想が大半でしたからね^^
だから、経済が苦手な私であったとしても。
消費税8%の引き上げについては十分に許容範囲内だろう。と見ていたんです。
うん。そうですね。
政治家としては、やむをえない決断だったのではないかなぁ。と私は思いました。


さて。それで、です。

今しがた書いた事を改めて考えてみて下さいませ。
それこそがね。
そっくりそのまま私が消費税10%の引き上げを激烈に批判する理由になります。

今や名実ともに誰もが認める長期安定政権。
それこそ日本国内のみならず。世界各国からも一目を置かれる政権となりました。
日本国民の政治不信の大半が払拭されて、日本の復興も順調に進んでいた。
順風満帆にして、天下の安倍政権。天下の安倍晋三と言う状況になった。

さあ。ここです。

これにて天下分け目の大一番を仕掛ける準備。その全てが整いました。
消費税増税を阻止し、緊縮増税路線を大転換する事。
古い時代の一番悪いものを排除し、新しい日本。新しい令和の時代を到来させる天王山。
つまりは財務省。緊縮増税派との大激突です。


長期安定政権とは、民主的な政治における最大の権威を示すものでもある。
日本国民からの極めて高い支持率を背景とすれば、大抵の事は実行可能です
ほら。かつての小泉改革なんかが良い例でしょう?^^;
だから、あれと同じくらいの事は安倍政権。安倍総理には出来たはずなんです。
これだけお膳立てされて、出来うる限りの全ての準備が揃っていた。
安倍総理ならば決断してくれるだろう。私はそのように確信しておりました^^

ところが・・・。

実際には、まさかの消費税増税でした。
本当に信じられませんでした。・・・いえ、今でも信じていないかもしれません^^;
これだけの状況が揃っていながら。誰もが勝利を確信する状況でありながら。
まさか事ここに及んで財務省に。緊縮増税派に安倍総理が屈するなど・・・。
一体どこの誰が予想する事が出来たと言うのでしょうか。


それでも私は、即座に軌道修正してくれるものだと考えていました。
なので、2019年の間までは義理立ても含めて我慢しよう。と思ったんです。
それこそ私も小泉劇場ならぬ『安倍劇場』だなんて。
そのような突拍子も無い提案をしていたくらいで御座います^^;
でもまあ、そんな淡い期待など全てが無意味でしたけれどねぇ・・・。


それで、ここで重要な事はね。

安倍総理ですらダメだった。現在の安倍政権ですらダメだった。
出来る限りの全ての準備。全ての手段を用いてもなお・・・どうにもならなかった。
それほどまでに消費税増税。緊縮増税路線を変える事は出来なかった。
と言うような、そんな事実が明確になってしまった事です。

ハッキリ言います。
今の安倍政権でダメなら、これから先にどんな政権が樹立してもダメです。
同じく安倍総理でダメなら、どこの誰が総理大臣になってもダメです。
もう何をやったところで財務省は止められない。
消費税増税を含めた緊縮増税路線を変える事は不可能である。と私は思います。


だから、です。

だからこそ、私は政界再編を主張します。
現在の政治構造の全て。日本の権力構造の全てを変えずしては。
消費税増税を止める事は出来ないし、緊縮増税路線を変える事も出来ない。
それは日本経済が復活する事も、日本国民が困窮から抜け出す事も出来ないのであり。
何よりも日本の安全保障体制。日米同盟を維持する事は出来ない。
ひいては日本の平和と未来を守る事も出来ない・・・と言う事だからです。


念のために同じ事を申し上げますが長期安定政権とは。
民主主義国家における最大の政治的な権威です。
この権威があってもなお財務省を改革。または解体出来ない。
消費税増税。緊縮増税路線を変える事も出来ないと言う事は・・・。
もはや正攻法が通用しない。と言う事の証明でもある。

しかし、だからと言って現状を見逃す事も出来ない。断じて出来ない。
あらゆる手段を用いてでも、現在の状態は是正されて然るべきです。
それが仮に安倍政権。安倍総理を失脚させ、破滅させる事になったとしても・・・。
私は是正するべきである。と強く主張する次第で御座います。



うん。まあ、こんな感じかな^^;
このような事を考えながら、私は安倍政権を批判した次第で御座います。
・・・バカはバカなりに色々と考えた、わけですね。いやはや^^;

それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^





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最終更新日  2020年03月30日 16時33分53秒
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