Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2008年04月08日
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(コードネーム)ルー

(本名)なし 




(特徴)

インド大帝国の山奥に住んでいた野生児。十戒メンバーの一人。通称「変生のルー」



食した植物以外の生物のRNAを取り込みレトロウィルスのように、逆転写を行うことにより体内でDNAが再合成され、iPS細胞よろしく、取り込んだ生物の機構をそのまま発現させることができる。






~詳しい説明 (本編から引用)~

様々な動物への変質。これがルーが十の戒律の一柱へと至らしめる異能。
彼が「変生のルー」の異名で呼ばれる所以である。
それはまさしく”変化”ではなく”変生”。化けるのではなく、生まれ変わるのだ。

通常、人間を始めとする脊椎動物は成長する際、セントラルドグマと呼ばれる、とある一連の機構を持って自らの遺伝子を伝達していく。
それによって古い細胞が破棄され、新しい細胞へと入れ替わるのだ。
代謝によって、髪が抜け落ち生え変わったり、怪我をして身体の一部分が削れてしまったとしても、ほとんど元と同様の姿に復元されるのはこの一連の遺伝子の流れに拠るものである。

しかしながら、髪の細胞は髪。指の細胞は指。といった具合に、ES細胞やiPS細胞のなどの全能性を持った一部の例外を除き、通常は細胞が自分の役割以外のモノになる事は無い。

その一方でレトロウイルスという生物達は、逆転写という、人間などとは真逆の遺伝子伝達を行う。それによって全細胞がどの機能をも持ち得るのだ。
そのメカニズムを人間に例えるとこうだ。

とある人間が事故によって右腕を失ったとする。レトロウイルスと同じ逆転写が出来る人間が存在するならば、その失った右腕はもちろん。望むのであれば、その部位に右脚だろうと、左腕だろうと、果ては胴体であろうと再生させることが出来るのだ。
もっとも、胴体が二つあったところで、体に変調をきたしてしまうだけではあるが。


ルーはまさしくこの逆転写を哺乳類の身でありながら行うことができるのだ。
それだけではない。その逆転写を利用して、摂取して取り込んだ異なる遺伝子をも自分のモノへとすることで、様々な生物へと変質することが可能となる。

無論、この強大な力を扱うには相応のリスクを伴う。
何か他の生物を遺伝子を体内に入れる度に、自らの遺伝情報を書き換え、総取替えするのだ。
それも、ルーの意思とは無関係に行われてしまうために。食事一つにしても制限されてしまう。そのような大規模な変質が体内で行われてタダで済むはずが無い。

度重なる自然の摂理に反する行いは、当然ルー本来の遺伝情報そのものに大きく負担がかかる為に、テロメアは既にボロ雑巾の様に役目を果たせなくなっているのだ。
必然的に、能力を恒常的に使用するルーは、癌の様な染色体異常の病気を患いやすくなる事は勿論、彼の寿命そのものも加速するように短くなっていく。

彼が、どこか刹那的な印象に見えるのはそのためであろう。自らの生が短いという因果を薄々感じているのかも知れない。


「くっ・・・正攻法では分が悪い・・・か・・」

ルーの殴打を受け流そうとしたが、それを取り止め、身を翻して避ける。
隕石の落下といっても過言では無い、純粋な力のみのラッシュ。
例え、伝説を持つ名刀と言えど、それを真正面からマトモに受けては粉微塵となってしまう。
加えて堅牢なその拳だ。刃で迎撃しようとしても欠けてしまうのは必至であろう。今のルーは岩石の塊そのものだ。
切れ味を失った刀など、無用の長物に他ならない。確実にこの猛き質量の動きを止めるには、攻撃が有効となる部位を見極めて打ち込まなくてはならない。無論、刃が欠けない箇所という限定条件も加味しなければ、例えダメージを負わせたとしても次へと繋げることが出来ない。


攻守敏。全てに於いて優れた生物による怒涛の攻めに為す術は無く。徐々に体力を削られていく
ーーーそう。このルーだった化け物は、持続力の絶対量すらも他の生物を凌駕しているのだ。
知識という禁断の実を得る代償として、ヒトが失った身体能力。純然たる種族と言う、覆すことが出来ない圧倒的な差。




~以上~




上記のとおり、己の意思とは無関係に変生してしまうので、普段はベジタリアン。
また、度重なる遺伝子の変換により、もう既に彼の遺伝情報はボロボロで、あまり長生きはできないようだ。



性格は残忍かつ狡猾、好戦的で、短気。
だが、知能レベルは存外に高く、菊里が人間の言葉を教え始めて半年ほどで、人語をマスターしてしまった


歳はアグニとそう変わらない少年であるが、戦闘に関しては優秀の一言に尽きる。
彼自身、決まった形は持たず、状況や戦況にあわせケース・バイ・ケースに様々な動物に変生することにより苦境を打開する。

本人の戦闘能力も相当なモノであるが、何より彼が得意するのが軍でのゲリラ戦だ。
彼が指揮する5匹の家族として育ってきた狼たちによる連携は、分隊程度の数にも関わらず、一個中隊と同等の戦果を叩き出す。
群れと呼ばずに、”軍”と表記するのは、彼らがあまりにも統率・洗練された集団だからだ。

それぞれの役割は

―――左右から翻弄しながら先行するアンヴァル、ウェーブ・スイーパー。
―――真正面から突撃を仕掛ける、タスラム。
―――三頭に対しての相手の反撃に対するカウンターとなる、フラガラッハ。
そして、その4頭が打ち損じた相手を確実に貫くブリューナク

となっていて、彼らの名前は、菊里が自分に”ルー”と名づけたことから、ケルト神話を読んだルーが名づけた狼たちの愛称である。

様々なマジックアイテムにより活躍した、光の・・正義の使者ルーに対する皮肉も込められているようだ。



物心ついたときには、一匹の野生動物と化して山奥に住んでいた為か、一般的な倫理観などは持ち合わせておらず、結果のためであるならば、過程は考慮しない

また、彼にとって菊里に与えられる任務=狩りであり
しとめた相手は、狼たちの食事となってしまうことが多い。

それもそうであろう、野生動物にとって弱いものが強いものに淘汰され食物連鎖の下位にあるのは、至極当然の理なのであるから。たとえ人間だろうと、それ以外であろうと、ただの食料でしかない。彼にとって仲間以外の人間は、知恵が少しあるだけの大きな得物に過ぎない


一見するとイカレた考え方をするように見えるが、それは人間の倫理に限っての事であり、決して気が触れているというわけではない。
言葉にするならば、そうーーー冷静にイカレ、正常に壊れているのだ。

要するに、今まで、野生の中で生きていた所為か、その共食いや同属殺しの禁忌という概念自体が理解できないのだ。


ただ、ルー自身は、とある出来事をきっかけに”人間は食さない”とう誓いを立てており、それ以来、口にしていない。


人間の倫理観から外れている為に、目的のために手段は選ばず、自身が思いつくありとあらゆる方法を策し、相手を貶める狡猾さを持つために、仲間内からも信用は皆無である。

特に、相手と高めあった技と力をぶつけあう”仕合い”を好む、マキナからは毛嫌いされており

「最低最悪の反吐が出る下衆野郎」

とはマキナの評



とにかく全てに於いて、人間・・というよりは獣くさい人物である。

しかし、自分が認めた相手には絶対の忠誠を誓う、殊勝な面もある。
だが、それもやはり、群れのリーダーに従うように見え、どこか獣くさい



周囲の無関係の人間なども平気で巻き込み、はては人質として利用したりと、悪辣な振る舞いが目立つゆえ、菊里もルーを登用する際には、なるべく人里離れ被害を最小限に留められる任務を采配する。

それでも彼を頼るのは、やはりその戦闘能力の優秀さ故であろう。

都会や街中では、その異能ゆえ、絶対的な力を誇るマキナであるが、未開発なエリアや森林などでは、本来の力の1/10のも出せない。
反対にルーは、そういった場所の地形馴れ、野生の戦闘本能、ゲリラ戦、集団戦闘など、のファクターにより、そのような作戦区域をもっとも得意とする。


菊里は状況によって、強敵との戦闘では、二人を使い分けているようだ。




余談ではあるが、モスマンやチュパカブラなど、近年、郊外のエリアで確認された、所謂”UMA”と呼ばれる存在の約5割はルーの変生した姿であったりする


朋香ルートでは、キーパーソンであるが、現在連載中の未来ルートでは、敵の策謀にはまり、爆死した

朋香ルートの立ち位置コンセプトは”かよわい少女を守る、歪な化け物”。
”獣と泣き虫少女の主従”などなど





(略歴)


※本編”朋香ルート”ネタバレのため大幅に割愛します



物心ついたときにはインドの山奥で暮らしていた。

この頃、とある出来事により、5匹のニホンオオカミと暮らすことになり、”人間だけは口にしない”という誓いを立てることになる






その後、利害関係の一致から十戒に所属するが、粗暴な振る舞いから孤立していく。
そもそも、ルー自身も他のメンバーを仲間だとは思っていないので、あるいみ至極当然の流れである。
彼は、自身の目的である”とある人間を探す”さえ達成できれば、どうでも良いのだ

マキナと徹底的な溝を作った事件は中東での任務。
ターゲットが、近隣にあった難民キャンプに逃走したところ、ルーとその配下の狼たちは、ターゲットを含めそこにいた、女、子供、老人にいたるまで、ありとあらゆる”動くもの全て”を食い殺した

のちに、「難民キャンプの大虐殺」として、語られ、死者42名を出す大惨事を巻き起こしたのだ。



朋香ルートでは、復讐のために十戒を離反した朋香に唯一人ついていき、十戒を裏切る。

理由は”こっちの方が面白そうだった”と揶揄しているが、狡猾な策謀家のルーのこと、それだけでは無いようなのであるが・・・



====



ゴッバルド氏よろしく、ギアスをかけられたのか、コードギアス二期を全力で見逃しました、ろぺすでする、どんも




余談でありますが、ルーは「ルー・ガルー(人狼)」との二つをかけた命名だったりします



光の神として、英雄然とした善の使者がケルト神話で語られるルーですが、彼の扱うマジックアイテムの内、”タスラム”は倒した相手の脳漿で作られているという逸話があります。

我の小説のルーは、そんなルーの暗黒面を掘り下げたアンチテーゼとして描いていたりします。


個人的にケルト神話は神話の中でも一番好きだというのもありますが・・・'p`

一般的にはルーよりも、その最大の敵となった魔眼王バロールのが有名ですかね・・?

ケルト神話は、ギリシャ神話などの北欧系の神話とも関連性が多くて個人的には面白いと思います。
ルーの養父である、マナナンはアーサー王伝説のマーリンと同一人物だったりと、世界観も繋がっていたりして、興味深いかとっ



文字数の都合で今回はこの辺で~





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最終更新日  2008年04月09日 07時37分30秒
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