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2009年08月11日
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■注目した記事(8/11 9面)
大連合で世界に対抗
「総合化」捨て高機能路線

日本勢、収益力で見劣り

■記事について
三菱ケミカルによる三菱レイヨンの買収については
、三井東圧化学と三井石油化学の合併による三井化学の誕生以来、
13年ぶりとなる大型再編となります。
これは、経済危機と中東・中国勢の台頭による
世界の勢力図の変化が引き起こしたものです。
欧米勢に比べ周回遅れだった国内化学業界の再編第2幕が上がります。

過去に、財閥解体で分散した三菱系の素材各社を合同する
「大三菱化学」構想がありましたが、
当時は、基礎原料から繊維まで手がける総合化学の雄、
デュポンを手本にした、「東洋のデュポン」を目標にしていました。

しかし現況では、デュポンも石化事業を縮小、バイオ企業に
転身していることからもわかるように、「総合化」を捨て、
高機能路線の経営戦略が求められているようです。

ところで、今回の再編の背景には、日本勢の収益力の低さにあります。
9面の記事にある通り、
デュポン、ダウケミカルと比べた各指標は以下の通りです。
(08年度連結、1ドル=97円で概算)

●売上高
三菱ケミカル  2.9兆円
デュポン     3.0兆円
ダウ・ケミカル 5.6兆円

●営業利益
三菱ケミカル  81億円
デュポン     2300億円
ダウ・ケミカル 1300億円

●総資産
三菱ケミカル  2.7兆円
デュポン     3.5兆円
ダウ・ケミカル 4.4兆円

●総資産営業利益率(ROA)
三菱ケミカル  0.3%
デュポン     6.6%
ダウ・ケミカル 2.9%

上記の通り、売上は接近しつつあるものの、
営業利益、そしてROAのパフォーマンスが低い事が明らかです。
この差は、成長分野をどれだけ抱えているかに現れています。
デュポンの代表的な成長分野は農業部門です。
食料の生産性を高める遺伝子組み換え種子などが好調で、
同部門のROAは08年度で20%程度となっています。
ダウケミカルもM&Aにより、高機能化を進めています。

昨日は三菱ケミカルと米デュポンの競合比較 を分析しましたが、
本日はこの2社に、さらにダウケミカルを含めて分析します。

昨日の分析、そして上述の分析により資産・収益の分析が
完了していますので、本日は経営効率とキャッシュフローに
フォーカスして分析します。

それでは、三菱ケミカル09年(決算は2009年3月31日)、
デュポン及びダウケミカルは08年(決算は2008年12月31日)、
を直近期として、それまで5年間の財務状況を基に分析を行います。
また、1ドル=100円ベースで算出します。


三菱ケミカル【4188】とデュポン【DD】とダウケミカル【DOW】の
競合比較分析はこちらから








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最終更新日  2009年08月11日 10時41分35秒
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