5月19日(日)
昭和萬葉集(巻十三)(145)(昭和三十五年~三十八年の作品)
講談社発行(昭和 55 年)
Ⅱ(43)
生活の周辺(2)
街(2)
田中子之吉
舗道よりただちに 降 る階ありて現実を断つごとき 楽 の 音
高橋加寿男
寒き風吹きあげてくる地下の階体あらがふごとく降りゆく
古賀泰子
今心満つるものなく身を飾り街ゆけば街のあたたかさあり
森岡貞香
蒼白き鳥を見し者をりしならん堀をうづめし街ゆきながる
(つづく)
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