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2022.12.21
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カテゴリ: こはく文庫

2022年10月刊
こはく文庫
著者:夕日さん
アルテアン王国の王は無能な暴君だった。王妃や王子、姫には浪費癖があり、重税を強いられている民の不満は高まり爆発寸前。しかし第三王女であるエステルだけは心優しく無垢な姫で、そんな国の行く末と無力な自分を憂いていた。エステルには、想う相手がいた。バルテルス王国の王太子であるゴットフリド。かつて、エステルの婚約者だった人だ。アルテアン王国の先は長くないと悟ったゴットフリドに「国を捨て今すぐ嫁にこい」と言われたとき、エステルは「私はこの国の王女です。この国と命運をともにします」とそれを拒んだ。そして二人の婚約は解消されたのだった。それから数年後、ゴットフリトのいう通り、アルテアン王国はクーデターにより滅んだ。王族がすべて処刑される中、なぜかエステルだけは王都のはずれにある屋敷に幽閉されてしまう。理由がわからずおびえるエステルの前に現れたのは……。
​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
  エステル=アルテアン王国第三王女。
ゴッドフリト=バルテルス王国国王。エステルの元婚約者。
 エクムント=ゴッドフリトの侍従。
   アンサ=ゴッドフリトの婚約者候補の伯爵令嬢。
マリネン伯爵=アンサの父親。


長らく続いた悪政と貴族たちの腐敗によって、貧しい生活を強いられた国民達の不満は爆発。
ついにアルテアン王国では反乱が起こった。
国王一家は罪に問われ、投獄されて間もないうちに皆斬首刑となったのだが、その中でただ一人刑を免れた者がいた。
第三王女のエステルである。彼女は貴人専用の牢屋で2週間ほど過ごした後、バルテルス国王の侍従・エクムントに連れられ、かの地に赴いた。

家族同様、自分も刑の執行を待っていたと言うのに、予想外の展開に内心驚いたものの、連れて来られたのは、とある屋敷。
エステルの侍女を務めた伯爵令嬢・アンサには敵意の籠った目で見られた上に、聞こえよがしな悪態をつかれたりもしたものだが、自分の立場を思えば仕方ない。
アンサの言うように誰かの愛人か後妻になるとしても、まだ温情ある待遇なのだろう。

だが、彼女には忘れられない人がおり、彼以外の人とはそんな関係になりたくはない。
ふとそんな独り言を溢した時、部屋に入って来たのはエステルの想い人・ゴッドフリトであった。
彼はエステルの元婚約者であり、不穏な王国の情勢を察して早々に輿入れをして来いとまで言ってくれていた。だが。彼の重荷になりたくなくて婚約は解消した。
あれから2年。当時よりずっと男らしくなったゴッドフリトは、何故か酷く怒っており、エステルと無理矢理関係を持つと、一切の外出を禁じ屋敷に閉じ込めた。

以降、足繁く通うゴッドフリトに囲われるような生活を送ること2週間。
婚約者も作らず、愛妾の元に通い詰める国王に貴族達からかなり批難されているとエクムントが溢していたが、その旨エステルがいくら言ってもゴッドフリトは聞く耳を持たず日を置かずに訪れる。
一応、エステルの身元は伏せられているもののいつ彼女の素性が知れるか判らない。
余計な反感を買う前に正妃を決めた方が良い。もう会えないと思っていた人とこうして過ごせるだけで充分。
日陰者に甘んじるエステルをなんとか正妃に据える方法は無いものか、思案するゴッドフリト。
お互い初恋の人同士の二人は長らく気持ちがすれ違っていたものの、誤解が解けて相思相愛だったことに気付きます。
改めて仲睦まじい暮らしが始まって少し経った頃、エステルに喧嘩を売ったことにより、娘のアンサが婚約者候補から外れたことを恨みに思ったマルネス伯爵が兵を連れて邸を襲撃し・・・。

クズな親兄弟のせいで、しなくても良い苦労に見舞われる心優しきヒロインって感じのお話でした。
言うなれば、トンビが鷹を産んだばりに家族とは全く違う気性を持ったエステル。
質素で慈善事業に力を入れていた彼女を慕う者は多く、エステルのみ処刑されなかったことに安堵したそう。
先行きの暗いこんな国には置いておけないとゴッドフリトは早々に結婚しようと提案したものの、断られ別の方法でエステルだけは救おうとします。
そして出た答えはクーデターでした。
反乱軍に手を貸す代わりにエステルの無事を約束させ、私邸に匿うと言う誤解されかねない方法だったけど、結局お互いの気持ちが後に判って元鞘に。
勘違いヤローの伯爵によってエステルは深手を負うも、完治した彼女はゴッドフリトの正妃となります。
亡国の王女では難しいとされたこの婚姻。どうやって周りを納得させたかというとなるほどね、なやり口でした。
襲撃事件からエピローグまでの最後の20ページくらいがとにかく怒涛の展開なので、飽きさせない内容なのが良いです。


評価:★★★★★





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最終更新日  2022.12.21 15:00:34
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