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浮舟は匂宮(今上帝の皇子と薫の君(女三の宮の子)という2人の貴族に愛され、2人の男の間の板ばさみとなり苦しみます。匂宮が薫の君を装って浮舟の寝所に侵入したことが発端です。「女君(浮舟)は、あらぬ人なりけり、と思ふに、あさましういみじうけれど、こゑ(声)をだにせさせ給(たま)はず」と原文に記されています。薫の君と匂宮という2人の男からの求愛に苦しんだ浮舟は、「鐘の音のたゆるひびきに音(ね)をそへて、わが世つきぬと君に伝へよ」という母君への別れの手紙を託します。現代語訳にすると「寺の鐘の音が絶えていくように、私の生命も終わったと母君にお伝え下さい」となります。浮舟は、僧都(そうず)に助けられます。「手習」の巻に「尼になしたまひてよ。さてのみなん生くようもあるべき」とあります。現代訳にすると「私を尼にして下さい。そうすれば、生きていくことができます」と出家を願い出るのです。匂宮が薫の君を装って「浮舟の寝所に侵入する場面」と「浮舟の母君への別れの手紙」の場面を描いた2点の原文の写真をページに追加して公開しました。
2023年05月13日
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