今が生死

今が生死

内科医師です。がんの予防や一般健康管理、ダイエット、リハビリテーション、心の健康法その他、医学的話題の提供といかに生きるかを共に考えていくブログです。以下に挙げた本は感銘を受けた本です。クリックして頂くと詳しい内容や購入方法が出てきます。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

沖仲仕が医師になって [ 青山 光太郎 ]
価格:1,430円(税込、送料無料) (2024/7/15時点)


2024.11.26
XML
カテゴリ: 仕事

まだ咲いている、ガーベラ
妻が友人から聞いて万田酵素を買ってきていくつかの草花の根元にかけたら季節外れでも大きな花を咲かせた。

今80歳の脳出血後の患者さんと75歳の脳梗塞後の患者さんを受け持っている。いずれも意識がなく75歳の患者さんは気管切開して呼吸を行っており、両者とも食べられないので鼻から胃に管を入れて栄養を行っている。意識がないので肺炎などの感染症にかかりやすく、発熱を繰り返しており、いつも気にかかっている患者さんである。家にいる時でも「意識が出てくれればいい。発熱しないでいてくれればいい」と願っている。80歳の患者さんの奥さんは「前の病院にいた時からいつ命が無くなるか分からないと言われているので覚悟しています」とかなり冷静に受け止めておられるが、75歳の患者さんの奥さんはそれまで元気だったのに急に発作に見舞われたのであきらめきれなくて少しでも良くなってもらいたいと願っており、死ぬかもしれないことなどは念頭になく、発熱や痰が多くなったことなどに一喜一憂している。
家族の期待は両者で全く異なるが、医師としては同じように接している。このように重症の患者さん以外に骨折後のリハビリや認知症患者さんのリハビリ等を担当しているが重症の患者さんも軽症の患者さんも同じように接している。朝の回診では私の受け持ち患者さんだけに声をかけるのでなく、他の先生の受け持ち患者さんにも声をかけるようにしている。
以上のことは医師として当然のことだが、中には金持ちの患者、貧乏人、重症患者、軽症患者、社会的地位のある人、無知の人などで対応が異なる人がいる。私の中にもそのように差別する気持ちが全くないわけではないが、長年医師として働いてきて、自然に修正が利くようになってきていると思う。
しかしいくら患者さんに対する平等の眼が育ってきても、医学的知識が低レベルなら何の役にも立たない。何歳になっても医学の勉強をおろそかにしてはならないと思っている。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.11.26 13:20:13
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: