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北京の洗濯物その後
2008年の「北京五輪」開催時、中国国家は、対外イメージ改善に躍起になっていた。
開催前から首都北京では、見た目の悪い低所得者層の住宅密集地を強制的に再開発、あるいは期間中高い塀で囲ってしまったりした。
ところが、市民のマナー向上となると一朝一夕にはうまくいかない。
「文明的市民」意識の普及浸透を目指すが、条例を施行するなどの強制的な方法でも効果は上がらなかった
特に困ったのが、竹竿などをつかって大量の洗濯物を街中に干し出す習慣だった。
当局がとりしまるにも数が多過ぎる。また、一度は取り込ましても、またすぐにそんじょそこらにひるがえった。
いわば、北風政策一辺倒ではうまくいかなかった。
「北京五輪」を境に北京の街はどうなったのか。
2013年、
街を覆い尽くす灰色の霧。
放射冷却による濃霧、化学工場の排煙、自動車の排気ガス。
加えて石炭ボイラーや焼却炉の煤煙(ばいえん)が、肺がん、ぜんそくなどの原因となる微小粒子状物質PM2.5をまん延させる。
さらに、中国では毎年3、436平方キロメートルの国土が新たに砂漠になっているという。
この砂漠化によって、砂塵嵐(黄砂)の規模が拡大し続けている。
そして、中国政府は、この深刻な大気汚染に依然として具体的な対策をとらない。
現在、北京の住人は窓を締め切り、室内で空気清浄機を使って生活している。
もう洗濯物を外に干すのはやめた。
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