Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2008年03月04日
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カテゴリ: オリキャラ閑話




(クラス)散策する俯瞰庭園

(本名)ステラ・マクレイド





(特徴)

八人機関の一人。元は人間であったが、現在は”生命”と定義できるかどうかも危うい、無人の空中都市となっている。
存在自体は、夢物語や御伽噺として子供から大人にまで知られているのだが、信憑性や目撃例が乏しく、サンタクロースよりも実存を信じられていないのが八人機関の特徴である。

”散策する俯瞰庭園”は、自らの”美”を追究し過ぎた為に、次々と数多の機械、有機物、無機物などを取り込み、自我を無くした末に、大空を彷徨うだけの存在になってしまった女性科学者”ステラ・マクレイド”の成れの果てである。

人間の形どころか生命としての形からも外れ、
理論上は永遠を生きる事が可能な(生命と定義できない存在に”生きる”という表現は矛盾が生じるが)
輪廻の輪を外れた存在であるために、存在自体が、世界の理を捻じ曲げる存在である八人機関の一人ではあるが、
時折、旅客機などの眼前に突如現れパイロットの肝を冷やす以外は、特に何をするでもなく、ただ大空を彷徨っているだけの存在であり、勢力図としては中立中庸と言われる八人機関を体現した無干渉である。(もっとも自我を失っている為に干渉しようが無いのであるが




基本的に八人機関と称される存在達は、明確な悪意を持つ「常世の暁」などの例外も存在するが

世界の真理を計算し尽くそうとし、自らを電子情報の海と同一化した「虚数限界」

自らの”美”を追求したが為、空を彷徨うだけの存在となった「散策する俯瞰庭園」

自らの”可能性”を模索し、様々な平行世界と干渉し合い変質した概念となってしまった「嘆きの肉林」

不老不死を目指した末に、自らを素粒子化し、世界に拡散しつつも存在する「極光の君」

ただ自らの趣味のために発明品を作り続けた「瓦礫の王」


などのように、それ単体では悪でも善でも無い、完全な中立的存在であることが多い。



しかしながら

「虚数限界」には未来を除く、有史以来の全ての知識が

「散策する俯瞰庭園」はほとんどの部品が現代の技術では再現不可能なオーパーツとも呼ぶべき空中要塞へとなりえたりと、彼らが”悪”となるか”善”となるかは扱う人間次第という危うい存在でもある。

危険因子は絶対排除の号令のもと、十戒は三大呪術師は勿論のこと、八人機関も抹消すべき敵と認識しているのだ。


菊里の命令によって”散策する俯瞰庭園”のもとへと訪れたデウス・エクス・マキナが自我を失って久しいはずであるのにも関わらず、人間だった頃の人格・意思であるステラ・マクレイドと会話が出来たのは、彼があらゆる機械を愛し、愛される能力者であったからであろう。


(略歴)



今は遙か昔、北欧のとある王国に、非常に身分の高い生まれである貴族の令嬢がいた。

容姿端麗で才気に溢れていた事からも、両親から溺愛されていた少女は外出一つ出来ずに、一人で部屋にいるときは、いつもぼんやりと空を眺めることが多い寂しい幼少時代を過ごす事となる。
少女はいつも窓から景色を眺めていた、町の子供たちが遊んでいる様子も羨ましかったのであるが、何よりも空を見ることが好きだった。
日によって様々な表情を魅せる空。一秒足りとて同じモノを見せない様は少女にとっては圧倒的で不思議な存在である空。

ある日、それを見兼ねた少女の教育係が、少女の為に彼女の両親には内緒で、町の外れにある高台へと連れ出した。
眼下に広がる城下町の風景も圧巻であったが、少女にとってはあれほど焦がれた空が間近にある風景に言葉を忘れて、見蕩れたのだ。
”自分のやった事は間違いではなかった”そう思った教育係は、

「ここに来たいときがあれば、自分に報告して下さいませ。短い時間なら旦那様を誤魔化します」

と告げる。元より外れにあるこの場所は特に何があるでも無く人も寄り付かない場所。危険性は無いだろうと判断しての事だ


ーーーその日から、この高台は少女の居場所となった。


来る日も来る日も、教育係の迷惑にならない程度に時間を見つけては、少女はこの場所で空を眺め続けた。
しかしながら、教育係の見立てには一つだけ間違いがあった。
一人だけ、この人気の無い高台に訪問者がいたのだ。

それは、少女と同じくらいの歳の少年であった。

少女は少年に見覚えは無かったが、聞くところによると、少年は、いつも窓から空を眺めていた深遠の令嬢、憧れの存在と出会えるとは思えていなかった興奮に打ち震えていた。


いつも部屋に篭ったまま、窓辺に座る少女の姿は、平民の出である少年にはさぞかし神秘的に見えたのであろう。少年は勿論、少女の方もこの予期せぬ来訪者に喜び、それ以来毎日語り合うようになっていった。
そして年頃の男女は、やがて恋に落ちる事となる。



やがて少女も立派な女性となり、婚約を求める相手も引く手数多となる。周囲は彼女の美しさを褒め称えたが、周囲の定義する”美”は、彼女ーーーステラにとっての"美”では無かった。
彼女にとって、空こそが”究極の美”であったのだ。
それに少女にとっては、もう既に心に決めた相手がいたのだ。---そう、あの高台の少年である。
身分違いの恋とは言え、いざとなれば二人で逃げれるなり、何とかなる。と楽観的に考えていた。

それに二人ならどこに行っても怖くない。


だが、些細な利権争いから、ある日隣国との戦争が勃発する。
その頃には、勇猛果敢な兵士として立派な男性に成長していたあの日の少年も、戦場へと赴くこととなる。
青年は、ステラに告げる

「一年で戻ってこれると思う。だから一年後のこの日。いつもの場所で待っていてくれ」

ステラは彼が心配しない様笑顔で彼を見送ったが、半年後、帰ってきたのは彼の訃報を告げる、たった一枚の紙切れであった。


当然、そんな紙切れ一枚で彼の死を納得できるはずも無く、約束の一年後まで彼女は待ち続けた。

ーーー無論、彼は帰ってくるはずも無く、それでようやくステラは彼の死を理解した。

そして、約束の場所ーーーーかつての少女の高台へと、ぼろぼろになってしまったが彼の約束を果たすために訪れると、不自然に掘り返されたような跡がある盛り上がった地面に気付く。

憑かれたように掘り返してみると、そこに埋められていたのは


「我が魂は空と共に」

と刻まれた彼からのーーーあの日の少年からの婚約指輪であった。




そうして彼女は決意した。彼が空になったのであれば、自分も空になろう、と




そうと決めたら、彼女は当時、今世紀最大の頭脳と謳われる賢者、とある科学者(のちの”虚数限界”)を師事することにする。

彼女は聡明な女性であったが、それは一般レベルでは、という程度で、いわゆる凡人であり、研究員になれるかどうかの才能であった。


しかし、凡人である事を自ら悟った彼女は人一倍努力し、それを怠らなかった。
自らが、どこにでもいる”一般人”であることを自覚しつつも、それを心に留めながら高みを目指す彼女はやがて、”天才”と呼ばれる人間と差し支えないほどの頭脳を手に入れていた。



やがて研究は大成し、彼女は”空”へとなる方法を見つけ出す。

ーーーだが、それは同時に自我を崩壊させないと叶わないという”死”と同義の結果であった。
しかし、彼女は迷わない。

幼い頃より憧れた"空”。究極の”美”の完成型である”空”。遠い遠い存在となってしまった恋人。それら全てが”空”にはあるのだ。


こうして、良家の令嬢ステラ・クレイドは、悠久の刻を過ごす選択をする。




そう、あれほど焦がれた"空”としてーーーー






自我を失くしてまで、”空”となった彼女は果たして幸せだったのだろうか?
それは、もう誰にも解らないが、一つだけ確かな事がある




かつての少女が描いた幻想は、今もあの日夢見た大空と共にあるのだからーーー





↓彼女が登場する外伝

外伝 ~天空の城~


短編&外伝なのでサクッと読めるかと。興味があればどぞ





===


全然かんけーないどーでもいい話ですが、ロペスが幼い頃から大好物であった「チーズたまり漬け」という、名前そのまんまチーズをたまり醤油に漬けた食べ物があるのですが、

それはロペスの地元しか無いモノだったらしいです・・・・全国区の食べ物だと思っておった。。。。orz



最近、意図的に書き分けの練習をしております。ロリばっか描いたりして馴らしたりだとか

今回は元ご令嬢且つ研究者ということで、肩幅を従来より細くしてかなり小柄なデザインにしてみますたー
華奢な感じに見えれば、これ幸い

あと、キャラの生い立ちや設定が設定なんで、いつものようなゴテゴテしたデザインではなく、スッキリした、かなりシックで大人し目なデザインにしてありまふまふー





八人機関のメンバーをビジュアルを書き起こしたのは初めてですねー
まぁ、現在連載中のお話は十戒メインなので、仕方無いのですが

ちなみに以前も書いたような気がしますがロペス作品は

↓の3つの勢力が存在しておりまふまふ



世界観



系統的には

世界の十戒 → 秩序

八人機関 → 中庸

三大呪術師 → 混沌

を司っています






俯瞰庭園なんかは昔ファンタジー書いてたときの名残みたいなキャラなんで、けっこう思い入れがあります。
あとステラが作中で言っている「キャンバスの空理論」ですが、これはロペスの持論そのものだったりしまする(ぉ

小学生の頃、図工の時間に”風景画を書こう!”みたいな事になりまして
何を思ったかタミフル小僧こと、この我は、自分が持っている全ての絵の具を使って空を塗ったのでふでふ

タイトルは「ぼくのそら」(まんま(ぉ


風景画だって言ってるのに、明らかな抽象画書いてしまって、ものっそ先生に「話聞いてない」云々で怒られたのですが、

それが、まぁ、なんというか・・・他に目ぼしい作品が無かったのか、審査員がとち狂ったのか、「世界児童画展」とか言うので特選を頂きましてー

世界の子供が描いた絵と並んで、我のカオス絵がビッグサイトに展示されることがあったワケです。
そんときの評が「子供の無限の発想と可能性を見せてくれる絵」とのことだったらしく、それ以来「キャンバスの空は自由な色」ってのが、我の思想となりました。

そんな思い出があるんで、作中でそれを語らせているステラは、加えてかんなりのお気に入りキャラだったりします(ぉ











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最終更新日  2008年03月04日 20時47分17秒
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