乱暴なおじいさんとおばあさん論

むかし話に出てくる「おじいさんとおばあさん」ってのは実は４０歳前後らしいよ。

まあ例外はあるけど、つつましく夫婦二人だけで暮らしていて、孫でなく子供を欲しがってたりするよね。

で、突然、子供をさずかって、喜んだりする。拾ってきた子を世話するのをいとわない。

この、つつましい夫婦が実入りの少ない労働（農耕）に励んでいるが貧乏なのは、昔の社会的構造からすると一般的なのかも知れない。

だって出だしから特殊環境が舞台じゃ話がそらぞらしくなるだろ。

「むかしむかしは、いたるところに住んでいたようなおじいさんとおばあさん」ってことだろ。

不妊症が一般的だったかどうかは分からないが、楢山節考のような大家族はなかなか登場しない。

昔は平均寿命が短いからって言う話はもちろん理解できるが、それじゃ、子供を育て上げてからその子が活躍し「おじいさん、おばあさんは死ぬまで幸せにくらしました」ってのは、「幸せ」が、もうほんの数年しかねえじゃねえか。腹も痛めてない子を育てた苦労が報われねえじゃねえか。金銀財宝がつかい切れねえじゃねえか。一家繁栄するには更に数年かかるぞ。

出だしがもう「おじいさんとおばあさん」なんだから、もう恩返しとかされても幸せ感うすいよね。

神様とかも、子供をさずけるんなら、もっと若いカップルがいいよ。メジャーリーグだって、日本の球団は選手を若いうちに出してやれっての。

あと、「おじいさんとおばあさん」に言いたいけど、自分たちの本当の子供じゃないからこそ、子供を旅に出したりしちゃいけないよね、欲をかいたりしちゃいけないよね。

だって、信心深く、つつましく暮らしてたから、子供をさずかったんだから、そういう、我慢みたいなのをしっかり教育してほしかったよね。メジャーリーグに出すのが早すぎて活躍できない選手って多い気がするよね。

それから、恩返しとかそういうのは、拒否してほしいよね。

信心深く、つつましく暮らしてたから、子供をさずかったんだから、この際、欲は捨てて欲しいよね。

でも、４０歳前後じゃしょうがないよね。

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