今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2019.03.18
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カテゴリ: 短歌

明石海人歌集

白描(219)


岩波文庫より

(注)明石海人(本名野田勝太郎)は、大正7年沼津町立沼津商業学校(現:県立

沼津商業高等学校)卒業で、私の先輩であることを知りました。


翳(二)(51)


奈落


春まひるすでに受胎のことはてて帰命をいそぐ花むらの影


ことさらに胸をはだけて市をゆきあらくれたりしはこの我ならず


くすり草野にはびこれど男らはきんをぬかるる歎かひをせり


れんが塀高くめぐらす街角に声あり逃げよ逃げよと
( いざ ) なふ


真中に盲点のある目をもてばまひるの空に日輪も消ゆ


しろがねの鍼
( とが ) らせて眼のたまにさぐりあてたる痛覚をなぶる


砲身に火蠅なしつつみだれ散る夷狄人ならずむかしも今も

(つづく)





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最終更新日  2019.03.18 08:16:56
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