5月21日(火)
短歌集(273)
中公文庫:日本の詩歌29より
昭和五十一年十一月十日初版
五味保義(2)
水際 に寄りにし水泡こほりたる山なかの湖暮れて見にけり
あわただしく過ぎゐる吾にかぎろひの夕べの逢ひはたまゆらなりし
別れ来し路地に音たててふるみぞれ 吾 が 穿 く古き 靴 に 洩 りつつ
塀のかげくらき坂をば上り来てわが家のさくら夕日に映ゆる
潮 みつる 築 岸 をならびあゆみゆく 吾 もわが妻も 包 持ちたり
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