5月16日(木)
短歌集(268)
中公文庫:日本の詩歌29より
昭和五十一年十一月十日初版
大熊長次郎(7)
歩きつつ卵を食へり山の上の土に塩こぼし立ち去らんとす
窓のそとさやけき音のおこれるに見れば氷をあまた 鋸 る
帰り来て 吾児 が眠る 面 ざしを立ちて見てをり 蚊帳 の上より
現身 の歯がたあらはにわが食ひし 西瓜 を仮寝よりさめて見ぬ
(以上『真木』より)
(つづく)
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