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2007.12.22
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カテゴリ: ★★★★★な本



<感想> ★★★★★

先日発表された「このミス」第二位に選ばれた本書は、今年直木賞にも

ノミネートされました。 

さて、そんな本書は製鉄業を営む旧家の女性三代を描く大河小説です。


三部構成の第一部は、語り手の祖母である 赤朽葉万葉 の物語。 

時代は戦後復興が一段落した昭和28年から昭和50年までになります。 

舞台になる鳥取の地域性に民俗学と伝奇小説の要素を絡ませて、高度成

長が生んだ新しい価値観とそれによって失われたものを描いています。 


第二部は、語り手の母である 赤朽葉毛鞠 の章です。 

時代は校内暴力の嵐が吹き荒れていた昭和54年から昭和の終焉までで、

丙午(1966年)生まれである毛鞠の中学、高校時代が語られています。 

第一部が伝奇小説風だとすれば、この章は青春小説風に描かれています。

私も毛鞠と同い年ですが、当時の中高生の考え方や周囲を取巻く環境を

的確に描いています。 


第三部は、万葉の孫になる語り手 赤朽葉瞳子 の物語で、時代は現代です。 

こちらは「殺人者」というサブタイトルがついていてミステリー仕立てになっ

ています。 一部、二部を総括する役割を担っていますが、地方で生きる

若者の等身大の姿や、疲弊しながらも徐々に再生しつつある町の姿を描い

ています。 


本書を書店で見かけて、大河小説の割には薄いなぁ~とお感じになる方も

いらっしゃると思いますが二段組なので読み応えも充分です。 

舞台になる中国地方の町とそこで流れた時代。 そして、その流れの中で

生きた女性三代の物語は、幅広い読者に受け容れられることと思います。

激しくオススメしちゃいます。





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最終更新日  2007.12.22 12:00:02
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