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2022.10.19
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カテゴリ: こはく文庫

2022年10月刊
こはく文庫
著者:宮永レンさん
国家防衛担当エラス伯爵家の次女・アマリア。義姉・フリダに婚約者を寝取られ、身代わりにメリディウス辺境伯・オズワルドとの政略結婚を命じられた。隣国に寝返らないよう、目を光らせるのがアマリアの役目だというーー。強面で粗暴な軍人と噂されるオズワルドだが、領地に暮らしはじめた新妻に、指一本触れてこず、そっと贈り物を置いていく。その不器用で優しい人柄に、アマリアは惹かれていった。しかし心を通わせはじめた矢先、フリダに意地悪く「あなたは騙されているのよ」と吹き込まれ……。「私は騙されているの?」 不安に陥るアマリア。「アマリアに笑顔になってほしい」 その一心のオズワルド。想いを口にできないまま、すれ違う二人の行方は……。


登場人物
 アマリア=エラス宮中伯の次女。義姉の代わりにメリディウス辺境伯に嫁いだ。
オズワルド=アマリアの夫。数々の武功を挙げた辺境伯。
  フリダ=アマリアの義姉。義妹の婚約者を横取りの末に結婚した。
  ローゼ=アマリア付きの侍女。
 ノーマン=アマリアの父。娘にオズワルドの動向を探るよう命じた。

今月の14日発売の作品なのでざっくりと。


アマリアはその日、メリディウス辺境伯・オズワルドに嫁いだ。
本来、彼との結婚は義姉であるフリダに打診されたものだったのだが、1カ月前にフリダの妊娠を機にアマリアに変更された。
何かと義妹と張り合い、嫌がらせされたことも数知れず。少々性格に難ありのフリダだが、まさか義妹の婚約者を横取りするとは。
常々田舎暮らしはしたくない、辺境伯に嫁ぐのは嫌だと文句を言ってはいたのは知っている。でも、この縁談は王命。断れるはずもない。
フリダは折り合いの悪いアマリアへの意趣返しも出来て一石二鳥のつもりだったのだろうけれど、エラス家にしてみればかつてない醜聞である。

結局、フリーになってしまったアマリアが結婚することになったのだが、その際に父と国王からとある密命を受けた。
メリディウス辺境伯ことオズワルドは代々国境を守護する武人の末裔であり、有事にも対応できるよう屈強な騎士団を持っている。
隣国のウストルクとも親交があることから、国王は彼の謀反を恐れていた。
その話を聞いて、政治には疎いアマリアでさえも代々この国を守って来た辺境伯が今更そんな真似はしないだろうにと内心では呆れていた。
だが、とある王国で辺境伯の謀反があったらしく、その噂から王は臆病風に吹かれたのだ。
父は王命とあればと、くれぐれも少しでも不審な点があれば早急に報告するよう娘を言い含め、アマリアを送り出したのだった。

王都から馬車で10日ほどかかるプルガトワール領に着いた早々、アマリアは馬車酔いで倒れた。
オズワルドは妻を心配し、二度とこんなことにはならぬよう街道の整備を行うよう指示。
こんなことで彼女から離縁を切り出されたら立ち直れない。
不安に駆られるオズワルドは一目見た時から美しいアマリアに心奪われていたのだ。

いかつい体躯から想像もできない程、オズワルドはアマリアにぞっこんだったが、何かと多忙で砦に詰めっぱなしの日々。せめてもと贈り物をしたが、アマリアは夫が顔を見せに来ないのはやはり政略結婚でいきなり相手を変えたから不興を買っているのだと悩みます。
すれ違いの日々が暫く続いたものの、とある事件を機に二人は急接近。
周囲が羨むほど仲睦まじい夫婦へと変わって行くのでした。

そんな最中、父から見張りの進捗具合を尋ねる手紙が何通も届き、オズワルドに叛意などないと返事を出したが、それでも納得いかないようで直接話を聞きたいとアマリアの帰郷を促す始末。
恐らく、王がせっついているのだろう。
仕方なく、一度実家に戻り懇切丁寧にオズワルドのことを説明してみたが、色よい反応は得られなかった。国王の小心ぶりにも参ったものだが、多分オズワルドが隣国のウストルクと懇意にしているせいで恐ろして堪らないのかもしれない。
理解してもらえない悔しさに輪をかけて久しぶりに会ったフリダからは嫌味三昧。精神的に疲れてオズワルドの元に戻ったアマリアは漸くホッとできた。

その後しばらくは何事もなく過ぎ、街道はすっかり整備され商人の出入りも多くなっていった。
そんな折、ついに国王がオズワルドとアマリアを王都へ呼び出し・・・。

政略結婚ながらラブラブな二人を取り巻く、それぞれの思惑。
フリダの妊娠が嘘だったり、その他諸々やらかしてたのが判ってエラス家は窮地に追い込まれます。
それを救ったのがオズワルドで、アマリアの父は彼に感謝しオズワルドに叛意がないことを王に報告してくれることに。
全体的に、登場人物たちは臆病すぎる王に振り回されっぱなしだったなって内容でした。
フリダについては自業自得な幕引きで、ちゃんとざまぁされて良かった。
妬みも過ぎると受ける報いも厳しい。
でも、この義姉のおかげでオズワルドに会えたと感謝するアマリアもいい性格してる。
オズワルドが純朴な人なだけに夫婦としてはバランスが取れている気がする。


評価:★★★★☆
序盤は多少の思い違いからのすれ違いはあるものの、以降は夫婦仲が揺るがないので安心して読めます。が、国王のビビりっぷりが少々しつこい気が。





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最終更新日  2022.10.19 18:24:01
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