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2024.02.09
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カテゴリ: 識別について
昨日、茨城県南部の公園でヤマシギと出会えたことをリポートしました。
地面に嘴を突っ込んで採餌している時間が長く、その特徴がわかりずらかったものと思います。別のフィールドで出会った際の写真を使って特徴について整理しました。
(外観の特徴)
環境省(2016)が解説しているように、目が頭部の後方についており、オスメス共に同色とされ全身が茶褐色です。頭頂から後頭にかけて4本の黒褐色の太い横斑があります。目から嘴に向かって(過眼線)と、目の下から嘴方向に向かって黒褐色の線がありますが平行にはならず、目に近い方の間隔が広くなっています。背は黒褐色味が強く、腹部は淡褐色で褐色の横斑があります。足と嘴の大部分は肉色で嘴の先端部分は黒色をしています。
一枚目の写真:後頭部の黒褐色の横斑:2023年1月28日茨城県で撮影
二枚目の写真:目から嘴に向かう過眼線と目の下から嘴方向の黒褐色の線:同上の撮影
三枚目の写真:嘴先端の黒色:2022年2月28日千葉県で撮影
四枚目の写真:2024年2月8日茨城県で撮影
(夜行性とはされているが日中に採餌)
環境省(2016)は、ヤマシギの生息について、「非繁殖期(越冬期)は、日中は林内や林内の空き地周辺の藪を隠れ場所とし、日没後の夕闇時に林内などから飛び立って湖沼畔や水田の畦、川原、湿地、水田、湿った農耕地などに飛来し、夜間ずっとミミズなどを探して餌としています。なお、関東では、河川敷の堤防沿いの草地や、草丈の低い採草地を好み、農地の中でも堆肥置場など餌が豊富と思われる場所には複数個体が群れることもあります」と解説しています。
しかし、これまで姿を観察した千葉県、茨城県、埼玉県のいずれでも観察したのはいずれも日中であり、いずれも土に嘴を突っ込んで餌を探していました。
(食性と採食行動)
小田谷(2014)がヤマシギの分布や生態などの知見を整理し報告しています。
その中で「主に動物食でミミズを好む。地上徘徊性の甲虫類やその他の節足動物も採食する。茨城県で2011年1月に拾得されたオス幼鳥の胃内容には、多数の湿地性のゴミムシ類が含まれていた。また、植物質ではイネ科やタデ科植物の種子を採食することがある」と記しています。
(引用)
小田谷嘉弥.2014.ヤマシギ.Bird Research News Vol.11 No.11.p4-5.















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最終更新日  2024.02.09 14:37:13
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