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「おいしくてそこそこおしゃれなのに、いつ行っても人が居なくて心配なんだよね」と食い物番長がおいしくておすすめというタイ料理屋に連れて行ってくれることになった。 場所はスクムビットのナナ駅。アラブ人、おねーちゃん目当ての欧米人、にほん人おやじがふらふらしているパクソイ(ソイの入り口)を入り、ひたすら一直線に進んでいく。 怪しいプールバーやらバービアが姿を消し、なんだか巨大で素敵なコンドミニアムを左に見て、右。 白くてかわいい、一軒屋レストランで、日本だったら青山あたりにたたずんでいそうな素敵な雰囲気。メニューも外国人用に英語で書かれているし、本当にそんなに人がいない店とは思えない。 ねーっ。いい感じでしょ? ん?まさか死ぬほどまずいのか? 「なにいってるんっすか(怒)?まずい店なんかつれてくるわけないでしょー!」 ・・・はいはい、はいはい、はーい。そうでした。わかりました。 「バーンヤー」とはおばあちゃんの家、という意味だと思う。ひまそーにパソコン見てたり、テレビ見ていたり、おしゃべりに盛り上がっていた店員がどんよりとした目でこちらを見る。 「客だ!」 あわててまくった店員に案内されてこれまたびっくり。しーん・・・ほんっとに人っ子ひとりいない。 あのう、余計なお世話ですがお店を開けていると逆に赤字なんじゃないか? 「どこにでもお好きなところにお座りください」って。ああ、そうだろうーよ。好きな場所に座らせてもらうよ、と、ゆったり寛げる奥の席に陣取る。 笑いがこみ上げるほどの静けさと、貸切にしていないのに貸切になってしまった微妙な空気。 「いつ来ても誰もいないんだよね。一組いた日もあったかな?」と番長。うーん、それはいないも同然かもしれんですな。とびぬけて最先端のクールな店ではなく、なんというか・・・昔からあるふうの、かわいい路線で女の子にもうけそう。 「しかも有名な料理研究家のお店なんですけどね。なんで流行ってないんだか」 目の前のコンドミニアムの住民がせめてランチにでも使ってくれていればいいのだけど。 で、番長はいつもほとんど自分の好みのものを大量に頼んでしまうので、食べたいなあ、と思うものは1品くらいしかねじ込めないが(笑)、大抵、番長に任せたほうがおすすめかつ食べたことがないものを食べられて面白いと言うもの。 ここの店には番長的に美味しいと思う王道のメニューがあるらしいので、とりあえずそれをいただいてみる。 いちばんびっくりしたのはこれ。鶏肉のカシューナッツ炒め。宝石箱を思わせるカラフルなそれは、よくある鶏肉のカシューナッツ炒めとは全く違う。 実はよっしー、苦手な料理だ。よく「どうでもいいものが嫌いだよね」と言われるけど、カシューナッツが苦手なの。 でもこれは、カシューナッツだけではなく、ギンナン、クワイ、他色とりどりの木の実類をほどよくブレンド。かわいらしいタロイモのバケットに入れられた、カラフルかつおしゃれな一品。 味も非常に上品で、カシューナッツだけの食感ではなく、様々な木の実の味のしゃりしゃり感、ほくほく感、こりこり感が口の中で混ざり合ってとっても楽しい。 うん、こりゃ斬新で新しい味。おいしいー。 で、「トートマンプラー」が食べたかった番長、「トートマンムーがあるよ!」とメニューから発見したものに目を丸くしている。じゃ、それ食べますか。 一口食べて、おお、と思う。なぜって、ほとんどトートマンプラーと味が変らない。元々魚のすり身を臭みなく食べれる一品の豚バージョンだから・・・もし黙って「トートマンプラー」と言われたら、そんなに気がつく人はいないのかもしれない。後味が魚のそれか、肉のそれかっていう違いだけ。歯ざわりも味わいもほぼ同じだ。 さらに番長はこのゲーンマッサマンもお気に入りだそう。 うん!これは、まさに「ゲーンマッサマン」の味に期待する王道な「がつん」系の美味しいさ。ゲーンマッサマンはこってりしてなきゃね。ジャガイモもほくほくだし、いい感じ。 ちなみにあたしはミントが効いた辛さよりすっきり感がきわだつナムトクムーも気に入ったぜよ。 ひと手間変化球を加えた上品な料理が食べられて、そこそこお洒落、そしてとっても静かな一軒家レストラン。 潰れないように、是非皆さんも足を運んでみてね。 値段は安くもないけど高くもない。でもお洒落系一軒家レストランの中では良心的な値段ですー。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月30日
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寒い!寒いよう!寒さから逃げたい!あー、逃げたい!マジで寒い! タイ料理屋さんって日本では夏の方が儲かるんだって。でもあたしってば寒いとからーいタイ料理食べたくなりますだ。みなさんそうじゃないの?あ、でも、暑くてもタイ料理食べたい。 ・・・あっ!春と秋はタイ料理食べる回数が少し減るかも だから寒いと食べたいのよ、タイ料理。1食80円から90円で食べられた夢のような屋台天国・・・あー、タイ行きたい。 そんなことを考えていたら、屋台のことを書いて気を紛らわせたなってきた。ということで、旅行者の皆さんでも気軽に立ち寄れそうな屋台を発見していたことを思いだしぃの、ブログに書き残しぃの。 考えてみればタイに初めて行く、とか回数が少ないうちの旅行者が、気軽に行けて本当に美味しそうなものを簡単に頼める屋台って意外と少ない。もう慣れてしまった今は、どんなところでも飛び込んでいけるようになったけど、最初の頃はルールがわからなくておどおどしたものだ。 屋台が集中しているあたりのテーブルは、微妙にどの店のかわからなくて「あっちだよ、あっち。あんたの頼んだ料理はあっちの店だから!」と言われたこともあり、そちらに移動したら「いや、あっちだよ」と、なんだか汗だくになって席を移動したことがあったりして。今は座る時お店の人とアイコンタクトとって「ここ?」ってやることを覚えてなんとかなったような。 こちらはセンターポイントシーロム・・・えーっとサパンタクシン駅から近いジャルンクルン通りにあるロビンソンが入ってます・・・の、裏手。ここのロビンソンは川沿いに泊まると必ずお世話になる上、フードコートは少し前までチャーンビールの生をジョッキに注いでくれるサーバーがあって、中華系おやぢたちが新聞読んで「ぐはぐは」笑いながら会話して楽しそうだった。最近、どこのデパートのフードコートもおしゃれになっちゃったでしょ?ここは雰囲気はまだ昔のままのおしゃれさ皆無な世界なんだけど、最近はビールサーバーが消えて、ビールも売らなくなったような気がするー(うろ覚え)。 で、このフードコートは置いといて!・・・ロビンソンを正面に見て左。ごちゃごちゃとした持ち帰り系屋台が立ち並ぶ小道を入ってシャングリラ方面に進んでいくと、右手。その「センターポイント&ロビンソン」のビルの下が空洞になっていて、屋台街になっているのが目に入ると思う。最初は駐車場かと思ったー!なぜか青いテーブルが、ずらーり。ありがちな屋台椅子&テーブルだけど、あまりにもきちんと並んでいて、気持ちがいいってか爽快すぎるってかオフィスみたい(爆笑)。 注文したらどのテーブルでもいいから勝手にやって、という感じで、店の縄張りも気にしなくていいんだわなー。おまけにとっても清潔。食べ物カスもこぼれてないし、ぬめぬめした路上でやっている屋台もあるけど、そんなことは皆無。きれいな靴で入れるのもうれしいっす。汚い屋台で食べるのもアジアっぽくていいけど、テーブルに手をついた瞬間、食べ物の汁がついちゃったり、足を食べ物の腐った汁に突っ込んじゃったりすると(経験者・・・)、食欲が失せることもあるけど、ここまで清潔だと食欲沸きまくり! 周辺のホテルや屋台(衣料品多し)で働いている人が食べに来るのか値段も格安だし、イサーン料理から南部料理、普通のタイ料理王道ぶっかけごはんと、スペースが小さい割には多種多彩な料理がいただけます。 でも、まったり飲んで、という場所ではないので、ランチにさっくりか持ち帰りで。イサーン料理屋のコームーヤーンはやわらかくて大きかった!35バーツとは思えないくらい・・・。 店先で食べたのはこちら!定番中の定番「パッガパオムー」。 ミンチのパッガパオムーより、普通の細切れ肉を使ったパッガパオムーが好きなので、このお店の細切れ肉使用のパッガパオ、大好きー!しかも味は「まったりこてこて濃い味」で、エバラ焼き肉のタレを濃厚にしたような、ごはんが進んでしょーがない感じの味。素朴でオドオドしてるおにいちゃんと、豪快なおばちゃんが「なに食べる?」「あら、タイ語しゃべれるの?」「どっから来たのー?」なんていいながら、ちゃちゃっと炒めて作ってくれる。あ、玉ねぎ、ぴーまんが意外とたっぷり入っててお野菜もしっかり取れるパッガパオムー・・・珍しい。ビールがほしくなる味だけど、ビールを置いている雰囲気は無かった。仕事の途中のランチ用と完全に割り切った雰囲気。周囲も他の店から沢山買ってくる、というよりは、ワンプレートをさっくりとかきこんで帰る人が多いですのう。 日本に定着して半年・・・タイに住んでいる間や行ったり来たりしている間、色々な屋台にお世話になったし、おいしくてたまんないんだけど、今考えればタイの屋台の炒め物って、やっぱし凄い量の油&何度も繰り返し使った酸化した油を使ってたんだろうな・・・。 節約自炊料理(ほとんど鍋やスープ)や日本食に慣れてしまい、日本のタイ料理屋は酸化油を使ってないかもしれないけど、あの味を表現するにはたっぷりの油を使わねばなんだろうね。たまにタイ料理の炒め物を食べると、友だちと二人でも2皿、3皿。以前ほど進まなくなった。歳かな(涙)。これからはイサーン料理専門になろうかしら。でもぎとぎとのタイ料理の炒め物もたまにためたくなっちゃうんだよね。人間は贅沢だ! そういえばフレッシュネスのハンバーガーは一つ食べてもお腹がイッパイにならないってか足りないくらいに思うけど、量の問題ではないなあ。マックって一つで胸焼けするじゃない?あれって油の質と量じゃないかと。ぶっかけ飯とプラスこてこてのオカズを持ち帰ったり、タイ語学校の隣の屋台街で35バーツだからといって、こてこてのオカズを3種、4種盛って食べまくったり、同じく学校横の屋台で朝からムートートとカオニャオ買って食べてたあたし・・・。 あのレベルのデブだったのは当然・・・。美味しいけど恐るべし炒め物&揚げ物系タイ料理!でもタイ料理って、そのこてこての味の屋台がうまいんだよな。同じタイ料理でもイサーン料理の方が肉でも炭火焼だったり、油で炒める作業がない分、ヘルシーに違いない。・・・ああ、でも、でも・・・うはーーーー!なんでもいいから、屋台の味、食べたい! 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月27日
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お気に入りのホテルに何度も泊まるのが好きだけど、滞在中必ず新しいホテルを開発する日数も設けているあたし・・・川沿いにしばらく泊まっていなかった!ということに気がついたあたしは、今回はチャオプラヤ川沿いのホテルを検索。しかしリバーシティーよりかなり上流に行けばお手ごろな中級ホテルもあるものの、メナムリバーサイドが外資(ラマダグループ)になって値を吊り上げて以降、サパンタクシン駅からそんなに離れていないリバーサイドはかなり強気の値段。 1万円以下など皆無! お前に泊まらせるリバーサイドホテルはねぇ!と次長課長に言われた挙句、貧乏人はチャオプラヤ川沿いに近付くな、とまで言われるような被害妄想を抱く。だがしかーし!オープニングプライスを展開している、ここ、チャトリウムスイートは違った!エクスペディアでリバービューワンベッドルームスイートが込み込みで1泊8000円ちょい!でっ、出たー! ただし某サイトでは一番安い部屋ですら4000バーツ(約11000円)、5000バーツで出しているサイトもあるほどだったので、こりゃ宿泊サイトは片っ端から見なきゃ、だめっちゅーことやね。ばんざーい!ちなみに一番安いシティービューデラックスはエクスペディアでこの時期6000円ちょいだったような気がする。だったらリバービューにしたいよね。デラックスのリバービューのお部屋も50平米以上とかなり広いので、そちらもおすすめ。・・・でもあたしソファーがないとダメなタイプなの。 チャオプラヤ川沿いにできた一番新しいホテルなのだけど、タイブランドのホテル「ディシュタニグループ」のホテル。チャオプラヤ川沿いを外資系ホテルに占領されていたタイとしては、これはうれしいことでしょう。そしてタイ、いや海外にも「タイホテルの旗手」として一流ホテル(ディシュッタニー)から、機能的な中級ホテル(パトムワンプリンセス)などを経営しているディシュットとしては「川沿い・・・ああ、川沿いにホテル作りたい」と、枕をぬらした日々だったでしょう(想像)。その願いが叶って良かったね(涙)。あまりにも熱い思いがそうさせたのかなあ・・・チャオプラヤ川サパンタクシン橋から下流を眺めると・・・ 「俺、俺、おれー!」というものすんごい自己主張をしている「バベルの塔」風な佇まい。その塔は3本建っているのだけど一番川沿いが「チャトリウムスイート」で、あとの2つはレジデンスとサービスアパートで長期滞在者に対応しているようだ。 ・・・そもそも3棟ともレジデンスにする予定が、埋まらなかったか、「なぬ、1棟くれ!」とディシュットグループが札束をひらつかせた・・・のかは知らないが、だからこんなことになったとか? この棟、シティービューもあるんだけど、シティービューとはなばかりで・・・隣のタワーが見えるだけの「タワービュー」かも。よほど角度が悪くない限りシティービューでも、この写真を見ていただくとわかるのだけど、ちょろっとくらいは川は見えると思うけどね。 昨年7月末のこの滞在で、あたしは空港で優秀なタクシーを拾ったようだ。いつも新しいホテルに宿泊する時は何度も地図を確認して運ちゃんに指示しなくてはならない。なのでアバウトな場所だけ告げて、あとは「ここ右じゃね?」「まっすぐ・・・」「あーっ!ここ!」と叫んだりする。 この日の運ちゃんは違った。 「タノンジャルンクルンジェッシップ(ジャルンクルン通り70)」と告げると「ローンレームチューアライクラップ(ホテル名はなんですか?)?」 ・・・「テー・・・ローンレームマイナ、カ(でも新しいホテルだよ)」と言いながら「ローンレームチュー・・・チャトリウムスイート・・・」とぼそっとつぶやく。 「リムメナームチャイマイクラップ。クイパイレーオ(川沿いじゃないですか?行ったことある!)」 !!!!!やったね! 運ちゃん、難なくすいすいジャルンクルン通り、さらに何の説明も必要なくチャトリウムスイートのエントランスへすすーっ。 おおお!と拍手しているとちょっと運ちゃん照れ笑い。 タイの運ちゃん、既存のホテルですら知らない人が多いからさ、新しいホテルを知っているわけがないと思ってたけど、いやー、運が良かった。何はともあれ、右のフリーページ「タイのホテル宿泊記」のチャトリウムスイートバンコクを要チェーク!結果から言ってチェックインからアウトまで、4泊5日・・・もう、もう大満足の滞在をさせていただきました! 素晴らしいお部屋と素晴らしいリバービューはもちろん・・・ 驚きの美味しさの朝食・・・ でも一番素晴らしいと感じたのは、従業員の皆さんの、「ディシュッタニグループ」ならではのきびきびとした折り目正しい態度と、素晴らしいサービス精神。 あたし、これからはリバーサイドステイはもうこのホテルにすると思います・・・。それくらい素晴らしかった。ただし、オープン当初は素晴らしいサービスがだんだん落ちていくホテルも多いのが正直なところなので、このホテルにはこのまま「パーソナルサービス」を大切にしてほしいと思う。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月23日
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ヨック・ヨーで大満足、大満腹な我らふたりは、水兵さんルックの店員さんたちに別れを告げ、ザ・ペニンシュラバンコクへ向かった。というのも、この日は「ヨックヨーで満腹」になるのが目的ではなく、ザ・ペニンシュラバンコクのピアニストを超越したエンターテイナー、ヘンリーさんのピアノとお酒を楽しみつつ、異国から来てピアノを頑張っている境遇が同じさっちんさんにヘンリーさんを紹介しましょーという試みで、ヨックヨーうまかったぁ、というのはおまけみたいなもの(あまりにもうまくてそれがメインになっちゃったけど)。 最近のザ・ペニンシュラバンコク・・・ちょっと様子がおかしくなってきた気がする。 以前、駐妻Jちゃんとヘンリーさんを尋ねて出向いた時、まだ22時ちょいすぎだっていうのに、ヘンリーさんは帰った後だった。その時は仕方がないのでTHE ロビーのテラス席で飲んだんだけど、昔は予約を入れなかったら入れないくらい人気だったダイニング&ラウンジ(しかも昔は夜中の2時まで営業。バンドマンが入ることもたびたびあった)ジェスターズは、とっとと店じまいをしていた。で、それより前、あたしが1月に帰国する時立ち寄ったのだけど、本来弾いている場所「THE BAR」ではなく、ロビーで弾いていてびっくりしちゃったのよね。 その時は禁酒日だった上にスタートはシガーバーでもあった「THE BAR」。タイの法律により室内で喫煙ができなくなったためシガーバーとしての役割も果たせず、お酒も飲めない状況の日にお客がたまたまいなかったのだろうと思ったら・・・ この日またまたびっくり! 「THE BAR」にはお酒が飲める日にも関わらず誰もいない。挙句、客がいなくて暇そうなスタッフに言われた言葉は「ヘンリーさんはもう、ここではピアノを弾いていないの。ロビーよ。20:30~22:30くらいまでかなあ」とのこと。 えーーー! なんか、それってギャラも削られちゃうよね。以前は20:30から24:00までばっちり弾いていたよ。 全盛期の「THE BAR」を知っているだけに呆然。ペニンシュラバンコクを訪れたことがある人は判ると思うのだけど、ここのロビー、管弦楽を楽しみながらアフタヌーンティーという雰囲気で、歌もののピアノが似合うわけがない。もしかしたらもう歌なんてうたっていないのかな。 「THE BAR」はエントランスを入ってすぐのとても狭いエリアにありながら、暖かい木のぬくもりと贅沢な大きなソファー、大人が寛ぐのにぴったりの長いカウンター。バーテンとの和やかな会話が楽しめるかっちょいい場所だったのだ。はい、過去形です。あっ!「THE BAR」のバーテンさんですごく仲のいい子もいたなあ・・・ん?スリランカ人だった気がする(笑)。 数年いなくて、見つけたら坊主頭になってて「どうしたの?」と問いかけたら「スリランカに帰って出家してた」って言ってたなあ。今はバンケットルームにいるらしい。 そして世界中のお客さんが、騒ぐこともなく静かに和やかに語り合う上品な雰囲気。、このバーのレギュラーのお客さんはほとんどがヘンリーさんの大ファンで、何度もヘンリーさんに会いにバンコクのこの地を訪れるほど、思い出の一役を買っている面もあった。 そしてヘンリーさんファンには日本人も多い。と言うのもこのヘンリーさん、昔、バンコクの有名日本料理店系列の日本人専門ラウンジでピアノを弾いていたことがあり(今はない)、ファランの前では気取って絶対に話さないが、多少の日本語もできる。日本の歌なんておちゃのこさいさい。沢山のレパートリーを持っているほど。 ヘンリーさんのピアノを聴きにきていたダンデイーな駐在員N村さんや、その周囲にいた人たちともここで友達になった。しかし前回訪れた時にヘンリーさんは「N村さんたちは全然来なくなったよ」というから帰国したかもしれない。 そのN村さんも「バンコクでこんなに渋くていい声を聴かせてくれる人はいないよ」と太鼓判。でもわかる。おしゃれな大人が好む渋い芸風の人はバンコクを探してもなかなかいない。いや、いないかも。 ヘンリーさんとの楽しい会話、素晴らしい歌声、ピアノ。彼はピアニストと言うよりはエンターテイナーだ。接客も素晴らしく、私が行くと必ず私の名前をファーストネームで呼んでくれて、よくリクエストする曲も何も言わずとも弾き出してくれる。あのこじんまりとした空間だからこそ、多くのお客さんとのコミュニケーションが取れ渋い大人が集いたくなる雰囲気を作り出し、ヘンリーさんの渋いキャラクターが生きていたのだと思う。 それが・・・開放感100パーセント、巨大なシャンデリアが下がるこのロビーで、しかも最近ほとんど夜は客がいない気がする広大な場所でピアノを弾きつづけるヘンリーさん。絶対違う! この日はお酒が飲める日なのにロビーにはだれもおらず、ヘンリーさんも休憩中なのかピアノの周辺には誰もいない。 とりあえず座って飲み物を注文していた時に「わー!●●●ちゃーん!」相変わらずお日様みたいな笑顔ですっとんできてくれたヘンリーさん。たまに頭文字を間違えるが本日もばっちり間違ってくれた(自爆)。 「わーお!アメージーング!●●●ちゃん、痩せたー!とってもきれい!」「だってこの前きたときヘンリーさん、妊娠したのかっていったじゃん!だから悲しくてさー」 理由はそれだけじゃないけどさ。「え?僕そんなこと絶対いわないよ!」 言いました!おめでとうってとっても喜んでくれました(自爆)! 「そうだっけ?」すっとぼけようとするヘンリーさんにさっちんさんを紹介。可愛らしい女の子登場に再び笑顔。 「あ、そうだ。いつも●●●ちゃん、突然来るでしょ。今度来る時はちゃんと連絡して!」と12年のお付き合いがありながら、はじめて連絡先を教えてくれた。そうだね、今度はちゃんと連絡していくよ。 この日はホテルのレストラン全てに客がいないのか、各店のシェフがひまそーにエントランスあたりを散歩したり、館内をうろうろしている。それを見て「あっ!●●●!」と呼びかけたりとかしているヘンリーさん。・・・大丈夫かここ?リーマンショックはバンコクのホテルも圧迫してるんだろうな。で、途中トイレに行ったらジェスターズなんか、完全にお休みしてたし。こんなのありかよー!?おかまちゃん、大丈夫かな(ジェスターズの名物おかま店員)。 また貸切かなあー、と思い始めたら、突然ファランの男児が、ウサギみたいに飛び込んできた。は?あんた、とーちゃんと、かーちゃんは。そしていきなりヘンリーさんを激写。「あ、私のカメラマンです」とヘンリーさんはにこにこ紹介。あれ、もういないし・・・。挙句マイク越しに「スリムになった●●●ちゃーん」とチェックインのお客さんが時々やってくるロビーで大声でゲストにデブ時代があったことをご公表 「やめなさーい!」 結局しばらくしたらファランのジェントルマンが1人でやってきた。「今日は日本からお友達が来てるんですよー」というヘンリーさんの言葉を受けて、穏やかな微笑みを浮かべてグラスを我々に掲げるジェントルマンファラン。 ファランって、パッポンやらNANAでくだまいている人は下品でイヤだなーって思うけど、紳士のファランって、日本人では歯が立たないくらいスマートな行動をするよね。・・・うーん外見は、その、なんだ。あれだったけど(余計なお世話だ!)。禁酒日やら、ヘンリーさんが途中で帰るほど客がいなかったりやらで、なかなかヘンリーさんの歌声&ピアノで酒が飲めなかったの。だってこの人の声も、ひじょーにお酒にあってて、できれば高級ウイスキーとかブランデーのおつまみになる雰囲気だけど、まあワインならフルボディーの赤ワインって感じ。・・・でもおいらは白ワイン・・・(笑)。何はともあれヘンリーさんの歌声とお酒が楽しめて&さっちんさんを紹介できてよかった♪そうだな、ヘンリーさんの声はビターチョコレートだな。→なんでも酒と食べ物に例えてしまってすまん。 というわけで、みんなでパチリ。 両手に花!だよね、だよね?だよねーーー(だみ声)。誰だ片手には違うものが乗ってるって言ってる奴! ビリージョエルやエルトンジョンを唄わせたら、かなりぐっときます。ペニンシュラバンコクに立ち寄ることが合ったらぜひヘンリーさんの歌を聴きに言ってみてね。 お休み前の1杯と、ヘンリーさんの歌声は、安らかな眠りを誘ってくれますよ。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月20日
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「ヨック・ヨー」はかなり古いガイドブックから載っているリバーサイドレストランの先駆者的な存在なんだけど、最近はおしゃれなリバーサイドレストランにおされてしまい、名前は地図に明記されていても、紹介すらされなくなった感がある。 ああ、悲しや「ヨックヨー」。 それでもタイに通い始めた12年前にはいろんな会社のガイドブックで、堂々と紹介されていて、当時の旅行者にはお馴染みだったと思う。あの頃はリバーシティーの現グランドパールのある場所には「サヴォイシーフード(今はスワンルンナイトバザール近くにある)」があって、その店がリバーサイドでお食事を望む観光客の王道コースだったように思う。で、「ヨック・ヨー」は一応「ローカルタイ人の行く店」と紹介されていた記憶がある。あまりにも当時は知名度が高く「ま、いつでも行けそうだからいいか」と思っていたっけ。で、行かぬまま12年が過ぎてしまった。この日はバンコクでピアノを生業として頑張っているさっちんさんと、リバーサイドを楽しむツアーを決行。リバーサイドもだいぶ極めてきた感があるので、いよいよ未知なる「ヨックヨー」に行ってみるかとタイ人友Mさんに相談すると「おーい!マイクイパイナ?(えーっ?まだ行ってないの?)」だそうで、川沿いレストラン大好きで12年もバンコクに通っていれば、もうとっくの昔に行っているだろうと話題にもしなかったらしい。「アロイアロイナ!マイペーンナ!テー、ローングプレーントゥックコン。シアンダーン!(とってもおいしいよ!高くないよ!でもみんな歌ってる。音が大きいよー!)」と味は太鼓判だが雰囲気は「?」のコメントをいただいた。ヨックヨーはチャオプラヤ川沿いに3軒ぐらい看板を見つけることができるけど、タイ人の中ではわずかな乗船料でお店と同じ食べ物を注文できる「タイ人向けのクルーズ船」がある「ヨックヨーマリーナ」がやはり人気。でも静かに食べたいなら「マリーナー、マイダーイ(マリーナは駄目)」だそうだ。そう言われてみればかなり昔「ロイヤルオーキッドシェラトン」に宿泊したら、もう夜中の1時だってのに対岸のレストランからジャイアンリサイタルのような調子っぱずれの歌声が延々と聞こえてきて、それがマリーナじゃないほうの「ヨックヨー」だったことを思い出した。やべぇ。どこもそんなんじゃないの?えーい、もう祭りだ!その時は一緒に歌ってしまえ!またまたいつものようにペニンシュラバンコクの送迎船にタダ乗り。タクシーまで拾ってもらい(ほんっとにペニンシュラから見たら儲けにならない客だ)、ベルボーイのあんちゃんもヨックヨーならまかせとけ、って感じで「マリーナー、チャイマイクラップ(マリーナでげすか)?」と聞いていたので「マイチャイ、マリーナー(マリーナじゃないよ)」と告げる。運ちゃんにも言ってくれたようでもう安心だ!と思ったら・・・到着した先の看板には…ちーん・・・「ヨックヨーマリーナ」(爆笑)タイの恐ろしいところは正しいことを伝えきったとしても、答えが正しいかというとそうでもないということだ。ってことで、ここはタイなので、「まー、いっかぁー。」と笑っておしまいの二人。しかもおろされたのは、なんだか大門軍団が銃撃戦をしていそうな広大な空き地。暇そうな野良犬に、暇そうな汚れた人たち。何だかうらぶれているが大丈夫か?しかし空き地の先にはチャオプラヤ川となんだか豆電球できらきらしつつも、ローカル色漂うレストラン。あれだー!迎えてくれたのはコスプレマニアなら泣いて喜びそうなミニスカ水兵ルックのおねーちゃんたち!思わずカメラを構えるおっさんライクなあたしに、ミニスカ水兵たちは「うふふふ…」と笑っている。おお、本日はタイ人率99.9パーセント!その時は我々しか外国人はいなかった。川に突き出した桟橋席も人気のようだが、突然スコールがきたらドリフになりそうなので我々はこの店では一番お洒落な部分と思われる屋根つきのテラス席に座る。 そして前方には大きなステージ。何やら地味なフォークギターのにぃさんやらミニスカのおねーさんがかわるがわる歌っているけど、うるさいってほどのこともない(タイに洗脳されたのかもしれんけど)。しかし、我々の目の前には美しい川景色をさえぎる憎き鉄の塊が居座っていたのだった。「おー、これが安いクルーズ船かぁー」「今度は乗ってみたいねー」とそれでも二人でうっとり。見れば船上で宴が催されているようだが、グランドパール号とか、オリエンタルプリンセス号みたいにきらびやかなネオンは一切ナシ。大勢の人も乗っていないし、ちんけなファランミュージックもなし。ってかこの人数で出発したら赤字じゃね?「船が出たら景色がきれいだよ」「うんそうだよね」…出航時間が過ぎているのに、なかなかでないのはこの人数の少なさのせいなんだろうな。気を取り直して我ら料理をご注文。生牡蠣がお手ごろ35バーツで、うきうきと注文。あ、さっちんさんは「あたると恐い」と拒否なすった。ハーイ。じゃ、我だけいただくよ。ごろっとおおぶり、こりっとうまい。タイの牡蠣はミルキー分ゼロ。ミルキーな牡蠣が好きな人にはつまらないかもしれないけど、「あのぶよぶよが、いや」という人ならタイの牡蠣はぱくぱくいけちゃうかもしれないねー。で、牡蠣料理は続き、大好きなオースワンを注文。ん?うしろで「きゃー」とか聞こえるんだけど、小栗旬でも通ったのかな(あ、ここはタイ)だった。振り返るとなぜかもうもうと煙が上がっている。「サンティカ」の火事があって以来どんな店でも非常口を探すようになったあたしは、ここが水辺だということも忘れてあせったが、その心配はなく...なーんと客の目の前で熱々の鉄板をお見せする趣向なのか、近くのテーブルで熱してくれるようだ。あたしたちの頼んだ二種の鉄板料理が煙を上げている。その悲鳴というのはミニスカ水兵たちのものであり、頼りない男子社員も「わあー、わあー」と騒いで持ってこようとしている。おいおい、君たち入店して何秒目なんだよ、見慣れている光景じゃないのか?なんでそんなに新鮮に騒げるんだ!タイ人って幸せな人種だよなー。で、そんな店員がぎゃーすか騒ぎながらもって来てくれたあつあつのオースワンをいただいてびっくり!ついにあたしの中のオースワン「ベスト1」が出ちゃいました。たまごがふっつわふわ!初めての食感!どうやったらこんなにふわふわでやわらかく、なおかつ優しい味に仕上がるんだろう?他のお店もみんな個性があるけど、今まで「卵で魅せるオースワン」ってなかった気がする。牡蠣よりむしろ卵がメインじゃないかって思うほど。そうはいっても中に入っている牡蠣も、もちろんぷりぷり。やったあ!ほんっとにここにきてよかったよ!写真を撮り忘れたけど、同じく鉄板料理の牛肉の黒胡椒炒めも、辛くてこってりと美味しい。ヤムウンセンにはイカや海老がたっぷり入って、きっちり辛い。どれもこれもとってもおいしいし、激安ではないけれど、リバーサイドのレストランの中ではかなりリーズナブル!日もすっかり落ち、周囲のビルに灯りがともりはじめたころ、時間をオーバーしたまま停泊していたクルーズ船もやっと出航。出航までお店の注文して、あとは飲み物を船でいただくのかな?というシステムのよう。船が出た後は思い切り視界の開けた場所にあるから、開放感と夜景が楽しめてとってもいい感じ。あー、やべえ、また今すぐヨックヨーに行きたくなってきた。あのオースワン食べたいー! 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月16日
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清正の井戸の行列に加わった信じられない5時間の苦しみをレポート・・・。人間は極寒の中5時間待っていると、どのようになっていくのだろーか。うふ、うふふふ。 1時間・・・久々に会ったY子と、会えなかった数ヶ月の近況報告とバカ話をしていてこのあたりでは余裕だった気がする・・・「いやあ、1時間って結構短いね」「しゃべってるとすぐに過ぎるんだねー」「1時間は待てないと思ってたよー」と、キャピキャピしていたあの頃(遠い目)。他の方たちも1時間程度では誰も脱落しないようで、列が前に進んだ感じはまったくない。後ろに並んでいるきれいなおねーさんは一人参加。前にいる親子も、この時点では子どもを怒鳴りつけつつもまだ明るかったな。その子どもも怒鳴られてめげてなかったしね。そしてあたしたちもこの時点では「わあ、東京でこんな緑に囲まれた場所があるのねえ、うふふ」「テレビとパソコンしか見てなかったから、自然がうれしいわあ、きゃはは」「自然って癒されるねえ、うふふふー」と、気色悪いくらい自然を褒め称えてみたり、寒々しい屋外で行列している自分の悲しさを否定すべく、楽しい時間であると自分に言い聞かせる余裕があったはず。おまけに1時間待つと、列から脱落するのがもったいなく感じるもんなんだなと初めて気がつく。そうやって我々は魔の時にとらわれていくのであった。 2時間・・・なんとなく手と足がかじかんでくる。仕方がない。成田から韓国についてしまう時間がたっているのだから。某公務員時代からいく久しくやっていない「行進」をしてみたり、街中でやったら「見たらダメよ!」と親に目を覆われてしまいそうな変な人になれる小躍りに興じる。しかし自分たちのうしろにできた多くの人に「あ、意外と進んでるじゃん!」と気持ちだけがバリバリ前向きになる。脱落するなら今だが、2時間待ってますます諦めるのがもったいないのと、どれくらい人が前にいるのかが全く見えてないことで脱落をまぬがれる。 3時間・・・疲労で会話が減る(爆笑)。もう自然を美しがる言葉は出なくなり、ひたすら「寒い、疲れた」という言葉を発し、だいぶ心がマイナスに向かう。脱落か?1人で来ている人たちなんか、もう独り言を言わないと立っていられないようで、後ろにいた凛としたキレイなおねーさんまでが「さびー・・・うー・・・さびぃーーー」と独り言を言い始め、身体を不思議なリズムでゆすり、なんだかみんなが危ない人に見えてきてどきどきする。しかし3時間待てたことに「あたしって行列できるんだ!」と自分をほめてやりたい不思議な気持ちになる。 4時間・・・ますます会話が途切れがちになって数十分。そりゃそうだ。思考を南の島に飛ばしてみたりしないと凍え死ぬからだ。それでも列の先頭が見え、少し心が明るくなる。しかも井戸の入り口らしき階段も見え「あと15分か30分?」と計算しつつ、足を暖めるためのコサックダンス(うそ)を激しく繰り返しながら、「ここまで来て挫折するのはバカだな」と励ましあう。しかし強烈な眠気と寒気。「寝たら死ぬぞ!」とどつきあいながら立ち続けるも、目の前のバカ親がかわいそうな子どもを怒鳴りつけたり、一人できているきれいなおねーさんの独り言がますます激しくなることに気を取られる。 4時間15分・・・意識が途切れがちになる(爆笑)。やっと看板の前にたどり着くも、みんなの行動が見えてまた呆然。井戸の前の小さなスペースにはどうやら1人しか立てないのだ。だからこんなに行列する羽目になっているのだ。「携帯の待ち受けの写真を撮り、水に手を浸し、お願い事をする」という行動を見て「一人1分だとしても30人で30分だな」ということが判明。おいおい、このままじゃ早く見積もっても予告どおりの4時間ではなく、まさかまさかの5時間待ちか?Y子が白目を剥いて立ったまま舟をこぎ始めたので肩をゆすりたたき起こす。そして、2人でこの場所でできる限りの嫌がらせを考えて、寒さを紛らわせる。「わーん、携帯おとしちゃったあー、って言って、拾うのに1時間かける」「井戸の前で踊ってよ、どんどこ、どこどこ♪」「ペットボトルでお水取り、いやだーん、あと50本あるぅーってのはどうだ?」「わあ、素敵な場所ー!5時間並んだから1時間いようよーって言いながら、次の人に場所譲らないっていうのはどう?」・・・ばかじゃん? 4時間40分・・・もう気絶というか臨死気味。幽体離脱で心だけはバンコク。膀胱も限界まで膨張し、失禁までのカウントダウンが始まっている(きたねえよ)。足にはもう感覚がなく、手は冷たくかちんこちん。そして無言・・・。少しでも割り込みを働こうとする奴に、全員が「なんだ、あいつ!」「信じられねー」「井戸に落とすぞ!」と、荒んだ言葉を口にする。もう、ここには理性がある人間などいない。この4時間40分の間に、そんなものは、落としてきてしまったのだ。本能だけで順番を待つ人間の恐ろしさよ。ちなみに一番口汚かったのはあたしだと思われる(恥)。4時間50分・・・自分の番が近付くと、不思議と寒さは感じなくなる。ん?辛すぎてドーパミンが大量放出されたのかな?みんな20~30秒くらいで場所をゆずっているのだが、目の前で来たくもないのに並ばされ泣きもせず頑張ってる女の子を、ぐずるたびに叱り飛ばすガラの悪い子連れ夫婦は、そのどなりつけていた女の子を、何度も井戸の前にいかせ、祈っている写真まで撮り、他の人に早くしろとか口汚くののしっていたくせに、一番時間をとってやがる。ああ、こいつら今、井戸につきおとしたい。いかんいかん。こんな気持ちじゃパワーはもらえんぞ。 5時間・・・寒さは完全に忘れている。いや、麻痺している。外気より暖かく感じる水に手を触れ、待ち受けの写真を撮り、お水をペットボトルにいただく。飲水は禁止だそうなので、面接前に手を洗う水とかにしようかしら。いや、煮沸して飲むか。しかし何千人もの人間が手を浸していたから恐いな。どうですか、でもなかなか美しい井戸でしょう?これを待ち受けにするとご利益あるんだってよ。参拝後・・・あぎゃーっ!参拝を終えた途端、足が動かなくなった・・・歩けない。今まで我慢していた足が疲労を思い出したのか、ストライキを起こしたのか(号泣)! うまく歩けない足、冷え切った身体をひきずって、ぼろぼろ、よれよれになって帰宅。ん?ポストになぜかデカイ封筒。もしや、もしや、もうきたのかご利益が!だって5時間待ったもんね、ね、ね! ・・それはなんと去年出した求人に対する書類審査落ちの封書であった。 ちーん・・・ちょっとぉおおお!・・・ご利益はぁぁあぁぁああ(号泣)? いんや、これは去年出したやつだからね。これから出す会社でご利益あるんだよね?ね?ねー?そうだよね?清正公!?もしかして、石垣よじ登ってガードマンに怒られていた時から「こいつはパス!」ってはじいてたのか?そんなことないよねーーー(号泣)。以上、人は極寒の場所に5時間立ったままでいるとどうなるかレポートと、ご利益は・・・とほほか?いや、まだまだーな・・・清正の井戸、行列参戦記でした。ちゃんちゃん! 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月14日
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タイとはなんの関係もない話を2回にわたってお届け。すんません。しかし、一日も早くタイに遊びに行けるように仕事を決めるべく、ものすごいブームの場所に行ってみた。いやー・・・もう一生無いな。この行列嫌いのあたしが、ブームにのるのが苦手なあたしが・・・やっちまった。いや、あまりの新年からの不遇に日寄っちゃったよ。はい、今テレビやら芸能人のブログで「ご利益ありあり!」と評判の清正の井戸でございます。元気ぶってますが元来働き者なのに働いていないことや、心もとないお金、一人で過ごす年末年始に惨めで号泣しそーになっていたところ、とあるバラエティー番組で千原ジュニアが「清正の井戸はすごいんやって!」と力説しはじめたのであった。正直、この手の話は鼻でせせら笑うか、ブームが去ってからいこう、と思うあたしだったが、人間の心とは簡単に折れ曲がっちゃうものなのだ。自殺する人って「死ぬくらいなら逃げればいいのに」「仕事やめればいいのに」って冷静に思うけど、ある事に気がついた。駅のホームに立ってて「あたしってなんなんだろう?このままどうなってしまうんだろう?」とこれから先のことに強く不安に感じると「死んだら楽なんだろうな」と悪い方に考えが行ってしまう。人身事故で電車がよく止まるのは、こういう「魔がさす瞬間」ふらーっと線路に引き寄せられる人が多いっていうことなんだなあと。 ま、あたしは「だめだったら全て投げ出してタイでも行くか」「タイ料理屋でアルバイトでもしてみようかな」「今は正月だから求人出したくても会社が休みなんだよな。次はどの会社がだしてくるかな」「実家のお墓の場所が嫌いだから今だけは死ねない」と、今先にある課題を越さなくてはならない使命感があったり、タイっていう死ぬくらいなら行きたい場所があったり、思いとどまれる理由があるけど、それを思い出す余裕もなく、ぽーんって飛び込んじゃう人がいるんだろうな。その瞬間は家族や友達や大切な人を思い出す余裕がないのかも。その気持ちがわかるくらい、くらーい年末年始だったもんで。 あたしはもう退職しないであろう会社が決まらない限り実家に帰れないのよね。求職中に実家に帰ったら間違いなくとーちゃんとけんかになるからね。そういう理性があるから、まだ電車に飛び込まないんだけど・・・でもいつもは飛び込まない大ブームのパワースポットには飛び込んじゃいました。ちゃんちゃん(自爆)!おまけに細木数子の本もかっちまいました。ちゃんちゃん(大自爆)! 1月に勝負かけないと金銭的にも無理なあたしはブームが去るのを待つほど余裕がない。なぜなら正月、3連休があけたら求人も出て、また面接ラッシュがくるから。そして内定しても変な会社・・・飯田橋で募集かけやがったくせに飯田橋で働く人は実は採用する気はなく、実は埼玉の支社に行ってほしいという確信犯な会社だったり、社員で募集していたのに実はフリーでお願いしたいとか「内定です!この給料でお願いします」という給料が広告に書いてあったお給料と全く違って新卒以下並の給料だったりとか・・・あとは4ヶ月勤めたけど、書いてたら5万文字いきそうなブラック企業だったりさあ・・・そんなのにひっかからないためにも、身を清めておかなくては!ああ、それが思い込みでもいい、自分が思い込んで元気になれれば何でもいい!溺れるものはワラも掴むし、酒瓶もつかむのだ(ん?)。 で、家がド近くの「清楚な小学生的ビジュアルにして実は三十路、店のペーパーで不気味な動物や人形を作ったり、酔うと不思議な踊りを披露したり、夜中にウサギのぬいぐるみを、きゃーっはっは!と笑いながら刺していそうなイメージがあると同僚に言われる」親友Y子に声をかけてみたところ、意外なことに「明日ひまっすよー」と嬉しい返事。ちなみにY子は前日に「東京大神社」っていう恋のパワースポットにも行っているようで、この3連休はパワースポット三昧だと自虐的に狂気の笑みを浮かべていたようだ。 1人で行くことも考えたが、ありとあらゆる検索で「清正の井戸」と検索したところ、その千原ジュニアが「すげえ」と言ったことやら、ブログ女王の真鍋かおりがブログに紹介したりとかしちゃったことで・・・年末あたりから3時間から5時間の行列は当たり前らしい。この真冬に1人でそんなに待ってたら凍え死ぬ!しかもあたし、今まで行列に加わったことが無い。それが10分でもイヤだといって帰っていた。そんなあたしが時間単位で待てるのかっつー・・・そもそもなんで、たかが井戸にそんな行列が・・・。千原ジュニア情報では「写真を携帯の待ちうけ画面にすると、ものすごいご利益が・・・」とのこと。売れない芸人にレギュラーの仕事が決まったり、待ち受けにしてすぐレギュラーが1本増えた人がいるそうなのだが、それを馬鹿みたいに信じるのも恥ずかしいので、他の人の話もググってみた・・・恋愛系とかいうよりは、千原ジュニアの言うとおり、お仕事関係でうまくいくという話が多かった。お仕事!こりゃいいや! 行列しても行きたいと思ったのは落ち込んでいたのもあるけど、あたし、親の転勤で6年熊本に住んでいて、東京の次に長く住んでいたのは熊本だったりする。だから清正ときいてすぐ「加藤清正」とぴんときた。「熊本城」を建築した人で、その熊本城、石垣が「ツバメ返し」という手法で作られ、例えるとスタイルのいい女性のウエストのくびれ、みたいな状態。途中までよじ登るのは簡単だけど、上にいくと、ひっくり返ってしまい、忍者がよじ登れないようにできている。小学校低学年から高学年といえばお城の石垣に登りたい盛り(そんな盛りがあるわけないが)。その清正公ご自慢の石垣にはりついて「きゃははははー」と騒ぎつつ、弟や同級生とどこまで登れるかいつも競争していたあたし。そして「おりてきなさーい!」とガードマンに怒られ続けていたあたしである。 ってなわけでこれも何かの縁(はぁ?)と思ったわけだ。 清正の井戸の水はこんこんと湧き水がたえることなく溢れている不思議な場所だそう。そういえば熊本市といえば私が住んでいた当時は市民の飲料水を全て湧き水でまかなっていて水道代が水をくみ上げるポンプの電気代しかいらなかった。家の側にはもったいない!というくらい湧き水がわきつづける井戸がぼんぼこあって、まさに水の都。 そういうことがあっただけに、清正の井戸に湧き水がわき続けているのにも不思議な思い。清正公、水に縁がある人なのかもしれんな。 で、正月からの昼夜逆転生活に別れを告げ、必死で起き、朝行けば行列は無いだろうと、甘い考えを抱きつつ明治神宮へ。 さすがに5時間待ちと書いてあったら、それはもう待つという人間の能力を超えていると考えるあたしであるからして、明治神宮を参拝して表参道でランチでもして帰ろうと思っていた。そうだな、限度3時間だな・・・。鳥居をくぐり、道なりに「明治神宮御苑」を目指すと、午前中は恐ろしいほどすいていた明治神宮にあるまじき文言が書いてある。 「清正の井(正式名)は4時間待ちです」・・・がーん! このふって沸いたようなブームにはしゃいでいるのは客ではなく、おじさん係員。明治神宮参拝で御苑まですべてまわる明治神宮参拝者は、今までほんの一部であっただろうに、急に毎日千人越えの列ができるようになったのだ。入場料を払うブースのおっさんたちは「今ひどいよー、異常なブームだからさー」「これからいくつもりなの?大丈夫?お参りできるの午後2時だよ」と若い娘に必要以上に話しかけまくってて、ぷちキャバ気分を味わっている・・・うーん、これもご利益(??)。 我々は「途中で挫折する人もいるだろう」と甘く考え最悪3時間?と列に加わるも驚愕!すいません、この人たちってどこまで続いてんの? しかもまだ意味がわかっていない年齢の子供連れも多く、子どもがかわいそう。案の定ぐずりまくってるのに、親が怒る。あのさ、親の勝手でこの寒い何もない場所に数時間いさせようっていうのになんで、そんなに怒鳴るの?あんたみたいな親、パワースポットに来てもいいことないよ、と眉をひそめつつ・・・この後、実は並んでみたら5時間だったという壮絶な戦いに参加するのだった。つづく・・・ 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月12日
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「まだ行くところがあるから」と、中途半端に欧州ストランの優雅なパラソルの下で、にやりと不適に笑うJちゃん。 なんとな? それにしてももう真っ暗だと言うのに、客に対する演出のため、未だ泳いだり、くえっ、くえっと言いながら歩いたりしている、白鳥やあひるちゃんの鳥目が気になる。だって小さな頃、鳥は夜、目が全く見えなくなるって、ママンに教わったもん! ああ、それなのに・・・もしかしたら人間と同じで照明があれば見えるんじゃないかって言うくらい、白鳥もあひるちゃんも張り切って泳いだり、はしゃいだりして、某国の●●組さながらにお客を喜ばせている。 だが・・・、そろそろ動物も見飽きたかなと思った頃だったので(笑)「わーい」と飛びつく。 むふふ。遠足はまだこれからであったか。どこだろう。 肝試し?夜の仏像逆戻り?まさかあのピピッタパンに深夜潜入? 「ちがうわよー。川沿いでもう一杯いこうかと思って。」 わああお!もう一杯!あたしが大好きなことば「もう一杯!」。ちなみにコ・ピピ、Kちゃんの娘さんWちゃんは、ファンタとコーラしか飲めないのに「2軒目!」という響きに身を震わせて喜ぶので、同類だろう。ほんなもん、大賛成でんがな!しかも川沿いなんて、最高! 酒豪の悲しさか、あたしから「もう一杯ー!」をねだる場合はどの友に対しても発せられる言葉だが、意外と友達から「もう一杯いけんだろ?」と言われることは、数える人数の同じレベルの酒豪友のみ。 そうではなく(笑)、お酒があんまり飲めないJちゃんから先に「もう一杯」・・・この言葉を聞けるとは!めでたい!いいことがあるかもしれない(はぁ?)!宝くじ買うっときゃ良かったかな! 聞けばJちゃん、車を借りれる時は少ないので、その時は思う存分、このように行きたい場所を巡っているようだ。ランスアンの「To-Sit」 に味をしめていたJちゃんは、リバーサイドの支店もえらく気になっていたようで、このチャンスにー!と思っていたらしい。 そうだよなあ。ピンクラオ橋方面で飲んだらあんまり遅くまで楽しめないもんね。帰るのが面倒くさくなりそうだよ。「だからお腹一杯にしないでね」といわれて、お酒はビールまで、食べ物は先ほどの2品としておくことに。 To-sitのトックリ型グラスできりりとしたウオッカソーダを飲みたいもんだ。 そしてチロリアンな格好をしたこてこてタイ人の皆さんに別れを告げ、店を出た。・・・若い子は似合うけどおばちゃんにはこの格好きついよな。 あばよ!また来いよ!と言ったとか言わないとか。 いやー、それにしても朝から深夜まで今日はフルコースだ。楽しいなあ。ありがとうJちゃん。 というわけで、我らピンクラオ橋付近から左へ曲がり、リバーサイドのTo-Sitへ。 ここでも運ちゃんは地図が読めない、道がわからないという能力を最大限に発揮!おだやかなJちゃんがエキサイトする寸前に、なんとか到着する。ってか、ほとんどJちゃんが指示して、途中でものすごーくわかりやすい看板が出たからなんだけどね。がんばれよ、運ちゃん(笑)。 でも日本のお菓子あげたら、無愛想ながらも心を開いてくれたような気がするよ。ん?気のせい(笑)? ランスアンのTo-Sitも一軒家レストランで素敵だけど、ここもすごーくかわいらしい作り。かといって、ランスアン店同様、ローカルタイ人が楽しむ店らしく、クールなモダンさはなく、おしゃれなんだけど、素朴さが残っている。 いかにも食堂みたいな飾り気のない椅子やテーブルの席もあるし、統一感はゼロ。しかもいかにも手作りですか?みたいな木でできた椅子やテーブルが、これまた統一性のないパステルカラーのペンキで塗られていたり(笑)。 でもねー!見てー!まるで灯台のようなエントランスが幻想的♪テラス席も広いけど屋内席もかなり広いようで、大きな室内では有名ミュージシャン(タイの)もライブを行うようだ。 最初に川に突き出した桟橋席を勧められ・・・桟橋があるあたり、灯台みたいなデザインにしているのがコンセプト?と、思ってたところ・・・思い出した!!! 「なに?どうしたの?」 実はここ、何年か前「ピア●●」っていう名前の違うレストランだったと思う。●●には数字がついていたような・・・昔ピンクラオに友達が住んでいて「ここよく来るよ」って言っていたのだ。ちなみにあたしはこの近くの「カナブナーム」っていうひなびたレストランが好きで、その友達とも、タイ人Mさんとも来ている。こちらもおすすめ。 つまり前からこういう灯台型のデザインだったのかもしれんな。灯台側デザインの方向から眺めたのは初めてだけど・・・だって「ピア」っていうくらいだもんね。 しかしその、自慢の桟橋席は、1人は川に背を向ける形になるので、却下。タイ人はどうもこの桟橋席が好きみたい。そこに集中して座っている。エントランス入って右側に見えた、川に向かって全てのデッキチェアがあり、なんかビーチリゾートみたいな雰囲気の酒が飲めそうなエリアへ移動させてもらった。ここの店員さんのいいところは、そういう面倒なことを言われてもにこにこ丁寧に接してくれるところ。教育はTo-sit全店行き届いているのかも。あとは試していないサイアム店だけだが・・・雰囲気のいい一軒家レストランの方がいいから、ランスアンかここにしか行かないだろうな。 おお、いい感じ。がっつり食事派にはむかない座席だけど、飲み派は断然こっちだな。席が隣同士に並んで、どちらの席に座っても正面に川がせまってくるからいい。さすがにお腹はそんなにすいていないので、つまみ1品と酒を飲む。このヤムうまーい!海老もイカも大振りなものがごろごろ入っているし、辛くて味が濃いぞ! 「To-Sitってうまいね。ランスアンもうまいけどここもうまい。」「支店によってばらつきがあるところもあるけど、ここは料理に力入れてるねー」「ここまではなかなか来れないから、堪能しとかなきゃー!」 ってことでお酒、お酒。 これもTo-Sitのお決まり「トックリ型グラスにたーっぷり」で、これも両店変わらないボリューム。おまけにTo-Sit、ウォッカソーダのウォッカ分が濃くてありがたーし!薄いとこなんざソーダの味しかしねーしよー。いいなあー。ごくごく飲んじゃうよー。 奥はJちゃんが頼んだ「スクリュードライバー」。ありゃ?今日はJちゃん珍しく2軒目でお酒頼んでますな。やっぱし川沿いの立地は最高だねー。 あ、興味のある人は住所はこちら、To-sitホームページをごらん下され。 出だしはモタサイ、ピピッタパン、仏~、スイスなんだか、オランダなんだかよくわからない世界、いやレストラン、そしてここ、と、大満足の遠足だったわー。 ありがとう、Jちゃん。また遠足しようね。・・・いつになるかなー(涙)。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月10日
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ささ、夕飯行きましょ、面白いから、ぜーったい面白いから!とミニ駐Jちゃんが鼻息荒く語るレストラン。ううむ。気になる。我々はプッタモントンの大仏像公園(勝手に命名)を後にして早めの夕食へ。 昼抜きで腹ペコで1秒でも早くご飯を食べたい状態のあたしは、ドライブ中も気がそぞろ。到着した場所は...面白いって...なんっていうか、その。面白いって言うよりは全くの予想外っていうか。あの、知ってます?伊豆にある「バガテル公園」のような。 あ、でもバガテル公園はイギリスだったかおフランス(どっちか忘れた)の庭園を模したとか、コンセプトがあった気がする(うろ覚え)。なんだかスイスなのかオランダなのかフランスなのか、イギリスなのか、で?結局はタイなのか?・・・と、みんなミックスされてるので、バガテル公園には失礼かもー?・・・脱力?いや、爆笑スポット?どう表現していいかわからない恐ろしい場所! とりあえず巨大な王様が出迎えてくれたっていうのは、もう絶対にタイなんだけど「さわっでぃーかー!」って迎えてくれたあなたはとってもチロリアンだから!はためく国旗は思いっきりタイなんだけどオランダな風車がまわって変な感じ。国旗の根元にはあっひるちゃーん。 ははーん、こりゃ長崎で浦上天主堂とか平和公園に連れて行ってもらえる予定がいきなりハウステンボスだったオランダ人の心境なんだろうか。もし始めてタイを訪れた人をここに連れてきたら、え?え?え?えええええーーー?って泣いちゃうかもしれない。何度かタイに来ていたらこのシュールさは絶対に味わうべきだ!ま、タイはじめてさんを連れてきて泣かせたい気もするけどね。Jちゃんの不思議に思うことは、こんなに不便な場所でもファランには絶対に会ってしまう、ということなんだって。しかもタイ人に連れてこられたわけじゃなく、ファラン同士で、バンコク市内でもないのに、どうやってかぎつけたんだろうねと。英語と道がわからないタクシーで運ちゃんにこの場所を告げるのは至難の業だろうし、車やバイクを所持している在住歴の長いファランさんしか来てないんだろうけどー。ファランって活動的だよねー。としみじみとJちゃん。そーだよね。日本じゃ「年取る前に海外いこう!」ってなるけど、ファランっておじーちゃんやおばーちゃんがガンガン旅行してる。元気だなあ。あ!でもあれだよ。Jちゃんのダンナさんみたく、会社に勤めててタイ人の部下に教わって、家族連れてきたとかそんな感じじゃね?こんな池作ったら巨大トカゲが住み着いちゃいそうだけど、無理やり排除し、劇団いろはよろしく設定されたステージに泳がされている白鳥に目頭が熱くなる。 さて、席に座りますかーって・・・なんっちゅー広さなんですか? 周囲に大きなビルがないのし、人口も密集していないせいか、バンコク(あれ?ここバンコクだっけ?)において大きな青空を眺めることができます。「前に来たときこれが美味しかった!」というミニ駐Jちゃんは、川えびのレッドカレーソースをご注文。そしてそれにガーリックパンを追加。 ぱっと見、これ洋食みたいじゃない?「タイ料理だよー。でもこれご飯じゃなくてガーリックトーストと食べるのがおすすめなんだってば!」言われて恐る恐るやってみる...。あれ?なんだこりゃー!このレッドカレーってばタイ料理というよりは洋食のソースに近いぞ?なんでだ?いや、タイカレーをガーリックトーストに乗せたらこんな感覚なのか?ずいぶんとクリーミーに作ってあるソースなので、タイカレーがというよりはこのソースにひと手間かけているに違いない。こってりソースとこってりタイカレーが好きだったらたまんないんでしょうねえ。うんうん。あら、でも川海老の悲しいところは頭や手に強力なボリュームを感じさせるのに、食べれる身が普通の海老と変らないところ。すごいボリュームとすごいインパクトを与えつつ、食べ応えがないのが悲しい。あたしがここで一番食べたかったのはポークチョップ。大好きなんだもーん。あっ。ますますタイではない(笑)!せっかくJちゃんが川海老のカレーで、ほんの少し不思議な国からタイを呼び戻してくれたのにー。あ、でもガーリックトーストで帳消しだったか?でもこのポークチョップ・・・ものすんごいジューシー!やわらかくって美味しい! こういう雰囲気の中だったら、もうタイ料理じゃなくてもいいよねー。あたしこれ一皿全部食べたいー!芝居がかった動物たちを眺めながら美味しい料理とビールに舌鼓をうっていると、日が暮れてきた。レストランはライトアップでまた違った雰囲気に変~身! 夕食の時間ともなるとこの混雑振り。どう見ても会社帰りのタイ人も多く、ちょっとした話題スポット&人気スポットなのかもしれぬ。しかし会社・・・どこにあんの?ビルなんか見当たらないしね。もしかして市街からわざわざ車飛ばしてきたのかな?夜になったら●ィ●●ーラン●みたいにキャストがかわるのかなあ。さっきまでいなかったウサギがもうにょうにょ動いてるけど!タイとは思えない不思議な空間でいただく洋・タイ折衷料理!なかなか変った趣向でよろしくないでしょーか?恐らくビールも世界のビールがそろって・・・知りません。頼みませんでした(笑)・・・。残念ながらあたしはこの場所がわからぬよ。Jちゃんの車に乗っていただけなので。プッタモントンの仏像の近く、ということだけは確かなようです。・・・幻を見ていたかのようなトワイライトゾーン??異次元レストラン??あれ?さわやかさより不気味さと笑いが残ってしまった。これでいいんだっけ?Jちゃん!? つづくぅ・・・。 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月07日
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新年にふさわしい仏像の画像をどうぞ??脱力閉鎖ぴぴったぱん(博物館)に恨めしい目を向けつつ向かったのは、この公園メインの仏像! まぁー、ほんとに、ほんっとにでかい! はーっはっは! ミニ駐Jちゃんと比較してみた(笑)。 昔、まだ北野たけしがばりばり「ビートたけし」で、高田純二が最盛期だった「天才たけしの元気が出るテレビ」(うわああ、歳がばれるぅうう)で「ダイブッコン」って言う、変な巨大な大仏の着ぐるみだかロボットが流行ったんだけど、思わす、実はこれだったんじゃないかと勘違いしてしまいそうな、巨大な「歩く仏像」! 巨大な園内はこの「歩く仏像」さんが歩くための無意味な通路、座れる巨大台座、休憩どころまでが多数配置されていて、夜中に歩き放題してるんじゃないかと本気で思ってしまいそうな「仏の部屋仕様」の作りになっている。いつでも仏様には色んな場所に行ってほしいと言う思いからなんだろうか。でも園内しか歩けないよね。あ、出るなってこと? しかもいつも仏様、座っているわけで(立ってたり、寝てたりもするけど)その座席から「よいしょ」って下りる劇的瞬間をキャッチした、もしかしたら世界唯一(?)なんじゃないかと思える珍しいポージング。 確かにこれは有名になる理由がわかる気がするよ。恐らくタイ独自の「歩く仏像」が歩き出そうとする姿を現したのでしょう。へええ、よく考えたこと。 あっ、「歩く仏像」も日本の皆さんには馴染みがないでしょう。 実はあたしも、もしこのポージングをこの仏像ではじめて見ていたとしたら、意味がわからなくて大爆笑必須だったのだけど。他の場所で「歩く仏像」を見ていて免疫はできとったんです。でも見た時には「何?この仏様?何で歩いているの?」と笑い転げてしまった記憶がございます(失礼)。どこだったかなあ・・・バンコクの博物館の飾られてる写真か、バンコク北部のチェンセンか・・・あうー、忘れた。 歩く仏像の方は、「遊行仏」と呼ばれるタイの仏像にしかないスタイル!ってことは「遊行仏」として歩き出すために座席を下りた姿も、タイ独自のスタイル!おお、ありがたやぁあ。 あっ!つまりワットポーの涅槃仏も、夜中にこんな格好で、ふらふらしていたところ、ヤンキーに絡まれけんかになってほっぺに傷・・・なーんてこたぁない。 いや、待て!ワットポーの仏さんのけんか相手は、まさか、この仏さんだったのか?いや、まさか。だって「同一人物」だし・・・(笑)。でもあるとすればぁ・・・ 「俺が本物だ」 「俺だ!」 「お前生意気なんだよ、きんきらしやがって!」 「だって俺、世界的に有名だもぉーん!」 「お前なんか寝てるだけじゃないかよう!俺なんか歩き出そうとしてるんだぜ!」 「田舎もんのくせに。こんなところ誰も来ないやい!」 「なにぃいい!お前今50バーツも観光客から巻き上げてるらしいな!俺はタダで参拝客をもてなしてるぞ!」 「はーっはっは。タダにしてるのに誰も来ないのか!意味ないやーい!」 ・・・「なにぃいいいい!?」 ぼかっ・・・結果・・・どどーん・・・。 ありうる(ないない!) ま、もう空想はやめておきまして、「遊行仏」は正しくは「教えを伝えるために渡り歩く」仏様でケンカをして歩いているわけじゃございません。なんとけなげでかわいいんだ! 英語の解説では「ウォーキングブッダ」と書いてあり、急にありがたみがなくなる(笑)。涅槃仏も「スリーピングブッダ」だもんね・・・。なんか遊んで、疲れてさぼってるみたいよねえ。漢字のない国ってこういう説明しか受けられないんだなあ。ってか一応仏教国だから、なんとなくの知識があるので、格段理解はしやすいよね。 いや、まて!「遊行仏」を直接訳されるほうが数段やばいな(爆笑)。遊びに行く仏像。ぎゃーっはっは!どこに行くんだ、お前!と外国人観光客が勘違いしそう。 「ゴープレイブッダ」 「ゴープレイブッダ」をいじるのはここまでにして(反省)スコータイ遺跡には鬼のようにたくさん「歩行仏」の像があるんだって。だからなんともいえない可愛らしい風情があるそうな(笑)。興味のある人はレッツゴー。 ちなみにスコータイ遺跡には、あたしも一度は行ってみたい!ゴープレイブッダと遊びに行きたい(まだいじっている。)歩く邪魔をしてみたい(ほんっとに罰当たり)! 本当に地獄に落ちたら大変なのでやめておこう。 きゅるるる、きゅるる、と何かの音を聞く。まさかオオトカゲ? はっ!あたしのお腹だ!そうだ、うちらはランチを食べていない!いんやあたしは朝飯も! つづく・・・ 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月04日
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明けましておめでとうございまーす! 昨年後半は細木数子の占いが的中しまくり、ろくなことがなかった2009年。「何をやっても空回りなので、来年まで焦らず待ちましょう」 あたりすぎです。 正月は朝から酒を飲むと言う実家の言い伝えどおり酒焼酎を飲みつつブログを書いちょりますが、その的中しまくった細木数子の占いで言うと、今年は素晴らしい年になる上に星座占いでも前半1,2,3月、絶好調で、去年の10月から努力をしていることが2月に実を結ぶそうな・・・って就活だけじゃん(爆笑)。 占いにすがってるよ(涙)。そんな年明け。 年末は飲みまくりが続き、そこそこ面白かったんだけど、一番誘っていただいて感動しちゃったのはタイ料理屋「コ・ピピ」のお身内の忘年会でした。 就職決まってないから恥ずかしくて実家にも帰れないし、タイに行くお金もないし、みんな実家に帰っちゃうから友達も誘えんなー、の31日スタート(つまり30日の24時過ぎからスタートってこと)な忘年会。コ・ピピの武蔵小杉店から同じく武蔵小杉の小さなタイ料理屋さんに移動した我々。ぱっと見、ほぼほったて小屋のこのお店はしかし明らかに周囲から浮きまくった異質な空間。耳が潰れそうなほどの大音響が流出していて、完全に近所迷惑。思わず「大丈夫なんだろうか?」と言ってしまったあたしの予感が数時間後的中するのだった。 引き戸を開ければそこには大勢のタイ人の皆さんの、顔、顔、顔。 ほっとしちゃうのはなんだろう。そして初めてのあたしにも皆さん優しい!タイ人ってなんでこんなにみんな朗らかなの? いつも厨房で陽気に美味しいタイ料理を作ってくれるチュンポンさんは今日はパンクかぶれな迷彩服で現れ、タイカラオケ歌う気まんまんだ。ちなみにSEK LOSOがお得意なんだそう。 BODY SLAMとBIG ASSが好きだという、同じく小杉店のタイ人青年は、たまに厨房から歌声を披露してくれるので面識はあるが、若く見えるので学生だと思っていたら32歳だとか。タイ人の年齢ってわかんないー。撮影係を1人でかっていて、ひたすら場内を撮影(どんだけ騒いでいる姿が映っているか不安だ)し、さらに「はいっ!」「どうぞー、どうぞー」「お疲れ様です!」と言うタイミングが、よく会社にいるお調子者のサラリーマンのそれで、もう日本人と化しているのかもしれん。 そして大学生で5年日本にいたというゲオちゃんは、目をつぶっていたら完全に日本語のイントネーションで日本人と話しているような錯覚を覚える。しかも大学でバンドをやっているようで、お互い声フェチだったり、音のスタイルでバンドを好きになるタイプのようで、むしろタイの音楽より日本の音楽話に燃えてしまった。 そんなお調子者くんと、ゲオちゃんと、隠れてるTちゃん。さらに朝の10時30分からこの日のカラオケを死ぬほど楽しみにしていた木の実ナナに似の小杉店ニュー・コックさんとKちゃん。 とりあえずSEK LOSOのアルバムからスタートした忘年会であったが、意外にもSEK LOSOを聴き慣れたタイ人でも速い曲は歌えない、というのをお調子者君の調子っパズレな唄い方と「早くて歌えない」というつぶやきにから目の当たりにし、安心し「パンティップ」を唄う。 それにしてもチュンポンさんの迫力ある声はどうだ。SEK LOSOというよりはもうオペラ歌手くらいに声量がある。 お店の人もみんな口ずさんでて、店内「第九」状態。年末にふさわしい光景ではないか。でも、たった一人で来ている、ちっちゃい猿みたいなスーツのおじさんが、いきなり「ダンシングオールナイト」を入れ(しかもボサノヴァヴァージョン)、狂ったように踊りながら唄っていたりと、他のテーブルにも何か尋常ではない香りが漂っており、さすがタイ好きはちょっと違うなあという雰囲気だ。もちろん日本の歌もおっけー。あたしと同じ、お客さんチームのもう1人と、溝の口に勤務する修行僧のようなおにーさんも(同郷らしい)歌い上げ ・・・ている間に、なんだか物々しい空気が立ち込め始めた。え?なになに?外に何かいるの? はい、神奈川県警のお巡りさん登場ー! いっせい手入れか? わかるよ。ここ、タイ料理屋っていうか、タイパブな雰囲気も漂ってるし、こういうおねーさん目当てのおじさんも中途半端に来るもんね。え?違うの? 悲しい顔の店の主?のタイ人おじ様が言うには周囲の家からうるさいと苦情がきたとか。ふふ。そんなの今頃ですか?そもそもボリューム上げすぎなんだと思うけど。最初から小さくかけてりゃ良かったのに。いやわかりますよ、そりゃ。この年末に聴いたことのない言葉の曲が響き渡ってりゃ、さぞかし恐かったでしょう。 しかしタイの警察と違ってワイロを握らせれば去ってくれるほどのいいかげんさは持ち合わせていない日本のお巡りさんから「営業時間が24時までという許可しか出ていないからね。これ以上音が出てたら、全員身分確認するから」と言われたそうだ。 恐らく周囲の家の人もある程度まで黙ってくれていたに違いない。あたしならもう24時あたりで電話している(笑)。 で、身分確認するからね、と言われて「あ、どんぞどんぞー」と思っているのはあたし達だけで、やはりこの店には「あっ!やばい」という人もいるようだ(笑)。音が鳴り止むまでこの店の前でチェックしてるそうだが「でもあのケイサツかっこよかったよー。身分の確認まではしないってー」と、タイのおねえさんはすごく前向きだった(笑)。というわけでわれらはタイカラオケと言う最大の楽しみを取り上げられる。しばしご歓談をーというムードになり、酒を飲みつつ、うまうまの食事に手を伸ばす。 初めて食べたジャックフルーツを辛くいためたもの。いやー、こりゃ切干大根の炒め物に近いねー。日本でこんな食材を食べれるなんて実にマニアックないい店だ。 そして、名前だけは聞いたことがあるチェンマイ料理「ナムギアオ」。 店によってはこの料理、辛くないものもあるそうだ。でもここはまったりとした濃厚な味付けで、辛くて最高にうまい!とろとろに柔らかく煮込まれた鶏の足や豚肉の脂が出汁となり、ほんとにまろやかなながら、がつんとくる辛さ。これとカノムチンや野菜をあわせて食べると・・・ますますうまい! ゲオちゃんが「つけ麺みたいでしょ?」とまたまた日本風なコメントで笑わせてくれえる。ビールが進んじゃうよなあ♪・・・ん?どうしたの?みんな何帰る用意してるの?えっ?帰るの? カラオケが唄えないことに楽しみを感じなくなったチュンポンさん、切り上げることにしたようだ。 いやーん、酒飲みとしては足りない! しかし Tちゃんもそうだったらしい「近々この欲求不満の会やりましょうよ」「やろうやろう」「ゲオちゃんもどう?パーミー唄ってよ」「あ、ゲオちゃんパーミーすごくうまいよ!」 そしたらお調子者君も誘ってBIG ASSやらBODY SLAMやらも唄わせよう。 というわけでTちゃん、近々タイカラオケしよう!最悪だった2009年に最高のおもしろいシメを与えてくれた「コ・ピピ」の皆さん、名前は知らないけど面白いタイ料理?カラオケ?の皆さん、神奈川県警のお巡りさん!ありがとうございました!というわけで、ブログ読者の皆さま、今年は輝かしい年になる予定らしいので(大爆笑)、よろしくお願いいたしまーす。応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.
2010年01月01日
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