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honobono2005

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2006.08.20
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カテゴリ: 企業分析
主力銘柄の6722A&T(時価総額30億)の
ライバル企業を調査しておりました。

6869シスメックスとその子会社の2361CNA。
シスメックスは東証一部上場企業で、時価総額が2500億。
CNAはマザーズ上場で、時価総額40億。
前者は、血液関連の検査機器と試薬で世界で1,2を争う、
グローバル企業。臨床検査システムは、
ハードを売ったついでに売る(おまけ?)っていう感じ。
後者は、臨床検査システムが主力で、
A&Tとはまさにガチンコ勝負となる企業。

2年程前に、業績不振のCNAをシスメックスが、
第3者割り当て増資で10億程出資して、50.6%の議決権を取り、
子会社化しています。社長以下役員も送り込んでいます。

増資のときの資金の使途としては、H16/3/29のリリースで
以下のように記述してありました。

”財務体質の強化、設備投資等、将来の事業拡大に活用して行く”

で、その10億はどうなったかというと、H18/3決算短信を見ると、
B/Sの流動資産に、関係会社短期貸付金10億円って、書いてある。
詳細見るとシスメックスに貸した形になっている。

シスメックスの決算短信見たら、
マネーマネージメントがどうのこうので、
グループ会社の資金は一元管理してるとか書いてある。

シスメックスの立場からすると、キャッシュが何も動いていないのに、
(10億払いましたが、戻ってきましたから)
CNAの過半数の株式を保有して、支配権を得てる。
確かに、CNAに10億借りた形にはなっていますが、
社長以下、何人もの取締役、監査役も送り込んでいるので、
シスメックスが返したくなかったら、返せと言われるはずもない。
将来の事業拡大に活用ってのはどうなったんだ、と言いたくなります。

まあ、シスメックスが出資する前は、
数年間営業キャッシュフローがマイナスで、
継続の疑義なんて、有証に書かれてましたから、
シスメックスにかなり譲歩しなきゃならなくて、
過半の出資となってしまったのでしょう。

そして、シスメックスの出資前は、1位、2位の大株主だった、
当時の会長、社長も既に解任されてしまいました。

10億の件も、合法的な手続きなんでしょうが、
時系列を追うと、非常にダークな取引に見えます。

過半を握ると言うのは、強烈なことであるな、と実感した次第。
また、シスメックスがかなり強引な企業であることが伺えます。

で、実はA&Tも4043トクヤマ(時価総額4000億)という
東証一部上場企業が、過半を握る親会社。
直近、創業社長が退任しているのですが、
これも親会社の意向があったと考えるのが自然なんでしょう。

今まで、資本関係というのはあまり重視していなかったのですが、
今回のような例を見てしまうと、調査の優先順を高める
必要があることが、分ってきました。

トクヤマという企業、ちょっと調べてみる必要がありそうです。
















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Last updated  2012.04.18 02:19:53
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honobono2005 @ Re:なるほど。(08/17) Mr.Ryuさん >大変おもしろかったです。 …
Mr.Ryu @ なるほど。 大変おもしろかったです。 最終的には…
honobono2005 @ Re[1]:会計処理変更の有無 有(08/09) 自然法爾1118さん >良い情報を有…
自然法爾1118 @ Re:会計処理変更の有無 有(08/09) JALともあろう企業が、会計基準の改悪…
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