5月18日(土)
短歌集(272)
中公文庫:日本の詩歌29より
昭和五十一年十一月十日初版
大熊長次郎(8)
帰り来て妻に 言 問 ひぬ 幼 な 児 の腹あたたむと塩を 炒 るにぞ
あらゆる 人類 有徳 の 至 極 は戦争を絶滅するに 非 ずして何ぞ
あやまりて薬の粒をおとしたる路面のあやめすでにして 昏 し
ききなれし 夜半 の時計も一つ打つ一時をきくは 夜毎 さびしき
こころさだめてとみにしずけし鉢花にあたる 日光 をわれは見てをり
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