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原題: 保持通話/CONNECTED監督 : ベニー・チャン 原案 : ラリー・コーエン 出演 : ルイス・クー、 バービー・スー、 ニック・チョン、 リウ・イエ試写会場 : ブロードメディア・スタジオ試写室公式サイトはこちら。<Story>ロボット設計士のグレイス(バービー・スー)は、他界した夫との間にもうけた6歳の一人娘ティンティンを車で学校に送り届けた帰り道、黒ずくめの男たちに拉致され、倉庫のような密室に監禁されてしまう。グレイスは極限のパニックに陥りながらも、一味がいなくなったすきに粉々に破壊された電話の修復を試みる。そして、苦労して配線を接触させて発信した電話は、留学先に旅立とうとしている息子が待つ空港へ向かう途中の経理マン・アボン(ルイス・クー)の携帯につながり…。[ 2009年8月1日公開 ]コネクテッド - goo 映画<感想>この日は各地で『ノウイング』『サンシャイン・クリーニング』などの試写会があり、他の試写に行く方からこれをお譲りしていただきました。場所は月島。駅を降りるとすぐ隣は「もんじゃストリート」。 うわ~いいな! と思うんですが、試写会あるからね。。。 今度飲みに来たいもんです。もんじゃを横目にずーっと歩き、倉庫街のど真ん中にこの試写室があります。入口がわからなくてぐるりと一周してしまったwハリウッド映画『セルラー』のリメイクだそうです。 これは未見。でも、リメイクということを全く感じさせない。 冒頭、ごくごく当たり前の日常生活の風景から、理由が何も語られることなく一気に緊迫感あふれる展開に進んでいく。 破壊された電話をつないでしまうという設定もすごい。 グレイスのその能力だけでももう賞賛ものでしょうね。何とか助けてほしいと懇願しているグレイス。そしてつながってしまったアボンもまた、普通なら逃げ出しているところなのに何故かトラブルに心を取られてしまう。今まで何一つ約束を果たしたことがないから、それを1つでもいいから果たしたい。 その想いだけが彼を動かしている。アボンのカーチェイスシーンが結構スリリング。 高級車を惜しげもなく何台もお釈迦にしてます。 香港の地形をうまく利用しています。 ここは必見かも。(C) 2008 Emperor Motion Picture(International)Limited, Warner China Film HG Corporation & BNJ Armor Entertainment Limited. All Rights Reserved.携帯電話1つで便利になるけど、いろんなこともできる。 他人のふりをしたり情報を引き出したり・・・。 携帯電話の功罪もまたこの映画の核となるだけに、ポイントでうまく使っている。 トリックを見破ったり居場所を特定したり。 いつもは機械を操られている人間が、機械を上回る瞬間が何とも痛快。全編にわたってとにかく緊迫感が途切れず、どんでん返しの後のアクションも見せ場が満載。 これは観ていて全く飽きさせないです。アボンを演じたのは香港トップスターのルイス・クー。 一見サエない営業マンだけど、よーく見ると実はいい男??この普通の男のどこにこんな底力があるのだろうと思わせる。グレイス役のバービー・スーは、取り乱したり憔悴する表情でさえも美しく、また母としてのなりふり構わない側面も持ち合わせて、この映画のヒロインにふさわしい。直近では、『エグザイル/絆』にも出演していたニック・チョンが私は一番今回はよかったなあ。 細かいところでも見逃さない洞察力、勘が的中した時のアクションの素早さなんかはもう何ともいい。そして『PROMISE/無極』、『王妃の紋章』のリウ・イエ。 彼が悪役をするとやっぱり迫力ある。 冷酷な感じはやっぱりうまいですね。今のところ公式サイトには、東京2館・神奈川1館しか上映予定がないと書いてありますが、これ、3館公開では本当にもったいないくらい面白かった。 もっと拡大してほしいものです。**********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.06.29
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金曜日、『人生に乾杯!』を観た後、ランチしようとお店に入った時に、実家から着信がありました。その日の正午ごろ、離れて暮らす祖母が亡くなったと。私には祖母と呼ぶ人が2人いました。1人はずっと小さい頃から暮らしていた祖母で、20年前に亡くなりました。そして今回もう1人の祖母が亡くなり。これで祖父母はみんな、旅立ちました。これからお通夜なので、少し遠いんですが行ってきます。お通夜が日曜にあるってわかったんですけど、パンのフリークラスはずっと前から土曜に予約があったので、変更せずにそのまま行きました。この日作ったのは、イタリアン・パン・ド・ミ。写真見ているだけで美味しそう。。。と思って、いつか作ろうと思っていました。DSCI0164 posted by (C)rose_chocolat時間なくってスタジオ撮影の写真しかないんですが。。。ガーリック&バジルを混ぜ込んで、ベーコンを巻き込んで、という、いかにも、いたりあ~ん! という感じですよね。生地もシンプルなんで食べやすい。作るのも、意外と楽勝でした。これはいいね。うちの定番になりそう。
2009.06.27
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原題: VICKY CRISTINA BARCELONA監督・脚本 : ウディ・アレン 出演 : スカーレット・ヨハンソン 、 ペネロペ・クルス 、 ハビエル・バルデム 、 パトリシア・クラークソン 、 レベッカ・ホール 公式サイトはこちら。<Story>バカンスでバルセロナを訪れたヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は、親友同士だが恋愛観は正反対。二人はヴィッキーの親戚夫婦の家に滞在して、バルセロナの街を観光する。ガウディの建築物や、ミロの芸術に酔いしれていた。ある晩、訪れた画廊のパーティーで出会ったのは、画家のフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)。彼は元妻(ペネロペ・クルス)と離婚したばかりだった。そんな彼に、クリスティーナは興味を持つ。それでも恋するバルセロナ - goo 映画<感想>正直、ウッディ・アレンは苦手な監督なんですが、スカちゃんご出演ということで、これは公開日にさっさと行くことに。ペネロペ・クルスが助演女優賞を取った作品ということもある。 あのマリサ・トメイに勝った演技って、一体どんなの?お話の方は正直言って、中身がない(笑いやホントに、なかった(笑この映画の原題は "VICKY CRISTINA BARCELONA" ですが、まさにその3つの単語に尽きるんですよね。ヴィッキーとクリスティーナがバルセロナで恋をした。そこに前妻がちょこっと出てきた。「全ては、バルセロナのせいなのさ~♪」そんなところです。で、下のアフィリ画像にもあるのですが、このヴィッキーだけがジャケットとかポスターから外されてるんですよね。主役なのに・・・ とも、思うんですが、この映画に出てくる3人の女優の中で、明らかにレベッカ・ホールだけタイプが違うのよね。あとの2人&ハピエルはとにかく、本能に生きるタイプ。 このレベッカだけが「一応」モラルらしきものを持ち出してはいるんですが、それも、何とな~く崩れて。 まあ、こういうことも人生にはあるでしょ? みたいなゆるさ。スカちゃんですが、どうにも見た目からくるイメージなのか、どうしても肉食系の役回りになってしまいますね。 もっとも彼女が草食系を演じたら観客は違和感あるでしょうから仕方ないですが。これはこれで、自分の思ったままに進む!みたいなオーラはうまく出ていたと思います。そして、全てがハジけたあとのハビエル・バルデムが、それまでの「イイ男」イメージがしゅるるるる・・・・ と瞬く間にしぼんで、どうにも情けない男に見えてくるのがウケた。結局、アヴァンチュールなんてそんなものかな(笑いくら愛だの恋だの言ったって、目の前にいる女とどうにかしてどうにかしたいって言うのだけがファンの目的だったような。。。wですが、目の前の女性をその気にさせちゃう彼の言葉はすごいね(爆3人の女性たちとの関係をまとめると、対ヴィッキー「凄く雰囲気はいいけど、話をするといつも対立してしまう」対クリスティーナ「彼女とは気が合う、だけどそれは生活の潤滑油としての必要性」対マリア「自由だけどお互い束縛しない、だけど何かが介入しないといがみ合う」・・・うーん、なんか勝手な言い分。 けどまあ、女性が違うから。いいとこ取りっていう感じ? ただしこれは男性の論理。女性もそれぞれの思惑もあるし、人間なんてそんなもの。パチン! とはじけて、みんなようやく寝ぼけから覚めてるし。年月が経つと、どうしてあんな面倒くさいことしたんだろ、早く忘れたいって思うんじゃない? 笑というか、この映画自体が、観終わった後に何かが残る映画じゃないので。。。 ウッディ・アレンのノリって本音を言うとかなり苦手。 彼の言うことに賛同しないといけないんじゃないか、って暗黙に強制する周囲の空気が好きじゃないんですよ(笑それでもこの映画をけなしきれない(笑)のは、うやむやだけどそんな場面だったら自分も彼女たちみたいになっちゃう可能性がゼロじゃないんじゃないかっていうところかな(笑「レッテルを貼らないで」っていう言葉が出てきますが、いちいち貼ってもいられない部分だってあるしね。ダグとファンの比較がいい例なんですが、ファンと比べちゃうとダグは普通で、だけどその普通がどうしようもなく陳腐でつまんなく見えてくる瞬間がある(笑) だけど夢から覚めると、ファンの方が全然ブっ飛んでることに気がつく。 そういうマジックがバルセロナには存在してたんです。ペネロペですが、これで助演女優賞はかなり納得いかないですね。 ブチ切れればいいのか!? インパクトがあればOK??『レスラー』のマリサ・トメイは身体張ってたし(→ 張ったからいいというもんじゃないけど)、『ダウト』のエイミー・アダムスも心理的な演技がよかったと思ったけど。ペネロペは『ボルベール』に近いキャラクター(と言っても今回の方がかなりエキセントリック)。自分は『エレジー』の方が断然いいと思う。 ま、これは好みの問題ですけどね。********************************今日の評価 : ★★(5点満点で2点 ★は1点、☆は0.5点)
2009.06.27
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原題: KONYEC監督 : ガーボル・ロホニ 出演 : エミル・ケレシュ 、 テリ・フェルディ 、 ユディト・シェル 、 ゾルターン・シュミエド 鑑賞劇場 : シネスイッチ銀座公式サイトはこちら。<Story>運命的な出会いを機に結婚したエミル(エミル・ケレシュ)とヘディ(テリ・フェルディ)も、今では81歳と70歳。互いに恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れていた。年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追われる毎日の中、ついに二人の出会いのきっかけだったダイヤのイヤリングまで借金のカタに取られてしまう。高齢者に冷たい世の中に怒りを覚えた夫のエミルは、イヤリングを奪い返すために持病のぎっくり腰を押して20年ぶりに愛車のチャイカを飛ばし、郵便局を紳士的に強盗!それを皮切りに次々と紳士的強盗を重ねていく。一度は警察に協力した妻のヘディも、奮闘する夫の姿にかつての愛しい気持ちを思い出し、手を取り合って逃げる決心をする。二人の逃避行は、やがて民衆を巻き込んで思いもかけない展開に…。人生に乾杯! - goo 映画<感想>ハンガリー映画って結構好きなんです。『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』 『反恋愛主義』 を観ていますが、歴史に翻弄されてきた地域だけに民族の誇りを非常に大事にする反面、東欧諸国の民主化に伴って訪れた劇的な変化を映画の中で描こうとしている様子など、とても真摯な国民性なのだなと思います。ちょうどこれが公開だったので観てきました。銀行強盗ってたぶん割に合わない犯罪の1つなんじゃないかと思います。その割に合わない犯罪を、老人がする。せざるを得ない事情がそこにあるわけです。東欧が民主化への道を歩み始めて早20年余り。ですがその過程は必ずしも順調ではなく、自由経済にすんなりと順応していったわけではない。 そのシワ寄せは一番弱いところに行く。高齢者の強盗に共感の声が上がるというエピソードもあながちあり得ないことでもなさそうです。日本だって将来年金支給額が減るから、高齢者が自活できるかどうかはわからない訳だし、そう考えると結構これは笑えない話。(C) M&M Films Ltd.映画は、そのような現実に、81歳のエミルと70歳のヘディの関係を絡めていきます。彼らの出会いの時から、もう絶対に、何があっても離れないという絆のようなものって、きっと見えていたんだと思います。だからこそ互いの大事なものを守ろうとするし、尊重しようとする。長い長い夫婦生活の中で、空気みたいな存在になっちゃっても、ふとしたきっかけで昔の想いを取り戻した2人は何とも美しい。70歳のヘディが、とても艶っぽく見えるのは決して気のせいではないはずです。あくまでも紳士的に重ねる犯罪がユーモラスに処理されているのは笑えますが、彼らの人柄こそが何故か好感持たれるんでしょうね。『反恋愛主義』の主演だった、ユディット・シェルが、この映画でも存分に彼女の美しさを発揮しているのはとてもうれしいことです。この中では、単に美しいだけの役でなく、老夫婦の心情を引き出す役目もしています。 それにしても・・・・。ハンガリーのミリオネアって、答えが6択! これはトリビアですねw*********************************今日の評価 : ★★★★☆(5点満点中4.5点 ★は1点、☆は0.5点)
2009.06.26
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監督・撮影 : 木村大作 原作 : 新田次郎 出演 : 浅野忠信 、 香川照之 、 宮崎あおい 、 小澤征悦 、 井川比佐志 、 國村隼 、 夏八木勲 、 松田龍平 、 仲村トオル 、 役所広司 公式サイトはこちら。<Story>明治40年、地図の測量手として、実績を上げていた柴崎芳太郎(浅野忠信)は、突然、陸軍参謀本部から呼び出される。「日本地図最後の空白地点、劔岳の頂点を目指せ」―当時、ほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されてきたが、未だに登頂されていないのは劔岳だけだった。柴崎らは山の案内人、宇治長次郎(香川照之)や助手の生田信(松田龍平)らと頂への登り口を探す。その頃、創立間もない日本山岳会の会員も剱岳の登頂を計画していた。劔岳 点の記 - goo 映画<感想>時間があったらガーデンシネマにでも行きたかったのですが、この日はとても余裕がなく、また朝からすごい大雨なので、お手軽にご近所シネコン鑑賞。ちょうどワンダフリーチケットが1枚あったのでこれを使用することに。 今月28日?でTカードとワーナーの提携終わっちゃいますんで。。。スクリーンはほぼ満席。シルバー世代がほぼ9割! すごい。 何となく居心地の悪さも感じてしまうくらい(笑映画自体は、予告からもう大変気になっていたのですが、試写は少ない&当たらず(苦笑なので早く観たいと思ってました。浅野さん、松田さん、そして何と言っても香川さんですよ。。。そして歴史ものっぽい感じ。 こういうのってツボっぽいかも。原作は新田次郎氏。明治時代の測量は政策の一環であり、それと剣岳の初登頂を絡めたドラマになっている。当時日本地図の測量は、「陸軍参謀本部陸地測量部測量隊」(→ 現在の国土地理院だそうです)で行われており、れっきとした軍隊の中の一組織だったようです。山岳測量もそこで行われていました。当時発足したばかりの日本山岳会に、剣岳の初登頂を許してなるものかというプライドがあって当然なのでしょうね。国の威信を賭けた仕事、それと「遊びの登山」では比較にならない・・・。 このセリフも重みを持ってきます。2つの組織の考えの根底にあるものの比較もまた興味深かったです。(C)2009「劔岳 点の記」製作委員会柴崎は、無理を言う陸軍と、自らの経験値で推し測る剣岳制覇の可能性の低さの間で悩みますが、絶対命令に背くことはできないことと、測量に対しての情熱から、剣岳に挑みます。初登頂すべしというプレッシャーと、測量の仕事を第一に考えること、そしてパーティー全員の安全をも考えないといけない。相当ハードでしたが、それを表面に出さず、自分のすべきことを淡々と彼はこなしていたと思います。昔の男性像ですね。それを支える宇治長次郎。山が好きで、山に登る人の助けになりたい。 その気持ちが彼を動かしていくんですが、地元の立山信仰と、そこから始まる長男との軋轢、待遇に不満を訴える仲間たちとの絡み。。。 一筋縄ではいかないものが彼のゆく手を阻みます。ですがそれに屈することなく自分を貫いていく彼の生き方がいい。 自分がどこまで立ち入っていいのか推し測るあたりなど、さすが香川さんならではと思わせます。測量隊の若手、生田信は松田くんでした。 彼はまだ若くて人生経験が浅いため、プライドや見栄が先行してしまうのですが、剱岳チャレンジの中で、次第に周囲に対して謙虚な姿勢が生まれてくるあたりもいい。日本山岳会の初代会長となる小島を演じた仲村トオルさんですが、この役もまた、自分たちのポジショニングをわきまえた描かれ方をしているところが好感持てました。当時の事情に必死で立ち向かって、任務を遂行する男たちの姿。例え表向きは地図上の1点でしかなかったとしても、裏での苦労がこうして語られることはまずないだけに、この映画は男性が共感する部分も多いんじゃないでしょうか。剣岳の厳しくも優美な自然も見どころです。*********************************今日の評価 : ★★★★(5点満点中4点 ★は1点、☆は0.5点)
2009.06.24
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原題: RACE TO WITCH MOUNTAIN監督 : アンディ・フィックマン 出演 : ドウェイン・ジョンソン 、 アナソフィア・ロブ 、 アレクサンダー・ルドウィグ 試写会場 : よみうりホール公式サイトはこちら。<Story>未だ解明されることのない宇宙にまつわる数々の謎“ロズウェル”“エリア51”…。そしてもう一つ、アメリカ合衆国には、決して語ってはならない禁断の場所がある。それは、国家最高機密として地図から消された山“ウィッチマウンテン”。不思議な力を秘めた一組の兄妹が、この禁断の山を目指して動きだした。それはどこにあるのか?そこには何が隠されているのか?そして、まだ若すぎる彼ら二人に課せられたミッションとは?ただ一つだけわかっているのは、合衆国政府の特殊機関がどんな手段を使ってでも、二人がウィッチマウンテンにたどり着くことを阻止しようとしていること。さらに、未知なる暗殺者が彼らを追跡する。命を賭けた戦いの果てに待つ、恐るべき宇宙の謎とは…。[ 2009年7月4日公開 ]ウィッチマウンテン/地図から消された山 - goo 映画<感想>お誘いいただいて観てきました。もともとロズウェルってずーっとTVシリーズは見てて好きだったのと、アナソフィア・ロブちゃんが出てるということで、そこをポイントに鑑賞。製作にディズニーが入っているということで、SFものにしろ残虐場面はないと予想。結果、これはそのままこの映画の方針となったようで、敵の攻撃シーンがちゃんと主人公たちを除けて行われているのにはかなり笑ってしまった。 昔の「風雲!たけし城」を思い出してしまう。 あれだけ至近距離で撃って標的をハズすのもすごいし、また才能!?かも。最初の掘立小屋の場面で、完璧に敵の方が攻撃力が高いのが立証されているのに、ラストで敵がそれを使わなかったのはかなり不思議。辻褄が合ってないのが、戦いものに詳しくない私でもわかってしまうんですから。。。何と言うか、戦いのシーンが1つ1つ甘く感じてしまうんですよね。 戦いが苦手な人用の戦闘シーン!?宇宙船内の闘いもすごくあっけなくって。。。 まあディズニーですからこれが限界でしょうか。政府機関さんたちもとっても詰めが甘い。。。 というかあの場面で一斉射撃は、そりゃーないじゃん? って思うんだけど。ドゥエイン・ジョンソンって初めて映画で観ましたが、思ったほど悪くなく、「ワルなんだけど正義大好き!」みたいなキャラはさわやか系。運転のテクがすごいという触れ込みですが、あんまりテクニックシーンがなかったような・・・。御相手役の女性研究者さんも基本さわやか系ですが、ラストの髪型がちょっといただけない。フツーの方がよいのにね。アナソフィア・ロブちゃんはカワイかったのでよしとしますwでも『テラビシアにかける橋』の方が、役柄も明るくて断然よかったかな~********************************今日の評価 : ★★
2009.06.23
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本当は週末映画に行きたかったんですが、何となく行けない。。。天然があまりにも、おばかなので。彼は人生初の中間テストを、勉強せずに迎えるらしい。あいつホント、英語やばすぎ。もともと漢字が苦手で、塾でこれでもかこれでもかと言われてようやく書けるようになったけど、英単語もこれと同じ。とにかく、覚えない。何か分かってないみたい。こないだ授業参観に行ったらたまたま英語だったんですが、とにかく進度が速い!帰国子女がクラスに一定割合いるんですが、その子たちが基準みたいな速さなんだよね。天然みたく、中学まで一切英語やってこなかった子にとっちゃキツい。大体、受験でいっぱいいっぱいなんだから、英語まで手が回らないのがフツーじゃん?そういうのちょっと理解してほしいよねえ。でもあの先生じゃわからなさそうだ。そういうことに輪をかけて天然のあの性格なもんだから、やれったってやりゃ~しない。あーやだ。言うの疲れる。。。あ、こういうこと ↑ に関係したコメント書かなくていいですよ(笑単にあたしが言ってるだけなんで。・・・と、ぐだぐだはこのくらいで。やっとちょっと仕事がヤマ越えたかなっていう感じでした。とにかく毎日出勤になっちゃってて。映画も行けねえ。。。 涙そんな中、いろいろランチミーティングあり、懇親会あり、訳わかんないくらい f^^; 盛りだくさんな日々でした。そしてついに買うことができました。買おう買おうと思っていたんですが、上下で4千円!? 高っ。・・・・ と考えていたら、一瞬にして売り切れちゃって、すごい後悔。買っときゃよかった~ですけど先週、通りかかったお店で見つけたんで、即、買いました。DSCI0163 posted by (C)rose_chocolatまだ上巻の初めなんですが、読んだら感想書きますね。
2009.06.21
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監督・脚本 : 三木聡 出演 : 麻生久美子 、 風間杜夫 、 加瀬亮 、 松坂慶子 、 相田翔子鑑賞劇場 : TOHOシネマズ川崎公式サイトはこちら。 <Story>出版社に勤めるハナメ(麻生久美子)は、ビミョ~な女性誌の編集者。微妙すぎて売り上げが伸びず、ついに休刊。会社を辞め、好きな男にもフラれ、人生をやり直そうと思った矢先に、ハナメの父親が沈丁花ノブロウという知らない男である事実を知る。確かめようと実家に行くと、母親(松坂慶子)は河童を探しに行って池に落ち、病院に運ばれていた。手紙の住所を頼りに、沈丁花ノブロウを訪ねると、そこは「電球商店」という怪しげな店だった。インスタント沼 - goo 映画<感想>『ウルトラミラクルラブストーリー』に続いてのはしご。 ネットの段階でチケットは早々にSOLD OUTという人気ぶりです。時効警察は見てませんが、『転々』がとても面白かったのと、やっぱり麻生さん&加瀬くんご出演ということでこれもハズせないですね。こないだの日曜に観たんですが、何だかここんとこ仕事が忙しくって書けないんですよね。 疲れちゃって。1週間も寝かせたら忘れるよ。。。 笑ここんとこ残業続き、昨日も帰宅したのは9時過ぎでね。・・・って試写会の時の方が遅いけど(笑やっと今日で一段落してホッとしてます。でも面白かったなあこれ。観始めて最初の紹介ビデオ?? に早くも笑わされる。細かいカット割りの連続、よくここまで作ったなーと思います。 マメなんでしょうね。 しかも1つ1つが手が込んでて面白い(笑)(C) 2009「インスタント沼」フィルムパートナーズテンションって、自分じゃなかなか上がんないんだよね。 でも誰かが必ず上げてくれるものでもないし(笑やってもやっても何だかなあ~な時に、身近でお手軽なもので気分が変わったらすごい素敵じゃないですか!「ジュース買いに行くぞ~~!!」「メシ食いに行くぞ~~!!」のキャパがちょうどいいのにはホント笑えました。そんなアナタを沼に沈めてしまいたい・・・とか何とかってセリフがあって、めちゃくちゃおかしかったー。仕事でもそんなときありません!? ってあたしだけ!? 笑最近忙しかったんでよくそう思ってたんですが~。麻生さんのセリフの言い方が好きですね。 いちいち面白いよー。風間さんも、あのアタマは監督の要望で剃ったらしいですが、何かこれも面白過ぎw加瀬くんのガスも、何かわかんないけどいいやつだったなあ。タンバリン叩いてる、ウルサいお猿さんが沼に沈む時に急に静かになるのなんて、結構観ててスッキリしました面白かったんでもう1回観に行きたいくらいです!**********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.06.14
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監督・脚本 : 横浜聡子 出演 : 松山ケンイチ 、 麻生久美子 、 ノゾエ征爾 、 ARATA 、 藤田弓子 、 原田芳雄 、 渡辺美佐子 公式サイトはこちら。<Story>青森で農業を営みながら一人で暮らす水木陽人(松山ケンイチ)は、やることなすことすべてが常識外れな変わり者。心は純粋だが、落ち着きがまったくなく、周囲に手を焼かせてばかりいた。ある日陽人は、訳あって東京からやって来た保育士の町子先生(麻生久美子)と出会い、一目ぼれする。恋を知らない陽人にとって、生まれて初めての恋。「結婚しよう」と猛アタックを仕掛けるが、まったく相手にされない陽人はある日、とんでもない行動に出る。ウルトラミラクルラブストーリー - goo 映画<感想>ユーロスペースでは今年の初めくらいから予告を流してて非常に気になっていました。 ちょうどTOHOシネマズデイということもあって、タイミングよく行くことができました。 朝早いのにかなり人が入ってます。 空いている場所をネットで取ったつもりが、カウンターで買ったんでしょうか、右隣におっさんがいる・・・。 まあ、別にいてもいいけど、でも何でわざわざ私の隣に来る?? と思うんですよね。 シネコンの人も気遣って1つ間空けてくれればいいのにー。 しかもそのおっさんが私に肘鉄してくる!! ちょっとやめろよ~。 迷惑なんだけど。・・・と、何となく不快な感じで鑑賞スタート。のっけから、たぶんテープの内容なんですが、何を言っているのかがわからない。 聞こうとするんですがわかんなくて、外国語のような津軽弁?でした。 これは結構キツかった。話を理解したくてもわからないのでちょっとここで眠くなってしまった(→ 起きたのが朝早かったんです。。。)でも全部観終わってみると、この「わからなさ」も監督の作戦? だったのかなと思ったんですが・・・。「他の人とは、頭の配線が違う。織田信長と同じ」という陽人ですので、やっていることがかなり通常であればきっと受け入れられないことなんですよね。 野菜投げつけたり職場に押し掛けたり。どうしてこの設定にしたのかな? とも思うのですが、そうすることで彼の一途さを際立たせたかったのでしょうか。ただひたすら町子先生が好き・・・。 その気持ちが彼にいろんな行動をさせちゃうわけです。 それがいいことかいけないことか判断がつかないのが悲しいことですが。そして肝心の町子先生の気持ちってどうだったんだろう? と思いました。陽人に対してしていることは、恋からなのか、それとも放っておけない気持ちから来ているからなのか。 そこがわからなかった。陽人を受け入れたことが「ミラクルなラブ」と言いたいのかもしれませんが、そこの動機付けが感じられなかったのはどうだったんだろう。で、これもまた引いちゃった要因なんですが、視覚的に不快なシーンもあるんですよね。 松ケン&麻生久美子ということでたぶんお客さんは呼べると思いますが、これは人によって大きく評価は分かれるでしょう。ただ、松ケンはこの役になりきろうと懸命に努力していました。 その役者根性は大いに買いたいと思います。********************************今日の評価 : ★☆(5点満点で1.5点 / ★は1点、☆は0.5点)
2009.06.14
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いやあ~、もう、今週は忙しく、そして運よく?? 試写会もハズれて(笑)、かなり規則正しい生活になりました f^^;やっとこさっとこ溜まっているレビューも書き終わったので、久しぶりに パン♪結構前に焼いたんですが。。。 DSC03323 posted by (C)rose_chocolatハニーブレッドです。何でかって言うと、生地にはちみつが入っているから。はちみつだけで甘さをつけてます。これ、2次発酵後がふわふわに柔らかくなるので、成形 難しい~。ちょっと油断すると、出来上がりに響く(汗今回もそうだ~1回ずつしかできないからなかなかリベンジ難しいのよ。・・・・で、置いておいたら、うちの天然が勝手に端を切って、食べちゃった(笑あのさあ。。。写真撮ってから切りなさいって言ってるじゃん!!人生初の中間テストを控えながら、天然は遊んでます(苦笑勉強やれやれ言ったって遊ぶしー。r「『これは何ですか?』って、英語で言って!」天「"What is this?"」r「じゃあ、『あれは何ですか?』って、言って!」・・・・・・天「"What that is this"」あのさあぁぁぁぁっ!そこ、代えればいいだけじゃん!何で余計なものがつく?? 笑
2009.06.13
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監督 : 古波津陽 出演 : 片岡愛之助 、 海老瀬はな 、 江守徹 、 阿藤快 、 藤田朋子 、 津村鷹志 、 木津誠之 、 ふせえり 試写会場 : 新宿明治安田生命ホール公式サイトはこちら。<Story>町興しのため、城を復元して観光客を誘致しようとする住民と、工場を建てて雇用を拡大させようとする町長一派が対立する猿投町。ある夜、遺跡の発掘現場で3人の戦国武将の霊がよみがえった。そのうちの一人の武将・恩大寺は城を建てるという夢を果たせぬまま、400年前に無念の死を遂げていた。恩大寺の「築城せよ」との無謀な命令と振る舞いをいぶかしがる町民たちだったが、築城へのひたむきさにいつの間にか引き込まれていく。[ 2009年6月20日公開 ]築城せよ! - goo 映画<感想>お友達に譲っていただきました。ご案内が出ていて読んだとき、「うーん、どうしよう? 俳優さんってほとんど知らない人か、グルメ番組のレポーターさんか(笑)どっちかだし。。。」 と、正直思ったのですが、「ダンボールで城を作る」という一言に惹かれてしまいました。そんなもので、城ができるのか!?ちょっと見てみたい。ハッキリ言って野次馬根性ですが、そこが気になったので譲っていただきました。 ありがとうございます。この映画、愛知工業大学の開学50周年記念事業として製作されたんですよね。道理でストーリーも愛知県色が満載な訳です。その着想にまずビックリ。ですので、お城づくりに関しては愛工大が全面的に監修をしています。実際にこの映画と連動して、ダンボールで作ったお城を展示したり、講座を開いたりもしています。監督は1度この映画を作り、リメイクしています。オリジナルは2006年のサンフェルナンドバレー国際映画祭最優秀外国語映画賞を受賞したそうです。・・・と、後から調べてみるとかなりいろいろと前段階があるこの映画。観始めて冒頭から、カメラがちょっと手ブレっぽい撮り方で、映画研究会のようなフィルム、そして荒唐無稽な持って行き方が続き、「うーん、これはまずいか? このまま続くなら途中で帰ろうかな」と、今年の試写会で初めて思っちゃったりして。(C) 築城せよ製作委員会ですが。恩大寺が登場するあたりからちょっと空気が変わってきた。どよ~ん、もっさりとした片岡愛之助さんが、恩大寺に変身した瞬間に空気が違う!!話し方から目線から。。。 そのギャップが別人のようです。すごいなこれ。もう帰ろうとは思わなくなってきました(笑先祖が果たせなかった夢だとか、恩讐を未だに引きずりながら時を越えて今に至るというのも、密かに語り継いできたような物語になりそうで面白いです。片岡さんは上方歌舞伎の方だそうですが、声の出し方からもう本物。 迫力ありますねー。 雰囲気が、「武士」そのものなんですよね。 付け焼刃じゃない武士っぽくて、そのセリフ回しにちょっと酔ってしまうくらい。 結構いろいろと映画・TVに出ておられるようですが私は今回クローズアップして観たのは初めて。 ですけど時代物に関してはかなり演技がしっかりしているように思えます。話としては、先祖が果たせなかった夢を今叶えたい! ということで、お城がダンボールで作られるわけなんですが、これが現代の設定で展開されて、愛工大の学生さんたちが人海戦術で出てきますね。構造の計算などもちゃんとやっているようで、お城はちょっとやそっと子どもが飛び跳ねたくらいじゃビクともしないそうです。名古屋城をモデルにしたと思われる屋根なんかお見事ですよ人がこんなに乗れるのかとも思うんですが、侮れません。 ダンボールの威力(笑ちゃんと敵役も先祖から代々受け継がれているあたりなんかは面白かったし、見せ場でもありました。相手役の海老瀬はなさんはカワイイ系。 ちょっとサトエリに似ているような。。。 ハキハキとしてて行動力がある感じの役でした。クライマックスの愛之助さんとのシーン、好きですね。全体を通してかなりツッコめる感じだったけど、それも愛工大開学記念企画ということがわかったら十分納得しますね。 クライマックスとお城はそれなりに「ほぉ・・・」と言わせるものはありましたが、やっぱり全体的にスポンサー色・地元色が強い。仕方がないことですが、果たして全国公開でこのテンションが受け入れられるのかは疑問かな。片岡愛之助の素質がこの映画の全てと言ってもいいくらい。 江守徹、阿藤快のベテランご両人はテレビでのイメージがあり過ぎちゃいました。。。*********************************今日の評価 : ★★☆
2009.06.05
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原題: THE WRESTLER監督 : ダーレン・アロノフスキー 出演 : ミッキー・ローク 、 マリサ・トメイ 、 エヴァン・レイチェル・ウッド 試写会場 : ヤクルトホール公式サイトはこちら。<Story>“ザ・ラム”のニックネームで知られ、かつては人気を極めたものの今では落ち目でドサ廻りの興業に出場しているレスラー、ランディ(ミッキー・ローク)は、ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、医者から引退を勧告されてしまう。馴染みのキャシディ(マリサ・トメイ)に打ち明けると、家族に連絡するように勧められる。長らく会ってない娘・ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いにいくが、案の定、冷たくあしらわれてしまって…。[ 2009年6月13日公開 ]レスラー - goo 映画<感想>第65回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞第66回ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)、歌曲賞 第81回アカデミー賞主演男優賞(ミッキー・ローク)、助演女優賞(マリサ・トメイ)ノミネート何だかこう書くだけでもそうそうたる感じ。ミッキー・ロークが映画に主演ってだけでももう興味あるのに、しかも主演男優賞ノミネートだなんて!一応、大昔に『ナイン・ハーフ』は観ていますが、その頃と全然風貌も変わっちゃってる。 俳優としての音沙汰もあんまりなく。。。そこにやってきたこの話題、これはぜひ行かなくてはね。何となく予想。。。 というか本当にそのとおりなんですが、プロレスネタが最初から最後まで炸裂です(笑プロレスの舞台裏なんかも遠慮なく映しています。 というか、よくこれを映画にすることをプロレス業界が許可したなあと思います。男子のプロレスはちょっと流血系なんで昔からパスしてました。 あと格闘技系全般も。 もう見てられない。 それでも子どものころは女子プロは見てたんで多少は雰囲気はわかりますが。昔夢中になって観ていたあのプロレス、やっぱり完全なるショービジネスなんですね。 ベビーフェイス(→ 一応ランディはコワモテだけどそうらしい)もヒールも楽屋ではみんな知り合いだし、お互い思いやったりしてる。若手の台頭と人気レスラーの世代交代、そして自分たちも寄る年波には勝てず・・・。 体力も衰えていく中で、必死に自分たちを鼓舞し合っている様子がいじらしい。少しでも若く、強く見せたい努力。 一方でリングを降りたらみんな本当に普通の中年で、生活のために嫌なことだってする。 そのギャップがたまらなくシュールである。(C) 2008 OFF THE TOP ROPE, INC. AND WILD BUNCH. (C) Niko Tavernese for all Wrestler photosミッキー・ロークも確かにいいんだけど、今回私が惚れたのは(笑)、マリサ・トメイ!!すっごく、すっごく、いいよぉ~~ 彼女。彼女もまたすごく戸惑いの毎日を送っていて、自分も家族がいて若くはなくて、それでも生活のために働いて。あの身体の線を保つのって相当努力してると思いますよ。。。 そういえば彼女、『その土曜日、7時58分』でも脱いでたような。 同性の自分が言うのも何ですが、若いだけの裸にはないようなストーリーを彼女の身体には感じましたね。 もう若くないから若いコとは対等にできない。 だから人生の経験をトークに乗せていく・・・。 でも見向きもされないとやっぱり凹むんだろうね。 客商売だから客と特別な関係になってはいけないと必死に自分を抑える、だけどランディはどんどん自分の中に占める割合が大きくなっていって・・・。 見ててすっごく切ないんだけど、自分の弱さをわざとそっけなさに押し込んでいたようなキャシディは可愛くて、何だか深く共感してしまいました。助演女優取ってほしかったなあ。。。一言で言っちゃうと「男くさい映画」なんでしょうね。仕事とか夢とか追っかけて家族捨てちゃって、だけど孤独はいやで寂しくて。実際こういう人と一緒に暮らしちゃったら勝手だー! って思うんだろうけど、そのプロセスを経ないと得られない人間味なんかもあったりする。 そこがいいんだよね~。それでいて自分がやってきたことに対しては、きっちりプライド持ってて。納得いく人生ならそれでオーライ。 全部にそういう空気が流れていました。だからラストのとらえ方は人それぞれでいいと思う。 あのまんま、どっかに行っちゃってもそれでよし、あるいはハッピーでもそれでよし。ミッキー・ロークとは親友の間柄の、ブルース・スプリングスティーンの主題歌なんかももう男くささ満点といった感じでした。あ、それから、格闘シーンは結構イタイのがいっぱ~いなので、流血系ダメな方はご覚悟を。。。********************************今日の評価 : ★★★★☆
2009.06.03
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原題: THE READER監督 : スティーヴン・ダルドリー 原作 : ベルンハルト・シュリンク 出演 : ケイト・ウィンスレット 、 レイフ・ファインズ 、 ブルーノ・ガンツ 試写会場 : よみうりホール公式サイトはこちら。<Story>1958年、ドイツ。15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、気分の悪くなったところを21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられたことから、二人はベッドを共にするようになる。やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、マイケルの想いは深まっていくのだったが、ある日彼女は突然マイケルの前から姿を消してしまう。数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、ハンナと法廷で再会する。彼女は戦時中の罪に問われ、ある秘密を隠し通したために窮地に追いやられ、無期懲役の判決を受けるのだった。時は流れ、結婚と離婚も経験したマイケル(レイフ・ファインズ)は、ハンナの最後の“朗読者”になろうと決心し、ハンナの服役する刑務所に物語の朗読を吹きこんだテープを送り続けるのだったが…。[ 2009年6月19日公開 ]愛を読むひと - goo 映画<感想>本年度アカデミー賞主演女優賞受賞作品。お誘いいただいて観てきました。ケイト・ウィンスレットは大好きです。 彼女の持っているリアル感が好き。 映画の中だけでなくて、もしかしたら実際に身近でこういうことがあるかもしれないという錯覚を起こさせるくらいのリアル感を、彼女の演技からはいつも感じるのです。今回のこの作品も、受賞作だからということだけでなくて、予告の中でもかなりの切なさを感じてしまって、早く観たくてたまりませんでした。たまにですが、初恋の女性がとても年上だったなんて話を聞くことがあります。21歳年上の女性って、どうなんでしょうね?? 実際。ですけど、この話のように、男の子が中学生くらいで、女性が30代半ばなんていうのは、ありそうにも思う。。。すっごく綺麗な(!)女性なら、それもありかもなあ。 もっともこの2人の場合、ただ平凡な付き合いってわけじゃなくて、それなりの事情が横たわっていた。 それでも男性にとって、手ほどきをしてくれた女性って忘れられないんだろうと思いますね。(C) 2008 TWCGF Film Services II, LLC. All rights reserved.本当にこれもネタばれ厳禁作品だと思うんで、余計なことは書かないようにしたいと思うんですが。。。たぶんマイケルにとっては、その後の人生でどんな女性が現れたとしても、ハンナがやっぱり一番愛した人だと思う。だから彼女が秘密を守りたかった時にもそれを支持したし、その後も彼女を支えたし。その人の意に添うようにしたいって思うのが愛なんじゃないかな。なので、そんなマイケルの想いを知ってか知らずか、または自分の過去を隠さないといけなかったからか、ハンナの態度はちょっと冷たかったかなあとも思いました。 でもしょうがないんでしょうね。 その時はそれが彼女にできる精一杯のことだったと思うから。離れてもマイケルの朗読はハンナにとっては心の支えだったと思う。 少しでも自分をマイケルに近づけたかったんだろうとも読み取れます。お互いに見えない時空で存在を確かめて、支え合っていたのがわかるだけに、結末は何とも言えず。。。好きだからこそ、想いが通じたからこその決断だったと思います。ケイトの主演女優賞、やっぱりなあと思うことばかりでした。 変化していくハンナに合わせた自分づくりも求められましたからね。そして変わらぬ想いも。切々とした想いだけが観終わった後に残ります。若きマイケルを演じたデヴィッド・クロスくんも、難しいところをよくこなしたと思います。ブルーノ・ガンツが、出番は少ないですが、この映画を引き締める役割をしていました。**********************************今日の評価 : ★★★★
2009.06.02
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原題: THE SOLOIST監督 : ジョー・ライト 原作 : スティーヴ・ロペス 出演 : ジェイミー・フォックス 、 ロバート・ダウニーJr. 、 キャサリン・キーナー 、 トム・ホランダー 、 リサ・ゲイ・ハミルトン 鑑賞劇場 : TOHOシネマズシャンテ公式サイトはこちら。<Story>ロペス(ロバート・ダウニーJr.)はある日、べートーヴェンの銅像のある公園で2本しか弦のないヴァイオリンを弾くホームレス、ナサニエル・エアーズ(ジェイミー・フォックス)に出会う。彼の演奏する音楽の美しい響きにひかれコラムのネタに取材をはじめる。まもなく彼は、ナサニエルが将来を嘱望されたチェロ奏者で、ジュリアード音楽院の学生だった事を知る。なぜ才能ある音楽家が、LAの路上生活者になったのか?そして、家も家族もない彼が、なぜ音楽だけは捨てずに生きてきたのか? やがて、ロペスはナサニエルの感動の物語を発見するのだった。路上のソリスト - goo 映画<感想>このあたりではTOHOシャンテでしかやってないこの作品。 よみうりホール試写があった日についでに行くことにしました。統合失調症を抱えるホームレスの天才音楽家と、新聞コラムニストとが路上で出会う。 そして交流をしていくということなのですが・・・。頭ではああすればいい、こうしてあげたらいい、と思うのだけど、実際に交流を持ち始めてみると、こちらがいいと思ったことがあちらにもそう感じるとは限らない場面が出てくる。 それは綺麗事じゃなくて心がぶつかり合ったり、反発を伴うことも多い。そして、よかれと思ってしてあげたことが、相手にとっては非常にプライドを傷つけるものだったりということもある。生きてきた背景は様々だから、そこは難しいところ。コラムのためにナサニエルを利用したわけではないけど、コラムが進むにつれ、読者も何かを期待し、そして書き手側も結末を期待し・・・という部分もあったのではないだろうか。こうすればいい、という勝手な思い込みをして物事を進めると、施される側は「上から目線」ととらえてしまう。 よくあるあざとさなのかもしれないけど。Copyright 2008 DREAMWORKS LLC and UNIVERSAL STUDIOSこれに似た映画として思いつくのが『再会の街で』なんですが、これもまたシュールに統合失調症の人物と、彼を取り巻く周囲の対応を描いていた。 「支える」ということを真摯に描いたこの作品に対し、本作は、実話のコラムがベースということもあるのでしょうけど、いささか綺麗にまとまりすぎていたように感じた。 中盤でかなりリアルな部分もあったが、結局そこが着地点。。。というところに落ち着いてしまったように思う。ですが、こういう話が好きな固定層はいるので、そこそこ動員もありそう。 キャスティングも話題ですし。ロバートものでかなり期待はしましたが、自分的には今1つ。 『チャーリー・バートレット』の方が断然よかったかな。。。***********************************今日の評価 : ★★★
2009.06.02
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原題: CONFESSIONS OF A SHOPAHOLIC監督 : P・J・ホーガン 原作 : ソフィー・キンセラ 出演 : アイラ・フィッシャー 、 ヒュー・ダンシー 、 クリスティン・リッター 、 クリスティン・スコット・トーマス 公式サイトはこちら。<Story>25歳のレベッカ(アイラ・フィッシャー)は、一流ファッション誌の記者になることを夢見る普通の女の子。しかし、現実は地味な園芸雑誌の編集者。レベッカは、毎日のストレスを大好きなお買いもので発散していた。そして、月末になると請求書の山と支払い催促の電話に悩まされるのだった。こんな自分を変えたいと、一念発起したレベッカは転職活動を開始。憧れのファッション誌に入るため、同じ出版社のお堅い経済雑誌の編集者として働き始めることに…。お買いもの中毒な私! - goo 映画<感想>一応、ガーリー系映画は押さえるので、これも気になりつつ6月の映画の日に鑑賞。試写会は、ビジュアル的に女性受けしやすいためか、応募数も多かったらしく、試写の数自体も少なくてハズしましたが、これに関しては行けたら行こうかなくらいのテンションなので特に影響はありません。それよりもこの日のシネコンの混みっぷりはハンパなかったなあ。。。Y150の影響?? やたら小学生&同伴ママンが多く、皆さま某野球系映画を観にいらしていたようで、『お買いもの・・』に関してはかなりガラ~ンとした状態。 早めに打ち切りにならなければいいのですが。どうもこの系統、『プラダを着た悪魔』 『幸せになるための27のドレス』っぽいですね。 女の子&ファッションづくしなストーリーと言いますか・・・。そして同じディズニー系の製作ということ、またヒロインのスタイルや風貌も何となく似ていることから、おのずと 『魔法にかけられて』 も比較対象となってしまうのでしょうか。ついついカードがあるから・・・ と、限度額いっぱいまでお買いものしてしまって、請求書が来ると青ざめた。 実は私もそういう経験あります(笑) もちろん独身の時ですが。 ボーナス一括払いで・・・と洋服を買いまくっていたら、支給日に使える額がほとんどないことに気がついて、すごい凹んだことがあった(涙) なのでそれ以来そういう買い方はしないことにしてます。 なるべくカード払いをしない生活です。 今、カード会社の「カード作りませんか攻勢」ってすごいものがあります。 そして何より昔と違うのは、ポイントカード・割引カードがクレジットカードと一体化しているのが多いんで、そのお店の優待を受けたければクレジットカードを作らざるを得ない状況が多くて参っちゃいます。 実際今、私名義だけで10枚くらいクレジットカードがある。 でもほとんど使わないのもあるし、盗難になった場合に備えて限度額は引き下げてる。使う時も場合分けして使ってるし、1か月のカード利用上限額を自分で決めているので、管理はちゃんとできてますね。このレベッカの場合、どうして買うの? と言いたくなるくらい買うんですが、その根底にあるものって「さみしさ」なんでしょうね。買う瞬間の征服欲・独占欲を味わいたい。 所有したあとのことはあんまり考えないんでしょう。 その時のときめきはすぐに去ってしまうから、また次を買いたくなる。 こうなると文字通り「中毒」。そしてちゃんとそれのワークショップもあるんですね。 現代アメリカ事情もわかります。(C)TouchstonePicturesandJerryBruckheimer,Inc.AllRightsReserved. ショッパホリック(→ 買いもの中毒)を縦軸に、そしてレベッカの恋愛&キャリアを横軸においた、コメディタッチの映画と言えましょう。全体的にテンポがよく軽いタッチ。あらゆるブランドのお洋服・グッズが目白押しなところも売りですね。ただ非常に残念なのは、レベッカはきっと文才があるような感じがするのに、そこをさらーっと流してしまったこと。 成長の過程をしっかりと描いたら『プラダ・・』みたいな感じになったのかもしれない。そして彼女がラストに至る心境もちょっと説明短かったかも。 アイラ・フィッシャーの、コメディエンヌとしての要素は十分クローズアップされていただけに、そっちの時間が長かったのが少し物足りなかった。ヒュー・ダンシーはお気に入りなだけにw、彼のシーンはよかったかな~。 ありえない対応・・・も、ありますが、そこはコメディということで。この映画、後味は悪くなく、気軽に観ることができる作品だと思います。 楽しかったですよ。 お金は計画的に使おうよ! って考えることもできますしね。********************************今日の評価 : ★★★☆
2009.06.01
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