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スタッフのrisaです♪今日、倉敷・児島のナチュラルブランドrolca on the notes-ロルカ オン ザ ノーツ-さんの展示会が大阪で開催され、社長と見にいってきました。rolcaさんの展示会は、大好きなテイストのブランドということもあり、いつも、楽しみにしています♪gallery「月夜と少年」というオフィス街の裏通りのビルにひっそりあるオシャレなギャラリーでした♪2009 Autumn&Winterの新作展示会なので、長袖や暖かそうなモコモコアウターなど・・・色もパープルやカーキやブラックなど秋らしい色合いでした。まだ、夏も来ていないのに、冬服の展示会を見るのはなんだか不思議な気持ちでしたが、新しいデザインやこだわりの生地などワクワクするアイテムばかりで、仕事ということを忘れそうになりながら、楽しい時間をすごしました。定番のふんわりワンピースやスプーンネックのシャツはもちろん、長く穿きつづけられそうなトラッドなタータンチェックのプリーツスカートなど、「いつまでも心地よく着られて愛される服・・・」のコンセプトにピッタリなステキな服ばかりでした。話を聞いたり・・・触ってみたり・・・着てみたり・・・こちらのジャケットは、ナチュラルなやさしい雰囲気のデザインが多いrolcaさんのアイテムでは、ちょっぴり珍しいスタイリッシュな感じ・・・生地にもこだわっておられ、ウールにリネンが入っているので、カジュアルな中に、独特の光沢が上品なジャケットでした!この中からセレクトするのがすごく楽しく、そして、すごく悩む仕事ですが、頑張りたいと思います!うーん悩む・・・♪そんな、rolca on the notes-ロルカ オン ザ ノーツ-さんの新作をちょっぴりご紹介・・・!ざっくりとした麻綿のオックス生地に洗いをかけ、洗いざらし感が爽やかで心地いいこなれた風合いになっています。しっかりとしたオックス生地ですが麻が混合されているのでサラッとした着心地!1枚でサラリと着るのはもちろん、デニムやワイドパンツ、レギンスを合わせてもバランスのイイ丈になっているので、ボトムスを選ばず合わせやすいワンピースです♪高級綿と云われるジンバブエコットンとリネン混のさわやかデニム生地のシャンブレー素材のワイドパンツです♪パンツほどスタイリッシュでもなく、スカートほどガーリーでもないワイドパンツなので、何にでも合わせやすく、ふんわりプルオーバーに合わせてもバランスがイイ感じ。ワイドなハーフ丈なので、体型を選ばないのも嬉しいパンツです♪ そして、rolcaさんと同じ、倉敷・児島で作られているデニムブランド
2009.05.27
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京都の街を流れる鴨川の中州や川べりには、4月の中旬から5月初めにかけて、黄金色のじゅうたんを敷きつめたように、黄色の花が咲いています。毎年この頃になると「菜の花がきれいだなぁ」と、桜とはまた違う春の雰囲気を感じていました。なかなかいい感じなので、鴨川の河川敷で着用例の撮影。ジーンズはmizra(ミズラ) 和柄ジーンズ ノーブルデニム レディースブーツカット 饅頭菊柄×千鳥格子 LPS-39020。トップスには手染メ屋 手染め色無地 吊オーガニックTシャツ 半袖 “憲法色”(けんぼういろ)着用。この花をよく見ると、菜の花よりもちょっとシャープな印象がしたので、ちょっと調べてみたら、菜の花ではなくてセイヨウカラシナという植物でした。明治時代以降に日本に入ってきた外来植物らしいです。外来植物といえば、一時期どこの空き地にも生えて問題視されていたセイタカアワダチソウが思い浮かぶのですが、この花は鴨川の風景としてすっかり定着した感があります。この花はてっきり菜の花だと思っていたので、ちょっとした発見になりました。京都以外の場所でも、川べりなんかでよく咲いているのに気づくようにもなりました。話は変わりますが、4月下旬から5月初旬の花といえば、藤。事務所近くの鳥羽浄水場(鳥羽水環境保全センター・京都市南区上鳥羽)には、4月末の数日間だけ、施設の一般公開と同時に、敷地内の120mにおよぶ藤棚の回廊も公開されます。藤棚の回廊から上を見上げると、パープルのグラデーションがなかなかすごいです。京都の藤の名所といえば宇治の平等院ですが、ここ鳥羽浄水場の藤もいい感じです。たまには店の宣伝っぽいことも書こうとも思いつつも、また京都のいい景色もご案内していきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.05.08
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今年は暖かくて天気のいい日が続いたからか、いつもよりも長く桜のある風景が見られたような気がしますが、京都の桜も終盤を迎えた感じです。京都の桜の名所はいろいろありますが、南禅寺近くにある「インクラインの桜」は、個人的に好きな場所の1つ。京都の近代化に重要な役割を果たしたところでもあります。時期的に遅くなってしまった感もありますが、ちょっとご紹介しておこうと思います。インクライン(傾斜鉄道)は、琵琶湖から京都市に通じる水路「琵琶湖疏水」を往来していた船を、高低差がある区間、台車に載せて運んでいた施設。産業用のケーブルカーみたいなものです。インクラインは陸上交通が発達した今では使われておらず、線路の跡が残るのみとなっていますが、春には見事な桜のトンネルを楽しむことができます。南禅寺に通じる道から見たインクラインの桜。線路跡を覆うように、桜が咲いていました。インクラインには降りることができ、ちょっと変わった散策路のような感じになっています。インクラインの桜の木は比較的低く、頭のすぐ上に桜のトンネルがあるような感じ。ゆるやかな傾斜が約600メートルほど続いています。目の前で桜の花を見て楽しむことができます。琵琶湖疏水の高低差がある区間、船を乗せて運んでいた台車(復元されたもののようですが)。琵琶湖疎水は発電にも利用され、インクラインの近くには日本初の水力発電所「蹴上発電所」が建設されました。このインクラインや市電(路面電車)の動力源には、蹴上発電所の電力が利用されていたそうで、この蹴上発電所は今も現役で稼働しています。インクラインを上の方まで歩き、振り返ると、京都市街を見渡すこともできます。なかなか気持ちいい景色が広がります。琵琶湖疏水の開削は、京都府3代目知事・北垣国道に登用された青年技師・田辺朔郎(たなべ・さくろう)が責任者となって進められました(1885年(明治18)着工・94年完成)。この時、田辺さんは大学出たての若干21歳。琵琶湖疏水の事業費は現在のお金で1兆円に及ぶ規模だったらしいですが、それを21歳の若者に任せた方も、それをやり遂げた方も、どちらの根性もすごいです。インクラインの緩やかな傾斜を上がっていくと、田辺朔郎さんの像が立っています。なかなか男前な感じ。田辺さんの奥さんは北垣知事の娘さんで、結婚の経緯は知りませんが、この知事さん、相当この田辺さんのことを惚れこんでいたんではなかろうかとも思ったりします。インクラインのすぐ近くには南禅寺があります。その境内にはれんが造りの「水路閣」があり、ここに疏水が流れています。けっこう大きいです。京都を舞台にしたサスペンスドラマなんかのロケ地になったりすることもある、南禅寺の名所の1つとなっています。水路閣の向こうには、南禅寺発祥の地といわれる南禅院という塔頭(禅寺の敷地内にある小寺院)があります。南禅寺は、鎌倉時代の1291年に創建された臨済宗南禅寺派の大本山で、別格扱いされている禅寺の1つ。京都の復興のためとはいえ、歴史と格式のある大寺院の境内に、こんな洋式の建築物をズドンと通して建ててしまうのは、当時はいろいろともめたんではないかと想像してしまいます(詳しく調べてもいないのですが…)。琵琶湖疏水のインクラインや水路閣を見ていると、明治時代は今じゃあまり考えられない、思い切ったことをやっていたんだなぁと感じます。琵琶湖疏水は、琵琶湖から宇治川に至る約20キロの運河で、うちの事務所のある伏見にも流れています。写真はJR稲荷駅裏手から見た疏水の桜。疏水を覆うように咲く桜がいい感じでした。明治時代、東京遷都以降の京都はパッとしない状況が続き、この事態を打開すべく琵琶湖疏水の開削などの近代化事業が実施されたのですが、こういうご時世ということもあって、いつもより何だかいろいろ考えさせられます。僕もがんばろうと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.04.18
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先日、京友禅手描きジーンズなど、京都ならではの和柄ブランド「禅」の新作と、今後リリース予定の新作のカタログが届きました。今回入荷した新作は、桜や梅、金魚といった和柄の定番柄アイテム。熟練した京友禅の手描き職人さん、型絵染め職人さんの繊細で高度な技術が光る、上品な雰囲気のものが多いです。他のブランドさん、作家さんの新作もたまってきていますので、なるべく早くご紹介できるようにがんばります!和柄ブランド「禅」を展開する株式会社京伝代表・竜田昌雄さんとは、お互いのことをぶっちゃけて話せる「同志」みたいな感じ。会うと長話になってしまい、しんどい気分の時も元気になれたりします(写真が竜田さん。2007年夏開催のイベント「稲妻フェスティバル」(雑誌『Lightning』主催)の時のものです)。現在、京伝さんは社内で新作のデザインコンペ企画をしているらしく、「禅」のアイテムを制作している職人さんも巻きこんで、毎月12柄、それも半年間、新作トップスのアイディアを出しあっていくみたいです。その新作原案を社外の人にも評価してもらいたいということで、うちがデザインコンペの審査員の一員となることになりました。ちょっと光栄!竜田さんや職人さんの原案はもちろん、半年ぐらい前に入社したスタッフさんの原案もなかなか力作。どれを選ぶか迷いつつ、半年間で60柄もトップス原案を出し続けていくという熱意がすごいと感じました。うちも見習わねば…ここ京都では、去年あたりから染工場の廃業が相次ぎ、かつて上場していた大きな染工場も、今は広大な更地になってしまっていたりします。こういう光景を見ると、日本のものづくりの中身がなくなっていってしまうような、何ともいえない虚しい感じに襲われます。しんどい時期ではありますが、こんな時こそ、京伝の竜田さんのような取り組みが必要なんだなぁと思います。今回入荷した「禅」の新作のほか、現在、ホームページ上ではご紹介できていない入荷済みのアイテム、新作としてご案内いただいているものも多くて、どうもここ1、2ヵ月はページ制作にいっぱいいっぱい。新しいことに対して身動きがとれそうにない感じです。気になっているブランドさん、作家さんもいろいろあるのですが…。うちの場合は、『三匹の子ブタ』に出てくる子ブタがレンガを1コ1コ積んで家をつくっていくように、自分たちがおもしろいと思う創意工夫がこらされた商品・作品を、1つ1つ丁寧にご紹介していくしかないなぁと思います。そうしていったら、たぶん次の新しいことが見えてくるんだろうとも感じます。松下幸之助さんのように「不況またよし」とはいえない状況がまだまだ続きますが、同志な皆さんと一緒に、100年に1度とも言われるこの不況のキツさを乗り越えていきたいと思います。→ 京都発和柄ブランド「禅」ジーンズ・ボトムス一覧→ 京都発和柄ブランド「禅」トップス一覧■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.04.04
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京都では、今月23日頃に桜の開花宣言があったのですが、それ以降寒い日が続いたために桜の開花が進まず、見頃が読めない感じでした。先週末の段階でも、場所によっては満開近いところもあるのですが、どうも2分~5分咲きのところが多いようでした。今の京都の桜の開花状況はこんな感じですが、仕事でもよく通る鴨川沿いでは、とてもいい感じで桜が咲いています。京都市東側の主要道路の1つである川端通り。鴨川に沿って南北に延びている通りで、歩道はきれいに整備され、シダレザクラやモミジなど、季節が感じられる木々や花が植えられています。うちの事務所のある伏見から京都市中心部に行く時に、よく通っています。川端五条~七条(川端通りと交差する五条通りと七条通りのあいだ)には、ちょうど今、シダレザクラがいい感じで咲いています。この時は夕方で、空がきれいに澄みわたっていました。桜の花は、ちょうど花開いたばかりのような、みずみずしい雰囲気がしました。鴨川のすぐ側には遊歩道が整備されていて、ここにも降りることができます。ここは徒歩や自転車で人々が行き交う、日常の道。三条大橋から七条大橋までの鴨川沿いの遊歩道は、「花の回廊」とも呼ばれているようです。このあたりは桜の名所として紹介されることが少ないところだと思いますが、人があまり多くなく、開けた空間で心地いいのでおすすめです。清水寺や三十三間堂から歩いてこれる距離だと思います。鴨川のカモ。鴨川はカモがいるから鴨川というわけではないようで、平安時代以前から鴨川上流に定住していた有力氏族の賀茂氏に由来するようです。鴨川には野鳥もいろいろいます。写真はムクドリ。大群で街路樹をねぐらにすることがあり、鳴き声や糞害で害鳥扱いされたりしますが、全体がグレー調で顔は白と黒のまだら、くちばしと脚がパキッとしたオレンジで、よく見るとなかなかいい配色。昔、僕は図鑑を見るのが好きだったのですが、最近、おもしろい色の野鳥も多いように感じることが多く、また図鑑を見てみたくなりました。僕の周りでは、桜はあまり好きではないという人もいるのですが、個人的には結構好きです。「花を見せてやってるから、別にいいだろ」という感じで、花や葉が散って散らかるところも、嫌いでなかったりします。今年の京都の桜の見頃は、たぶん今週末の4月4~5日頃のところが多いように思います。またこのブログでご紹介してみたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店Tシャツ、アクセサリー、ジーンズなど、「桜アイテム」がいろいろ揃ってます!こちらもぜひご覧くださいませ!
2009.03.30
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うちのショールームには、大阪や滋賀、三重など、遠方からお越しになられるお客様が時々いらっしゃいます。うちのショールームに置いている商品をご覧になるためだけに来られる方もおられ、とてもうれしい半面、なんだか申し訳ない気持ちになることもあります(…ちょっと狭いショールームですので…)。うちの事務所近くの観光名所には、伏見稲荷や伏見の酒蔵地域などがありますが、3月前半だと、梅の名所として有名な城南宮(じょうなんぐう)という神社もオススメです。去年、梅の季節に城南宮に散歩に行った時、梅の蜜が大好物のメジロがやってきていて、なかなかいい雰囲気でした。城南宮は、うちに最寄りの京都南インターのすぐ近くにあり、交通の便も良いです。3月前半にうちにお越しになる方は、城南宮の梅もお楽しみになられてはいかがかと思います。梅の花は盛りを過ぎた感じではありますが、ここでご紹介したいと思います!城南宮は、平安遷都の際、都の南の守護神として創建された神社。鎌倉時代には承久の乱、江戸時代末期には鳥羽・伏見の戦いの一舞台となり、平安貴族から武士の時代、そして明治維新へと、歴史の転換点に関わる事件が起こった場所でもあります。城南宮の境内には、紅白の枝垂れ梅がたくさんある神苑があります。梅の花の見頃は3月初旬から中旬。写真ではお伝えすることができないのですが、この時期の神苑に足を踏み入れたとたん、ぶわっと梅の甘酸っぱい香りがただよってきます。視覚だけでなく嗅覚でも、梅を存分に楽しむことができます。ピンクの枝垂梅。この日はとてもいい天気で、青い空とのコントラストがいい感じでした。紅梅の花。とてもいい香りがしました。梅の季節の城南宮では、梅の蜜を吸いに来ているメジロが見られます。メジロの大きさは、スズメよりも一回り小さい感じ。見た目もかわいい感じですが、花の蜜や果実など、甘いものに目がないというところもかわいいです。メジロは警戒心がゆるめの鳥らしく、そこそこ近づいてもあまり逃げようとしません。ですが、メジロは小さい鳥のうえ、梅の蜜に夢中でちょこまかと動いていたので、いい写真を撮るのはなかなか難しかったです。こういう時は、もっと良いカメラが欲しくなります。梅の季節には、メジロの他にも野鳥がいろいろやってきています。写真はヒヨドリ。鳩と同じぐらいか少し小さい鳥で、基本はグレーの羽毛で頬は赤褐色。ヒヨドリも梅の蜜が好きみたいですが、この時は虫を食べてました。城南宮の庭には広い池もあり、錦鯉が優雅に泳いでいたりします。池に映る木々の影もいい感じでした。木の枝に寄生しているヤドリギも発見。寄生というと聞こえは悪いですが、ヤドリギは動物のエサになったり、野鳥の巣に最適な場所となったりと、自然の中で重要な役割を果たしているみたいです。京都の街は、いろんな場所で四季を感じられるのがいいところだと思います。今年の京都は桜が咲くのが早いようで、まだ3月にもかかわらず、鴨川沿いなんかではすでに桜がいい感じで咲いていたりします。またこのブログで、京都の桜もご紹介していきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.03.23
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今月の初めのことになりますが、週末も仕事をしたので平日の午後に休みをもらって、銀工房アラマルーツの加藤さんと、大山崎町の名所や美術館をめぐってきました。大山崎町は京都市の少し南西にあり、本能寺の変を起こした明智光秀を羽柴秀吉が破った「山崎の戦い」(天王山の戦い・1582年)の舞台となったことで有名。アラマルーツさんの工房もこの町にあります。うちの事務所のある伏見区から車で30~40分ぐらいのところなので、時々アラマルーツさんの工房に商品を受け取りに行ったりもしています。こんな感じで大山崎町にはちょくちょく行ってはいるのですが、大山崎町がどんなところかはあまり知りませんでした。アラマルーツの加藤さんのご案内で大山崎町を歩いていると、なかなか奥が深い町だなぁと感じました。せっかくなので、このブログで大山崎町のことをご紹介してみたいと思います。JR山崎駅前にある妙喜庵(みょうきあん)は、ぱっと見、普通の民家っぽいのですが、中には「待庵」(たいあん)という国宝の茶室があります。待庵は千利休が手がけたとされる茶室で、唯一現存しているものといわれています。僕は以前陶芸をしていて、待庵のことは本か何かで見た記憶があったのですが、まさかこんなところにあるとは思いもしませんでした。妙喜庵の前にはバス停や駐車場があり、本当に普通の「駅前の風景」。こんなところに国宝の建築物が隠れているとは…かなり驚きでした。ちなみに、待庵を見るには、1ヵ月前に往復はがきで見学申し込みする必要があるようです。大山崎町には、天王山という山があります。昔は戦略上重要な場所だったようで、羽柴秀吉と明智光秀の「山崎の戦い」では、天王山をおさえた方が天下を取るとされたところです。スポーツなんかで負けられない試合を「天王山」と表現したりしますが、その由来になった場所です。写真は、天王山の登山口にある案内。天王山を少し登ったところにある、アサヒビール大山崎山荘美術館。大正~昭和初期の実業家・加賀正太郎が建てた山荘を修復して、美術館として活用したもの。素朴で上品な雰囲気がただよう洋風の建物で、なかなかいい感じです。今回の「大山崎探訪」の目的の1つが、アサヒビール大山崎山荘美術館で開催されていた「さて、大山崎―山口晃展」という企画展。山口晃さんという人はこれまで知らなかったのですが、「この人、すごいなぁ…!」とストレートに感じたアーティストさんでした。この企画展では、江戸時代風の鳥瞰図で現代の街をとんでもなく緻密に描いた作品、なぜかメカニカルな機構が埋め込まれた馬や仏様を描いた作品などが展示されていました。細部に洒落心もきいていて、見ていて飽きない作品がとても多く、「すげぇ…!」と言いながら展示を見て回りました。その勢いで、加藤さんも僕も、山口さんの作品集も買ってしまいました。山口さんの作品集にはルーペが付いていて、細かいところまで見て楽しめるという粋な配慮に感動。作者自身が自分の作品に俗物的なコメントを付けていたのも新鮮でした。個人的にはすごいと感じたのですが、マンガやロボットアニメの要素がかなり濃いので、女の人よりも男の人にうけるアーティストさんのようにも思いました。大山崎山荘美術館のテラスからの眺め。近くで淀川・桂川・宇治川が合流していて、平地が広がっています。実際の風景は、この写真よりも広がりがあって、もっといい感じです。春や夏では、また違った印象の風景になりそうです。美術館の庭もきれいに手入れされています。うちでは商品の着用例を外で撮影することが多く、どこで撮影しようか悩むこともあるのですが、こんな感じのところが近所にあれば、そんなふうに思わなくてもよさそうです。大山崎町には、他にもお酒関係の企業の施設があります。サントリー山崎蒸溜所では、ウイスキーの製造工程が見学できて、けっこういいウイスキーを無料で試飲できたりもします。京都に住んで長いですが、京都にはまだまだ知らないおもしろいところがたくさんあるんだなぁと感じた1日でした。このブログでも、京都のおもしろいところをご紹介していきたいと思います。また、大山崎町のことをいろいろご案内していただいた加藤さん、ありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします~!■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.03.16
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poussette(プセット)・小川大介さんの手づくりがまぐちは、うちが取り扱いさせていただいているアイテムの中でも、人気の高いものの1つです(上の写真は、poussette・小川大介さん)。今月は、1回のご注文で、小川さんのがまぐち40個のご注文をいただきました。これまで、一度に小川さんのがまぐちを5、6個ご注文いただくことは何回かあったのですが、40個ものご注文というのは初めて。1回のご注文点数としては、これまでの最高記録です。このお客様は、以前からうちのサイトをご覧いただいていたとのことで、今回のご注文は、ご結婚式の二次会に出席された方たちへのプレゼントに…ということでした。人生の大切な節目に使われるものを提供させていただけるというのは、とても光栄です。また、こういったコメントをいただくと、ラッピングにも力が入ります。うちがラッピング用に用意させていただいている一番大きな箱は、ジーンズが3本入る大きさなのですが、今回のご注文ではこの箱にも入らない量でした。なので、いくつか箱を買ってきて、ご注文商品が入るかどうか、まずは確認。40個のがまぐちを並べてみると、なかなかの迫力があります。ラッピングご希望のご注文があった時には、うちで自作しているくるみボタンを使って、リボンをかけたりしています。今回は小川さんから「がまぐちと同じ生地で作ったくるみボタンを提供しますよ~」とお申し出いただいたので、ありがたく小川さん作のボタンを使わせていただきました。小川さんの細やかな配慮にも、感激してしまいました。ラッピング後のがまぐちを、もう一度箱に入れてみて再確認。ラッピングもくしゃっとならない感じで、うまくおさまって一安心。万一、配送中に雨などの水が少し入っても大丈夫なように、種類ごとにビニール袋に入れて発送させていただきました。小川さんのがまぐちは、国内はもちろん、フランスやオーストラリアなどの海外にも送らせていただいています。今回のご注文も、うちにとって感慨深いものになりました。これからもがんばろうと思いました。こちらは、小川さんの新作6.8寸まちつきがまぐちバッグ“Chinese Trumpet Vine”。きめの細やかなブロード生地には、大きめの花柄。まちは10cm程ありますので、文庫本が横向きにすっぽりと納まり、さらにデジカメやお財布、携帯などが入れることができる大きさです。小川さんの新作のほか、お取引させていただいている作家さん・ブランドさんから、いろいろと新作のご案内もいただいています。他にもご紹介したい良いものもたまってきていて、気持ちだけあせっているような状況ですが、がんばってページ制作をしていきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.02.28
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先週の2月12日(木)の21時、フジテレビ系列で放送されている『とんねるずのみなさんのおかげでした』に、京友禅手染め和柄Tシャツなどを手がけられている丸益西村屋さんが登場されていました。丸益西村屋さんは、京友禅の1つである「型友禅」(型紙を使用した多色染め)の体験工房も運営されています。今回は、とんねるずの2人とDJ OZMAさんの3人が扮するユニット「矢島美容室」が日本の心を知るという企画で、丸益西村屋さんの京友禅体験工房で染めものを学ぶ――という内容でした。丸益西村屋の森口佳明さん。京友禅体験工房での先生のほか、うちで取り扱わせていただいている京友禅和柄手染めTシャツ「繭」の制作もされています。上の写真は、今回の案内役で京都出身の芸人・レッド吉田さんの私服を矢島美容室の3人がいたずらで染めた時の森口さんのコメントです。丸益西村屋さんの工房は、大正末期あたりに建てられた京友禅の染色工房を改装したもので、ドラマのロケ地としてもよく使われています。うちも時々、商品の着用例の写真を撮らせていただいたりしています(上の写真は、丸益西村屋さんの入口あたりです)。このロケのちょっと前、たまたま丸益西村屋さんの工房におじゃましていて、ロケの風景を一目見ようかとも少し思ったのですが、ミーハーっぽいので事務所に帰って普通に仕事をしました。今回は全国ネット放送ということで、「うちのご注文も増えるかなぁ…」と、ちょっと期待していたのですが、矢島美容室の3人のインパクトの方が強かったからか、残念ながらそれほど変化が見られませんでした。丸益西村屋さんの京友禅体験工房の客脚にもそれほど影響はなかったみたいですが、「あの番組のロケ地って、ここだったんですか?」と驚かれるお客様が結構おられたみたいです。今回のテレビの影響はこんな感じだったのですが、最近は丸益西村屋さんの手染め和柄Tシャツの半袖のご注文が目立って増えてまいりました。かなり種類が多くて充実していますので、こちらもぜひご覧いただければ幸いです!■ 丸益西村屋 京友禅手染め和柄Tシャツ・手染めジーンズ一覧■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.02.18
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graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ・インディゴ。最高濃度のインディゴで染めているため、新品状態では、かなり深い色あいとなっています。1年ちょっと穿きこんだ状態がこちら。全体的に色あいが淡くなり、ヒゲ(内股のシワ状の色落ち)もはっきり出てきました!穿きこみの頻度は、だいたい週4日程度、1か月~1か月半に1回に洗濯している感じです。夏の時期には、室内では穿いていましたが、汗をかいてしまいそうな外出時には、あまり穿いていません。こちらは後ろ。ひざ裏の折ジワ部分にもアタリが出てきて、なかなかいい感じです。新品と比較してみると、かなり色落ちが進んだのがよくわかります。1年以上、それなりの頻度で穿いていると、よく擦れる内股部分の縫製が切れかかっていたり、生地が擦り切れはじめていたので、ミシンで補修してみました。生地については、ちょっと不安な部分の裏にやや薄手のデニム生地を当て、生地の色あいに近いブルーの糸でたたいて(ミシンでギザギザに縫って)補修。縫製が切れかかった部分は、新しいイエローの糸で縫うと違和感が生じるので、こちらも生地に近いブルーの糸で補修(写真ではそれほどわかりませんが…)。自分でジーンズを補修するのは初めてだったのですが、やってみるとなかなか楽しく、さらに愛着が湧いた感じになりました。去年の10月、graphzeroさんと同じく、倉敷・児島のデニムブランドを展開するpure blue japan(ピュアブルージャパン)代表の岩谷健一さんに格安で譲っていただいた、Brother社製の職業用ミシン。ジーンズの補修は、このミシンでやってみました。ミシン自体、手に入れたり使ってみるのは初めてでしたが、以前の仕事で職業用ミシンを使ったことがあるpoussette(プセット)小川大介さんに教えてもらったり、いろいろと調整・練習したりして、デニム生地の暖簾とか通帳入れ、簡単なジーンズの補修ぐらいであればできるようになりました(小川さん、ありがとうございました!)。1枚の生地をミシンで縫って、何かかたちになっていくというのは、やってみるとなかなか楽しいもの。縫製や糸の勉強にもなるので、また何かつくってみようと思います。■ これまでのジーンズ穿きこみレポート→ graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ 穿きこみ2ヶ月目→ graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ 穿きこみ8ヶ月目■ graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ・インディゴ2009年2月現在、完売してしまっているサイズもありますが、2月中旬頃に再生産完了・入荷の予定です!ご予約いただいたお客様、大変お待たせいたしました!■ 倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)ジーンズ・パンツ一覧■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.02.09
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2月5日、地元のKBS京都のAMラジオ番組『烏丸アナ小路上ル』の1コーナーに出演させていただきました。『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングと同じで、前回の出演者が次回の出演者を紹介する…ということで、京友禅手描きジーンズブランド「禅」を手がける株式会社京伝の代表・竜田昌雄さんの次に出演することになりました。上の写真は、京伝・竜田さん(写真手前)の出演の様子。竜田さんは「かなり緊張した」とおっしゃってましたが、とてもいい感じで話されてました。今回の出演コーナーは、自分の仕事や自分自身について語るというもので、僕がかなり苦手とする内容。僕は人と違うことをしたいという欲求は強いのですが、目立つのは嫌いな性格(自分で言うのもなんですが)。開設から3年経つホームページでも、今まで自分のことについてほとんど書かず、自分自身についてはこっそりとやっておりました。竜田さんからお話をいただいたとき、約30分の生放送ということで、かなり迷いましたが、自分で仕事をしている以上、自分自身を全く表に出さないままではダメだと感じることが最近ときどきあり、貴重な場慣れの機会だと思って出演することにしました。竜田さんの出演を見学させてもらったり、これまでつくっていなかった自己紹介・ごあいさつのページを準備したこともあって、なんとか乗り切ることはできました……が、やっぱり自分が出るのは苦手だと再認識。お世話になっている方々がテレビや雑誌に出るのはとても楽しくてニヤニヤしてしまうのですが…。というわけで、次回は手染メ屋の青木正明さんが登場~!!ちょくちょく手染メ屋さんの工房で開催される飲み会に参加させていただいているのですが、いつも青木さんの知識の幅と深さに驚かされます(時々マニアックすぎてついていけないこともありますが)。個人的にかなり楽しみです。KBS京都のAMラジオが受信できる地域の方は、ぜひぜひお聴きくださいませ!■ KBS京都ラジオ『烏丸アナ小路上ル』手染メ屋の青木さんは、2月12日(木)の14時頃から出演予定です!(→聴取可能エリアはこちら)■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.02.07
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昨年9月のリーマン・ショック以来、うちもご多分にもれず、景気の影響を受けている感じです。僕が高校の頃にはバブル景気が崩壊、それから10年は「失われた10年」と呼ばれ、大学を出る頃は就職氷河期、そして実感のない「いざなみ景気」と続き、「ロストジェネレーション」と称される世代だからか、「景気も人の評価も、バブルはいずれはじけるもの」という気持ちが心のどこかにあります。今の不景気にも特段驚きも落胆もしなかったのですが、やはり「キツい時期だなぁ…」とひしひしと感じます。先月1月は、危機感からいろいろと改善・努力して、なんとか前年並みを維持することはできたのですが、やっぱりこれからどうなるかわからないところがあります。で、「こういう時は厄払い!」ということで、節分祭の発祥の地ともされる吉田神社の「火炉祭」(かろさい)に行ってきました。吉田神社は京都市左京区の吉田山にあり、近くには京都大学があります。吉田神社の節分祭は2月2日から4日までの3日間で、この期間は参道に約800店の露店が立ち並び、毎年約50万人の参拝者が訪れるそうです。2月3日の午後11時からは、直径5m・高さ5mに積み上げられた古いお札などを豪快に燃やす「火炉祭」(かろさい)が催されます。夜遅い時間帯だからか、にぎわいは適度な感じで、そんなに早く場所どりしなくても、ほぼ最前列で観ることができました。11時になると、神主さんがお札の山に点火。意外と瞬く間に火が広がり、お札の山が火のかたまりに。熱風がなかなかすごく、巨大な焚き火にあたっている感じ。点火から30分経っても燃え続けていて、厄払いな雰囲気を堪能することができました。境内では開運・厄除けの福豆が売られていたので購入。吉田神社の福豆は抽せん券付きで、車や大型液晶テレビなど、結構豪華な賞品が用意されています。福豆の売り子のおばあさん(かなりマイペースな方でした)に「当たる券を渡したげるなぁ~」と言われたのですが、残念ながらハズレでした。先月は根を詰めて仕事をしたので、ちょっといい気分転換になりました。厄払いも済んだところで、今月もがんばっていきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.02.06
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あけましておめでとうございます!昨年は、お客様、つくり手の皆さまのおかげで、景気が悪化する中でも前向きに頑張らせていただくことができ、本当にありがとうございました。上の画像は、うちの今年の年賀状。2009年はまだまだ不景気が続くという見解が大勢を占めますが、それでも前向きにいきたいということで、ちょっと顔を上にあげて微笑んでいるように見える、北野天満宮の臥牛像の写真を使ってみました。うちは今日から仕事はじめです。今年もさらに、創意工夫をこらしてものづくりに励まれているつくり手の方々のことを皆さまに紹介させていただこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。話は変わりますが、正月には家族で天橋立にある智恩寺文殊堂へ初詣に行ってきました。小さなお寺ですが、すぐ近くに日本三景の天橋立の風景が広がっていて、個人的に好きな場所の1つです。上の写真は文殊堂の山門。こちらは文殊堂。京都北部の丹後地域では、智慧の神様として有名です。ここに初詣に来るのが、うちの一家の恒例行事みたいな感じになっています。文殊堂には、たくさんの人が出入りしているにもかかわらず、まるで自分の家のように堂々かつ気ままにふるまっている1匹の三毛猫がいました。去年の初詣では見なかった猫でした。ちょっとなでてみようとしゃがむと、すぐにひざに乗っかってきて、なぜか肩の上にするするとよじのぼられ、どかっと座られてしまいました。初詣に来ていたちびっこたちには囲まれてしまい、弟の嫁さんには携帯のムービーで撮られてしまったりと、しばらく身動きできない状態になってしまいました。野良っぽい無愛想な表情ですが、異様に人に慣れていた猫で、初対面で肩に乗っかられたのは初めて(僕がこの猫になめられただけかもしれませんが)。食べ物を欲しがるといった媚びる様子もなく、不思議な雰囲気の猫でした。どこかの駅で駅長になった三毛猫がいましたが、同じような感じで文殊堂の名物猫になれる素質がありそうです。立ち上がっても肩から降りる気配がないので、「この猫は招き猫かも…」と思い、猫を肩に乗せたまま、お堂の中にあるおみくじ売り場へ。…が、おみくじは末吉(凶の一段階上)という微妙な結果。「小舟が嵐に遭うように、思いがけない事で災いが起こる恐れあり」「商売は思いがけぬ損あり」ということでした。昨日行った伏見稲荷では大吉だったので、プラスマイナスゼロという感じです。…今年は、こんな感じの、ちょっとなごんでしまう出来事があった正月でした。ともかく今年もがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!■ クラフトカフェ楽天市場店
2009.01.05
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今年は景気の悪化で、気分が暗くなるニュースが多かったですが、やっぱり新しい年はいい気分で迎えたいので、年の瀬でにぎわっている錦小路に買い出しに行ってきました。この時期の錦小路は満員電車に乗っているような混雑なのですが、不景気な今年も、ものすごい人出。前向きなにぎわいがいい感じだったので、このブログでもお伝えしておこうと思います!錦小路は「京都の台所」とも呼ばれる市場。400mの長さにわたって、漬物や乾物、魚や京野菜などを取り扱っている店がところせましと立ち並んでいます。道幅は約3mぐらいしかないため、年末はなかなか身動きができないほどの混雑になります。人ごみは苦手なのですが、この時期にこんな活気にふれると、逆にちょっとほっとしてしまいました。錦小路は、この錦天満宮の正面にのびている通りです。京都の街中にある、かなり小さい神社ですが、気分が落ち着く風情があります。天満宮は菅原道真を祭神とする神社で、全国各地にあります。菅原道真と牛にまつわる話が多いことから、その境内には牛の像が置かれていたりします。ここ錦天満宮にも牛の像があり、ワンカップのお酒が供えられていて、ほっこりとした気分になりました。新春の雰囲気がとてもいい感じの焼魚専門店・魚力さん。鯛尽くしでめでたい感じです。この鯛は「祝鯛」というそうで、年始の三が日の食卓に乗せても食べないという習わしがあるそうです。錦小路は練り物のお店も多く、いいにおいが漂っていました(写真は、ほうきゅうあんというお店です)。この津之喜酒舗さんでは、毎年この時期、伏見のたる酒や日本酒の原酒を量り売りされていて、個人的にここでお酒を買うのが恒例っぽい感じになっています。うちは全員お酒好きなので、今年もこのお店でたる酒と原酒を購入。正月に一家で飲むのが楽しみです。今年は世界的にも大変な変化があった年になりましたが、こういう活気にふれると明るい気分になります。来年の景気も厳しさが続くという見方が大勢を占めますが、来年もがんばってやっていきたいと思います!■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.12.31
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最近お取り扱いを開始させていただいた、倉敷・児島のナチュラル系ブランドrolca on the notes(ロルカ オン ザ ノーツ)さん。「時代に左右されず、いつまでも心地よく着られて愛される服づくり」をコンセプトに、着心地が良いオーガニックコットンや上質のリネンといったナチュラル素材にこだわり、シンプルでトラッドなデザインのアイテムを手がけられておられます。rolcaさんは、うちの女子スタッフが大好きなテイストのブランドさんということもあって、お取り扱いにあたって、スタッフ全員でrolcaさんのアトリエと自社縫製工場にお伺いさせていただきました。rolcaさんは『ナチュリラ』などのファッション雑誌によく掲載されているブランドですが、このブログでは、rolcaさんのものづくりのバックグラウンドにも焦点を当てて、紹介させていただきたいと思います!rolca on the notes(ロルカ オン ザ ノーツ)を手がけているのは、家守大輔さんと富美子さんご夫婦。児島の学生服の縫製工場の長男として生まれた大輔さんは、大学卒業後に繊維商社に就職。そこでカーテンなどのインテリアテキスタイルデザインをされていた富美子さんと出会ってご結婚されました。現在は倉敷・児島にて、富美子さんがrolcaのデザインを、大輔さんが家業の学生服の仕事と同時に生産管理や営業を担当。時には喧嘩もしながら(…奥さんの方が強そうですが)、ものづくりに取り組んでおられます。家守大輔さんは、うちで取り扱わせていただいている倉敷・児島のデニムブランドgraphzeroの創立メンバーの1人。graphzero発足とほぼ同時期の2004年春、奥さんの富美子さんと自らのブランド「rolca」も立ち上げられました。rolcaさんもgraphzeroさんも、ファッション関係のクリエイターのオーディションイベントとして知られる「Draft!」の第3回に入選されている実力派です。rolcaの家守大輔さんとgraphzero代表の鈴木徹也さんとは同級生で、graphzeroを離れた現在でも、生地の調達や染色の仕事を頼んだりすることもあるそうです。大輔さんは「友達関係で一通りのものづくりができるんですよね」とおっしゃってましたが、このようなことが普通にできてしまうのが、児島の繊維産業の層の厚さを物語っています。それは同時に、産地の中で自分たちの目で確かめながら丁寧に服づくりができるということでもあると思います。ちなみに、rolcaさんはgraphzeroの鈴木さんのご紹介でお取り扱いさせていただくことになりました。いいクリエイターさんはいいクリエイターさんとつながっていることがとても多いのですが、ありがたいことに、うちはこんな感じで、クリエイターさん・職人さんとのつながりが広がっています。ほんとに感謝です!rolcaさんの母体は、倉敷・児島の小高い山の上にある学生服の縫製工場さん。上の写真は、その縫製工場の中の様子です。うちが拠点を置く京都の学校の制服もいくつか制作されているそうで、このブログを読んでいただいている方の制服も、もしかすると、rolcaさんとこの縫製工場でつくられたものかもしれません(…残念ながら僕が通っていた学校の制服は手がけておられなかったみたいですが)。倉敷・児島は、繊維産業がとても盛んな地域。2004年、倉敷市は繊維関連工業出荷額が985億円に達し、大阪市(同年891億円)を抜いて日本一の繊維の街になりました。児島は国産ジーンズ発祥の地として有名ですが、もともと学生服・ユニフォームなどの厚手の衣料の産地として蓄積があったため、同じく厚手のジーンズ生産も盛んになったという歴史があります。rolcaさんのアイテムは、とても繊細で丁寧な縫製が1つの特徴だと感じるのですが、学生服の縫製工場としての歴史に加え、児島のものづくりの伝統にも立脚したものだと感じます。rolcaさんのアイテムと学生服は、同じフロアで縫製されています。丁寧に、かつ手際よく縫製されていく様子は、思わず見入ってしまいます(上の写真で縫製されているのは、スプーンネックプルオーバー七分袖シャツのネイビー)。こちらは、縫製とは別フロアにある裁断機。型紙のデータをコンピュータに入力すると、最も生地のロスが少ない状態に自動的に配置して裁断してくれるそうです。「ウィ~ン」という音とともに生地が裁断されていく様子も、なかなかおもしろいです。rolcaさんのコートと学生服の縫製をしている、熟練の職人さん。学生服の縫製と同じところでrolcaさんのアイテムが出来上がってくる様子は、事前に話を聞いていても、ちょっと意外な組み合わせのような感じで、新鮮でおもしろいです。ものができあがっていく過程を見るのは、小学校の時の社会見学のような、とても楽しい気分になってしまいました(上の写真で縫製されているのは、スロートタブフード付きコートのネイビー)。こちらはrolcaさんのアイテムではないですが、縫製が完了した学生服の束。今思い返すと、学生服はしっかりとつくられていたなぁと思うのですが、そんな縫製技術をもっている工場でつくられたrolcaさんのアイテムは、やっぱりいいものだと思います。今はレディース中心なのがちょっと残念ですが、これからはメンズのアイテムも登場していくようなので、個人的に楽しみです。rolcaさんのアトリエは、学生服縫製工場の隣にあります。このアトリエは元資材置き場を自分たちで改装したものだそうで、ここでrolcaさんのアイテムの企画・デザインをされているそうです。周りは緑にかこまれていて、とても落ち着けそうな雰囲気。うちの事務所は住宅街の中にある元花屋の民家なので、rolcaさんの環境がちょっとうらやましくなりました。こんな感じで、rolcaさんは上質なものづくりを手がけておられます。rolcaさんはかなり生産数の少ないブランドさんのため、このブログでご紹介する前に完売してしまっているものもございますが、どれも丁寧につくられたいいものですので、ぜひじっくりとご覧いただければ幸いです。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.12.06
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うちの事務所兼ショールームには、ときどき、東京や横浜などの関東方面のお客様が、京都観光のついでにお越しになることがあります。かなり狭いスペースなのですが、お客様に「ここに寄るのが一つの目的だった」と言われると、とてもうれしいのと同時に、恐縮してしまったりもします。うちの近所には、伏見稲荷大社や伏見の酒蔵地帯のほか、最寄駅の1つの京阪電車・深草駅から3駅の鳥羽街道駅から徒歩10分ぐらい(自転車だとうちの事務所から20分ぐらい)のところに、紅葉で有名な東福寺(とうふくじ)もあります。というわけで、今回は近所のおすすめ観光スポット・東福寺の紅葉をご案内させていただきます!11月22・23・24日の連休は、まさに紅葉の見頃…!東福寺近辺はとんでもない行列(…入口に1,000人以上?)ができているというニュースが流れていましたが、11月24日は雨だったこともあってか、思ったほど混雑していませんでした。上の写真は、東福寺の通天橋(つうてんきょう)。東福寺の境内には洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷があるのですが、そこに架かっている回廊風の橋が通天橋です。通天橋からの眺め。赤、橙、黄、緑…と色鮮やかな光景が、ぶわっという感じで広がります。通天橋あたりの庭園には、立派な楓の木がたくさんあります。苔むした庭の緑と、落ちた楓の葉の赤や黄色とのコントラストもいい感じです。通天橋を渡ると、洗玉澗に降りて行くことができます。色とりどりの木々に囲まれている雰囲気です。雨に濡れた楓の葉。より一層、色鮮やかな感じ。色鮮やかな紅葉と対照的に、東福寺の境内の建物は白とこげ茶が基調で、落ち着いた雰囲気。写真は、国宝に指定されている東福寺の三門。でかいです。東福寺の本堂。こちらもかなりの大きさ。本堂の天井には、日本画家の堂本印象(どうもと・いんしょう、1891年-1975年)による龍の天井画(作品名は『蒼龍』(1933年))。案内係のおじさんは「明石家さんま風の龍の絵が描いてありますよ~」と言っていました。東福寺の方丈北庭。昭和の作庭家・重森三玲(しげもり・みれい、1896年-1975年)によるもの。もこもこした苔と敷石で表現された市松模様がかわいい感じ。東福寺は鎌倉時代の創建ですが、その歴史からいえば「若手」のアーティストの作品を結構重要な場所に自然に取り入れているように思えて、懐が深い感じがします。通天橋遠景。この風景は、実は東福寺境内に入らなくても見ることができるのですが、もしかするとここが最も眺めがよい気がしないでもないです。【infomation】東福寺(京都市東山区本町)臨済宗東福寺派の大本山。山号は慧日山、本尊は釈迦如来。1239年(延応元年)、九条道家が九条家の菩提寺として仏殿を建立し、1243年(寛元元年)に円爾弁円(えんにべんえん)を開山(かいざん・初代住職)に迎えたのがはじまりとされる。京都を代表する禅寺で、室町時代には幕府により京都五山の1つに選定された。大伽藍がたちならんでいることから「東福寺の伽藍面(がらんづら)」とよばれ、三門や禅堂など貴重な中世の建築が現存。境内の通天橋一帯は、京都屈指の紅葉名所として有名。文化財も多く、建築では三門が国宝に、偃月橋や月下門などが重要文化財に指定。寺宝としては、無準師範像が国宝、五百羅漢図などが重要文化財となっている。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.11.28
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今週の連休の日曜日の夜、紅葉の季節に合わせてライトアップされている清水寺に家族で行ってきました。ライトアップされた清水寺には何度か来ていますが、紅葉の時期に来るのは初めてでした。この時期の京都は、一年の中でも最も観光客の方が多く、主要道路や観光地はかなり混雑します。清水寺も、なかなか入り口にたどりつけないくらいの人出でした。左にあるのは、清水寺の正門にあたる「仁王門」。右にあるのは「西門」と「三重塔」。ライトアップされることによって、いつもと違うスペーシーな雰囲気がただよってます。ライトアップされた紅葉。赤、黄、緑と色とりどりで、いい感じです。西門越しに見える、京都市街の夜景がなかなかきれい。写真中央の光のかたまりは、五条通りで渋滞する車のライトの帯。遠くから見るときれいなのですが、この時期の京都市内は、場所・時間帯によっては身動きできないほどの渋滞にハマってしまうことがあって大変です。なので、電車などの公共交通機関での移動をおすすめします。ライトアップされた赤い紅葉は、夜空の黒とのコントラストのせいか、燃えあがっているようにも見えました。かなりの迫力です。「清水の舞台」から山の方の風景を撮影。清水寺は音羽山という山に建てられていますが、山手の方もライトアップされ、こちらも色とりどりで幻想的。写真奥にあるのは「奥の院」といって、ここからは「清水の舞台」のある本堂全体が見えるのですが、人が多すぎて、たどりつけませんでした。これだけの人の重みに耐えている「清水の舞台」、なかなかすごいです。清水寺の庭園。池に映る木々がまた良いです。鏡のような水面に映る紅葉と三重塔。かなりの人出で大変でしたが、この景色を見て「…来てよかった」と思いました。清水寺は個人的に何度も来ている場所ですが、季節によっていろいろな表情を見せることに改めて気づいて、さすが京都を代表する観光名所だと感じました。→雪どけの清水寺界隈(2008年2月13日)→東山花灯路(2008年3月25日)■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.11.25
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学生時代の先輩で、今は近畿大学短期大学部で経営学の先生をされている方がいるのですが、この先輩から「親しくしている起業家さんたちを含めて、起業の経緯を学生さんに話してほしい」というご依頼を受け、近畿大学に行ってきました。11月13日は、京友禅手描きジーンズの「禅」を手がける株式会社京伝・竜田昌雄さんが講演され、11月18日には、倉敷・児島でデニムブランドgraphzero(グラフゼロ)を手がける株式会社Channel・鈴木徹也さんと僕が講演させていただきました。株式会社京伝の竜田さん。お父さんが倒れられたことをきっかけに前職のアパレルメーカーを退職し、以前から思い描いていた起業に踏み切られました。介護の勉強や新聞配達をしながら起業準備を進め、2005年、京友禅手描きジーンズなど、京都の伝統や技術を生かした「禅」というブランドを立ち上げられました。「禅」の商品が初めて上がってきた時、まず大手出版社に行って記事として取り上げてもらい、話題性をつくることから始めたそうです。実績のない新ブランドは取引先開拓に苦労するそうですが、「禅」の掲載誌を持って営業をかけることで、有名ショップにも取り扱ってもらうことができたそうです。「なるほど…!」と思わされる、理にかなった新規事業の売り込み方法と思いますが、実際に行動に移して実現できる人は少ないと思います。竜田さんと僕は去年も近大で講演させていただいたのですが、竜田さんのお話は様々な苦労話やエピソードが織り込まれ、人を惹きこむ語り口で、前回より素晴らしいものになっていました。株式会社Channelの鈴木さん。30歳を契機にご実家の生地卸の会社に入社。生地卸の仕事のかたわら、地元の同年代の染色、加工、縫製のプロ8人を集め、1人10万円の出資・合計80万円を元手に、2004年春、デニムブランドgraphzeroを立ち上げ。今年9月には、実家の生地卸会社から独立して法人化し、ものづくりに専念。ジーンズ職人たちが直接手がけるブランドだからこそ可能なクオリティと価格を追求されています。衣料品の生産工程は専門分化されていて、個々の素材・工程の資料だけでは商品になった状態をイメージしにくいですが、完成品としてのgraphzeroのアイテムを個々の営業用資料として取引先に見せることで、自分たちの技術力の高さを理解してもらい、それぞれの本業も伸ばすことができたそうです。また、「ジーンズ制作の最も川上に位置するプロが集まって立ち上げたブランドは、絶対に話題性があるはず…!」という読みのとおり、広告費を全く使わず、新聞、テレビ、雑誌などの各メディアに多く登場(僕も日経MJの記事を通じてgraphzeroを知りました)。かなり計算し尽くされた事業展開です。僕はといえば、学生時代は京都の陶芸業界など伝統産業のフィールドワーク(聞き取り調査)を通じて、自分が手がけた作品・商品で勝負されている職人さん・クリエイターさんに異様に魅かれ、気が合ってしまうことが多い自分に気づいたことが、今思えば起業のきっかけになりました。初対面の陶芸家の方となぜか6時間以上も話をしてしまい(居座ったり、しゃべりまくったわけではないのですが…)、そのまま飲み会に発展してしまったこともありました。学校を卒業した後は、京都のベンチャー新聞社で取材の仕事をし、伝統技術を生かした現代的なものづくりに取り組まれている魅力的な方々と出会い、「この人たちのことを伝えるよりも、一緒に仕事がしたい…」と強烈に思うようになりました。その後、新聞社の取材で知った会社のネット通販事業立ち上げに2年ほどかかわらせていただいた後、今の会社を2005年7月に始めました。今は、商品・作品を扱わせていただいている職人さん・クリエイターさんの「格」を下げることがないよう、写真や文章でこだわりを丁寧に説明したウェブページの制作を心がけています。かなり時間と手間がかかっていますが、お客様に商品の良さや特徴が伝わって売上につながり、つくり手の方々には丁寧な商品説明自体に喜んでもらえ、それが新たなつくり手さんの開拓につながるなど、良い循環が出来てきているように感じています。また、「この人とこの人を会わせたら、どんなことが起こるんだろう…」と思いつつ飲み会なんかを開催したりするのですが、こういう場を通じて意気投合されたつくり手の方たちによって、ユニークなコラボレーション商品が生まれたりしています。全てが形になるわけではないのですが、今も1件、こういった企画が進んでいたりして、うちの特徴の1つになってきているのかなと感じています。これまでは丁寧な商品・作品の解説という点では、ある程度出来ているように思えますが、つくり手の方たちのことは伝え切れていないと感じています。それは、たった数時間話を聞くだけで、その人のことをあたかも分かったかのように論文や記事にしてきたことに後ろめたい気持ちがあるからなのですが、お客様から「つくり手さんのことをもっと知りたい」という声が寄せられるようになり、これではダメだと思うようになりました。今後はインタビューや制作現場の取材記事などのコンテンツを充実させ、商品の流通も含めた「伝達者」として、力をつけていきたいと考えています。…とまぁ、僕はこんな内容を話させていただいたのですが、実際はかなり内容がまとまらず、グダグダなしゃべりになってしまったので、聞きにきてくれた学生さんたちには申し訳ない感じです。今回は資料を自分で用意することなく、素で話をしてみたのですが、こういった発表をする時には、学生時代みたいにレジュメを準備して臨まないと話ができない人間だということに気づきました。Channelの鈴木さんは、Q&A形式の取材には慣れておられるのですが、一方的にしゃべる講演形式は初めてで緊張したらしく、「ああいう場にでると過呼吸気味になる自分に気づいて、なかなかおもしろくて勉強になった」とおっしゃってました。来年にも講演させていただく予定なのですが(僕は辞退して他の起業家さんの話を聞きたい気分ですが…)、そうなった場合は少しでも学生さんの参考になるような話ができるよう、これからいろいろな経験を積んで、話の準備もしていこうと思います。今回は勉強になる貴重な機会を与えていただいた近畿大学の小松先生、本当にありがとうございました。これからもがんばっていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!→ 京都発和柄デニムブランド「禅」一覧ページ→ 倉敷・児島の職人デニムブランド graphzero(グラフゼロ) 一覧ページ■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.11.21
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少し前の話になりますが、当店でmizra(ミズラ)柿渋染めジーンズ MPS-05009をお買い上げいただいたお客様から、「股部分がすり切れて、フロントのボタンホールがほつれてきたけど、これからもはき続けたい1本なので、ぜひ修理してほしい」とのご依頼をいただきました。お客様にはかなりご愛用いただいていたようで、股部分はざっくりと裂けていたのですが、はきこんだブルージーンズの変化とはまた違う、なかなかいい感じの味わいが出ていました。mizraさんの修理の出来も非常に高いレベルで、はきこまれたジーンズをさらに味わい深くしていました。修理から上がってきたジーンズを見て、「これはぜひうちのブログなどで紹介させていただきたいなぁ…」と思い、お客様にお伝えしたところ、はきこみ例として公開してもよいというご承諾をいただきましたので、このブログでご紹介させていただきます!とりあえず、新品状態のmizra(ミズラ)柿渋染めジーンズ MPS-05009。柿渋は、青柿を絞ってつくられた天然染料で、太陽光に当たることによって、その色あいを深めます。味わい深いブラウンに染め上げられています。1年半以上ご愛用いただいたmizra柿渋染めジーンズ(写真は修理後のもの)。かなりのヘビーローテーションでご愛用いただいていたようで、やわらかい印象のブラウンに変化しています。サイズは30インチです。背面はこんな感じ。ひざ裏のあたりも味わい深いです。生地が裂けた部分というのは修理が難しく、単に裂けた部分を縫い合わせてもすぐにほつれてきてしまいます。かといって生地を取り換えてしまうと、他の部分と風合いが異なってしまうために違和感が生じてしまいます。この股部分は、内側に当て布した上で、丁寧にたたいて(ミシンでギザギザに縫って)補強されています。ボタンホールは手縫いで補修されていました。股部分の外側。ミシンの糸の色は生地に近いものを選び、はきこんだ風合いを損なうことなく、丁寧に仕上げられているのがわかります。リメイクのジーンズならではの味わいもプラスされたように感じました。当初はmizraジーンズの縫製工場に修理に出したそうなのですが、その出来にmizraのデザイナーである岩岸仁行さんが納得いかず、2回修正をお願いしたそうですが、やはり納得できず、最終的には岩岸さん自らミシンを踏んで修理したそうです。ジーンズは、色落ちなどの経年変化も魅力の1つで、その変化は愛用者によって様々です。販売させていただいた立場でも、ここまでご愛用いただいていることに感激したのですが、制作元の方たちは、なおさらそうだと思います。岩岸さんも自分の商品をここまでご愛用いただいていることを大変うれしく思ったそうで、「プライドにかけて修理した」とおっしゃっていました(上の写真は、今年の6月に岩岸さんがテレビに出られた時のものです)。修理完了品をお客様に発送した後、電話で「どうでしたでしょうか?」とおたずねしたら、「さっそくはいてます…というか、ちょうど今はいてます!」と、ご満足いただけた様子でおっしゃっておられました。何というか、つくり手の思いと、それを愛用する人の思いが重なったのを感じて、とてもうれしい気持ちになりました。で、先週末は東京に出張していたのですが、表参道で開催されていたmizraさんの展示会にも行ってきました。今回は来年春・夏モデルの展示会で、人気の柿渋染めや墨染めの新モデル、抜染(生地から色を抜く作業)を7回ほど繰り返して柄を表現したハーフパンツなど、素材や染色技術に造詣の深いmizraさんならではの新作が並んでいました。mizraデザイナー・岩岸さん、生産管理の堀家さんに、新作についていろいろお聞きしたのですが、京都のラーメンの話などでも盛り上がってしまい、結局2時間ほど会場でしゃべっていました。岩岸さんおすすめの京都のラーメン店は、「本家 第一旭 たかばし本店」(気になる方は検索してみて下さい)。京都駅近くの有名店で、創業は昭和22年(1947年)という老舗です。スープは豚骨醤油味で、九条ねぎなどの京都産の食材も使っているようです。僕は半年ほど行っていないのですが、岩岸さんが「あそこのラーメンは深い…」としみじみ語っておられたのに影響され、久々に食べに行ってみたくなりました。うちの事務所がある京都市伏見区にも、近鉄桃山御陵駅高架下の「大中」、伏見の酒粕を使ったスープで有名な「玄屋」など、おいしいラーメン屋がいくつかあります。11月の京都は紅葉が見頃になりますが、もし京都にお越しの際は、京都のラーメン屋めぐりなんかも楽しいのではないかと思います。→ 京都発デニムブランドmizra(ミズラ)一覧ページ■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.10.29
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今年9月20日に上映開始となった、北野武監督の映画『アキレスと亀』。売れない画家夫婦を描いた物語です(…まだ観てないですが)。銀工房アラマルーツの加藤心姿さんは、この映画に出演される俳優さんから依頼を受け、北野武監督へのプレゼントとして、ディレクターズチェア(通称「コマネチェアー」)を制作されました。この「コマネチェアー」は、『アキレスと亀』撮影時、実際に使われていたそうで、映画のパンフレット、北野武監督へのインタビュー番組なんかに登場していました。というわけで、うちのブログでも紹介させていただきたいと思います!銀工房アラマルーツの加藤さん作の「コマネチェアー」。加藤さんはシルバーアクセサリーが専門なのですが、「コマネチェアー」の依頼のために革製品の制作を勉強しに行ったり、原革の産地である姫路の業者さんに直接交渉に赴いたりしたそうです。さすがプロです!背もたれには「KITANO TAKESHI」のシルバー製ネームプレート。この「コマネチェアー」の写真は、納品前の今年1月、銀工房アラマルーツの加藤さんと長岡京市の淀川河川敷で撮影。背もたれの先にはシルバーの天使像。椅子を折りたたむ時などのために、別の位置にも付け替え可能となっています。『アキレスと亀』のパンフレットには、「コマネチェアー」に座った北野武監督の写真も。NHKの朝の番組『生活ほっとモーニング』の「この人にトキメキっ!」というコーナーでは、北野武監督が「コマネチェアー」に座って出演していました(放送日は2008年9月12日)。銀工房アラマルーツの加藤さんと太田さんは、『アキレスと亀』上映初日の9月20日、さっそく映画館に行ったそうなのですが、『アキレスと亀』のパンフレットを買い、なぜか映画版『20世紀少年』を観て帰ってきたそうで……なかなかお茶目なアラマルーツさんです。で、アラマルーツさんの新作がこちら!京都を拠点に活動する絵師・冬奇(ふゆき)さんとのコラボレーションによるシルバーネックレス“幸せの鹿音(カノン)”。赤いト音記号を組み合わせたデザインが斬新。ペアの銀の駿馬(シュンメ)ネックレスと合わせると、さりげなくハート型になります。銀工房アラマルーツさんとこの猫・ピクシー。時々、人間みたいな表情でずっと考えこんだりしているので、思わず撮影。今回の本題とは話がそれますが、かわいいのでここで掲載。■ 銀工房アラマルーツさんの作品一覧はこちら!■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.10.07
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10月に入り、めっきり秋っぽくなった京都ですが、台風の影響なのか、最近とっても寒い!!11月初旬の気温だそうです・・・秋らしいファッションを楽しみたいと思っていたのに、ちょっぴり冬モードのスタッフrisaです♪先週の日曜日、毎月第4日曜日に上賀茂神社で開催されている『上賀茂手づくり市』にクラフトカフェも出店しました!!『上賀茂手づくり市』は、自分たちの手づくりの作品を展示販売し、技術の向上を目的とした暖かみのある手作りフリーマーケットです。クラフトカフェは、生地から特注して、形、デザイン、カラーなどなど・・・企画して作った『おりがみトート』を販売しました!クリックするとcraftcafeおりがみトートのページにとびます♪おりがみトートは、デニムのリベットがポイントの「リベットトート」女の子らしい形がかわいい「舟形トート」の2種類で全7色のキュートなカラー展開なので、並べておくだけでも、華やかでかわいい!!和柄手描きTシャツSEEDの絵師・杉田扶実子さんも一緒に出店しました♪杉田さんは、雑貨店や百貨店で働いておられた経験もおありなので、ディスプレイの発想が豊か・・・バッグの中に何かを詰めて(あんこって言うんですって☆)物が入っているように見せて並べたり、クルクルって小さく丸めて籠に立てて入れたり、テントにぶら下げたり(ちょうど目線になるんですっ!)箱で高さを作ったり・・・・見やすくて、とってもかわいいお店になりました♪午前中の10時頃から、ぞくぞくとお客さんが増えてきて、『おりがみトート』を見て、「かわい~♪」と言ってくださり、何度も手にとって見て、説明を聞いてくださったり、他のお店を巡って、もう一度来てくださったりと心やさしいお客さまばかりで、楽しく販売できました!『上賀茂手づくり市』のお客様は、みなさんとってもオシャレ☆和の物をさりげなく取り入れていたり、手づくり感のあるものをさらりと着こなしていたり・・・歩いている人達を観察するだけでも、とっても勉強になりました!また、抽選に当たったら出店したいと思っています♪【~追記~】上賀茂手づくり市の会場となっている上賀茂神社についても、ちょっとご紹介。上賀茂手づくり市の日には、境内の芝生でのんびりくつろぐことができます。この日は親子連れの方も多く、とてもにぎやかでした。上賀茂神社はユネスコの世界文化遺産に指定されているのですが、こんな感じで気取ってないところがいいところだと思います。上賀茂神社には白い神馬の小屋もあります。来場者の方たちにエサをもらって一日中食べっぱなしでした。上賀茂神社は京都市の北の方にあり、京都市中心部と比べると涼しいところです。上賀茂神社の楼門のあたりは、はやくも紅葉の雰囲気が漂ってました。【infomation】上賀茂神社(京都市北区上賀茂本山)正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)。御祭神は賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)。上賀茂神社の御祭神の賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)は、下鴨神社の御祭神である玉依媛命(たまよりひめのみこと)の子で、同じく下鴨神社の御祭神の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の孫にあたる。このことから上賀茂神社と下鴨神社は「賀茂社」と総称され、上賀茂神社を上社(かみしゃ)、下鴨神社を下社(しもしゃ)と呼ぶ。上賀茂神社の由来は平安時代以前にさかのぼることができ、この地に勢力のあった渡来人の賀茂氏が農耕の神を祀ったことがはじまりとされる。桓武天皇の平安京遷都(794年)以降は王城鎮護の神として崇められた。徳川家康は、家紋の三ツ葉葵が上賀茂神社の神紋と似ていることから篤く信仰した。毎年5月15日には京都三大祭の1つである「葵祭」が催され、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社に至る勅使行列を参観できる。上賀茂神社の境内の多くの社殿は重要文化財指定を受けており、本殿・権殿(本殿の新築・修復時に御神体を一時遷すための仮殿)は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の代表例といわれる。平成6年(1994年)には、「古都京都の文化財」の1つとしてユネスコ世界文化遺産に登録。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.10.01
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9月13・14日の2日間、実家の舞鶴市(京都府)に帰って稲刈り。いつもはパソコンに向かって仕事をすることが多いので、体を動かして気分転換してきました。稲刈り前の田んぼ。いい感じに黄金色。実った稲穂。こういう風景を見ると、秋だなぁという感じになります。最近は専用機械のコンバインなんかで稲刈りをします。コンバインは、刈り取った稲を脱穀して籾だけを収穫し、藁の部分は細かく裁断して田んぼに撒いていくという超便利な機械。鎌で稲を1株1株刈っていた昔は、家族を総動員しないとできない、かなりの重労働だったと思います。稲刈りの時期の田んぼには、イナゴやバッタ、カマキリなどの昆虫のほか、あまがえるやトノサマガエルなんかも、たくさん跳ねまわっています。カマキリはなかなかいい根性をしていて、手のひらに乗せても逃げようとせず、逆三角形の頭をこちらに向けて、じっと僕の顔を見ていました。「カマキリって、人間の顔がどこなのか認識できるっぽい…」と、新たな発見をしました。カマキリをまじまじと観察していると、カマキリの目の中の黒い点(瞳?)が明らかにこちらを向いているように見えることを発見(→違う角度から見ても、やっぱりこちらを見ているように見えます)。さすが肉食、こちらが逆に観察されているように思えました。よく見るとなかなか愛嬌のある顔をしてます。収穫した籾は、これから乾燥機にかけ、それから精米し、一般に売られている状態になります。今年は8月が暑かったせいか、なかなかの豊作になりました。写真はうちの弟です。(父親のサングラスをかけて気取ってます・・・)うちの実家近辺では、「真名井の清水(まないのしみず)」というおいしい名水が湧き出ていて、実家では井戸からこの水を引いて飲んでいます。実家に帰った時には、ペットボトルやタンクに水を入れて持って帰ったりもしています。うちを含む実家界隈の農家では、「真名井の清水」から用水路で水を引いて農作物をつくったりしていて、米や野菜はなかなかおいしいと思います。上の写真は、真名井の湧き水池の1つ「一升池」。水量は豊富で、フナやオイカワ、鯉たちが棲んでいます。この「真名井の清水」は、2008年6月に環境省が選定した「平成の名水百選」の1つとなりました…が、やはりかなり知名度が低く、もっとうまくアピールすればいいのに…と思います。実家は兼業農家なので、たくさんの米をつくっているわけではないのですが、独立のネタの1つとして、「田畑家」というサイト(僕の名字が「田畑」なので…)を立ち上げて、実家で採れた米や野菜を直接販売することも考えていた時期もありました。稲刈りの話を取引先さんに話すと、「ものづくりつながりで、クラフトカフェでも売ってみたらいいやん」とか「一度食べてみたい」と言われたりします。精米したてのうちの新米は本当においしいと思うのですが、とりあえずお取引さんに今年の新米を試食してもらってから考えたいと思います。…よろしければ、↓こちら↓にご意見をいただければ幸いです【9月18日追記】カマキリの眼のことが気になっていろいろ調べてみると、カマキリの眼の黒い点は「偽瞳孔」といって、光の反射状況によって生じ、人が見ている方向に現れるようです。昆虫の眼は「複眼」といって、望遠鏡のような筒状の器官の集合体。カマキリの眼の「偽瞳孔」は、この「筒」を正面あたりからのぞきこんだ地点にあたかも瞳があるかのように黒く見えるだけのようです。「カマキリがこっちを見つめている…!」というのはちょっと勘違いだったようです。少し残念。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.09.16
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今週の月曜日、「graphzeroジーンズの現物が見たい!」とのことで、遠方からお客様が来られました。かなりジーンズに詳しい方で、こちらもお話ししていてとても楽しく、いろいろと貴重なご意見もいただきました。また、このお客様からは「仕方ないことだけど、新しいデニムブランドは穿きこんだ状態の情報が少ないのが残念」というご意見をいただきました。というわけで、graphzeroジーンズの穿きこみレポートを書こうと思います(3回連続、graphzero関係の記事になってしまいますが…)。今回の穿きこみレポートは、このgraphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ストレートジーンズ ワンウォッシュ ブラック×ブラック。縦糸・横糸ともにブラックに染められた糸で織られた重厚な生地で、まさに真っ黒。縫製の糸はオレンジとイエローの極太綿糸を使用しており、ブラックの生地とのパキッとしたコントラストも特徴です。今回は、graphzero(グラフゼロ)代表・鈴木徹也さんが現在穿きこんでいるgraphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ストレートジーンズ ワンウォッシュ ブラック×ブラック。穿きはじめから約10ヵ月ぐらいで、ほぼ毎日着用されたものです。このジーンズは最初は真っ黒なのですが、なかなかいい感じに味が出てきています。ブルージーンズとはまた違う、趣のある色落ちです。バックポケットにはウォレットの形にアタリが出ていて、ひざ裏の折じわ部分もかなり穿きこんだ感じが出てきています。フロント部分はこんな感じ。ヒゲの出方も、僕が個人的に穿いているgraphzeroジーンズとはまた異なり、穿く人の個性が出るんだなぁと思います。→「graphzero(グラフゼロ)16.5オンスセルビッチジーンズ 穿きこみ8ヶ月目」の記事はこちらgraphzeroのジーンズをはじめ、当店取扱中のアイテムは、うちのショールームで実際に手にとってご覧いただけます。うちの取り扱い商品は受注生産に近いものも多く、常時すべてのアイテム・サイズがあるわけではないのですが、各ブランドさんの世界観がわかる程度には商品を揃えております。ちょっと狭いスペースではございますが、京都観光に来られた時など、お気軽にお立ち寄りいただければ幸いです(ちなみに、うちの近くの観光名所は、世界遺産の伏見稲荷大社などがあります)。graphzeroはジーンズ制作の職人たちが直接手がけるブランドのため、他ブランドだと2万円は超えるクオリティのものがgraphzeroだと1万円台だったりします。今回お越しになられたお客様もgraphzeroに感心しておられ、「これから絶対に売れていくブランドですよ!」「これからもいいつくり手さんを発掘していって下さい」と、ありがたい応援のお言葉をいただきました。うちに商品を提供していただいているつくり手の方々のことを十分に伝えきれているかというと、まだまだな部分がたくさんあります。思うところもいろいろとあるのですが、これからもっとがんばっていきたいと思います。■ 倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.09.04
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先月の話になりますが、国産ジーンズ生産の本場である倉敷・児島に行ってきました。今回は、児島でデニムブランドgrahpzero(グラフゼロ)を手がける鈴木徹也さんが新しくアトリエ兼ショップを準備中とのことで、アトリエの様子や自慢のヴィンテージミシンのコレクションなど、いろいろと見せていただきました。鈴木さんは、これまで実家の生地卸の仕事をしながらgraphzeroを手がけておられたのですが、今年9月から独立し、このアトリエを拠点に新たにスタートされる予定です。graphzero代表・graphzero代表・鈴木徹也さん。鈴木さんの写真は何度か撮らせていただいているのですが、なぜかこんな感じのものが多かったので、今回はちょっとかっこいい写真を撮らせていただきました。鈴木さんはいつもサングラスを愛用していて、ちょっといかつい感じなのですが、実は結構かわいい目をされています。サングラスは「営業用に」かけているそうです。graphzeroのアトリエ兼ショップ。この時は外装はほぼ完成。照明やディスプレイなどの内装関係は、鈴木さんご自身が暇を見つけては作業しているそうです。アトリエ表のブルーのひさしには、アメリカ製ヴィンテージミシン「UnionSpesial(ユニオンスペシャル)」のロゴをモチーフにしたという新しいブランドロゴ。ロゴデザインも鈴木さんによるもので、graphzeroらしい、なかなかいい感じのロゴです。graphzeroのロゴの下には、うちのホームページアドレスも書いてありました。「たばっちゃんとこのアドレス、表に書いとくし」「えぇ~!鈴木さんとこでホームページを持つ時まで書かずにおいとく方がいいですよ」というやりとりをしていたのですが、本当に表に書いてあるのを見て、ありがたいのと同時に恐縮してしまいました。鈴木さんがこつこつと揃えてきたレアなアメリカ製ヴィンテージミシン「UnionSpesial(ユニオンスペシャル)」のコレクションも見せていただきました。ジーンズの縫製には、それぞれのパーツ専用のミシンを用います。これはベルトループ縫製用のユニオンスペシャルです。これは帯(ジーンズの腰周り)縫製専用のユニオンスペシャル。裾縫製専用のユニオンスペシャル。この他にも数台のヴィンテージミシンが揃えてあり、graphzeroさんのアトリエで、一通りジーンズが縫製できるそうです。児島の縫製場でも、ここまで貴重なヴィンテージミシンを揃えているところはなかなかないそうです。鈴木さんによる、ユニオンスペシャルでの裾縫製の実演。鈴木さんにユニオンスペシャルの使い方を教えてもらい、裾の縫製に初めて挑戦してみました。ミシンのスピードとペダルの踏み加減がよくわからず、ぐちゃっとした残念な感じに…。原付に初めて乗った時、アクセルを回すと予想以上に勢いよく発車し、ウィリーしかけた経験を思い出してしまいました。graphzeroがこの秋冬にリリース予定の新作も見せていただきました。graphzero新スタートの準備などの関係で、この夏は新作が出ていなかったのですが、今年10月以降はいろいろと新作が登場する予定ですので、お楽しみに~!また、先週、鈴木さんはご結婚され、結婚式にも出席させていただきました。鈴木さんは公私ともに新たなスタートを切られます。ご結婚に至るまでのことをいろいろとお聞きしていたこともあり、結婚式ではなんかしみじみとした感じになってしまいました。結婚式の最後に、映画のエンドロールみたいに出席者それぞれにメッセージがスクリーンに映しだされたのですが、うちには「出会ってなければ今のグラフゼロはなかった」と書いてあって、思わず泣きそうになってしまいました。鈴木さんと知り合ってから、もう2年以上が経ちます。その時のうちは立ち上げて間もない頃で実績がなく、取引を断られることがかなり多かったのですが、鈴木さんには快く受け入れていただきました。その後いろいろ鈴木さんとお話していると、百貨店など大きなところとの取引を断ったりしてきたそうで、なぜうちとは取引OKだったのか、今でもよくわかりません。また、鈴木さんには、禅ジーンズを手がける京伝の竜田さんをはじめ、情熱をもってものづくりに取り組んでいる方々をご紹介していただいたり、ジーンズのこと、アパレル業界のことなど、いろいろご教授いただいてきました。鈴木さんに出会っていなければ、今のうちはなかったと思います。鈴木さん、ご結婚おめでとうございます!そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします!■ 倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.08.30
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ジーンズを選ぶにあたって、どんな色落ちをするのか気になる方は多いようで、そういったお問い合わせをいただくことがちょくちょくございます。このブログのジーンズ穿きこみレポートのカテゴリーも、結構見ていただいているみたいです。というわけで、ちょっと久々ですが、現在個人的に穿きこんでいるgraphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ・インディゴの穿きこみレポートを書いてみたいと思います。graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ・インディゴ。重厚な生地に頑丈な縫製が特徴の人気モデル。よくあるジーンズは14オンスのデニム生地を使用していますが、このモデルではブルーのセルビッチ(耳)の16.5オンスの生地を採用。ヘビーオンスのジーンズの生地はゴワゴワしていてハードな印象なものが多いですが、特殊処理によりソフトな風合いに仕上げた生地となっています。また、最高濃度のインディゴに染めているので、穿きこみ開始時は普通のジーンズより移染しやすい点に注意が必要ですが、その分メリハリのある色落ちが期待できるそうです。穿きこみ8ヶ月目。サイズは32インチです。ヒゲもはっきりと出てきました。洗濯はたぶん4回程度で、蛍光剤が入っていない「ミヨシ石鹸 無添加衣類のせっけん」(ドラッグストアなんかで売ってます)を使用。洗濯時には裏返してネットに入れています。また、こすったりして色落ちさせたりはしておらず、自然体で穿いています。穿きこみ頻度は冬~春は週5日くらい。夏場は汗をかいてしまうので、外出する時にはあまりはかないようにしていました。京都はだいぶ涼しくなってきたので、これからまた穿きこんでいきたいと思います。(ちなみに、穿きこみ2か月目はこんな感じでした)8ヶ月目のバックはこんな感じ。ひざ裏の折じわのアタリ(通称ハチノス)も、はっきりとまではいきませんが出てきました。ジーンズのサイドは、セルビッチ(耳)のあるジーンズ特有の、ライン状の色落ちが出てきました。graphzero代表の鈴木徹也さんにお願いして、アメリカ製ヴィンテージミシンのユニオンスペシャル(Union Special)で裾直ししてもらいました。ユニオンスペシャルで裾を縫製すると、裾部分にねじりはちまき状のねじれが生じます。このようなねじれの発生は、普通の衣料の縫製においてはよろしくないのですが、ジーンズの裾の縫製に関して言えば、味わい深いアタリが出てくる要因となるので、ジーンズ好きの人はユニオンスペシャルでのすそ直しにこだわる人が多いです。ちなみに、最近のミシンは性能が良くて「ちゃんと」縫製できるため、このようなねじれは生じにくくなっています。ちなみに、ジーンズの裾縫製専用のユニオンスペシャルはこんな感じ(graphzero代表・鈴木さんの事務所にて撮影)。希少価値が高く、現在100万円近い価格になっているそうです。いつかうちでも導入したいのですが…まだまだ先のことになりそうです。普通のミシンよりちょっと小さめで、児島では「おにぎり」という愛称で呼ばれているそうです(形が何となくおにぎりに似ているからだそうです)。新品と比較してみました。いつも見ていると色落ちの進行具合がわかりにくいですが、新品と比べるとよく分かります。なかなかいい感じになってきているように思います。児島のジーンズは、漫画でも登場しているみたいです。先日お電話でお問い合わせいただいたお客様から、「『スーパージャンプ』(毎月第2・第4水曜日発行、集英社刊の漫画雑誌)で児島のジーンズのことが紹介されていて興味を持った」とお聞きして、ちょっと調べてみました。児島のジーンズが取り上げられていたのは、『王様の仕立て屋~サルト・フィニート~』(大河原遁作)という漫画。イタリア・ナポリで仕立て屋を営む、日本人の仕立て職人が主人公です。児島のジーンズは、ロードレーサーが自転車に乗っても型崩れしないパンツのヒントを求めて、主人公がジーンズ生産の本場である倉敷市児島に行く、という話で登場していました(2008年8月13日号・8月27日号に掲載)。漫画執筆にあたって、『王様の仕立て屋』の作者さんたちが、児島のあるデニムブランドの社長さんに取材した様子も漫画中に描かれていましたが、graphzeroメンバーのジーンズ加工会社さんの名前も作中に何気に登場していました。こちらは新作のgraphzero(グラフゼロ) 00番バックステッチ生デニム ブラック。graphzeroの生デニムはこれまでインディゴのみでしたが、ご要望にお応えしてブラックも登場しました。こちらもどうぞよろしくお願いいたします!■ graphzero(グラフゼロ) 16.5オンスセルビッチ ワンウォッシュ ストレートジーンズ・インディゴ 商品ページ■ 倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)ジーンズ・パンツ一覧■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.08.22
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スタッフのrisaです♪毎日暑い!暑い!暑い!暑すぎるぅー!!ので、大阪場ホールで開催されているディズニーオンアイスに今週末行ってきます!!アイスショーを見て涼んで、ディズニーキャラクター達に癒されてきたいと思いますっ♪♪♪さてさて、先週の土曜日、和柄TシャツブランドSEEDの絵師・杉田扶実子さんのお家で「宇都宮ぎょうざパーティー!」が開かれ、がまぐち作家のpoussette(プセット) 小川 大介(おがわ・たいすけ)さん、デザインTシャツブランドmellow out・墨染めTシャツ百彩籾屋のグラフィックデザイナー・籾山佳範さん、和柄デニムブランド禅(ZEN)の竜田昌雄さん、杉田さんのお友達のときちゃん、まきちゃん、そしてクラフトカフェメンバー(社長・kaoriちゃん・risa)+おまけ(社長の弟二人)で楽しい時をすごしました♪小川さんのご実家が、ぎょうざで有名な宇都宮市の近くだということで、小川さんオススメの「宇都宮みんみん」のぎょうざを持ってきてくれはりました!!宇都宮みんみんのぎょうざは、普通のぎょうざより大きめでボリューム満点!!厚みのある皮はモチモチしていて、食べ応えあるコシを感じます!!肉汁がいい感じで、外サクサク、中ジューシーなとってもおいしいぎょうざにみんな笑顔でした☆お料理上手の杉田さんが作ってくれる、かぼちゃの煮物やかつおのたたき、豆腐のサラダなどなど・・・・サイドメニューもとってもおいしくて、感動・・・☆いろいろな人とたくさんお話もでき、なごやかで楽しいパーティーでした♪小川さん、杉田さんホントありがとうございました!!今度は、カレーパーティーかなそんなpoussette 小川さんの「たんぽぽがまぐち」が人気です♪黄色のサークルレース生地が、あたたかい春の日差しをあびて元気に咲くたんぽぽみたいなキュートなデザイン・・・♪心癒されるまあるいレースと、ガーリッシュ気分いっぱいにさせてくれるやさしい黄色は、もっているだけで楽しくなっちゃいそうです!フランス在住の日本人の方からもご注文をいただきました!そしてそして、SEEDの杉田さんの人気Tシャツはこちら!!コミカルに描かれた、ガイコツは今にもしゃべりだしそう♪ふわぁーんと舞い上がる煙管の煙もなんだかいい感じで、ガイコツが一服する姿におもわず笑ってしまいます!この暑い夏を、がいこつTシャツでゾゾォ~っとなって涼しくすごせるかもですよっ?!■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.08.06
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今日の仕事が終わってから、明日8月1日までの発売となる「サマージャンボ宝くじ」を買いに、よく当たるという京都駅の宝くじ売り場へ行ってきました。大金が当たってしまうと、逆に不幸になってしまう人も多いと言われる宝くじ。現実味のない金額が当たるよりも、リアルな金額が当たることを祈りつつ、あんまり欲張らずにバラで3,000円分購入しました。というわけで、宝くじが当たったあかつきには、豪快なプレゼント企画なんかも開催してみたいと思っております。……あまり期待せずにお待ちくださいませ。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.07.31
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7月17日・18日は東京出張、そして7月19日・20日は東京から山形に移動し、京都の天然染め工房・手染メ屋さん主催の「山形紅花ツアー」に参加してきました。山形では、室町時代から最上川流域で紅花の栽培がさかんになり、江戸時代には「最上紅花(もがみこうか)」が「阿波藍」(徳島)と並び称される特産物となりました。明治時代以降は合成染料が登場し、紅花の生産量は激減しほぼ壊滅しましたが、戦後の農家や研究者、自治体の尽力で、最上紅花の復興の努力が続けられています。江戸時代の最盛期には山形で年間120トンだった紅花の生産量は、現在は数百キロ程度と、とても希少なものとなっています。今回訪れた山形県白鷹町(しらたかまち)は、山形でも早くから紅花の栽培が行われていた地域。現在はごくわずかの紅花農家さんたちの努力により、昔ながらの手法で高品質な紅花が生産されています。また、白鷹町は養蚕も盛んだった地域で、「白鷹紬」が地場産業として伝えられていて、こちらも見学させていただきました。今回の紅花ツアーでは、かなり貴重な体験をさせていただき、とても勉強になりました。ということで、何回かに分けて、紅花染めや白鷹紬、養蚕のことなどをご紹介していきたいと思います!今回のツアーは山形駅に現地集合で、関東方面の方が多かったです。参加された皆さんは、やはりというか、かなりの確率で手染メ屋さんの手染めTシャツを着ていたので(自分もですが)、誰が参加者かだいたいわかりました。山形駅から路線バスに乗り込み、40~50分ほどで白鷹町に到着。手染メ屋店主・青木さんの引率で紅花農家さんのお宅へ。「夏休み」な風景が広がっています。白鷹町で紅花農家を営む今野正明さん。白鷹町の町議員もされているそうです。江戸時代の紅餅は、現在の貨幣価値で1kgあたり3.3万円。現在の山形産の紅餅も1kgあたり3.3万円とほぼ同じで、とても高価な天然染料。しかも前年から予約しないと手に入らないそうです。ちなみに中国産の紅花は1kgあたり1,500円~4,500円らしいですが、手染メ屋の青木さんによると、山形産の紅花は赤味の鮮やかさが違うそうです。今野さんの紅花畑。ここで紅花摘みを体験させていただきました。写真中央の子どもTシャツは、今回のツアーの旗がわりに手染メ屋さんが紅花で染めたもの。紅花は素材によって発色が異なるらしく、オーガニックコットンに紅花1回染めだと、こんな感じのショッキングピンクになるそうです。紅花の花。紅花はキク科の一年草または二年草。エジプトやインド、中近東あたりが原産地らしく、日本には3~6世紀頃にシルクロードを経て伝わったそうです。野草のアザミに似ていて、葉にトゲがたくさんついています。鋭いトゲだらけの紅花を摘むには、厚手のゴム手袋が必需品。花が3分の1程度赤くなったもの(三片紅・さんりんべに)を摘み取っていきます。17人で20~30分ほど紅花摘みをさせていただきましたが、紅花800gほどしか摘めませんでした。昔はゴム手袋なんてものはなく、紅花摘みは重労働だったんだなぁと感じさせられました。紅花には、黄色い色素(サフロールイエロー)と赤い色素(カルサミン)の2種類が含まれており、黄色い色素は水に溶けやすく、赤い色素は水に溶けないという性質をもっているそうです。摘んだ紅花は、ざるに入れて水洗い(荒振り)し、手でよくもんで黄色い色素を取り除きます(中振り)。さらに花をこねて黄色い色素をさらにに出して水洗いします(揚振り)。1回もみ洗いすると黄色からオレンジっぽい雰囲気に変わっていました。さらに1日3回ほど水をかけて時々混ぜて、さらに黄色い色素を流します。3日ぐらいで朱肉のような深みのある赤になります。この工程は「花ねせ」というそうです。花ねせした紅花は、臼と杵でついて餅状に(現在は餅つき機を使用したりもするそうです)。それを手にとって団子状にし、さらに押してせんべい状にします。素手ですると黄色い色素が手について、みかんを食べまくった後のような感じになります。せんべい状にした紅花は天日干しにして乾燥させ、「紅餅」(花餅とも呼ばれます)が出来上がります。1枚だいたい3g程度になるそうです。天日干しされている紅餅。食べられそうな雰囲気ですが、紅餅は血行促進作用があるとされ、古来から生薬・漢方薬として用いられてきたそうです。紅花の赤い色素は水には溶けにくいですが、アルカリ性の水には溶け出すという性質をもっています。昔は灰汁(あく・灰を水に混ぜてできた上澄みの水)などを加えてアルカリ性にしていたそうです。今回はシルクハンカチを紅花で染めさせていただきました。紅花の染液にハンカチを漬け、みんなでじゃばじゃばしました。紅花染めのシルクスカーフ。薄い色が今回の紅花染め体験で染めたもので、濃い色が4回ほど紅花で染め重ねたもの。さらに何回も染め重ねることで真紅になっていくそうです。手染メ屋の青木さんに遊んでもらっている、今野さんのところの犬。とても人なつっこくて、かわいい犬でした。最近、白い犬を見ると「お父さん」と呼んでしまいたくなります。今回の見学では、大変な努力と手間をかけて、紅花づくりの伝統が受け継がれていると感じさせられました。本当に紅花農家さんの努力には頭が下がります。次回は、今回の山形紅花ツアーで見せていただいた白鷹紬と養蚕についてもご紹介したいと思っています。→ 手染メ屋 天然染めオーガニックTシャツ一覧はこちら!→ 手染メ屋 天然染めジーンズ・ボトムス一覧はこちら!■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.07.27
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スタッフのrisaです♪先日、実家の舞鶴市が、この夏全国での最高気温観測史上最高の38.6度を観測しました・・・(日本で一番暑いのって沖縄ちゃうんかぁ?!)でもでも、京都市も負けてはいない!!盆地パワー炸裂で毎日36度を超す猛暑日が続いております・・・さてさて、こんな暑い毎日には・・・絵師・杉田扶実子さんが手がけるオリジナルブランド『SEED』の涼しげな金魚&蓮Tシャツはいかがでしょうか??杉田扶実子さんの大好きなモチーフである「金魚」と「蓮」でデザインされた型を使って作られた力作のTシャツです!!ヒラヒラと楽しそうに泳ぐぷっくりカワイイ金魚たちと優美に咲いた蓮の花が、夏の静かな朝そっと水面を覗いたようなすがすがしいデザインになっています♪カラーバリエーションも豊富で、どれもキュートな色合いですので全部欲しくなっちゃいそうですよっ♪黒地に「抜染」(ばっせん)という染料の色を抜く技法で金魚と蓮を型絵染めで表現!3色使いなので、とても華やか!!まさに虹色金魚です♪黒色の金魚に金色と銀色が上品に映えキュートななかにもシックな雰囲気がただよいます・・・大人っぽくキメたいときにオススメ♪茶色で型絵染めされているので、黒よりも柔らかい印象・・・ナチュラルでやさしい雰囲気になっています♪麻や綿素材のボトムスがよく合うのでふんわりスカートやクロップドパンツなどと合わせてナチュラルなコーディネートも楽しんでみてくださいねっ!Tシャツのイエローと蓮のオレンジが元気をくれるビタミンカラー!!その元気な色合いに、ブルーの金魚が涼しげな雰囲気をプラスしてくれる☆ブルーの金魚・・・ほんとにいたらいいのになぁ♪「捺染」(なっせん)という技法(染まらないようにする糊液を型に印捺したのち染色を施す)で金魚と蓮を表現!やさしいピンクにまぁるく染められた藤色が立体感をかもしだし、藤色と金魚の赤がちょっぴり色っぽい雰囲気・・・♪こちらもオススメ♪細かい粒子になるまで丁寧に擦りこんだ国産のべんがらを使用し、微妙な濃淡の薄いピンクに染め上げ、そこに墨絵の技法で描かれた金魚の柄は、なんともいえない愛らしい表情・・・べんがら染めの味わい深い風あいと、小粋な金魚デザインがさわやかな一枚です♪涼しげな金魚Tシャツで楽しい夏をすごしてくださいねっ!!risaは、パンダ金魚とさんと頂天眼(チョウテンガン)さんが気になりますっ♪琺瑯の洗面器にビー玉を入れて頂天眼さんを飼ってみたいなぁそうそう!楽しい夏と言えば・・・今度、杉田さんの家で餃子パーティーを開催します♪がまぐち作家のプセット(poussette)の小川大介さんが宇都宮餃子を持ってきてくれはります!楽しみぃ~杉田さんがチョコやあんこ入りのデザート餃子も作ってくれはります!楽しみぃ~クラフトカフェも楽しい夏をすごしております♪■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.07.25
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今月は日々の仕事に加え、決算処理の作業に出張が重なり、忙しい日々が続きました。最近の京都は気温30度を超える日が続き、頻繁に夕立ちが降ったりと、天候もなかなか大変でした。先週末から連休にかけては、3泊4日の出張で東京・山形に行ってきました(後半の山形は半分遊びですが…)。東京では、いいものをつくっておられる作家さんに新たに出会うことができたりと、なかなか充実した出張になりました。うちは少人数で運営しているために会社をなかなか空けることができず、これまでは日帰りで東京に行ったりしてました。今回はちょっと余裕をもって、東京で2泊のスケジュールを組んだので、少しですが観光もしてきました。手づくり腕時計作家の渡辺工房・渡辺正明さん。とても味わいと存在感があり、かわいい感じも持ち合わせている腕時計をいろいろ制作されています。時計本体や文字盤はもちろん手づくり、厚めの革ベルトは1つ1つ手縫いで丁寧に仕上げられていて、感動してしまいました。渡辺さんの腕時計はかなりの人気のようで工房にもほとんど在庫がなく、ほぼ受注生産の状態だそうです。うちでは1ヵ月~1ヵ月半後ぐらいにお取り扱いを開始させていただく予定です。7月16日から18日まで開催されていたIFF(インターナショナル・ファッション・フェア、会場は東京ビッグサイト)。1年半ぐらい前から何回か見に行っているのですが、今回は会場で中国語が聞こえてくることが一番多かったように感じました。京都の観光地でも、ここ2、3年で中国語を耳にすることが増えてきていて、世の中の変化を感じます(今さらな感じもしますが…)。夕方からにはなりましたが、思いつきで浅草を散策。浅草寺がライトアップされていました。夕方でもかなり暑かったですが、雰囲気は涼しげというかいい感じでした。浅草寺の雷門。雷門は1865年の火災で焼失し、現在の門は松下電器(今年の10月にパナソニックに社名変更するそうですが)の創業者である松下幸之助さんの寄進によって建てられたものだそうです。「雷門」とある提灯には「松下電器」という刻印も確かにあって、「へぇ~」と思いました。浅草寺近くを流れる隅田川の夜景。屋形船が行き交い、川べりには高層ビルが立ち並んでいて、下町情緒と現代の雰囲気が混在。あやしげな物体が乗っかっている建物(写真右)も気になったのですが、これはアサヒビールの「スーパードライホール」。オブジェはフランスの有名デザイナーであるフィリップ・スタルクの作品で「炎のオブジェ」というそうです。何かで見たことがあった建物なのですが、浅草にあるとは知りませんでした。今回はなかなか中身のある東京出張になりました。うちは京都に拠点があるので、京都でものづくりをされている方とお付き合いさせていただくことが自然と多いのですが、日本各地にいいものを手がけられている方は多いと思うので、これからもいろいろ出かけていこうと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.07.23
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ここ関西で、毎週日曜日の夜10時30分から放送されている「大阪ほんわかテレビ」(よみうりテレビ・日本テレビ系列)で、うちで取り扱わせていただいている京都発デニムブランドmizra(ミズラ)が取り上げられました(放送日は6月29日)。ちなみに「ほんわかテレビ」は、笑福亭仁鶴師匠や間寛平さんが出演している情報番組です。mizra(ミズラ)のデザイナー・岩岸仁行さん。日本の伝統文化や伝統技術を新しい形で発信している人たちを紹介するコーナーで登場。mizraは日本古来の染色、特殊加工、伝統工芸をデニムやTシャツ、ジャケットなどファッションアイテムに落とし込み、世界に発信されている注目ブランド。うちでもかなりの人気があります。mizraのオリジナル柄「鬟創乱菊」(かんそうらんぎく)。現代的な迷彩柄と、鳳凰や糸菊などの伝統柄を融合。京都の染工場にて、1型1色の染色工程を繰り返して丁寧に染め上げられています。【mizra(ミズラ) 和柄 柿渋染めジーンズ MPS-05009】。日本古来の染色方法である「柿渋染め」(かきしぶぞめ)と麻地・和柄生地を組み合わせた、なかなかの個性派デニム。柿渋は、青柿を絞って発酵・熟成することで得られる、日本古来の天然染料。柿渋にひたし日光にさらす工程を繰り返すことによって、その色あいを深めていきます。かなりの手間と時間がかかる染色手法ですが、1点1点異なる独特のムラ感と色の変化は、現代的な化学染料では表現できません。黄色に発色する柘榴(ざくろ)と、礼装用の黒染めなどに用いられてきたログウッドを重ね染めした【mizra(ミズラ) 和柄 草木染めパネルフィット刺子ジーンズ ザクロ×ログウッド MPW-07029-zakuro】。ベージュでもブラウンでもない、中間色調の味わい深い色あいです。滑らかに弧を描くレッグラインは、ひざから下に真っすぐ落ち、独特の美しいフォルムとなります。染色や縫製による生地の収縮までも計算して、このシルエットに仕上げています。同じシルエットのモデルで、ホワイトデニムをわざわざ白顔料で染めるというマニアックなことをしている新作・【mizra(ミズラ) 和柄 パネルフィット刺子ホワイトジーンズ MPS-08029】も、その発想や顔料染めのマットな風あいが個人的になかなかおもしろいと思います。こちらはテレビで放送されなかったのですが、浴衣などの染色で用いられてきた「ぼかし」の手法を応用し、濃淡のあるギンガムチェック柄に仕上げた新作・【mizra(ミズラ) ぼかし染めプルオーバーシャツ ギンガムチェック ブルー MSS-08216-BL】。1900年代のU.S.ARMYの作業員用プルオーバーシャツをモチーフにしてサイズを絞り込み、タイトなシルエットに仕上げています。色違いの【mizra(ミズラ) ぼかし染めプルオーバーシャツ ギンガムチェック ベージュ MSS-08216-BE】もあります。江戸時代あたりから浴衣や手ぬぐいの染色で用いられてきた「注染」(ちゅうせん)でボーダー柄を表現した新作・【mizra(ミズラ) 注染ボーダー半袖Tシャツ グリーン×ホワイト MTS-08946】。注染とは、防染用の糊を生地に置き、上から染料を注ぎ生地を通過させて一気に吸い取るという手法。染料が生地を貫通するため、生地の表裏が同じ濃さ・模様に染め上がります。繊細な柄を表現するには向かない手法ですが、染め部分に独特のやわらかな表情が出ます。ブルーの五分袖モデル【mizra(ミズラ) 注染ボーダー五分袖Tシャツ ネイビー×ホワイト MCS-08307 】もございます。日曜のこの時間帯は「情熱大陸」をみているのですが、事前にミズラさんからテレビ放送のことを聞いていたので、この日は「ほんわかテレビ」をみてました。うちの両親は「ほんわかテレビ」派なのですが、この放送中に母親から「mizraがテレビに出てるで~!」と、やや興奮気味に電話がかかってきました。やっぱりテレビの影響はなかなか大きく、この放送後に「テレビを見て…」というコメントとともに、mizraジーンズのご注文が増えました。ミズラさんのジーンズは細部にまでこだわりまくるというのが1つの特徴だと思うのですが、うちのサイトではそのこだわりに応えるべく、かなり詳細にご紹介させていただいておりますので、こちらもぜひご覧いただければ幸いです。→ 京都発デニムブランドmizra(ミズラ)一覧ページ■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.06.30
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うちには梅を漬け込んでから5年、6年経った梅酒があるのですが、これを作り手さんたちとの飲み会なんかに持って行くと、かなり喜ばれます。ここ数年は梅酒をつくっていなかったのですが、この梅酒も残りわずかになってきたので、久々につくることにしました。今回は「ちょっといい梅をつかってみようかな…」と思い、梅の本場・和歌山みなべ地方産の南高品種の青梅を取り寄せてみました。5Kgで6,000円ぐらいとスーパーで売っているものより高かったのですが、粒が大きくて香りもよかったです。青梅を1個1個、つまようじでヘタを取り、6時間ほど水にさらしてアクを抜いて乾かしてから、氷砂糖と交互に瓶詰め。梅が5Kgともなると、けっこう大変でした。氷砂糖は、梅1Kg・お酒1.8リットルに対して800gを入れてみました。以前は手頃な価格のホワイトリカーを使ったのですが、今回は一升瓶で2,000~2,500円ぐらいの麦焼酎・芋焼酎を使ってみることにしました。焼酎には詳しくないので、ラベルの感じや名前の雰囲気で選んでみました。ブランデーベースの梅酒もあるようですが、ブランデーでは梅酒をつくったことはないので、今回は手頃な果実酒用ブランデーで漬けてみました。漬けてから1週間経った梅酒。お酒には色の変化は見られませんが、梅は黄色みを帯びてきています(写真左のビンはブランデーなので、元から茶色です)。梅はぽっかり浮かぶこともなく、ビンの中央あたりを漂っていて、いい感じに梅の成分が出そうな雰囲気です。1週間では氷砂糖も溶けきってないのですが、梅からは濃度の濃いお酒に成分がにじみ出はじめているのか、少しづつ梅にシワが出てきています。う~ん、楽しみ楽しみ…今回初めて、梅酒づくりについていろいろと調べてみたのですが、いろんなバリエーションがあるみたいで、もっと梅酒をつくってみたくなってしまいました。泡盛でも梅酒がつくれたり、氷砂糖のかわりに黒糖も使えたりするようです。日本酒ベースの梅酒もあるようですが、家庭でアルコール度数20%以下のお酒で梅酒をつくると酒税法違反となり、アルコール度数15%程度の普通の日本酒で梅酒をつくることは法律上できないようです(たぶん腐りやすいということだと思うのですが)。日本酒の原酒はアルコール度数20%ぐらいらしいので、来年は日本酒の原酒を探して、日本酒ベースの梅酒もつくってみたいと思います。というわけで、今年は合計9リットルの梅酒を仕込んでみました。うちは全員お酒好きなので、早くも「飲みくらべがしたい…!」と盛り上がっております。多めに仕込んだつもりだったのですが、9リットルでは足らないような感じもしてきました。来年は、今年は試していない梅酒もつくってみたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.06.28
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うちのメールマガジンではすでにご案内させていただいておりますが、京都の天然染料の染め工房・手染メ屋さんと、倉敷・児島のデニムブランド・graphzero(グラフゼロ)さんがコラボレートした“手染メ-ZERO 16.5オンスジーンズ”が登場しました!手染メ-ZERO 16.5オンスジーンズ・鴇色(ときいろ)。手染メ屋店主の青木正明さんがgraphzero代表・鈴木徹也さんのデニムの色落ち具合を気に入り、その風あいをgraphzero 16.5オンス セルビッチジーンズをベースに再現し、天然染料の印度茜(いんどあかね)を重ね染めしたもの。色落ちした部分や綿糸の縫製糸には印度茜のピンクが入り、通常のジーンズでは見られない、インパクトのある表情・色あいになっています。紫がかったインディゴと、ピンクの縫製糸やパッチのコントラストもいい感じです。 このカラーの他には、柘榴(ざくろ)で重ね染めした黄檗色(きはだいろ)、矢車附子で重ね染めした鈍色(にびいろ)、ベーシックな染めなしユーズド加工モデルもございます。どれもよくあるジーンズとは一味違う、ユニークなアイテムに仕上がっています。手染メ屋さんとgraphzeroさんの「手染メ-ZERO」の他にも、うちに商品・作品を提供していただいているブランドさん・クリエイターさんたちの間で、3つほどコラボレーション企画が形になったり進行中だったりします。こういったコラボレーションが生まれるきっかけは、ときどきつくり手の皆さんと開催する飲み会だったりします(「この人とこの人が出会えば、きっとおもしろいことが起きるに違いない…」と企んだりもしますが)。手染メ屋の青木さんとgraphzeroの鈴木さんが初めて会ったのは、うちを含めた合同忘年会だったのですが、この時のお2人の会話に口をはさむ隙がないほど、その意気投合ぶりはすごかったです。この仕事を始めた時から、つくり手とお客様だけでなく、つくり手の方たち同士も結びついて、おもしろいものが生まれてくるような「場」をつくれたら…と思っていたので、こういったコラボレーション企画が実現すると、とてもうれしく、楽しいです。これからもこういったおもしろいことが起きるきっかけとなり、皆さんに紹介していけるような存在になれるように頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.06.27
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スタッフのrisaです♪今日は、梅雨の合間のくもりだったので、『saya1003』・『百彩籾屋』・『SEED』の新作Tシャツの着用例の撮影のため伏見稲荷にいってきましたっ!がんばってアップするので、しばらくお待ちくださいませ・・・☆さてさて!このたび、クラフトカフェにちょっとしたショールームスペースができました!!クラフトカフェは、カフェみたいにオシャレな名前のお店ですが、ネットショップのため、事務所で仕事をしています・・・(事務机の並んだめっちゃ事務所。。。)でも、時々「実物の商品が見たいのでお店に行きたいのですが・・・」とご連絡いただき「ネットショップのため事務所なんですが。。。どうぞ!」とご来店したいただくことがしばしばありました。その時、必ずと言っていいぐらいお客さんが遠慮して入ってこられ・・・遠慮して商品を見る・・・試着スペースがないので、休憩スペースのダイニングに入ってもらって試着してもらって「入っていいんですか?」とさらに遠慮される・・・こちらも悪いなぁと思いつつ、「民家でやってるもんで。。。すみませんっ!」遠慮される店。。。どんな店だ?!そんなこんなで、ちょっとしたショールームスペースを作ることとなり、少しずつ準備を進め、なんとかそれらしい感じになりました!!好きなだけ手にとって見ていただけますし、試着スペースもご用意しています♪お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ!!社長制作のシャアザクさんもみなさまのお越しをお待ちしています!!(CS放送ANIMAXにてpm11:30より機動戦士ガンダム放送中です♪CMになるときの「シャー↑」っていうのが気になるrisaです。。。)■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.06.11
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昔から使われてきた京友禅の型を用いて、京友禅和柄手染めTシャツ「繭」を制作されている丸益西村屋さん(京都市中京区・二条城近く)の工房の中庭では、楓の木の新緑が鮮やかです。楓といえば秋ですが、こんな感じの緑もいい感じだなぁと思います。京都には東福寺や常寂光寺といった紅葉の名所がありますが、今はどんな感じになっているのか、見に行きたくなってしまいました。この時期、京友禅の型絵染めの体験工房も手がけておられる丸益西村屋さんでは、修学旅行生の皆さんがかなり来られていて、ものすごく忙しいそうです。というわけで、丸益西村屋さんの型絵染めTシャツの制作風景をご紹介しておこうと思います(1年以上前に撮影させていただいた写真ではありますが…)当店で人気の「繭」枝梅文・紅梅色Tシャツは、まずTシャツに型紙をあて、ピンクの染料をヘラで手早くすり込んでいきます。このピンクの染料には、緑や黄色などの染料も少量混ぜこんであり、少しくすみがある雰囲気の色あいに調合されています。制作されているのは、丸益西村屋さんの染め職人・さいとうさんです。ピンクの部分を染め終えたら、梅の花の部分に銀の染料を指ですり込んでいきます。花の部分に銀のグラデーションが加えられ、より上品で味わいのある雰囲気になります。Tシャツ裏面が完成。裏面の染料が乾けば、表面の柄も同様に仕上げられます。→完成した「繭」枝梅文・紅梅色Tシャツはこちら!丸益西村屋さんの新作Tシャツも登場!こちらは梅紫色の絞り染めに、糸菊柄が型絵染めされています。色も複数使用されており、かなり手間のかかったTシャツとなっています。柔らかな雰囲気の、柚子色絞り染め・桜柄Tシャツ。絞り染めの技法を用いて、ちょっと変化のあるグラデーションを表現。桜柄のパターンもおもしろいです。こちらは当店定番の流水柄Tシャツ。シンプルで涼しげな柄で、かなりの人気があります。お手頃価格なのもいい感じです。丸益西村屋さんをはじめ、いい感じの新作をいろいろご紹介いただいておりますが、当店サイトの商品ページ制作がなかなか追いつかない状況ですみません…。なるべく早くご紹介できるよう、がんばっていきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.05.30
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先週の5月6・7・8日の韓国旅行の2日目は、ソウル1日ツアーに申し込み、「ソウルの名所ダイジェスト」みたいな感じで、ガイドさんに案内していただきました。昌徳宮(チャンドックン)や景福宮(キョンボックン)といったソウルの王宮、前ソウル市長で現韓国大統領の李明博(イ・ミョンバク)さんが整備した清渓川(チョンゲチョン)、繁華街の南大門市場や明洞(ミョンドン)、骨董街が有名な仁寺洞(インサドン)、韓国仏教の最大宗派・曹渓宗の総本山・曹渓寺(チョゲサ)といった名所を回りました。ガイドさんは日本に留学した経験のある方で、その時に日本でよくしてもらったとのことで、その時の恩返しをするつもりでガイドをしているとおっしゃってました。かなりのハードスケジュールでしたが、とても親切に案内していただいたおかげで、楽しい1日になりました。この日はソウルの名所をたくさん回りましたが、「景福宮」(キョンボックン)という王宮はなかなかいい雰囲気でした。景福宮はソウルの古宮の一つで、朝鮮王朝(李氏朝鮮・1392年~1910年)を建国した李成桂が創建。豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592年の文禄の役)の際に焼失、その後に再建されましたが、日本統治時代に宮城内の多くの建物が撤去されたという歴史があります。1990年から復元事業が始まり、この時は正門の光化門(クァンファムン)が復元工事中でした。景福宮は15万坪あるようで、かなり広いです。左にあるのは入口の興礼門(フンレムン)。後方にある岩山は北岳山(プガクサン)といい、宮殿との調和がいい感じです。国家的行事が行われていた勤政殿(クンジョンジョン)。景福宮の中心的建物の1つで、その前の空間は、行事の際に官僚(両班・ヤンバン)たちが並ぶ広場となっています。勤政殿の屋根。日本の伝統的建造物にはない、色鮮やかさです。このような配色は陰陽五行説に由来し、青・赤・黄・白・黒をベースにして中間色も作って彩色されていて、このような色の表現を「丹青」(タンチョン)と呼ぶそうです。勤政殿の内部。こちらもなかなか鮮やかな雰囲気。王座の背面にある屏風は「日月五峰図」といい、新1万ウォン紙幣の絵柄としても採用されています。王が主催する宴会の会場として使用されていた慶会楼(キョンフェル)。かなり大きく、周りには池が広がっています。防災設備の工事中らしく、中を見ることができなかったのですが、ここからの眺めはなかなか素晴らしいそうです。景福宮内のほとんどの建物の屋根には、雑像(チャプサン)という魔除けの人形が並んでいます。これは『西遊記』の三蔵法師一行を模したものだそうです。先頭から三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄…と続くようです。景福宮内の庭園・峨嵋山後苑には、レリーフが施された小さな塔みたいな煙突が立ち並んでいます(→アップの写真はこちら)。これはオンドル(韓国式の床暖房)で生じた煙を出す煙突。建物の外側には焚き口があり、薪を焚いた時の煙は床下を通って部屋の床全体から暖め、建物から少し離れた煙突から煙が出る、という仕組みみたいです。ガイドさんは、自分の国で最も誇れる文化の1つがオンドルとおっしゃっていて、フランスなどでもオンドルの仕組みを取り入れた物件が高い評価を得ているようです。景福宮の敷地内には国立民俗博物館があり、韓国の歴史や風俗に関する展示がされていました。その屋外には、韓国の村や街の守護神として建てられていた石像や木像のレプリカが並んでいました。中には水木しげるの漫画に出てきそうな雰囲気のものもあり、そのユニークな表情に笑ってしまいました。…景福宮に関連する建物ではないですが、今年2月、放火によって焼失した南大門も見ました。現在は壁にかこまれて修復工事中のようです。南大門を見ることができず、残念でした。景福宮では、弟の嫁さんたちが実際に愛用しているpoussette(プセット)さんのがまぐちバッグの着用例も撮影。デジカメや財布を入れて出かける時にとっても重宝するみたいです。今回は2泊3日の短い旅行でしたが、家族で行く旅行というのはめったにないので、いい思い出になりました。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.05.23
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先週の5月6・7・8日はお休みをいただいて、家族で韓国・ソウルに旅行に行ってきました。この時期、普通に行けば飛行機代・2泊3日のホテル代で1人10万円程度かかるみたいなのですが、弟の嫁さんがその半額以下で行ける優待旅行を懸賞で当て、こんな機会はなかなかないということで、家族で行くことになりました。「せっかく安く行けるんだから、他でちょっとお金を使おう」ということで、到着日の夜は、韓国の宮廷料理や伝統料理(韓定食)が食べられる「必敬斎」(ピルキョンジェ)というところに行くことにしました。必敬斎は、李氏朝鮮時代の15世紀頃、王族によって建てられた伝統家屋を利用したレストラン。ここには、長年にわたって、実際に王族が住み続けてきたそうです。この建物は1987年に韓国の伝統建造物第1号に指定され、1994年に解体・復元してレストランに。オーナーさんは王族の子孫だそうです。本やネットで調べて、このお店がおもしろそうだったので、ちょっと無理して行くことに決めました。出発の1週間前に予約の電話をしたら、日本語もほぼ問題なく通じて、「ご予約ですか~大丈夫ですよ~ハイハーイ」という感じで、意外にあっさりと予約完了。日本から外国のレストランに予約を入れる場合、宿泊先での連絡先やクレジットカードの情報を聞かれたりすることもあるようですが、今回はそのようなこともありませんでした。日本語が通じるかどうか緊張しながら電話をしただけに、ちょっと「…あれっ?」という感じになりました。旅行初日の夕方、ホテルにチェックインしてすぐに必敬斎に。予約が通っているかどうか少し不安でしたが、着くやいなや、店員さんに声をかけられ、案内していただきました。必敬斎の入口。いい車が並んでます。この日はきちっとスーツを着たビジネスマンの人たちが多いようでした。ちなみに「必敬斎」は建立当時に付けられた屋号で、「目上の人に対しては、必ず尊敬の心を抱かなければならない」という意味らしいです。儒教の影響が感じられるネーミングです。必敬斎にはいくつかの小部屋やお堂があり、中庭がよく見える小部屋に通されました。夜のコース料理は、77,000ウォンから165,000ウォンまでありましたが、中間をとって98,000ウォン(約1万円)の料理を食べることに。色とりどりの前菜。キムチ以外、料理名がわからなかったのですが、なかなかおいしかったです。この後、カンジャンケジャン(醤油に漬け込んだ半生のカニ料理)、ユッケと骨付きカルビとハンバーグの中間みたいな料理、やたらおいしい赤飯やスープなど、食べたことのない料理がいろいろ登場。写真を撮るのを忘れて味わいました。デザートのフルーツとお茶は、中庭に案内され、ここでいただきました。この時は日が暮れて、いい感じにライトアップされていました。京都でいえば、よくライトアップイベントを開催している高台寺(こうだいじ・京都市東山区)みたいな風情のある小寺院で食事ができる、という感じでした。おいしい食事と貴重な経験ができた1日でした。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.05.13
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今週の日曜日(4月27日)は、上賀茂神社の手づくり市に行き、その帰り、ライトアップイベントが行われている松尾大社(まつのおたいしゃ・京都市西京区)に寄ってきました。松尾大社は酒造の神様として有名ですが、この時期に咲く山吹の名所としても知られています。なかなか雰囲気のある感じになっていましたので、このブログでもご紹介しておこうと思います。松尾大社の楼門。ライトアップされて暗闇にもやっと浮かび上がっています。松尾大社の境内には約3,000株の山吹が植えられているようで、境内を流れる一ノ井川沿いには、特にたくさんの山吹が咲いていました。山吹の花。山吹は一重と八重の花があるようですが、松尾大社は八重咲きのものが多かったです。山吹の花は、この連休中も咲いているようです。ちょっと話は変わりますが、現在、松尾大社を含む5つの神社で、「京都五社めぐり」という、ご朱印スタンプラリーが行われているみたいです。京都の街は、北は玄武、東は青龍、南は朱雀、西は白虎に守護される、縁起の良い「四神相応の地」とされてきました。上賀茂神社(賀茂別雷神社)は玄武、八坂神社は青龍、城南宮は朱雀、そして松尾大社は白虎に対応。これらの神社のあいだにある平安神宮を含めた5つの神社のご朱印を集めると、何かグッズをもらえるようです。というわけで、当店でも「四神」にまつわるTシャツが新登場しました!こちらもぜひご覧いただければ幸いです。【infomation】松尾大社(京都市西京区嵐山宮町)御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。朝鮮半島から土木技術と養蚕・機織技術を伝えた秦氏(はたし)が、大宝元年(701年)に社殿を造営したという記録が残っており、京都で最古の神社の一つとされている。平安遷都後は、賀茂社(上賀茂神社と下鴨神社)とともに王城鎮護の社となり、「賀茂の厳神、松尾の猛霊」と称され敬われた。境内の「亀井の水」は長寿・よみがえりの霊泉とされ、酒の醸造時に混ぜると酒が腐らないと言い伝えられていることから、現在でも酒造会社の信仰が篤い。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.05.02
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京都市の北の方にある上賀茂神社では、毎月第4日曜日、手づくり作家さんの作品の展示即売イベント「上賀茂手づくり市」が開催されています。京都の手づくりアイテムの展示即売イベントとしては、「智恩寺の手づくり市」が有名ですが、この上賀茂手づくり市も毎回200店ほどの出店があり、徐々に知名度が上がりつつあります。上賀茂神社はアクセスがちょっと不便ですが、世界遺産だけあって、智恩寺と比べて境内が広く、手づくり作家さんの作品をゆったりと見て回ることができます。上賀茂神社の境内に広がる、芝生の広場。この日は天気も良く、春らしい暖かな日でした。上賀茂神社では、毎年5月5日、天下泰平・五穀豊穣を祈る「競馬会神事」(くらべうましんじ)という催しがあります。この日は、競馬会神事に参加すると思われる何頭かの馬が芝生の広場で練習中。この白馬は、上賀茂神社の神馬。修学旅行生の人たちに人参をもらって食べてました。上賀茂手づくり市の様子。せせらぎが流れ、年季の入った木々や社殿が立ち並ぶ中で、手づくり作家さんたちが自分の作品を展示販売されています。祭りとはまた違ったにぎわいで、風情があります。今回は、手づくりアクセサリーなど、ガーリーな感じの作品を出展している方が多かったです。うちに手づくりがまぐちを提供していただいている、プセットの小川さん(写真左側)も出店されてました。上賀茂神社の近くにアトリエをかまえる小川さんは、上賀茂手づくり市に毎月出店されていて、常連さんも結構来られるなど、なかなかの人気。上の写真には写ってないですが、小川さんのブースの後ろの建物は、何気に重要文化財に指定されています。こういった場所で、こういったイベントが開催されているのは、なかなかおもしろいのではないかと思います。プセットの小川さんは、メディアにも取り上げられることが多くなってきているようで、最近では京都の情報誌『キョースマ!』(茶道系出版社の淡交社刊)にも大きく取り上げられていました。今後のご活躍が楽しみです!というわけで、プセットさんのがまぐちバッグも新たに取り扱い開始しました!デジカメや携帯、財布を入れて、ちょっとしたおでかけをするのに便利です。5月11日(日)の母の日プレゼントにもいいのではないでしょうか?【infomation】上賀茂神社(京都市北区上賀茂本山)正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)。御祭神は賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)。上賀茂神社の御祭神の賀茂別雷神(かもわけいかずちのかみ)は、下鴨神社の御祭神である玉依媛命(たまよりひめのみこと)の子で、同じく下鴨神社の御祭神の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)の孫にあたる。このことから上賀茂神社と下鴨神社は「賀茂社」と総称され、上賀茂神社を上社(かみしゃ)、下鴨神社を下社(しもしゃ)と呼ぶ。上賀茂神社の由来は平安時代以前にさかのぼることができ、この地に勢力のあった渡来人の賀茂氏が農耕の神を祀ったことがはじまりとされる。桓武天皇の平安京遷都(794年)以降は王城鎮護の神として崇められた。徳川家康は、家紋の三ツ葉葵が上賀茂神社の神紋と似ていることから篤く信仰した。毎年5月15日には京都三大祭の1つである「葵祭」が催され、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社に至る勅使行列を参観できる。上賀茂神社の境内の多くの社殿は重要文化財指定を受けており、本殿・権殿(本殿の新築・修復時に御神体を一時遷すための仮殿)は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の代表例といわれる。平成6年(1994年)には、「古都京都の文化財」の1つとしてユネスコ世界文化遺産に登録。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.30
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ちょっと前のことになりますが、先週の日曜日、手染メ屋の青木さんにお誘いいただき、樂美術館で開催されている「手にふれる樂茶碗観賞会」に行ってきました。京都のやきものの一つに、千利休や茶道との関わりが深い「樂焼」というのがあります。作品としては、茶道具として用いられる抹茶茶碗が多いです。樂焼を手がけてきた樂家代々の作品が展示・所蔵されているのが、この樂美術館。前回の鑑賞会に参加されて感動された青木さんから、お誘いいただきました。樂美術館(京都市上京区)の外観。現当主は15代目。京都御所の西側の住宅街にあって、安倍清明ゆかりの清明神社がわりと近くにあります。この「手にふれる樂茶碗観賞会」は、樂美術館の茶室で歴代の作品を実際にさわることができ(どれでも好きなものを、というわけではないですが…)、作品やその制作背景、裏話などを学芸員の方に解説していただけるという催し。樂家の樂焼は格式が高くて、敷居も高いようなイメージをもっていたのですが、歴代の作品に実際に触ることができるというのは、ちょっと衝撃的でした。学生時代は、美術系の学生でもないのに10万円ぐらいする電動ろくろを買い、6畳の部屋で器をつくっては陶芸教室に持って行って焼いてもらったりしていました(ちゃんと陶芸教室に通うと高かったので…)。仕事をするようになってからは、ちょっと陶芸から離れぎみだったのですが、久々にいいものに見て触れることができました。今回は、江戸時代の第4代・一入さん、昭和時代の第14代・覚入さんの茶碗を見て触る会。茶碗は、各部の厚さの違いで、同じ重さでも持った時の感覚が全然変わってきます。最近、また陶芸を再開したくなってきているので、茶碗をてのひらにおさめた時の感触のほか、茶碗の胴や底を指ではさんで厚みを感じたりして、「ほほぉ~」とニヤニヤしながら触ってきました。代々の作品の特徴などは全然わかりませんが、展示物を含め、今回「いいなぁ~」と思ったのは、第14代・覚入さんのもの。樂焼は、手で器の原形を厚手につくり、土が半乾きになった状態で内側と底部分を削りだして形をつくるのそうなのですが、茶碗の内側の感じが何かいい感じでした(評論家でもないので、どう表現していいかわかりませんが…よかったです)。解説を読んだら、覚入さんは彫刻を学んだ時期があるみたいで、その経験が器の造形にもあらわれているのかなぁと思いました。先月あたりから忙しくなってきて、なかなか余裕がないのですが、また土に触りたくなってきました。いいものも、機会をつくって見に行くようにしていきたいと思います。「樂焼にさわる会」にお誘いいただいた手染メ屋の皆さま、ありがとうございました!================================「樂焼にさわる会」とはちょっと関係はないのですが、最近、陶芸を再開したくなった一つのきっかけが、漫画『へうげもの』(山田芳裕作・“ひょうげもの”と読み、「ひょうげる」は「おどける」「ふざける」という意味)。現在、第6巻まで出てます。主人公の古田織部は、安土・桃山時代の戦国武将で茶人。「織部焼」の発案者で、個人的に好きな志野焼にも多大な影響を与えた、実在した人物です。織部焼は、ぐにゃっとひんまがったりしながらも全体でバランスがよかったりするユニークな造形、釉薬の鮮やかな緑、力の抜けた抽象的な絵柄などが特徴。桃山時代のものでも斬新な形・絵柄のものが多く、今でも全然古いと感じないやきものです。ものの本では、希代のプロデューサーとか芸術家として記述されることが多い古田織部ですが、この漫画では「物欲の塊」的な側面を強調して描かれています。織田信長や豊臣秀吉、徳川家康のほか、わび茶の大成者である千利休たちも登場する、基本は歴史ものの漫画なのですが、ギャグ漫画的な要素も濃いです。いいものを見たり、くすねたり、すり替えたりした時の織部の顔の描写が、なんともいえずおもしろいです。樂家初代の長次郎も、ちょっとですが登場します。この『へうげもの』は、手染メ屋の皆さんも愛読されてます。ご興味のある方はぜひどうぞ。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.26
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今週の日曜日は、所用で実家のある舞鶴(京都府北部にあります)に日帰りで帰省していました。最近、地元紙の京都新聞で「舞鶴防衛戦隊チャッタマン」というローカルヒーローがいるという記事を読み、母に「知ってる?」と聞くと、「舞鶴ではけっこう有名」とのこと。地元のイベントや幼稚園のイベントの盛り上げに一役買っているようです。「チャッタマン」の名前は、舞鶴弁の「ちゃった」(~された・~した・~していた)という、語尾につける方言に由来。メンバーの名前は舞鶴の名所や特産品に由来しており、「赤れんがレッド」「舞鶴湾ブルー」「しだれ桜ピンク」「肉じゃがイエロー」「万願寺グリーン」の5名で構成。舞鶴の平和と自然を守るために奮闘しているようです。諸事情により直接リンクできないのですが、YouTubeに「舞鶴湾ブルー」の動画があります(気になる方は、「チャッタマン YouTube」で検索してみてください)。かなりシュールです。犬(飼い犬?)に吠えられとるやん…。…というわけで、マニアックではありますが、舞鶴の名所をご紹介しときたいと思います。明治から大正にかけて建てられた、舞鶴の赤レンガ倉庫群。もともと旧日本海軍の軍需施設として使用されていました。現在、舞鶴には海上自衛隊の拠点があり、グレーに塗装された自衛隊の艦船も多く停泊。このあたりは、ちょっとレトロな軍港の雰囲気が漂ってます。映画『男たちの大和-YAMATO』(…観てないですが)などのロケ地としても使われました。年季が入って、なかなかいい表情の赤レンガ倉庫。倉庫群の一部は資料館に改装されてますが、大半は現役の倉庫として使用されています。観光用に下手に手を入れられていないのは、個人的には逆におもしろくてユニークだと思います。海岸線が複雑に入り組んだ「リアス式海岸」の典型例として有名な舞鶴湾。漁港もあり、舞鶴で売られている魚は新鮮で、京都市内で買うものとは比較にならないぐらいおいしいです。舞鶴市の中央に位置する五老ヶ岳公園から撮影。舞鶴湾西側に面する吉田地区にある瑠璃寺には、樹齢300年以上といわれる大きな枝垂桜があります。2004年撮影。舞鶴は「肉じゃが発祥の地」として、キャンペーンをがんばっています。大日本帝国海軍元帥で初代舞鶴鎮守府司令長官だった東郷平八郎が、西洋料理のビーフシチューを元に、海軍メニューとしてつくらせたのが起源らしいです。同じく元軍港の広島県呉市と「肉じゃが発祥の地」の座をめぐる論争がありましたが、明確なことはわからないようです。何ということもない田舎の風景ですが、京都の伝統野菜の一つ「万願寺とうがらし」発祥の地である万願寺(まんがんじ)。万願寺とうがらしは、伏見とうがらしとパプリカの一種であるカリフォルニア・ワンダーの交雑種。とうがらしのような辛味がなく(10本に1本、辛いのがあったりしますが…)、肉厚でピーマンに近い食感。京料理では、そのまま焼いたり、天ぷらとして出されたりして、なかなかおいしいと思います。うちの祖父母は万願寺とうがらしを栽培していて、み●もんたの「おもいっきりテレビ」に出演したことがあります。今年の5月末~6月あたりに、京都・祇園の「とうふ茶屋 半升」さんに、うちの実家の万願寺とうがらしを提供させていただくかもしれません。その時はまた、このブログでご案内させていただきます!京都新聞の記事のよると、「チャッタマン」演出担当の方は31歳で、僕とほぼ同じ年齢。最近有名になりつつある、京都の変わったお好み焼き屋「慈恩弘国」(ジオンコウコク)(京都市南区・東寺の近く)の店長・ランバラル大尉も、同じく舞鶴出身。自分と路線は違っても、ヘンなことをしている人に「同類意識」を感じてしまうのですが、出身地が同じとなると、さらに親近感が増してしまいます。うちもがんばっていきたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.12
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先週末、京都の桜の名所として有名な円山公園(京都市東山区祇園)に、きょうだいで花見に行ってきました。いつも宴会なんかでお世話になっている「とうふ茶屋 半升」さん(円山公園近くにあります)でおいしい昼ごはんをいただいてから、円山公園に。ちょうど桜が見頃ということもあって、かなりの人出でしたが、春の雰囲気を満喫してきました。最近リニューアルされた、八坂神社の入り口の西楼門。円山公園はもともと八坂神社の境内で、八坂神社のほか、知恩院にも隣接しています。ちなみに、祇園祭は八坂神社の祭礼です。円山公園には、種類・数ともに、たくさんの桜の木があります。桜吹雪もきれいです。円山公園といえば、この「祇園枝垂桜」。正式名称は「一重白彼岸枝垂桜」(ひとえしろひがんしだれざくら)というそうです。この枝垂桜は二代目で、昭和22年(1947年)に枯死した初代の桜の種子から育てたものらしいです。かなり大きくて見事な桜の木なのですが、花の付き方や全体の雰囲気とか、年々元気がなくなってきているような気がして、ちょっと気がかりです。ぶわっと花を花を付けた八重桜。こちらは白くて大きめの花の太白桜。この時期の円山公園には花見席が設けてあります。もちろんお酒も飲めるのですが、居酒屋よりもかなり高め…。なので、量的には飲めなかったのですが、昼間から堂々とお酒を飲めるというのは、なかなかいい気分です。普段は円山公園を闊歩している鳩たちは、この日は人間が多すぎていつもどおりにできないためか、集団で木の枝にとまってました。花見に興じる人間たちを見て「やれやれ…」と言っているように感じて、思わず笑ってしまいました。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.10
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ここ京都でも、桜が見ごろになりつつあります。昨日は、外回りの仕事が一段落した後、毎年この時期にライトアップされている二条城に寄ってきました。ちなみに、うちで取り扱わせていただいている京友禅手染め和柄Tシャツ「繭」を手がけられている丸益西村屋さんは、二条城の近くにあります。二条城入り口の東大手門。ライトアップは4月19日まで行われているようです。国宝の「二の丸御殿」は、暗闇にもやっと浮かび上がる感じに照らされています。部屋数は33、畳は800枚も敷かれているらしいです。装飾も何気に豪華です。二条城は桜の名所としても知られていて(宴会はできないですが…)、こちらもライトアップされています。関東の方では桜が満開らしいですが、二条城はまだ6分咲きといったところ。今週末~来週初め頃が見ごろのような感じです。満開に近い桜もあって、ぼんぼりがぶわっとついたような感じになっているものもありました。二条城の庭園には背の低い桜の木もあって、桜の花を目の前で見ることができます。庭園の門からみた桜。絵を見ているような感じです。こういうのも計算してつくったんだろうなぁと思いました。【infomation】二条城(京都市中京区二条通堀川西入二条城町)正式名称は元離宮二条城。徳川家康の京都の居城として築かれ、慶長8年(1603年)に竣工。家康の征夷大将軍拝任の礼など、徳川幕府の儀典の場となる。慶応3年(1867年)の大政奉還の舞台としても有名。明治以降は、一時期京都府庁として利用され、その後は宮内省に移管され二条離宮となる。昭和14年(1939年)に離宮廃止となり、京都市に移管。国宝としては二の丸御殿、重要文化財としては本丸御殿、東と北の大手門などがある。平成6年(1994年)には、「古都京都の文化財」の1つとしてユネスコ世界文化遺産に登録。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.03
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昨日、急ぎでご注文いただいた商品を受け取りに、銀工房アラマルーツの加藤さんのアトリエへ行ってきました。加藤さんがアクセサリーの仕上げをされている間、工房の猫たちとしばらく遊んでおりました。うちの事務所は動物を飼えないので、アラマルーツさんのアトリエは、動物に触れあえる貴重な場所となっています。ホットカーペット機能付きの猫ベッドがお気に入りの「ピクシー」(メス)。前回会った時は、お腹をなでさせてくれていても目は油断していない感じでしたが、この時はゆるゆるな感じで、以前より心を開いてくれているようでした。ピクシーときょうだいの「アトム」(オス)。もともと人懐っこい子ですが、猫ベッドはピクシーにほぼ占領されているからか、座るとすぐにひざに乗ってきました(体はアトムの方が大きいのですが)。がんばれアトム。ちなみに、最近よくご注文いただいているのは、季節もあってか、この桜柄の【“和柄ノ京銀”友禅うつし 菊唐草-小桜】。表は独自の技法で友禅柄を写し込み、裏には菊唐草を透かし彫りが施され、どちら側を見せても使っていただけるようになっています。この日、アラマルーツの加藤さんといろいろとお話ししていたら、いつの間にか夜の10時に。今はオーダーメイドの制作依頼が結構多くて大変みたいですが、アクセサリー制作技術を応用した新しいものづくりに挑戦されるとのことで、今後の展開が楽しみです。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.04.01
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3月28日(金)から30日(日)まで、京都文化博物館別館(京都市中京区三条高倉)とその周辺にて、【京都アートフリーマーケット2008年・春】というイベントが開催されています。まだ歴史は数年と浅いと思うのですが、クラフト系の若手作家さん・職人さんに高く評価されているイベントで、出展の抽選もなかなか当たらないという人気ぶり(倍率はわからないのですが…)。作品・商品の審査で出展が決まるのではなく、完全に抽選みたいで、うちとお取引させていただいている方の中でも「今回は抽選が当たらなかった…」と残念そうにおっしゃっている人がいました。今回は、天然染め工房の手染メ屋さんと、銀工房アラマルーツさんが出展されるということで、いろいろと見学も兼ねて、見に行ってきました。会場の京都文化博物館別館。日本の近代建築の祖と評価されている辰野金吾とその弟子・長野宇平治が設計した、元日本銀行京都支店の建物だそうです。竣工は明治39年(1906)で、明治時代の貴重な洋風建築として重要文化財に指定されています。なかなかの風格のある建物で、中の天井も高く、レリーフなんかも凝ってます。ちなみに今回は、105の作家さん・職人さんが出展されています。銀工房アラマルーツの加藤さん。最近は百貨店主催の催事にも積極的に出展されていて、オーダーメイドの依頼もいくつか受けたりと、なかなかいい感じにお仕事をされています。うちでは、季節もあってか、桜柄の和風シルバーネックレスの人気が高いです。アラマルーツの太田さんによるキャッチコピー。独特のちゃめっ気と毒っ気が同居した、インパクトのあるキャッチコピーです。思わず「お、太田さんらしい…!」と、笑ってしまいました。太田さんが主に書いている「銀工房ブログ」(検索してみて下さい)もとてもおもしろく、かなりハマっております。僕はマニアックな商品の説明や客観的な文章を書くのは割と得意なのですが、太田さんのような感性のある文章を書くのが苦手なので、うちのメルマガとかも一度書いてほしい感じです。ガーゼ服のGARAGEさんと合同出展されていた、手染メ屋さんのブース。最近、手染メ屋さんのオーガニックTシャツ基本12色の長袖・半袖の商品ページ制作がやっとこさ完了したのですが、1人で6万円、9万円分も一度にお買い上げになるお客様もいて、驚きです。手染メ屋さんは、以前の型のTシャツをかなりの特価で出されてました。GARAGEの中西さんは、先月、東寺近くの変わったお好み焼き屋「慈恩弘国」で初めてお会いしました。ダブルガーゼ生地のアイテムを制作されているのですが、とくにオーガニックコットン生地のシャツがフカフカ!一度着てみたいと思いました。慈恩弘国、また皆さんで行きましょう~!京都では、アートフリーマーケットのような催事が日常的に開かれていると感じるようになってきました。最近では「智恩寺手づくり市」や「上賀茂手づくり市」も有名になってきて、ものづくりを志す人には活動しやすい環境が整ってきているように思います。これからすごい才能が育ってくるような予感がするのですが、うちも何かお役に立てれば…と思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.29
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先週末から今週はじめにかけて、ちょっと季節はずれの風邪をひきました。花粉症(幸いにも重症ではないですが)と風邪が同時に来ると、なかなか厳しいものがあります。最初は風邪だと気づかず、「最近、花粉症がきついなぁ~」と思いながら、小雨が降る中、春の京都のライトアップイベント「京都・東山花灯路」(ひがしやまはなとうろ)を見てきたら、かなり悪化させてしまったようです。というわけで、せっかくなので、東山花灯路の風景をお届けしておこうと思います。この東山花灯路は、京都の観光オフシーズン対策として2003年から始まったイベント。ここ5年連続で来場者数が100万人を超え、京都の早春の風物詩として定着しつつあります。今年の東山花灯路は、3月14日から23日までの開催。平安神宮に通じる神宮道から青蓮院、祇園近くの知恩院、円山公園、八坂神社、そして石畳の「ねねの道」や産寧坂を経て清水寺に至る約4.6kmの道が、露地行灯で照らされます。写真は法観寺(通称・八坂の塔)。ちょっと高めの旅館や料亭、スナックがある石塀小路(いしべこうじ)。雨で濡れた石畳に露地行灯の光が反射して、いい雰囲気になってました。東山花灯路の日程に合わせ、この界隈の有名寺院も夜間拝観できます。清水寺の境内からは、京都市街の夜景を眺めることができます。夜の「清水の舞台」。よく見る写真とはまた違う雰囲気です。自分で仕事をはじめてから2年半と少しが経ち、この間ずっと気が張っていたのか、風邪をひくことがなかったのですが、これからは油断しないよう、体調に気をつけてがんばりたいと思います。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.25
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週に1~2回、スケジュールを調整して、いくつかのお取引さんのところに発注商品を受け取りに行ったりしています。昨日は、夕方から夜にかけて、4軒のお取引先さんを回ってきました。効率という観点から考えれば、上がった商品は発送してもらった方がいいかもしれません(もちろん、運送業者さんに送ってもらうこともあります)。でも、商品をつくっている人たちと顔を合わせる機会を増やし、今どんな動きがあって、何をやろうとしているか、お互いに知るということが、とても大切なことのように思います。というか、「思い」をもってものづくりをされている人と話すのは、純粋に楽しく、いつも刺激をもらいます。貴重な「生の情報」も聞いたり話したりしています。最近よく話題にのぼるのが、卸先が民事再生手続きに入ったとか、人が辞めたりとか、店を閉めるだとか、景気の悪い話です。昨日も、「京都の某大手染工場が廃業するらしい」という話を、複数のお取引先さんから聞きました。国内の生産拠点はどんどん海外に移り、国内でのものづくりは廃れる一方ですが、その流れがまだまだ続いているんだなぁと感じさせられます。そんな中、例のギョーザ事件の影響で、食品業界では国産回帰の動きが起こっているみたいですが、アパレル関連業界でも同様の動きがあるようです。最近、某大手アパレル企業も国内生産を模索しはじめたそうですが、皮肉にも国内にはそれを引き受ける工場がすでになくなってしまっているんだとか…。「風が吹いても飛べやしない」という、なんとも切ない状況です。国産回帰の動きも、本当に明るい話題かどうか微妙です。近頃の政治もそうですが、それ以外のところでも迷走しているような雰囲気です。こんな風潮のなか、お取引先さんたちと「ああでもない」「こうでもない」と議論したあげく、「やっぱり地道にやるしかないよね~」という結論にいつも落ち着いてしまうのですが、「同志」みたいな感じでぶっちゃけて話せる方が周りに多いのは、とても恵まれているなぁと感じる今日このごろです。今回の記事とは関係ないですが、五条大橋から見た鴨川の風景です。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.19
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つい半月前の京都はとても寒く、雪が舞っている日が多かったのですが、ここ1週間ほど暖かい日が続き、春の気配が漂ってまいりました。うちでも、半袖のTシャツのご注文が目立って増えてきています。京都は桜の名所が多いですが、梅の名所も多いです。というわけで、京都で最も有名な梅の名所の1つ、北野天満宮にふらりと出かけてきました。北野天満宮のご祭神は、学問の神様で有名な菅原道真(すがわらのみちざね・別名「天神さま」)公です。約2万坪の境内には、50種約2,000本の梅の木があります。北野天満宮の入り口にある、大きな鳥居。北野天満宮の梅苑は毎年2月初旬に公開され、2月下旬から3月中旬までが最も見ごろといわれています(ちなみに、今回見に行ったのは3月2日(日)です)。北野天満宮の境内には、牛の像が数多くあります。菅原道真公は、丑年の承和12年(845年)生まれで、牛と菅原道真公にまつわる逸話も数多くあることから、牛は天神さまのお使いとなっているそうです。中でも、北野天満宮の参道わきにある、この牛の像(銅か真鍮製?)は、かなりの人気。この牛の頭や腰など、自分がよくなりたいところをなでてから、自分の体のよくなりたい部分をなでると、その部分がよくなるらしいです。北野天満宮の社殿(本殿)。慶長12年(1607年)に豊臣秀吉の息子・秀頼によって再興されたもので、桃山建築の代表とされ、国宝に指定されています。北野天満宮の境内の梅苑。かなり広いです。梅苑に入ると、梅の香りがふわぁっとただよってきました。梅の花にはみつばちがブンブン飛んでました。春な感じです。もうすぐ開花しそうなつぼみの梅も。つぼみがはちきれそうなのも、またいい感じです。北野天満宮内には、「御土居」(おどい・上写真左側のガケみたいな部分)という、天正19年(1591年)に豊臣秀吉によって築かれた土塁の跡が残っています。御土居は梅苑公開の時期に一般公開され、ここも梅苑のようになっています。京都街区をぐるりと取り囲むように築かれた御土居は、全長は約22km、高さは約3.5~5.5m、厚さは18~20数mもあったようで、水防の役割も果たしていたようです。この御土居の遺構は、国指定史蹟に指定されています。御土居のすぐ下にある「しだれ梅」。この時はまだ3分咲きといったところで、今週末ぐらいには満開になるのではないでしょうか。こちらは8~9分咲きの紅梅。鮮やかな赤です。梅の花の下でにやっとしている牛。なかなかいい表情をしてます。梅苑公開中の土日は、北野名物の「長五郎餅」さんが出店を出していて、境内でいただくことができます。長五郎餅は、こしあんを薄くて柔らかいお餅の生地で包んだもので、天正15年(1587年)に豊臣秀吉が開催した「北野大茶湯」で賞賛されて有名になった和菓子です。というわけで、当店でも梅をモチーフにしたアイテムがいろいろございます。こちらもぜひご覧いただければ幸いです。【infomation】北野天満宮(京都市上京区馬喰町)祭神は菅原道真、中将殿(ちゅうじょうどの・道真の長男)、吉祥女(きっしょうにょ・道真夫人)。太宰府に左遷され、無実の罪を晴らせないまま没した道真の祟りを鎮めるため、天暦元年(947年)、この地に祀ったことが起源。日本各地の天満宮の中心の1つで、現在は学問の神として親しまれている。桃山時代には、豊臣秀吉が天正15年(1587年)催した大茶会「北野大茶湯」(きたのおおちゃのゆ)の舞台となり、慶長8年(1603年)には出雲阿国(いずものおくに)が社前で初めて歌舞伎を興行したとの記録があることから、歌舞伎発祥の地といわれる。豊臣秀頼が再興した社殿、天神信仰が生まれる過程を描いた「北野天神縁起絵巻」が国宝、太陽・月・星の彫刻が施された中門「三光門」が重要文化財に指定されている。■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.14
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この冬の新作として、京都の天然染め工房手染メ屋さんと、倉敷・児島のデニムブランドグラフゼロさんがコラボレーションして、こだわり満載のパンツが完成しました!うちがおつきあいさせていただいている職人・クリエイターさんたちの間で、こんな感じで新しいものづくりが生まれるということは、とてもうれしいことで、この仕事をやっててよかったなぁと感じます。手染メ屋店主の青木正明さん(手染メ屋さんの工房にて撮影)。graphzero(グラフゼロ)の鈴木徹也さん(2007年1月のIFF(インターナショナル・ファッション・フェア)にて撮影)。右は禅ジーンズを展開する京伝さんのIさん。手染メ屋の青木正明さんと、グラフゼロの鈴木徹也さんが初めて顔を合わせたのは、1年ちょっと前の2006年12月の忘年会の時のこと。当初は、この仕事を始めた時からおつきあいさせていただいている染め屋の丸益西村屋さんの職人さんに、手染メ屋さんをご紹介させていただく飲み会の予定でした。ちょうどこの日、グラフゼロの鈴木さんが出張で京都に来られることになり、「染色のプロフェッショナルと、生地とジーンズのプロフェッショナルが顔を合わせたら、きっとおもしろいことになるに違いない…」と思った僕は、合同忘年会に話を広げてしまいました。その合同忘年会では、期待どおりというか予想どおりというか、青木さんと鈴木さんは、生地と染色、ものづくりについてのマニアックな話(ときどきヘンな話)で大盛り上がり。お2人がかなりのハイテンションで話をされていたので、僕は会話に参加する隙があまりなかったのですが、たぶんニヤニヤしながら話を聞いていたと思います。それから約1年、お2人の間でコラボレーションによるものづくりが着々と進み、そしてこのたび、「帆布カーゴパンツ」と「ヘンプシータパンツ」の2モデルを形にされました!どちらも、手染メ屋さんのこだわりと趣味がつめこまれた、かわいめの素敵なパンツに仕上がっています。パンツ本体は、国産ジーンズ生産の本場である倉敷・児島製。カラーは染めなしの生成を含めた5色展開です。生地に頑丈な木綿帆布を使用し、フロントの大きめのポケットが印象的な帆布カーゴパンツ。手染メ屋さんの皆さんは宮崎駿監督の作品が好きなのですが、このパンツはアニメーション映画『紅の豚』の主人公・ポルコがはいていたような、第一次大戦時の飛行機乗りたちのワークパンツがモチーフとなっています。裾は、独特のねじれたアタリ感が生じるヴィンテージミシン「ユニオンスペシャル」で縫製しています。着用写真のカラーは「常盤色」(ときわいろ)。深い緑色に付けられる色名とのことで、他では見られない色あいです。藍で染めた後に柿渋で染められています。日光に当てることで発色させる柿渋染めにより、ゴワッとしたハリのある感じに仕上がり、立体感とインパクトのある不思議な表情になっています。ご愛用いただくうちに、柿渋染め特有のハリ感はこなれてきます。生地には希少なヘンプ(大麻)を使用し、裾はポテッとしたシルエットの「シータパンツ」。宮崎駿監督のアニメーション映画『天空の城ラピュタ』のヒロイン「シータ」がはいていた、かぼちゃパンツのようなズボンをイメージして制作されました。ネーミングがそのままです(笑)。着用写真のカラーは「椋実色」(むくのみいろ)。青みも赤みも感じられるような…もやっとしたグレーです。ヘンプの「しゃりっ」として「くたっ」とした独特の素材感が心地よく、染めの色あいも深みがあります。ナチュラル系の装いによく合うと思います。こんな感じで、今回の新作ボトムスは、手染メ屋さんの趣味まるだし(いい意味で)のアイテムに仕上がっています。これまで取り扱わせていただいている手染メ屋さんのオーガニックコットン吊り天竺手染めTシャツも、染め・生地・シルエット・縫製仕様に、手染メ屋店主の青木さんの好みとこだわりがつめこまれています。手染メ屋さんのオーガニックコットン吊り天竺手染めTシャツ。大人向けは155cm・165cm・175cm・185cmの4タイプと、サイズ展開がちょっと独特。日本人の平均身長は、男性が170cm、女性が160cmくらいなので、これに合わせたサイズ展開が一般的のような気がするのですが、青木さんは「自分の身長が176cmだから」と、さらりとおっしゃってました。手染メ屋の青木さんは、自分の趣味やこだわりをストレートに、かつ自然体で、自らのものづくりに反映されているように感じます。おつきあいさせていただいている職人さん・クリエイターさんから見ても、青木さんの制作スタイルに「クリエイターはかくあるべし」と感じさせられるそうです。僕も、いつも「かっこいいなぁ」と思わされています。近日中に、手染メ屋さんとgraphzeroさんとのコラボレーションアイテムが、さらに追加予定です。これもなかなかユニークでいいものですので、またブログやサイトでご紹介していきたいと思います!→ 天然染め工房 手染メ屋 手染め帆布カーゴパンツ・手染めヘンプシータパンツ 一覧ページ■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.10
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クラフトカフェで好評の、倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)。最近は、どちらかというと「ベーシックでいいものを」という路線で制作されていますが、取り扱い開始当初は、ほぼ1点ものに近い感じで、ユニークなリメイクもののジーンズもありました。↓たとえばこんな感じです↓ジーンズを墨染めし、柿渋染めの生地をパッチワークしたモデルユーズド加工モデルをベースに、さまざまな色と種類のステッチを走らせたモデルこれらのモデルは、ワンサイズのみといった偏った展開でしたが、サイトに掲載早々に完売。これまで、リメイクジーンズ好きな方から「こういう感じのものは、もうつくらないの?」とお問い合わせいただだいておりました。それで今回、お客様のご要望に応え、graphzeroさんに久々にリメイクジーンズをつくっていただけることになりました。そして昨日、新作で力作のリメイクジーンズのサンプルが到着。ということで、販売開始の前に、このブログでご紹介させていただきます!↓画像をクリックすると、大きめ画像が開きます↓ベースは【graphzero 16.5ozセルビッチ ジオラマ加工 ストレートジーンズ インディゴモデル】。倉敷・児島で最も優れた腕を持っているといわれるリメイク職人さんの協力を得て、制作してみたそうです。加工部分の縫製の糸は、ブルー系あるいはグレー系のものを使用していて、色調的にまとまりがあり、派手すぎない印象。結構かわいい感じになっているのではないでしょうか。バックは、基本的にベースモデルのままにし、「やりすぎない」ようにしています。ひざ裏、すそ付近の色落ちがいい感じです。裏返してみると、こんな感じ。もも部分に当てられているデニム生地は、やや薄手のものをセレクト。はき心地に違和感がないように配慮されています。左ももの付けねの部分には、ダブルガーゼのチェック生地をパッチワーク。この部分をバーナーで焦がして穴を開け、ダブルガーゼ裏面の生地を見せています。左太もも部分はこんな感じ。生地の裂き方、ステッチのパターンのバリエーションがおもしろいです。また、デニム生地のところどころをバーナーで軽く焦がしてザラついた表情にしていて、味わいを深めています。裏にデニム生地を当てて、たたいている部分(ミシンでギザギザに縫っている部分)は、ホワイト、グレー、ライトブルーの複数の色を使い、何度かリメイクを重ねたように見えるよう、工夫されています。かなり手間のかかっている【graphzero 16.5オンスセルビッチ リメイクジーンズ】は、税込32,000円、サイズ展開は30・32・34インチの3サイズの予定です。graphzero代表の鈴木さんは結構ぶっちゃけてお話をされる方で、このリメイクにかかる加工賃なんかも話されていたのですが、「…本当にこの値段でいいんですか?」と思ってしまうほど、かなりお買い得価格に設定されています。他ブランドだと、おそらく5~6万してもおかしくない、上質の生地・縫製・加工のジーンズではないでしょうか…?ぜひ、お近くのジーンズショップなんかで見比べてみてください。遊び心と匠の技が満載で、ジーンズ職人が直接手がけるからこそ可能な価格のこのモデルは、近日中に登場予定。非常に手間のかかる商品のため、数量限定となるような感じです。気になる方は、お気軽にお問い合わせくださいませ!→ 倉敷・児島の職人デニムブランドgraphzero(グラフゼロ)一覧ページ■ クラフトカフェ楽天市場店
2008.03.04
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