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2022.06.01
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カテゴリ: こはく文庫

2021年1月刊
くるみ舎・こはく文庫
著者:佐倉紫さん
リエッタは、幼いころから憧れていたマライヤのように立派な女伯爵になることを目標としてきた。婿入り予定の婚約者ウィルは内向的で頼りにならない。だから余計に自分がしっかりしなければという意識が強く、領地の経営を学ぶために国境を越えて経営学を学ぶためにエルノルン国の大学に留学するほどその情熱を傾けていた。だが、ある日突然実家から呼び出され、ウィルと異母妹シャロンとの結婚と、爵位をウィルに継がせることを宣告される。ーーばかりか、シャロンはウィルとの子を妊娠していた。確かに、領地発展のため、家の隆盛のためと頑張るあまり、リエッタはウィルの気持ちに寄り添っていなかったのかもしれないしれない。だがそれを止められたことは一度もない。ウィルからも、家族からも。それなのに今になって? 混乱するリエッタを悪意ある噂が襲う。リエッタが大学に戻れば、そうした噂はさらに尾ひれがつき、あろうことか、リエッタが傷害罪で訴訟されたことになっているのだった。やけ酒を煽るリエッタの前に現れたのは、エルノルン国の王太子と名乗る同じ大学の学生サリエル。王族とは髪の色が異なるサリエルだったが、リエッタがついこぼしてしまった弱音を真摯に受け止めてくれて……。
​    ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 リエッタ=ヒロイン。小国・ザルフツのトーシャン伯爵家の長女。
      憧れの女侯爵マライヤに憧れ、女伯爵として家を継ぐため勉学に励ん
      でいたが、留学中に異母妹に婚約者を寝取られ、トーシャン家の当主
      の座まで奪われた。
 サリエル=ヒーロー。エルノルン国の王太子。髪を染め、身分を隠して大学に通
      っていた。一年前に図書室で出会ったリエッタに一目惚れしたものの
      当時の彼女には婚約者がいたため叶わぬ恋と諦めていた。酔った彼女
      から婚約破棄に纏わる真相を聞き、あらぬ噂を立てたと思われるシャ
      ロンの動向を探る。

 シャロン=リエッタの異母妹で、姉の留学中に彼女の婚約者を寝取った。
      学が無い事がコンプレックスで、頭の良いリエッタを妬んでいる。
  ウィル=リエッタの元婚約者。彼女の留学中にシャロンに言い寄られ関係を持
      ち、婿入りと言う形でリーシャン家を継ぐことになった。
リーシャン伯爵夫妻
      =リエッタとシャロンの両親。先妻の子であるリエッタを蚊帳の外に
       していただけでなく、ウィルの家から多額の援助を受けていること
       から、彼女ではなく元々ウィルを当主に据える腹積もりであった。

       シャロン可愛さと両家の名誉のため、リエッタに婚約破棄に至った
       経緯を口止めした。     


佐倉紫さんのお話が続きますが、読み放題で借りてる上限の兼ね合いでどんどん読んでいかないと新作が読めない(^_^;)
でもやっぱり面白いです。
結構なざまぁ展開なんですけど、もう清々しいほどだった。
その分、ヒロインが結構なダメージ食らってて読んでて気の毒になる場面もあったものの、ヒーローの登場により段々と自体は好転していきます。

ヒロイン・リエッタが留学先から急に実家に呼び戻されて何事かと思いきや、父から聞かされたのは異母妹のシャロンが自分の婚約者のウィルと結婚するので、伯爵家も彼が継ぐからお前は新しく相手を探せ。
と言う、何とも信じられない話。
どうやら、シャロンとウィルは自分が留学してる間に深い関係になり、しかも現在妹は妊娠中だそうだ。
気が弱く、自分の意志も無さそうなウィルが浮気とはにわかに信じられなかったが、彼らが言うには飽く迄悪いのはリエッタであり、こんなことになっても致し方ないと両親迄同意する始末。
確かにリエッタは勉強に明け暮れ、エルノルンにまで留学してウィルを全く構わなかった。責められればまぁそこは自分も悪い。
だが、婚約者を差し置いてその妹と関係を持ち妊娠させるウィルに非が無いのかと言えば答えはノーだ。
どちらにせよ、子供まで出来たのでは二人は結婚させるしかない。そこはまだ納得が行くけれど、跡継ぎ迄譲れとはあんまりだ。

渋々承諾したリエッタに待っていたのは、果ての無い結婚相手探しと、婚約破棄に纏わる口さがない噂だった。やはり妹に婚約者を取られたとなると、ゴシップ好きの貴族たちからすれば格好のネタだ。
とは言え、真実については両家の不名誉にも繋がると固く口留めされていたため、真相を聞かれても話すわけにもいかず、結局、リエッタの至らなさによるものと決定づけられて語られていた。
ここまで来るとまともな縁談は望めそうもない。そこで大学に戻りほとぼりが冷めるのを待つことにしたが、なぜかエルノルンにまで自分の悪評が広まっており、尾ひれが付いて妹と婚約者を殴って訴えられた女呼ばわり。

大学にも居場所の無くなったリエッタは町の食堂でヤケ酒していた所、隣に座った青年に尋ねられるまま酔った勢いで、口外してはいけない婚約破棄の真相を話してしまった。
青年はサリエルと名乗り、この国の王太子だと言う。
だが、この国の王族は銀髪で有名な家系で、サリエルの髪色はどう見ても黒髪。多分、冗談だろうと聞き流したが、彼はリエッタを慰め、その言い分を肯定してくれた。しかも求婚までされて驚いたけれど、酔っぱらっていたせいか、ついOKしてしまうリエッタ。
サリエルが言うには、彼女と同じ大学に通っており、一年前から想いを寄せていたらしい。
翌朝、彼は伯爵令嬢とは言え、ザルフツ内ならともかくエルノルンにまで高々婚約破棄の悪評が出回るのはおかしいと、彼女に心当たりはないか尋ねた。
実はリエッタも不審には思っていた。口止めされているから彼女は何も話せない、それを見越して触れ回ったのなら、事のあらましを知る当事者であり、常々リエッタを妬んでいたシャロンであろう。
折しも、ウィルと二人、このエルノルンへ醜聞のほとぼりが冷めるまで新婚旅行の名目で滞在しているはずだ。
サリエルもこの異母妹がクロだろうと、彼女に落とし前を付けるべく、先ず裏を取ろうと二人は婚約者のフリをして舞踏会に顔を出して調査を始めるとし、それ以外の時はリエッタを自分の乳母の屋敷に匿うことに。

暫くは尻尾が掴めなくて、リエッタも少し嫌がらせを受けたりするんですが、終盤はサリエルによってシャロンの悪事が衆人環視の元さらけ出され、リエッタの悪評も払拭されます。
この辺りのざまぁっぷりが見事でした。
読んでてモヤモヤ感がスッキリ晴れましたよ。

シャロンは相応の報いを受け、上手いこと乗せられてたウィルも後に処罰が下されることに。
フカシじゃなくて本当に王太子だったのね、と驚いたものの、改めてプロポーズされたリエッタはそれを承諾してお終い。


この妹も相当な性悪でしたが、婚約者寝取るくらいでやめときゃ良かったのに、他所の国の大学や社交界にまで姉の悪評を捏造して広めるとか。
でもまぁ、悪事なんて早々上手く行くはずもなく、まさかの姉の婚約者(この時は偽装だった)が王太子とは思わず、余計な怒りを買って処罰される羽目に。
憎い姉が王太子妃とか相当悔しいだろうなぁ。
妊娠も結局嘘だったこともあり、ウィルの両親から詐欺罪で訴えられそう。
リエッタが才女なだけに若干鼻持ちならない子なんですけど、性格自体は悪くないのと努力家な所がサリエルの目に留まったわけです。
未来の王妃にするなら、才媛が良いという言い分は凄くわかる。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2022.06.01 17:39:45
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