王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.03.05
XML
カテゴリ: ビーズログ文庫


​​
2023年1月刊
ビーズログ文庫
著者:久川航瑠さん

血濡れの悪鬼、首狩り皇帝ーそんな異名を持つ皇帝ユディングのもとに嫁ぐことになった十五歳の幼い姫テネアリア。しかし彼女は恐れるどころか、心の底から凶悪顔の大男を愛していた。“初めて会った”にもかかわらず。移動時には抱っこをせがみ、食事は手ずから食べさせ、笑わない男も次第に幼妻に絆されていく。けれど彼女には、秘密があって!?



登場人物
 テネアリア=東の島国の姫。心底ユディングに惚れている。
 ユディング=テネアリアの夫。大国の皇帝で悪鬼と恐れられている。
   ツゥイ=テネアリア付きの侍女。
 サイネイト=皇帝補佐官。ユディングとは幼馴染。
 プルトコワ=公爵。前皇帝の異母弟でユディングの叔父。
  セネット=テネアリアの護衛騎士


首狩り皇帝、血濡れの悪鬼など物騒な異名を持つ皇帝・ユディングに持ち上がった婚姻話。お相手は東の島国の姫君だと言う。
ここ数年戦続きでは​あったが漸く平穏となり、サイネイトが持ち込んで来たこの話にユディングはいかにも不服そうだった。
姫がまだ年若く、嫁いできたとしても怯えて逃げ出すに決まっている。
皇宮で働く使用人たちまでユディングの一挙手一投足にびくついているくらいなのに。

だが、サイネイトが言うにはこの姫君、高い塔に閉じ込められて育った曰く付きなのだそうだ。そんな姫君を皇帝ユディングが婚姻と言いう形で救い出したとしたら?
悪名ばかりの幼馴染に英雄という異名が加わるし、世間知らずの小国の姫君ならば扱いやすかろう。色々納得はいかないが、結局のところこの結婚は決まったのだった。

そして遥々やって来たテネアリアは侍女のツゥイのみを従えて帝国にやって来た。
まだ15歳の彼女は体も小さく、ユディングの胸あたりまでの身長しかない。
何だか話難いので思わず腕に乗せて欲しいと頼んだ時は流石に驚かれた。おまけに挙式の間中もずっと抱っこ状態だったので参列者たちも目を丸くしている。
物騒な異名を持つ割に彼は乱暴者なわけではない。向かってくる敵を切り伏せただけ。それを全て承知しているとばかりに初対面から好意MAXのテネアリアにユディングは調子を狂わされていた。

飲食に興味の無い彼の横に座り甲斐甲斐しく食べさせる様は長い付き合いであるサイネイトさえも驚愕させた。
あの強面顔に怯まないのも驚いたが、会って間もない夫にここまで惚れこむものなのか。
しかし、何かと敵の多いユディングは常に危険に狙われている。
昨夜も刺客が入り込み、テネアリはかなり動揺していた。
その様子と彼女がふと漏らした言葉が引っかかり、サイネイトはテネアリアがではないかと疑い、ユディングにも進言。
だが、彼はテネアリアを信じていた。
それから暫く経ち、テネアリアの元にプルトコワが訪れ、自分は彼女の母の「信奉者」だと告げた。そして数日後、ユディング共々プルトコワの夜会に参加したテネアリアは、夫を庇い刺客に刺され・・・。


歳の差婚カップルのお話ですが、妻になったこのお姫様、どこかおかしい。
あらすじだけだと実は何百年も生きてるとか?みたいなことかと思ってたんですけど、ちゃんと15歳でしたw
実はテネアリアは神の愛し子なる存在で、本来の姿は精神体で精霊とも心を通わせることが出来ました。ので、肉体の方は塔にいつつも精神体であちこち好きに飛び回り、ある戦場でユディングに遭遇。酷い傷を負い死にそうなのに彼と言葉を交わすうち恋をしてしまった。
その後生き延びた彼にストーカーのように付き纏い(人には見えないので)、戦となればユディングの為に敵に雷を落とすなど援護射撃。
やがて戦も終わり、サイネイトがユディングの嫁探しに乗り出したのを聞きつけ、さも皇宮の侍女たちの噂話のようにこういう姫がいるらしいと吹き込んでいました。
そもそも高い塔にいたのも、試練のため。
彼女の母も塔から英雄に救い出されてその人と結婚しテネアリアが産まれた。
でも、この体質は父に受け入れられず母は化け物呼ばわりされた挙句捨てられてしまった。こんな目に遭っても自分達は塔から英雄に救い出されなければならない。
これが「試練」であり、本来ならテネアリアはそうして嫁がなければならなかった。
過程を飛ばしているため、母はこの結婚を許さず「信奉者」であるプルトコワにあることを指示するのですが、顛末を書き出してもアレなので割愛します。

簡単に言うと人を超越した存在であるヒロインがヒーローに惚れこみまんまと妻の座に収まるも、ちゃんと工程を踏まないと許さんよと母から試練のクリアを命じられると言うお話です。
テネアリアは精神体で自由に飛び回れる他、天候を操ることもできるようで結構驚異的な存在。彼女の母共々人々から崇められるものでした。プルトコワの言う信奉者は文字通り、彼女達を神のように敬っている人達。そりゃ神(みたいな)に命じられれば希望通りに動くよね。
試練と言うだけあってかなり危険な目に合ってたけど、このお母さん手厳しい。

続刊があるとしたらこのお母さんが登場とかかな。


評価:★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.03.05 14:57:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: